自然言語処理プログラミング勉強会3 - パーセプトロンアルゴリズム

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自然言語処理プログラミング勉強会3 - パーセプトロンアルゴリズム Graham Neubig 奈良先端科学技術大学院大学 (NAIST)

予測問題 xが与えられた時y を予測する

予測問題 xが与えられた時 yを予測する 本のレビュー 「良い」評価なのか? Oh, man I love this book! yes This book is so boring... 「良い」評価なのか? yes no 2値予測 (選択肢が2つ) ツイート On the way to the park! 公園に行くなう! 書かれた言語 English Japanese 多クラス予測 (選択肢が数個) 文 I read a book 構文木 S 構造化予測 (選択肢が膨大) VP NP N VBD DET NN I read a book

今回の例 Yes! No! Wikipedia記事の最初の1文が与えられた時 その記事が人物についての記事かどうかを予測 これはもちろん、2値予測 与えられた情報 予測 Gonso was a Sanron sect priest (754-827) in the late Nara and early Heian periods. Yes! Shichikuzan Chigogataki Fudomyoo is a historical site located at Magura, Maizuru City, Kyoto Prefecture. No!

予測方法

どうやって予測するか Gonso was a Sanron sect priest ( 754 – 827 ) in the late Nara and early Heian periods . Shichikuzan Chigogataki Fudomyoo is a historical site located at Magura , Maizuru City , Kyoto Prefecture .

どうやって予測するか 「(<#>-<#>)」を含む → 人物の可能性が高い 「priest」を含む→ 人物の可能性が高い Gonso was a Sanron sect priest ( 754 – 827 ) in the late Nara and early Heian periods . 「site」を含む → 人物の可能性 が低い Shichikuzan Chigogataki Fudomyoo is a historical site located at Magura , Maizuru City , Kyoto Prefecture . 「Kyoto Prefecture」を含む → 人物の可能性が低い

様々な情報を組み合わせる 2 + -1 + 1 = 2 予測に利用する情報は「素性」と呼ぶ 書く素性に重みが振られており、「yes」の可能性が高 ければ高いほど重みが正の値になる 新しい事例が入ってきたら、重みの和で答えを予測 重み付き和が0以上であれば「yes」そうでなければ 「no」 「priest」を含む 「(<#>-<#>)」を含む 「site」を含む 「Kyoto Prefecture」を含む wcontains “priest” = 2 wcontains “(<#>-<#>)” = 1 wcontains “site” = -3 wcontains “Kyoto Prefecture” = -1 Kuya (903-972) was a priest born in Kyoto Prefecture. 2 + -1 + 1 = 2

数学で言うと x: 入力 φ(x): 素性関数のベクトル {φ1(x), φ2(x), …, φI(x)} 𝑦 = sign 𝐰⋅𝛟 𝑥 = sign 𝑖=1 𝐼 𝑤 𝑖 ⋅ ϕ 𝑖 𝑥 x: 入力 φ(x): 素性関数のベクトル {φ1(x), φ2(x), …, φI(x)} w: 重みベクトル {w1, w2, …, wI} y: 予測値、「yes」なら+1、「no」なら-1 sign(v)は「v >= 0」の場合+1、そうでない場合-1

素性関数の例:1-gram素性 x = A site , located in Maizuru , Kyoto 「事例において、ある単語が何回現れるか?」 x = A site , located in Maizuru , Kyoto φunigram “A”(x) = 1 φunigram “site”(x) = 1 φunigram “,”(x) = 2 φunigram “located”(x) = 1 φunigram “in”(x) = 1 φunigram “Maizuru”(x) = 1 φunigram “Kyoto”(x) = 1 φunigram “the”(x) = 0 φunigram “temple”(x) = 0 残りは すべて0 … 便宜のため、素性ID(φ1)の代わりに、素性の名前(φunigram “A”) を利用

重み付き和の計算 = * … … x = A site , located in Maizuru , Kyoto -3 → No! wunigram “a” = 0 φunigram “A”(x) = 1 + wunigram “site” = -3 -3 φunigram “site”(x) = 1 + φunigram “located”(x) = 1 wunigram “located” = 0 + φunigram “Maizuru”(x) = 1 wunigram “Maizuru” = 0 + = * φunigram “,”(x) = 2 wunigram “,” = 0 + φunigram “in”(x) = 1 wunigram “in” = 0 + φunigram “Kyoto”(x) = 1 wunigram “Kyoto” = 0 + φunigram “priest”(x) = 0 wunigram “priest” = 2 + φunigram “black”(x) = 0 wunigram “black” = 0 + … … = -3 → No!

予測の擬似コード predict_all(model_file, input_file): load w from model_file # w[name] = wnameとなるように for each x in input_file phi = create_features(x) # phi[name] = φname(x)となるように y' = predict_one(w, phi) # sign(w*φ(x))を計算 print y'

1つの事例に対する予測の擬似コード predict_one(w, phi) score = 0 for each name, value in phi # score = w*φ(x) if name exists in w score += value * w[name] if score >= 0 return 1 else return -1

素性作成の擬似コード (例:1-gram素性) CREATE_FEATURES(x): create map phi split x into words for word in words phi[“UNI:”+word] += 1 # 「UNI:」を追加して1-gramを表す return phi この関数を変更し、他の素性を簡単に導入できる 2-gram? その他の素性?

重みの学習: パーセプトロンアルゴリズム

重みの学習 人手で重みを付与するのが困難 有用な素性の数は膨大 重みをむやみに変更すると予期しない影響 その代わり、ラベル付きデータから学習 y x 1 FUJIWARA no Chikamori ( year of birth and death unknown ) was a samurai and poet who lived at the end of the Heian period . Ryonen ( 1646 - October 29 , 1711 ) was a Buddhist nun of the Obaku Sect who lived from the early Edo period to the mid-Edo period . -1 A moat settlement is a village surrounded by a moat . Fushimi Momoyama Athletic Park is located in Momoyama-cho , Kyoto City , Kyoto Prefecture .

オンライン学習 create map w for I iterations for each labeled pair x, y in the data phi = create_features(x) y' = predict_one(w, phi) if y' != y update_weights(w, phi, y) つまり: 各学習事例を分類してみる 間違った答えを返す時に、重みを更新 様々なオンライン学習アルゴリズムが存在 最もシンプルで実装しやすいのがパーセプトロン

パーセプトロンによる重み更新 つまり: y=1の場合、φ(x)の素性の重みを増やす 「yes」の事例の素性により大きな重みを 𝐰←𝐰+𝑦𝛟 𝑥 つまり: y=1の場合、φ(x)の素性の重みを増やす 「yes」の事例の素性により大きな重みを y=-1の場合、φ(x)の素性の重みを減らす 「no」の事例により小さな重みを → 更新のタビに、予測性能が向上! update_weights(w, phi, y) for name, value in phi: w[name] += value * y

例:最初の更新 x = A site , located in Maizuru , Kyoto y = -1 w=0として初期化 𝐰⋅𝛟 𝑥 =0 𝑦′=sign 𝐰⋅𝛟 𝑥 =1 𝑦′≠𝑦 𝐰←𝐰+𝑦𝛟 𝑥 wunigram “Maizuru” = -1 wunigram “A” = -1 wunigram “,” = -2 wunigram “site” = -1 wunigram “in” = -1 wunigram “located” = -1 wunigram “Kyoto” = -1

例:2回目の更新 x = Shoken , monk born in Kyoto y = 1 -2 -1 -1 𝐰⋅𝛟 𝑥 =−4 𝑦′=sign 𝐰⋅𝛟 𝑥 =−1 𝑦′≠𝑦 𝐰←𝐰+𝑦𝛟 𝑥 wunigram “Maizuru” = -1 wunigram “A” = -1 wunigram “Shoken” = 1 wunigram “,” = -1 wunigram “site” = -1 wunigram “monk” = 1 wunigram “in” = 0 wunigram “located” = -1 wunigram “born” = 1 wunigram “Kyoto” = 0

演習問題

演習問題 2つのプログラムを作成 train-perceptron: パーセプトロンを用いた分類器学 習 test-perceptron: 重みを読み込み、予測を1行ずつ出 力 テスト:train-perceptron 入力:test/03-train-input.txt 正解:test/03-train-answer.txt

演習問題 data-en/titles-en-train.labeledでモデルを学習 data-en/titles-en-test.wordのラベルを予測 評価スクリプトで分類器の精度を計算 script/grade-prediction.py data-en/titles-en-test.labeled your_answer 上級編: モデルが間違えた箇所を見て、間違えた理由について考 察する 新しい素性を導入し、精度への影響を計る