知的インタフェース 例示によるプログラミング 予測インタフェース 制約インタフェース.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
オブジェクト指向 言語 論 知能情報学部 新田直也. 講義概要  私の研究室: 13 号館 2 階 (13-206)  講義資料について :  参考図書 : 河西朝雄 : 「原理がわかる プログラムの法則」,
Advertisements

プログラミング言語論 第10回(演習) 情報工学科 木村昌臣   篠埜 功.
アルゴリズムとデータ構造 第2回 線形リスト(復習).
京都大学情報学研究科 通信情報システム専攻 湯淺研究室 M2 平石 拓
プログラミング言語としてのR 情報知能学科 白井 英俊.
ファジィ論理と ファジィ構造モデリング 北海道工業大学 情報デザイン学科 三田村 保.
班紹介 描画班一同.
プログラミングパラダイム さまざまな計算のモデルにもとづく、 プログラミングの方法論 手続き型 関数型 オブジェクト指向 代数 幾何.
データ構造と アルゴリズム 理工学部 情報システム工学科 新田直也.
5.チューリングマシンと計算.
5.チューリングマシンと計算.
充足不能性と導出原理 充足不能性の証明 スコーレム標準形 エルブラン解釈 導出原理 基礎節に対する導出 導出原理の完全性と健全性.
地理情報システム論 第3回 コンピュータシステムおける データ表現(1)
VBA(Visual Basic Application)を使ったプログラミングの初歩概説
基礎プログラミング (第五回) 担当者: 伊藤誠 (量子多体物理研究室) 内容: 1. 先週のおさらいと続き (実習)
Prolog演習 PowerPointのアニメーション機能を利用すると分かりやすいと思います.
プログラミング言語論 第12回 論理型プログラミング 情報工学科 篠埜 功.
人工知能特論2011 資料No.6 東京工科大学大学院 担当教員 亀田弘之.
MATLAB測位プログラミングの 基礎とGT (1)
「データ学習アルゴリズム」 第2章 学習と統計的推測 報告者 佐々木 稔 2003年5月21日 2.1 データと学習
プログラミング演習II 2004年12月 21日(第8回) 理学部数学科・木村巌.
Hybrid ccにおけるアニメーションが破綻しないための処理系の改良
データ構造と アルゴリズム 知能情報学部 新田直也.
①データ構造 ②アルゴリズム ③プログラム言語 ④マークアップ言語
オブジェクト指向 プログラミング 第一回 知能情報学部 新田直也.
大域的データフロー解析 流れグラフ 開始ブロック 基本ブロックをnodeとし、 基本ブロック間の制御関係をedgeとするグラフを、
シミュレーション演習 G. 総合演習 (Mathematica演習) システム創成情報工学科
プログラミング基礎a 第8回 プログラムの設計 アルゴリズムとデータ構造
チューリング機械 状態の有限集合 ヘッドの方向を表す。 L:1コマ左へ R:1コマ右へ テープ記号の有限集合 入力記号の有限集合 動作関数
2. 論理ゲート と ブール代数 五島 正裕.
プログラミング言語論 第3回 BNF記法について(演習付き)
第25章 単一始点最短路 3節 Bellman-Fordのアルゴリズム
計算の理論 II 帰納的関数 月曜4校時 大月美佳.
計算の理論 II 帰納的関数2 月曜4校時 大月美佳.
あらまし アンサンブル学習の大きな特徴として,多数決などで生徒を組み合わせることにより,単一の生徒では表現できない入出力関係を実現できることがあげられる.その意味で,教師が生徒のモデル空間内にない場合のアンサンブル学習の解析は非常に興味深い.そこで本研究では,教師がコミティマシンであり生徒が単純パーセプトロンである場合のアンサンブル学習を統計力学的なオンライン学習の枠組みで議論する.メトロポリス法により汎化誤差を計算した結果,ヘブ学習ではすべての生徒は教師中間層の中央に漸近すること,パーセプトロン学習では
教師がコミティマシンの場合の アンサンブル学習
Embedding CHR in LMNtal
連続領域におけるファジィ制約充足問題の 反復改善アルゴリズムによる解法 Solving by heuristic repair Algorithm of the Fuzzy Constraint Satisfaction Problems with Continuous Domains 北海道大学.
ファジィ制約充足問題への 連続領域の導入 Introducing continuous domains to
プログラミング基礎a 第8回 プログラムの設計 アルゴリズムとデータ構造
計算機科学概論(応用編) 数理論理学を用いた自動証明
論理プログラミング 導出の効率化 論理プログラム ホーン節 ホーン集合に対する導出戦略 論理式の手続き的解釈 Prolog
(1)序論 人工知能とは 歴史 方法論 人工知能の基礎 問題解決 探索 推論 知識.
知能情報システム特論 Introduction
任意数の制約階層化 2007/10/31 上田研究室 M2 西村 光弘.
第5章 計算とプログラム 本章で説明すること ・計算の概観と記述法 ・代表的な計算モデル ・プログラムとプログラム言語.
プログラミング言語論 第9回 情報工学科 木村昌臣 篠埜 功.
知識表現 知識の表現形式 宣言的表現 手続き的表現 プロダクション・ルール フレーム 意味ネットワーク.
第14章 ファイル操作 14.1 ファイルへの書き込み 14.2 ファイルからの読み込み 14.3 ファイルへの追加書き込み
モデル検査(5) CTLモデル検査アルゴリズム
C言語 はじめに 2016年 吉田研究室.
第4章 データ構造 p.82 [誤] ハミルトニアン経路問題  [正] ハミルトン閉路問題 p.82,83 [誤] セールスパーソン問題
教師がコミティマシンの場合の アンサンブル学習
サプライ・チェイン最適化について 研究者・実務家が知っておくべきこと
5.チューリングマシンと計算.
人工知能特論II 第8回 二宮 崇.
述語論理式の構文と意味 一階述語論理式の構文 一階述語論理式の意味 述語,限量記号 自然言語文の述語論理式表現 解釈 妥当,充足不能
分枝カット法に基づいた線形符号の復号法に関する一考察
関数型言語の基礎 型なしl計算 型理論 構成的プログラミング GUIにあらわれる関数概念 PBD VL
確率的フィルタリングを用いた アンサンブル学習の統計力学 三好 誠司 岡田 真人 神 戸 高 専 東 大, 理 研
ソフトウェア工学 知能情報学部 新田直也.
知識ベースの試作計画 ●●●研究所 ●●●技術部 稲本□□ 1997年1月.
型理論 ラッセルのパラドックス: 「集合の集合」は矛盾を引き起こす。 ラッセル、ホワイトヘッド 「プリンキピアマセマティカ」
オブジェクト指向言語論 第一回 知能情報学部 新田直也.
確率的フィルタリングを用いた アンサンブル学習の統計力学 三好 誠司 岡田 真人 神 戸 高 専 東 大, 理 研
プログラミング演習II 2004年11月 2日(第3回) 理学部数学科・木村巌.
第14章 ファイル操作 14.1 ファイルへの書き込み 14.2 ファイルからの読み込み 14.3 ファイルへの追加書き込み
数理論理学 最終回 茨城大学工学部情報工学科 佐々木 稔.
計算機プログラミングI 第5回 2002年11月7日(木) 配列: 沢山のデータをまとめたデータ どんなものか どうやって使うのか
教師がコミティマシンの場合のアンサンブル学習 三好 誠司(神戸高専) 原 一之(都立高専) 岡田 真人(東大,理研,さきがけ)
Presentation transcript:

知的インタフェース 例示によるプログラミング 予測インタフェース 制約インタフェース

例示によるプログラミング 類似操作が繰り返しあらわれる作業において、 ユーザが1,2回の操作の例をやってみせることでその繰り返しを 機械に覚えさせ、肩代わりさせる支援方法。 CUI emacsのkeyboard macro GUI Metamouse (Maulsby, Witten, & Kittlitz, ’98)繰り返し検出、turtle、特徴点 Chimera (Kurlander, ’93) 編集可能なGUIマクロ Mondorian (Lieberman, ’93) 操作からアイコン列生成 [文献] A. Cypher (ed.) “Watch What I do: Programming by Demonstration”, MIT Press, 1993

Metamouse(1/2)

Metamouse(2/2)

Chimera

Mondorian

依存関係にもとづくPBD 単純な作業では操作列の記録/再生で自動化 依存関係にもとづくPBD 途中でほかの作業が入る場合には不向き 作業の論理的な依存関係を記録し、必要な部分だけを再生 cf. make

依存関係にもとづくPBDの例 Geometer’s SketchPad (’93 Jackiw)  dmake (’94 中山,宮本)

Geometer’s SketchPad (1/2)

Geometer’s SketchPad (2/2)

予測インタフェース RK-Pointer/Reactive Keyboard (Witten, 92) repeat & predict (増井,中山, 94) genhist (汎化履歴)(宮本 ’95) 依存関係にもとづく予測 pdraw (宮本, 原田’96) genhistのGUIへの応用

RK-pointer

Repeat & predict

汎化履歴の仕組み

制約 解が満たすべき条件のこと。 条件を満たす解の算出⇒制約解消系 インタラクションの立場から 制約GUI PBD 制約論理プログラム

制約の定義 変数が満たさなければいけない条件のこと。 正確には、 RをA上のn項関係としたとき、 変数x1,..., xnに関する条件 (x1,..., xn)∈ R を制約(constraint) という。 通常Rに対応する述語rを用いて r(x1,..., xn)

制約の種類 記号的制約 数値的制約 注意:制約系の種類はあとで 論理的制約 代数制約 x2+y3=5 等式制約 論理的制約   (x|y∧x|z)∧∀w.((w|y∧w|z)⊃ x < w) 代数制約 x2+y3=5 数値的制約 等式制約 不等式制約 x2+y3<5 注意:制約系の種類はあとで

制約GUI SketchPad(Sutherland,1963)が起源 レイアウト CAD 木のバランス グラフレイアウト ばねモデル、神経ネットワークモデル CAD 作図システム 単方向制約

制約系の分類 単調 非単調 問題解決一般: データフロー型(各制約が関数の入出力) 制約階層 算術領域: 数値解法、線型計画法 離散(有限)領域:探索アルゴリズム データフロー型(各制約が関数の入出力) 単方向 多方向 非単調 制約階層 (細部,コンピュータソフトウエア17-6(2000)による)

単方向制約 関数の入出力関係による制約 解法:有向グラフのトポロジカルソート w←y w y v←w×z v x←y+z x z

多方向制約 既知状態伝播法 自由度伝播法 x=y w y v=w×z v x=y+z x z

非単調制約系 満たしたほうが望ましい制約 望ましさの程度の階層(制約階層)(Borning,1987) ある制約を追加すると別の制約を諦めざるを得なくなる⇒解の膨張

PBDとの関係 編集作業(例示)←制約の追加 プログラム(マクロ)実行←制約再充足 典型的には作図などの単方向制約による関数プログラミング 制約プログラミングへの一般化

制約プログラミング 制約論理プログラミング fact(N,X) :- M is N-1, fact(M,Y), X is Y*N より宣言型のプログラミングへ 制約の集合としてのプログラム fact(N,X) :- M is N-1, fact(M,Y), X is Y*N fact(1,1). ?-fact(3,X) >> X=6 ?-fact(N,24) >>ERROR

論理プログラミングの仕組み ?-p(t) p(X) :- q(X,Y), r(Y) q(X,t) :- … 融合法(Resolution) 単一化 (Unification) X←t ? -q(t,Y), r(Y) 単一化から等号制約解消 (Semantic Unification)へ

制約論理プログラミング 制約論理プログラミング =(等号)制約解消系+融合法 Prolog I, II, III (Colmerauerら) CLP(X) (Jaffarら) CLP(R) CU-Prolog (橋田)

What’s Next 幾何自動証明の制約プログラミング言語化 GUI/PBD (Prologのアナロジー, BacktrackするCAD)   …