Next-generation experiment working group

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Next-generation experiment working group Preparation consortium for R&D of “The World Observatory” Shoichi OGIO Graduate school of Science, Osaka City University

Preparation Consortium for R&D of the World Observatory UHECR2012で将来計画の話をした3人で結成 Antoine Letessier-Selvon(LPNHE CNRS/IN2P3) Paolo Privitera(U of Chicago) SO (今のところ)PAO、TAとは独立、無関係 (今のところ)地上実験を指向

Ideas for the World Observatory CASE (1):TA実験の立場から(S. Ogio) CASE (2):PAO実験の立場から (高機能SD, A. Letessier-Selvon) CASE (3):PAO実験の立場から (FDアレイ, P. Privitera )

CASE (1): Idea from the TA’s position Dip@1018.7 eV + Steepening@1019.6 eV pure proton         → GZK 機構 点源・異方性が見えない         →UHECR源をとにかく見つける         →最高エネルギー端に感度・大面積 伝播距離短い=UHECR源の数を制限 磁場による偏向角小さい 検出器間隔大きい(=全体のコスト低下)

点源を探すためには..... 高エネルギー端領域に集中=寄与する源の数を制限 源の密度=10-4 Mpc-3 GZK半径の中の源の数

点源が同定されるためには..... Ns(源の数)×Ω(分解能) < 4π アレイの角度分解能を2.1°として考慮に入れた 磁場による偏向 アレイの角度分解能を2.1°として考慮に入れた

アレイ配置間隔の最適化 エネルギーしきい値が決まれば配置間隔を最適化できる

大面積SDアレイ(仮称:TA-2) 1台100万円として 建設費100億円

CASE (1):まとめとコメント Eth=1019.8eVとし、点源探査に特化 ExposureはEUSOに引けを取らない 化学組成、シャワー構造測定は不可能ではないが ExposureはEUSOに引けを取らない 40,000km2 × 運用20年 × 100% duty 分解能では優れる:Δθ~2°、ΔE/E~15% 技術的には「枯れている」 それが「高評価」につながるとは限らない TA × 60、Auger × 13、(北Auger × 2)、100億円 ニュートリノ検出が期待できない

CASE (2): Idea from the PAO’s position (高機能SDアレイ) GZKかどうかわからない 高エネルギー端での一次組成が不明 ガンマ線・ニュートリノに感度 Zの小さなシャワーだけで到来方向分布 ハドロン物理⇔e/μ分離 統計 ⇔ duty factor 100% 高機能水タンク EASIERタイプの電波観測も(MHzかGHz)

電波観測 on SD tanks

2層構造水タンク複数配置 2000ユニットを3km間隔の正三角形配置=16,000km2 2000×7×110万円=154億円

CASE (2):まとめとコメント 2層水タンク+電波:e/μ分離測定 14,000台、16,000km2、154億円 水タンクは高価 110万円は安過ぎないか? 水タンクを本当に設置できるか? 特に北米に。北Augerは計画されてたけど 14,000台、16,000km2、154億円 南Augerの5倍くらい。これで十分か? low Zのイベントを集め、異方性・点源探査 このSDアレイにZ弁別能力が本当にある? 相互作用と組成を分離できる?

CASE (3): Idea from the PAO’s position (廉価FDアレイ) GZKかどうかわからない 高エネルギー端での一次組成が不明⇔ Xmax測定 南PAOのexposureをFDで duty factor 10% → To cover 30,000km2 O(10M$)

新FD望遠鏡のコンセプト 1ピクセル ジオメトリは誰かに決めてもらう 440ピクセルの代わりに (あるいは数ピクセル) シャワー=検出器平面とタイミングから ジオメトリを決める(地表検出器の情報があればハイブリッド) ジオメトリは誰かに決めてもらう いったんジオメトリが決まってしまえば、 チェレンコフ光の影響、大気の補正ができさえすれば、XmaxはGHフィットで決められる。

シンプルFDと40,000km2 FDアレイ 1400×100万円=14億円 FD望遠鏡のデザイン 1ステーション=360° =12 PMTs 120 ステーション 20 km間隔(正三角) =40,000 km2 1400 PMTs 南Auger SD:4800 PMTs 1600 ステーション 1400×100万円=14億円 もっと密な配置、高仰角が必要かも知れない (10km間隔、24 PMTs/ステーションなど) それでも「お手頃価格」といえるだろう

シミュレーション結果 トリガー:3ステーション同時 1019.4 eVで100%検出

From concept to design

CASE (3):まとめとコメント 1ピクセルFDの多数配置 1400 PMTs、120ステーション、40,000km2、14億円 実現性:夜光ノイズが多すぎないか? Geometry再構成のために地表検出器アレイ必要 コスト上昇? チェレンコフ光用PMTアレイは1つの解か? Xmaxの精度は十分か? 検討項目 多数

新しい提案 Officialでない、単なる思いつき Consortiumのお墨付きもありません 練られてません

CASE (4): Idea by SO 点源探査 > 1019.6eV PAOと同規模はつまらない 最低でもEUSO normal mode 40,000km2で10年 組成のタグがついた到来方向分布 ⇔ FD ハドロン物理 ⇔ FD+高機能SD 小型軽量=TA type SD 広いエネルギー範囲:ankleから1021eV

高機能SD+FDアレイ 40,000 km2 SDs: 10,200 2.0km spacing FDs: 1,512 AGASA TA-SD Auger 40,000 km2 SDs: 10,200 2.0km spacing FDs: 1,512 20km spacing

Multi Pixel and Lead Barger TA-SD 鉛+シンチ 多重積層モジュール μ/e/ガンマ分離 鉛バーガー 2層モジュール μ分離

Multi Pixel and Lead Barger TA-SD 鉛+シンチ 多重積層モジュールμ/ガンマ/e分離 鉛バーガー 2層モジュール μ分離 読み出しはMAPMTかMPPC 64ch/SD 50MSPS(TA-SD並み) 帝人 シンチレックス Hamamatsu H8500

Multi Pixel Fresnel Lens FD Paolo’s original idea マルチピクセル 撮像素子 900 ch 空間分解能を上げ、S/Nも向上させる JEM-EUSO PDMは ほぼ同じチャンネル数

CASE (4):まとめとコメント 高機能SDアレイ + FD ステーションアレイ 40,000km2 (TA×57、南Auger×13.3) 最高エネルギーでの点源探査 Xmaxでタグのついた到来方向分布 組成測定とシャワー構造測定を分離 ハドロン物理に貢献 総額117億円 102億円 for SDアレイ+15億円 for FDアレイ

CASE (4):まとめとコメント TA-TALE または PAO-HEAT-AMIGA とともに 広いエネルギー範囲に感度、スケール統一 遠方から近傍まで Fresnel lens、Multi Pixels EUSOの技術がSD, FDどちらにも生きる 現在のTA-EUSO実験@BRMは第一歩

Preparation consortium の今後 Auger/TAグループの正式組織となるか? EUSO、Super-EUSOとの関連 地上実験のみを指向しつづけるか?