重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備③ 医療・福祉・教育の連携

Slides:



Advertisements
Similar presentations
1. [1]重症心身障害児者等の 地域生活を支えるために ①「生活の場」において「医療」「介護・介護」ニー ズに応えられる体制づくり ②ライフステージを通じ、一貫した支援を保障するた めの縦横連携 ③多職種連携を基本に、本人の発達保障を可能とする コーディネート機能.
Advertisements

子どもが主役となる明るく元気な学級づくり
ノーマライゼーションかしわプラン策定に向けた基礎調査について
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備① 支援チーム作りと支援体制整備
看護師がお宅へ訪問し、 疾患や障がいを持っていても、 在宅で安心して生活してゆけるよう お手伝いします。
居宅介護支援事業所.
医療ソーシャルワーカーの相談・援助 医療ソーシャルワーカー 社会復帰援助 退院援助 受診・受療援助 経済的問題の解決援助 心理・社会的問題の
介護予防・日常生活支援総合事業の進捗状況について
“想い”を受け継ぎ,“想い”を繫ぐ ~生活期からの発信!「連携シート」の活用を試みて~ 長崎県 介護老人保健施設 恵仁荘
市町村による精神障がい者の地域移行を進めるための支援策について(案)
平成26年度 診療報酬改定への要望 (精神科専門領域) 【資料】
重症心身障害児者等 支援者育成研修テキスト 4 連携② 連携・協働の必要性
課題整理表 資料10 次期狛江市障害者計画・ 障害福祉計画策定に向けた この課題整理表は、 ①国が示した障害福祉計画に係る基本指針
自殺未遂者・遺族ケア に関する研究について
第3回はままつCDE研究会 アンケート集計結果
愛知県統一がん地域連携パス プロジェクト ~がんの地域連携確立にむけて~
広島県西部地域保健対策協議会 ●設置目的   広島西二次保健医療圏(大竹市・廿日市市)における住民の健康の保持・増進と福祉の向上に寄与するため,保健・医療・福祉に関する事項について調査・協議し,必要な事業を実施する。 ●設立年月日 平成 9 年11月27日 ●構成団体(大竹市・廿日市市域の22機関・団体)
介護老人福祉施設   特別養護老人ホーム        玉園ハイム 社会福祉法人 布引会  東近江市.
趣旨  平成22年4月1日厚生労働省(医政発0401第17号) 各都道府県知事にあて発令された文章を受けて 県内各施設における医療的ケアを実践的に 指導できる看護職員を養成することを目的
愛知県統一がん地域連携パス プロジェクト ~がんの地域連携確立にむけて~
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備④ 資源開拓・創出方法
在宅ホスピスケア実施におけるSTAS-Jの有用性
第2次総合計画 【H22~H26】 ~本市の基本的な計画
重症心身障害児者等 支援者育成研修テキスト 5 ライフステージにおける支援① 各ライフステージにおける 相談支援に必要な視点
【チーム及び必要に応じて、対象者情報に詳しい者】
平成25年度 堺ブロック 合同総会報告.
第6章 ホスピス・在宅ケアについて何を知っておくべきか?
「就労支援に係る相談支援機関」 障害者就業・生活支援センター 障がい者 自立・安定した職業生活の実現 雇用と福祉のネットワーク 福祉施設等
事例紹介(抜粋) ・特別支援学校高等部卒業後、近隣のB事業所へ2年通うが、トラブルを起こし、平成25年4月に退所。現在まで自宅で過ごしている。1か月経過した頃から「外出したい」と言うようになり、やり取りの中で不安定になる様子も見られ始め、支援に限界を感じ始めた。母が市役所へ相談。市役所は計画相談の対象として、市内のC相談支援事業所に計画相談の依頼を行う。C相談支援事業所はMさん・母と数回面接を実施し、サービス等利用計画を作成。Mさんの特別支援学校の同級生が3名いるK生活介護事業所を日中支援の場として調整を
市町村 域 都道府県 障害保健福祉圏域 受講番号:
高齢者の救急搬送に係る意見交換会 資料7 1 意見交換会開催に至る経緯と今年度の取り組み  平成26年度    病院連絡会議にて,高齢者の救急搬送に関して,患者及び家族の延命治   療の希望確認ができているかの課題提起がなされた。  平成27年度   (1)介護サービス事業者協議会主催研修会および施設ごとの講演会の開催.
YMCA訪問看護ステーション・ピース 第2回 小児研修会のご案内
小児在宅医療の現状と課題 診療所の立場から
学習目標 1.在宅療養者の特徴を理解する. 2.在宅療養の成立条件を理解する. 3.地域社会やシステムの改善の必要性を理解する. 4.保健・医療・福祉の連携の必要性を理解する. 5.施設と在宅を結ぶ看護継続の視点を理解する. 6.在宅看護の継続の視点とそのしくみを理解する. SAMPLE 板書(授業終了まで消さない)
長崎がん相談支援センター なんでもおたずねください 吉原律子・平山美香・木場英郎 白髭 豊・ 鳥山ふみ子 長崎がん相談支援センター
若年性認知症支援コーディネーター設置等事業
保 健 医 療 連 携 室  北海道立江差病院では、患者さまやご家族の皆様に、より良い医療・看護を効率的に提供できるように、地域における医療、介護福祉施設、関係機関と連携し、各機関・施設の機能と役割を最大限に発揮できるように、調整していくための窓口です。 ○ 診察療予約受付の流れ 報告書 □ 保健医療連携室 
地域ネットワークを構築 相談支援事業が核 甲賀地域障害児・者サービス調整会議(甲賀地域自立支援協議会)の運営 図3 約80機関で構成
「“人生の最終段階における医療” の決定プロセスに関するガイドライン」
輝いて、自宅で ~終わりよければすべてよし~
トータス往診クリニック 国立がん研究センター東病院 血液腫瘍科 大橋 晃太
医療的ケアとは.
【「患者のための薬局ビジョン」における薬剤師・薬局の機能概要】
平成30年8月 府中地区ケアマネジマント モデル 有地.
交通アクセス お問い合わせ先はこちら 社会福祉法人 ヴィラージュ虹ヶ丘 神奈川県川崎市麻生区虹ヶ丘1丁目22番1-2号
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成③ 重症心身障害児者等の ニーズ把握事例 ~久留米市のコーディネートの現状~
重症心身障害児者等 支援者育成研修テキスト 5 ライフステージにおける支援④ 学齢期における支援
資料②-1 資料3 在宅医療を支える   後方支援体制について 地方独立行政法人 りんくう総合医療センター 地域医療連携室長  中西 賢.
地域リハビリテーション -訪問リハビリテーションを中心に-
オフィス藤田 グループホーム燦々(さんさん) 看護師 介護支援専門員 古城順子
認知症ケアパス 在宅生活 家族 地域資源 気づき 軽度 認知症の度合い 重度 終末期 介護・福祉・住まい・住民 地域住民 保健・医療・看護
我が国の自殺死亡の推移 率を実数で見ると: 出典:警察庁「自殺の概要」
新たに在宅医療に取り組む方のための 研修教材のご案内
今後めざすべき基本目標 ―「ケアの流れ」を変える―
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成① 重症心身障害児者等の 意思決定支援
表1.入院医療から在宅療養への移行期での評価
市町村 域 都道府県 障害保健福祉圏域 受講番号:
全国介護保険担当部(局)長会議資料 ~介護保険制度改正の検討状況等について~
在宅医療施策の取組状況と今後の展開(案)
発 達 障 が い 児 者 支 援 に 関 す る 主 な 取 組 平成30年度当初予算 218,554千円
発 達 障 が い 児 者 総 合 支 援 事 業 平成29年度予算 218,128千円
若年性認知症の人への支援 若年性認知症支援コーディネーター これらの支援を一体的に行うために を各都道府県に配置
「効率的で質の高い医療提供体制の構築」と「地域包括ケアシステムの構築」(車の両輪)
2015/11/08 俊和会 さつき訪問看護ステーション 玉井真由美
第2期障害福祉計画について(基本指針案の概要)
目 次 第1章 大阪府保健医療計画について 1.医療計画とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
ケアセンターいぶきの今後、 伝えたいこと 地域包括ケアセンターいぶき  畑野 秀樹.
~妊娠・出産・子育て期までの切れ目ない支援~
健康サポート薬局に求められる機能 健康サポート薬局について かかりつけ薬局の基本的機能 健康サポート機能 【背景・課題】
特別支援教育総合推進事業 特別支援教育 推進員 高等学校 1(新)特別支援教育総合推進事業【4,752千円】 県教育委員会 特別支援学校
Presentation transcript:

重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備③ 医療・福祉・教育の連携 重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 3 支援体制整備③        医療・福祉・教育の連携                                                    

重症心身障害児者等に医療的配慮が 必要とされる割合が高くなった背景 1.医療技術の高度化による状態像の変化 ①もともと自宅や地域で暮らしている重症心身障害児者等が加齢などにより重症化して医療的ケアが必要に ②救命救急技術が進歩し続けて医療機器が必要な重症心身障害児者等が増えている ③NICU(新生児集中治療室)の空床がなく、医療機器や医療的ケアが必要な子どもたちでも積極的に地域や施設に移行している

重症心身障害児者等の地域連携 ケアシステム構想を基に 重症心身障害児者等の地域連携 ケアシステム構想を基に 各機関の連携窓口は誰か?顔と顔の見える関係を築いておかなくちゃ! 在宅支援地域ネットワーク (在宅生活支援機関) 病院間 ネットワーク 相談支援専門員 療育施設(通園) こども病院 児童発達支援 放課後デイ 訪問看護ステーション 医療連携室 訪問看護指示書 在宅医 (診療所) 子どもと家族 2次機能病院(地域の基幹病院) 医療連携室 ヘルパー事業所 大学病院 特別支援学校 短期入所施設 医療連携室 病院間ネットワーク会議 地域ケア会議 平成26年度厚生労働科学研究費補助金地域医療基盤開発推進事業「小児在宅医療の推進に関する研究」 平成26年度 研究報告書 研究代表者 前田浩利 平成27年3月 西村加工 

医療制度を知る 必要となる背景と職種ごとの方向性の理解 ~急増する医療ケアが必要な児者とその支援~ 医療制度を知る 必要となる背景と職種ごとの方向性の理解 ~急増する医療ケアが必要な児者とその支援~ 相談支援専門員 社会生活 健康の維持 生命の安全 遊び、出会い、外出、学び、仕事 【福祉職・教育】 支援 コミュニケーションネット 体調の安定、体力の向上 【看護師、リハビリセラピスト】 生命の安全の保障、苦痛の緩和と除去 【医師、看護師】 平成26年度厚生労働科学研究費補助金地域医療基盤開発推進事業「小児在宅医療の推進に関する研究」 平成26年度 研究報告書 研究代表者 前田浩利 平成27年3月 西村加工 

家族背景 自宅近くで農業。介護や家事にほとんど協力なし。週3回の人工透析をしている。 祖母 糖尿病の治療中断により 左足切断 祖父 右足指も壊疽。介護保険利用開始 祖父 姉 弟 デュシェンヌ型筋ジストロフィーで 他県の病院入院して死去 両親と姉妹は家庭での 看取りをしなかったことを 強く後悔 母の妹家族 年下の従妹と仲良し 母 デュシェンヌ型筋ジストロフィー・自閉性障害 特別支援学校高等部2年

家族全体の支援機関がつながる 祖母 祖父 他県の病院入院して死去 母、姉と両親は家庭での 看取りをしなかったことを 強く後悔 デュシェンヌ型筋ジストロフィー・自閉性障害 特別支援学校高等部2年

家族全体の支援機関がつながる 介護者は 私ひとり 不安… 叔母家族 気管切開前 家族の介護期 母 特別支援学校 祖父 祖母 本児 保健師 気管切開前  家族の介護期 母 特別支援学校 祖父 祖母 本児 保健師 相談支援専門員

デイサービス(介護保険) 生活介護(総合支援法) 家族全体の支援機関がつながる 叔母家族 気管切開後  本児・祖母の支援導入 訪問看護 指示書 病院 特別支援学校 母     病院(リハビリ)  往診   訪問 看護・リハ 祖父 訪問看護指示書 病院(かかりつけ医) 祖母 介護支援専門員 病院(専門医) 本児 居宅介護 訪問介護 デイサービス 訪問看護ステーション 地域の保健師 放課後等デイサービス 相談支援 専門員 保健師が 二つのチームを結び 祖父の経過を 追いかける デイサービス(介護保険) 生活介護(総合支援法)