福山市民病院 内科 山陽病院 内科 辰川匡史 2013年4月4日 便秘について 福山市民病院 内科 山陽病院 内科 辰川匡史 2013年4月4日
便秘とは 排便がないこと 日本内科学会の定義では 3日以上排便がない 毎日排便があっても残便感がある状態
腸の機能 食べたものを 口から肛門まで運ぶ 小腸までは 栄養分を吸収 大腸では 水分を吸収し、最終的には 固形の便の形にする
便秘の原因 体質的な変化 年齢とともに条件は悪化 別の原因が潜んでいることも 食生活 食物繊維や水分が減ると便が硬くなる 体質的な変化 年齢とともに条件は悪化 食生活 食物繊維や水分が減ると便が硬くなる 閉経後 女性ホルモンがなくなると腸蠕動が低下する 腹部手術後の癒着は便秘になりやすくなる 活動性が下がり腹筋に力が入らない 別の原因が潜んでいることも 腸の通過が障害されている=腸閉塞やがん 飲んでいるお薬によっては便秘になることも
便秘のお薬 便自体を柔らかくする薬 緩下剤 腸の運動を促進させて便を出す薬 刺激性下剤 浣腸 カマグ・マグミット・ポリフル 便自体を柔らかくする薬 緩下剤 カマグ・マグミット・ポリフル 直腸のところで過剰に水分を吸収させてかちかちになるのを防ぐ 飲んですぐは効かない。いまある固い便は治らない 腸の運動を促進させて便を出す薬 刺激性下剤 コーラック(市販)・センノサイド・ソルドール・ヨーデル・ ラキソベロンなど ガナトン・ガスモチンなどは比較的ゆるやかな腸運動促進 腸に刺激を与える(下痢させる) 痛みがあったりするが、効き目に即効性はある。ただし腸閉塞なら悪化する。 浣腸
まとめ 便秘はいろいろな原因で起こります。程度も人によってさまざまです。 生活習慣・食生活によって改善することも可能ですが、年齢を経るにしたがって便秘は悪化することがほとんどです。 適切な薬の組み合わせで症状を緩和することができます。 中には重大な病気が隠れていることがあります(特に急に進行する症状は注意!)