2015/11/09 パシフィコ横浜 都留文科大学 日向良和 のエッセイです 地域の<知恵袋> 図書館! 2015/11/09 パシフィコ横浜 都留文科大学 日向良和 のエッセイです
私はだれ?(簡単な自己紹介) 地域開催の簡単な歴史 私が見た地方の図書館 私が見た地方(山梨県都留市を例に) 地域の知恵袋になるには 本日の内容 私はだれ?(簡単な自己紹介) 地域開催の簡単な歴史 私が見た地方の図書館 私が見た地方(山梨県都留市を例に) 地域の知恵袋になるには
私はだれ? 氏名 年齢 出身 職業 前職 特技 日向良和(ひなたよしかず) 42歳です 山梨県都留市(人口3万人・主な産業は大学、教育) 大学教員(司書課程) 大学図書館員(市職員・14年間) 消防団、弓道など
私の地方 典型的な小規模地方市。サービス(教育)と農業が中心 少子高齢化が進む 大学(3,000人学生)は大きなウェイト、看護系大学設置 山梨県都留市(人口3万人・主な産業は大学、教育) 典型的な小規模地方市。サービス(教育)と農業が中心 少子高齢化が進む 大学(3,000人学生)は大きなウェイト、看護系大学設置 都心まで90分 リニア実験線 CCRC構想に手をあげる
私の図書館 1,000㎡、中央公民館の1フロア 蔵書約10万冊(開架7万冊) サービス的には貸出中心 市内中心部に1カ所 都留市立図書館 1,000㎡、中央公民館の1フロア 蔵書約10万冊(開架7万冊) サービス的には貸出中心 市内中心部に1カ所 市周辺部からは公共交通機関がないため、自家用車で10分~20分程度
私の図書館 4,000㎡ 蔵書約37万冊 閲覧席600席 2005年新開館 都留文科大学図書館 4,000㎡ 蔵書約37万冊 閲覧席600席 2005年新開館 特徴、オープンスペースとしてパソコン40台が1テーブル4台~5台配置 ラーニングコモンズの先駆けか
2011年5月 2011 in 京都(参加者数約300名) 2012年5月 2012 in 仙台(約300名) 図書館総合展地域開催のあゆみ 2011年5月 2011 in 京都(参加者数約300名) 2012年5月 2012 in 仙台(約300名) 2013年1月 2013 in 熊本(約250名) 2013年5月 2013 in 伊勢(約150名) “2013-09-22図書館総合展地方開催の歩み”『しぶろぐ(努力の上に花が咲く)』http://shibure.hatenablog.com/entry/2013/09/22/035638
2014年3月 2014 in 白河(約200名) 2014年5月 2014 in 岡山(約300名) 図書館総合展地域開催のあゆみ 2014年3月 2014 in 白河(約200名) 2014年5月 2014 in 岡山(約300名) 2014年7月 2014 in 新潟(約170名) 2015年3月 2015 in 一関(208名) 2015年5月 2015 in 恩納村(221名) 2015年7月 2015 in 長崎(181名) 2015年9月 2015 in 富山(のべ約990名)
企画、スタッフなどで開催地にできるだけ負担をかけない 地域の図書館をまわるツアーの開催 地域開催フォーラムの特徴 地方でおこなう(当たり前だが) 年1度は必ず東北地方でおこなう(3月頃) 現地に宿泊し飲食することを基本とする 企業展示を同時におこなう 企画、スタッフなどで開催地にできるだけ負担をかけない 地域の図書館をまわるツアーの開催
地域開催フォーラムのアクティビティ ポスター展示 Wikipediaタウン富山 (2013白河) (2015富山) 新潟の図書館を考えるワークショップ(2014新潟)
地方の図書館を見学 左2枚:一関市立図書館(一関、花泉) 右:恩納村文化情報センター
Wikipediaタウン富山の参加者のみなさん 恩納村文化情報センターのみなさん 新潟市立図書館、県立図書館のみなさん 交流 Wikipediaタウン富山の参加者のみなさん 恩納村文化情報センターのみなさん 新潟市立図書館、県立図書館のみなさん 一関市立図書館のみなさん 白河市立図書館のみなさん みちのく図書館員連合MULUのみなさん &図書館体操
最新の図書館機器、サービスの展示(普段は首都圏中心) 横浜に行きにくい方々 交流 お互いの情報交換 イベントの相互参加 宿泊、飲食、おみやげなどで地方を知った 最新の図書館機器、サービスの展示(普段は首都圏中心) 横浜に行きにくい方々
小布施 岩手県内(大槌町、盛岡) 白河 一関(分館含め) 沖縄県内(恩納村他) 富山(市立、舟橋村、高岡) 北海道(恵庭、北広島)ほかほか 私がみた地方の図書館 小布施 岩手県内(大槌町、盛岡) 白河 一関(分館含め) 沖縄県内(恩納村他) 富山(市立、舟橋村、高岡) 北海道(恵庭、北広島)ほかほか
特性に合わせたサービスも、基本的機能の活用にすぎない 私がみた地方の図書館 市町村立図書館としての基本的機能 読書環境、資料の提供 調査機能 地域資料のアーカイブ機能 各地の特性に合わせたサービス 恩納村の観光案内サービス 特性に合わせたサービスも、基本的機能の活用にすぎない
大学の強みをCCRCに活かしていくことが政策課題 地方都市の一例:山梨県都留市 人口減少、高齢化が進む 小学校から大学まで市内にある 市長の政策:日本型CCRC構想への参加 大学の強みをCCRCに活かしていくことが政策課題
政策課題と図書館 市長、議会での政策課題 地域総合計画 地域のさまざまな課題が集積されたもの 政策課題の解決
「地域」が持続するとは何が残ることなのか? 人が残ること?歴史・文化が継承されること? これからの地方と図書館 東京圏以外の地域共通課題 「人口減」への対応 「食い止める」から「対応するへ」 「地域」が持続するためには 「地域」が持続するとは何が残ることなのか? 人が残ること?歴史・文化が継承されること?
ICT等を使った効率化(無人化、広域非来館型サービスの展開) 図書館コレクションの統合と、情報伝達手段の再構築(来館から非来館へ) これからの地方と図書館 少なくなった人口に適応した図書館 蔵書規模、建物規模の縮小 ICT等を使った効率化(無人化、広域非来館型サービスの展開) 図書館コレクションの統合と、情報伝達手段の再構築(来館から非来館へ) 保存機能の重点化(歴史・文化を継承)
人口が少なくなればなるほど、地域の課題を解決する人手がすくなくなり、効率化が求められる(人手=お金と考えてもよい) これからの地方と図書館 図書館の各サービスの必要性 人口が少なくなればなるほど、地域の課題を解決する人手がすくなくなり、効率化が求められる(人手=お金と考えてもよい) 効率化のためには、「情報」を活用することが基本 民間サービスが少なくなる中、地方では公共図書館のサービスのニーズはより高まる
少なくなる子ども→保育園、幼稚園等の運営困難→多様な子育てメニューを提供できない:市場の失敗 これからの地方と図書館 少なくなる子ども→保育園、幼稚園等の運営困難→多様な子育てメニューを提供できない:市場の失敗 図書館だけで児童サービス(蔵書)を維持できない 少なくても「子ども」がいる 公共サービス間連携の必要性
コスト論を「公共性」が乗り越える 少なくなる子ども→保育園、幼稚園等の運営困難→多様な子育てメニューを提供できない:市場の失敗 これからの地方と図書館 少なくなる子ども→保育園、幼稚園等の運営困難→多様な子育てメニューを提供できない:市場の失敗 図書館だけで児童サービス(蔵書)を維持できない 少なくても「子ども」がいる 公共サービス間連携の必要性 コスト論を「公共性」が乗り越える
地域の政策課題解決に参加する:情報提供やワークショップなどの開催 まとめ 地域の政策課題解決に参加する:情報提供やワークショップなどの開催 広域化、効率化、コレクションの継承:書誌・コレクションの統合、広域非来館型サービス、保存の重点化 公共サービスとの連携:幼保「図」、介護「図」、小中高(学図)「図」、医療「図」、商工「図」…
「融通無碍」:一定の考え方にとらわれることなく、どんな事態にもとどこおりなく対応できること。(広辞苑第六版) まとめ 「融通無碍」:一定の考え方にとらわれることなく、どんな事態にもとどこおりなく対応できること。(広辞苑第六版) これからの図書館に求められるビジョン