IDLTM/IONTMを使用した UDON (Universe via Darts ON-line) プロトタイプの作成

Slides:



Advertisements
Similar presentations
Integrated Personal Page C05823 森本万里子 C05829 西山礼恵 C05899 高木華子.
Advertisements

XML ゼミ 独習 XML ~ 第 6 章 XHTML~ 6.1 XHTML の概要 6.2 XHTML の構造 谷津 哲平.
1 安全性の高いセッション管理方 式 の Servlet への導入 東京工業大学 理学部 千葉研究室所属 99-2270-6 松沼 正浩.
BBT大学 Ruby on Rails開発環境セットアップマニュアル
JXTA Shell (3) P2P特論 (ソフトウェア特論) 第6回 /
Webサービスに関する基本用語 Masatoshi Ohishi / NAOJ & Sokendai
画像展示サイト“Fragments” 『閲覧しやすさ』と『デザイン性』を両立させた Webデザイン
Webアプリケーションの 通信メカニズム WEBアプリ研究プロジェクト 第2回.
JPAを利用した RESTful Webサービスの開発
プログラムを「StiLL」で作成します。
Applet 岡部 祐典 鈴木 敬幸.
背景 我々の研究室で開発しているJavaプログラム解析フレ ームワークでは,解析情報はメモリ上に保持される 問題点
CSSを利用したWebデザイン 理工学部 情報学科 3回生 喜多 亮輔.
Servlet J2EE I 第8回 /
WSDL と JAX-RPC 年10月13日 Webサービス II (第3回) WSDL と JAX-RPC 年10月13日.
ファイルシステムとコマンド.
第1回 JavaScriptゼミ ・ scriptエレメント ・ 記述における諸注意 ・ 古いブラウザへの対応方法
オペレーティングシステムⅡ 第3回 講師 松本 章代 VirtuaWin・・・仮想デスクトップソフト 2009/10/16.
タグライブラリ ソフトウェア特論 第6回.
最新情報技術を活用した超大規模 天文データ解析機構の研究開発
情報科学1(G1) 2016年度.
見た目を定義する技術 CSS(スタイルシート).
ビューとコントローラ.
HTTPプロトコルとJSP (1) データベース論 第3回.
①データ構造 ②アルゴリズム ③プログラム言語 ④マークアップ言語
JSFによるWebアプリケーション開発 第6回
HTTPプロトコル J2EE I 第7回 /
経済学のための情報処理 ホームページの作成.
WSDL と JAX-RPC 年10月20日 Webサービス II (第4回) WSDL と JAX-RPC 年10月20日.
Javaプログラムの実行まで バイト Javaの コード 実行 ソースコード Java ファイル名 ファイル名 abc.java
JSPの作成 J2EE II 第3回 2005年4月10日.
コンピュータ プレゼンテーション.
データベース設計 第9回 Webインタフェースの作成(1)
Javaによる Webアプリケーション入門 第5回
望月 祐洋,由良 淳一,楠本 晶彦 {moma, yurayura,
第8章 Web技術とセキュリティ   岡本 好未.
ガジェット・マスターへの まわり道!? ~Ajaxを理解しよう~
オブジェクト指向 プログラミング 第二回 知能情報学部 新田直也.
インラインスクリプトに対するデータフロー 解析を用いた XHTML 文書の構文検証
Javaによる Webアプリケーション入門 第6回
ソフトウェア制作論 平成30年10月3日.
制作技術ー3 双方向通信 : CGIシステムと環境変数
Jakarta Struts (2) ソフトウェア特論 第11回.
ミドルウェア”TSUNAGI”を 用いたWEBアプリケーションの構築
端末およびサービス透過的な 情報共有支援システムの構築
端末およびサービス透過的な 情報閲覧支援システムの構築
JXTA Shell (1) P2P特論 (ソフトウェア特論) 第4回 /
Javaによる Webアプリケーション入門 第11回
ウェッブページ書法の復習 ネットワーク論以前のお話.
X線天文衛星「すざく」 X線天文学に関する話題など
JSFによるWebアプリケーション開発 第3回
第5章 計算とプログラム 本章で説明すること ・計算の概観と記述法 ・代表的な計算モデル ・プログラムとプログラム言語.
JXTA Shell (2) P2P特論 (ソフトウェア特論) 第5回 /
基礎プログラミング演習 第12回.
情報コミュニケーション入門b 第11回 Web入門(2)
情報コミュニケーション入門e 第12回 Part1 Web入門(2)
JAVAバイトコードにおける データ依存解析手法の提案と実装
JavaScriptを含んだHTML文書に対する データフロー解析を用いた構文検証手法の提案
手書き文字の自動認識アプリケーション 15K1013 坂本 倖輝
Webアプリケーションと JSPの基本 ソフトウェア特論 第4回.
地域生活支援システムの開発 越田研究室 j0431 野津洋二.
Webページに動きを持たせるJavascript言語について 例題のプログラムを通して体験的に理解することとします。
情報コミュニケーション入門e 第12回 Part1 Web入門(2)
Jakarta Struts (1) ソフトウェア特論 第10回.
第14回放送授業.
プログラミング基礎a 第9回 Java言語による図形処理入門(1) Javaアプレット入門
Javaとは Javaとはオブジェクト指向言語でJava VM(Java仮想マシン)と呼ばれるプログラム上で動作します。
例題のプログラムを通して JavaScriptの仕組みを理解することとします。
オブジェクト指向言語における セキュリティ解析アルゴリズムの提案と実現
プログラミング序論演習.
Presentation transcript:

IDLTM/IONTMを使用した UDON (Universe via Darts ON-line) プロトタイプの作成 2007年01月09日 衛星データ処理勉強会 IDLTM/IONTMを使用した UDON (Universe via Darts ON-line) プロトタイプの作成

IDLTMとは http://www.jicoux.com/idl.html IDL (The Interactive Data Language) - データ解析ビジュアライゼーション ソフトウェア - 主な機能: 「データ解析機能」 「表示機能」 「アプリケーション開発機能」

IONTMとは http://www.jicoux.com/ion_product.html ION (IDL On the Net) - IDLの持つ機能をWeb経由で提供する製品 - ION ScriptTM ION Script言語で記述したページを経由してIDLの機能を利用する。 ION JavaTM Javaアプレット/Javaアプリケーションから対話的にIDLの機能を利用する。

- CGI (ion-p + ion-i) で実装 - ION Script TM ION Script を使用したWebアプリケーション - CGI (ion-p + ion-i) で実装 - ion-p: ION Script言語から HTMLへの変換プログラム ion-i: IDLの機能を利用したイメージの作成プログラム server HTTP client Form: page=xxx.ion xxx.ion *.ion ion-p IDL HTML ion-i

- Applets/Component/Low-Level Class で実装 - ION JavaTM Javaを使用したION Daemonとの接続 - Applets/Component/Low-Level Class で実装 - iond: ION Daemon (on UNIX) Java client server port:7085 iond IDL

ION Script と ION Java ION Script HTTP+CGIによる実装であるため1回の操作(e.g. 1click)で処理が完了するような場合に適する。 ION Java ひとつの処理の完了までに複数回の操作が必要な場合に適する。 UDONプロトタイプでは ION Script を使用

ION Script 言語 htmlと同じ形式のマークアップ言語 変数を使用したりイベントの定義ができる。 式の評価(演算)ができる。 条件分岐ができる(分岐構文をもつ)。 別ファイルを包含(インクルード)できる。 IDLコマンドの実行結果を表示できる。 htmlや java scriptでの記述もできる。 簡便にフォームの記述ができる。

ION Script 言語 処理の繰り返しを記述する方法がない。 必要な数だけ処理を記述する必要がある。 IDLコマンドで複文(e.g. begin ~ end)を記述できない。 複文のIF文、FOR文、WHILE文を使用する場合はプロシージャ(*.pro)を別途作成する必要がある。

ION Script サンプルソース <HEAD>タグに変換 <BODY>タグに変換 IDLコマンド <!doctype html public "-//w3c//dtd html 4.0 transitional//en"> <ION_SCRIPT> <ION_HEADER> <TITLE>SUZAKU XIS Quick Look Trivial Search Result</TITLE> <META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=iso-8859-1"> <!-- $Id$ --> </ION_HEADER> <ION_BODY BGCOLOR="#CCCCCC"> <ION_IF EXPR="$Form.VER ISTYPE 'UNDEF'"> <ION_ELSEIF EXPR="$Form.OBS ISTYPE 'UNDEF'"/> <ION_ELSEIF EXPR="$Form.STAT ISTYPE 'UNDEF'"/> <ION_ELSEIF EXPR="$Form.NAME ISTYPE 'UNDEF'"/> <ION_ELSE/> <ION_DATA_OUT PRE="FALSE"> <IDL> .compile suzaku/lib/XISqlSearch.pro XISqlSearch, 'suzaku/dat/obs.dat', $ strdecode('$FormURL.VER'), $ strdecode('$FormURL.OBS'), $ strdecode('$FormURL.STAT'), $ strdecode('$FormURL.NAME') </IDL> </ION_DATA_OUT> </ION_IF> </ION_BODY> </ION_SCRIPT> <HEAD>タグに変換 <BODY>タグに変換 IDLコマンド

ION Script サンプル画面 サンプルソースから下側のフレームのページが作成される。

UDON プロトタイプの作成 目標: Web上でユーザーが指定したSUZAKUのXISイベントファイルからイメージデータを作成してそれを擬似カラーで表示する。 OBS ID: 100012010 Name: Eta Carinae このようなイメージを ブラウザに表示させたい。

イメージ作成の基本的な流れ SUZAKU XIS event files から ftools:extractorを使用して Red/Green/Blue イメージを抽出する。 抽出したRed/Green/Blueイメージをマージして擬似カラーイメージを作成する。 SUZAKU XIS event files R-image作成 ftools:extractor R-image G-image作成 ftools:extractor RGB擬似カラー イメージ作成 G-image B-image作成 ftools:extractor B-image

UDONプロトタイプの画面構成 XISデータ検索画面(2フレーム) イメージ表示画面(3フレーム) XISイベントファイルを検索する。 (1) 検索フォーム (2) 検索結果 イメージ表示画面(3フレーム) XIS擬似カラーイメージを表示する。 (1) 入力フォーム (2) 実行結果(テキスト) (3) 擬似カラーイメージ

XISデータ検索画面 検索フォーム 検索結果

XISデータ検索画面 (エラーメッセージの例)

イメージ表示画面 擬似カラー イメージ 入力フォーム 実行結果

イメージ表示画面 (エラーメッセージの例1)

イメージ表示画面 (エラーメッセージの例2)

擬似カラーイメージの作成手順 (名前付きパイプを利用した処理の同期) extractor イメージデータの ファイル名通知 実行結果の テキスト表示 extractor extractor list list list named-pipe R G B イメージデータの ファイル名 入力 フォーム 擬似カラー イメージ イメージデータの ファイル名 イメージデータの 入力 擬似カラー イメージの表示 実行結果

擬似カラーイメージの作成手順 (作成済みイメージデータを使用する場合) イメージデータの ファイル名通知 実行結果の テキスト表示 イメージデータの ファイル名 named-pipe 作成済みイメージデータ 入力 フォーム 擬似カラー イメージ イメージデータの ファイル名 イメージデータの 入力 擬似カラー イメージの表示 実行結果

プロトタイプの課題 拡大や縮小などイメージの操作ができない。 表示しているイメージはオリジナルの1/4 イメージに座標などの補助的な情報を表示できない。 イメージに関する情報(FITSヘッダ情報など)を表示できない。