OpenOffice.orgで実現! 次世代オフィススイート活用法 2006年6月24日
自己紹介 1985年生まれ 京都大学 工学部 物理工学科 機械システム学コース OpenOffice.org 日本ユーザー会 京都大学 工学部 物理工学科 機械システム学コース OpenOffice.org 日本ユーザー会 メインはバグフィックス 連絡先 E-Mail: bluedwarf@bpost.plala.or.jp Homepage: http://bd.tank.jp/ Blog: http://bd.tank.jp/diary/
寄稿 短期連載 「OpenOffice.org操縦術」 日経Linux 2004.10〜2005.4 中本 崇志/秋山 隆道 マクロの使い方について詳細に解説 特集 「OpenOffice.orgで実現!次世代オフィス スイート活用法」 (Software Design 2006.5) 中本 崇志 /佐々木康之/鎌滝雅久/武内義幸/可 知豊/秋山隆道/谷列樹/小野誠 1章「OOo最新動向2006」 4章「UNOで広がるOOoの世界」
著書 オープンガイドブック OpenOffice.org 2.0 グッデイ 可知 豊/松井 幹彦/鎌滝 雅久/中本 崇志 マクロの章(9章)を担当 OpenOffice.org 2.0 オフィシャルユーザーズガ イド 毎日コミュニケーションズ OpenOffice.org 日本ユーザー会 マクロの章(10章)を担当
OpenOffice.orgって何? オープンソース(LGPL)のオフィススイート Writer(ワープロ) Calc(表計算) Imrpess(プレゼン) Draw(図形描画) Base(データベース) Microsoft Officeと高い互換性 多言語対応 マルチプラットフォーム Windws、Linux、Solaris、FreeBSD、 MacOSXなど PDFエクスポート機能
OpenOffice.org 2.0の新機能 新しい標準ファイル形式 OpenDocument デスクトップとの統合 Windows XP、Gnome、KDE Writer、Calc、Drawにはちょっとした機能追加 Impressは見ためが大幅に改善 新しいデータベースツール「Base」 その他 XFormsへの対応、電子署名のサポート、 PDF出力の強化など 詳しくは「OpenOffice.org 2.0 新機能ガイ ド」 http://ja.openoffice.org/marketing/2.0/featureguide.html
OpenDocument 正式名称「OASIS Open Document Format for Applications」 仕様書が膨大です リファレンス兼ねて、700ページ超 リファレンス実装となるOpenOffice.orgでさ え、仕様書のうち90%しか対応していないら しい XMLベース zip圧縮されたファイル構成の中にいくつか のXMLファイル $ unzip hogehoge.odt でちゃんと展開されます
OpenDocumentの応用 ISO標準規格に (2006年5月) 公文書などの利用に 対応アプリケーション オフィスソフト OpenOffice.org / StarSuite(StarOffice) Writely 一太郎など ビューア Visioo-Writer http://visioo-writer.tuxfamily.org/EN/ OpenOffice.org File Viewer https://oooview.dev.java.net/ 検索エンジン
OpenDocumentの可能性 なんでもできそうです 所詮、ただのXMLファイルですから 各種ライブラリから OpenOffice.orgから Perl、Python、.NETから http://opendocumentfellowship.org/Resources/DeveloperTools
マクロ OpenOffice.org BASIC(StarBasic)というVBAに 非常によく似た言語 応用範囲は広いです Python、BeanShell、JavaScriptでも書けます
マクロの応用例 普通の使い方 ダイアログとかフォームボタンから Calcの新しい関数 入力値補正 データベース操作 (日経Linux2005.11, 12) Baseの機能を利用 OOoConv OpenOffice.orgのフィルタ機能を利用 マクロにより、コマンド一つでファイルの変 換ができる http://oooconv.free.fr/oooconv/oooconv_en.html ウィルス 怪しいマクロは実行しないこと
VBAからの移行 StarSuite 8 マクロ移行ウィザード VBAのコードそのものをサポートする方向へ 以前は互換性を検証し、いかに効率よく OOo BASICのコードに書き換えるのかが課 題だった SUSE 10.1、Ubuntu 6.06にはVBAコードを サポートするOpenOffice.orgが収録されてい ます OpenOffice.org(メインブランチ)そのものに 取り込まれるかどうかの見通しはたっていま せん
OpenOffice.orgの設定ファイル XMLで記述されています ~/.openoffice2/user/registry/data/** /opt/openoffice.org2.0/share/registry/data/** ツールバーなどの設定もXMLで ~/.openoffice2/user/config/soffice.cfg/** /opt/openoffice.org2.0/share/config/soffice.cf g カスタマイズが簡単 一部のメニューを隠したり (普段は隠れているが)便利な機能をメニュー に表示するようにしたり
アドオン OpnOffice.orgに新しい機能が後から追加でき ます アドイン関数 ふりがな関数(PHONETIC) http://bd.tank.jp/garakuta/furigana.html フィルタ その他便利ツール Fio (SQLクライアント) http://seiza.dip.jp/machine/fio/index.html もちろんSDKがあります C++、Java、Pythonで作ることができます 残念ながら今のところEclipseプラグインと かはありません
パッケージマネージャ GUIで簡単にアドオンのインストールが可能に コマンドでもインストールできます unopkg add furigana.uno.pkg インストール時に一緒にインストールするよ うに仕向けたり、(ディストリビューション の)パッケージを作ったりすることができま す ライブラリのチェックもしてくれます メニューから「ツール」 → 「パッケージマネージャ」
OOoをバックエンド的に OOoConv 単にOpenOffice.orgのコマンドを呼び出して いるだけです JooReports(帳票ツール) 帳票レイアウト(テンプレートの作成)とファ イル変換にOpenOffice.orgを利用 OpenOffice.orgをサーバとして利用 クライアントはJavaで実装
UNOについて OpenOffice.orgの基盤 マクロやアドオン、サーバといった機能も全 てはUNOのおかげ ゆーのーぅ UNOについて OpenOffice.orgの基盤 マクロやアドオン、サーバといった機能も全 てはUNOのおかげ コンポーネントオブジェクトモデルの1つ 詳しくは Software Design 2006.5 の特集 「OpenOffice.orgで実現!次世代オフィススイ ート」を参照のこと 原稿公開中 http://openoffice-docj.sourceforge.jp/cgi- bin/wiki/wiki.cgi?page=OOoで実現!次世代 オフィススイート活用法
まとめ OpenOffice.orgはただのオフィスソフトではな いのだ! もっといろんなことができそうです 全てはUNOのおかげ
参考URL OpenOffice.orgユーザのためのMicrosoft Office互換性研究室 http://oooug.jp/compati/ OpenOffice.orgとJooReportsを利用してJava からPDFを出力する http://codezine.jp/a/article.aspx?aid=131 ComponentModel Wiki http://www.globe.to/~oka326/?ComponentModel 鎌滝さんのOSC2006新潟での資料 http://nstage.dth.jp/~kamataki/tmp/osc2006niigata_ooo.odp (この場所は移転する予定らしい) VBA(OOo wiki) <英語> http://wiki.services.openoffice.org/wiki/VBA
参考文献 日経Linux (日経BP社) 2005.11, 2005.12 「OpenOffice.orgのマクロにチャレンジ」 JavaPress(技術評論社) vol.36 「OpenOffice.org+Javaによるシステム開発 入門」 OpenOffice.org 2.0 オフィシャルユーザーズガ イド (毎日コミュニケーションズ)