新型インフルエンザについて (A/H1N1) ○○部 △課 ○○センター       産業医 健康太郎 本日は新型インフルエンザについてお話します。

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新型インフルエンザについて (A/H1N1) ○○部 △課 ○○センター       産業医 健康太郎 本日は新型インフルエンザについてお話します。

本日の内容 1.新型インフルエンザの特徴 (症状、感染経路、高リスク者) 2.新型インフルエンザ対策 (治療、予防、ワクチン) 1.新型インフルエンザの特徴 (症状、感染経路、高リスク者) 2.新型インフルエンザ対策 (治療、予防、ワクチン) 本日の内容は以下の通りです。 お伝えしたい内容は2点あります。 まず、症状や感染経路、高リスク者、感染力など新型インフルエンザの特徴についてお話します。 そして、新型インフルエンザの治療や予防、ワクチン接種(、企業における基本的)対策を中心にお話します。 写真は新型インフルエンザウイルスの電子顕微鏡画像です。 これは、季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なるインフルエンザで、 現在流行しているのは、A型、H1N1亜型のインフルエンザウイルス です。 写真;感染症情報センター

新型インフルエンザの症状は? 突然の高熱 咳 咽頭痛・関節痛 倦怠感 鼻汁・鼻閉 頭痛等 →季節性インフルエンザと類似 新型インフルエンザの症状が出るまでの潜伏期間は1~7日と考えられています。 症状は、突然の高熱、咳、咽頭痛、関節痛、倦怠感に加えて、 鼻汁・鼻閉、頭痛等であり季節性インフルエンザと類似しており症状による区別は困難です。 ただし、季節性インフルエンザに比べて、嘔吐や下痢などの消化器症状が多い可能性も指摘されています。 呼吸困難または息切れがある、胸の痛みが続いている、嘔吐や下痢が続いている、3日以上発熱が続いている、症状が長引いていて悪化してきた、 といった症状がある場合は、すぐに医療機関を受診するようにと厚生労働省は発表しています。 →季節性インフルエンザと類似

新型インフルエンザの感染経路 感染力: 新型インフルエンザ > 季節性インフルエンザ 飛沫感染:咳、くしゃみ  新型インフルエンザ > 季節性インフルエンザ 飛沫感染:咳、くしゃみ 接触感染:粘膜(口・鼻)、結膜 新型インフルエンザは、ほとんどの人が免疫を持っていないため、 季節性インフルエンザと比べると、感染が拡大しやすく、多くの人が感染することが考えられます。 新型インフルエンザの感染経路は通常のインフルエンザと同様で、 咳やくしゃみとともに放出されたウイルスを吸い込むことによって起こる飛沫感染と、 ドアノブや電車のつり革などウイルスが付着したものを触れた後に目、鼻、口などに触れることで、粘膜・結膜などを通じて感染する接触感染が考えられています。 厚生労働省 「新型インフルエンザ対策ガイドライン」より

重症化し得ると考えられている 高リスク患者 慢性肺疾患(喘息、慢性閉塞性肺疾患等) 免疫機能不全状態(ステロイド内服など) 慢性心疾患(先天性心疾患、冠動脈疾患等) 糖尿病 腎機能障害  など 感染しても、ほとんどの方が軽症で回復していますが、 持病がある方々のなかには、治療の経過や管理の状況により インフルエンザに感染すると重症化するリスクが高い方がいます。 喘息や喫煙などにより運動時の息切れ、咳、痰のある慢性閉塞性肺疾患などの慢性呼吸器疾患や 、 ステロイド内服などによる感染症に対する抵抗力の低下した状態免疫機能不全、 先天性心疾患や心筋梗塞などの慢性心疾患で強心剤や利尿剤を内服している患者、糖尿病、腎機能障害 などの持病がある方々は、 高リスクと考えられますので、 手洗いの励行、うがい、人混みを避けるなどして感染しないように注意してください。 また、周囲の方々も、感染させないように配慮するようにしましょう。 妊婦・乳幼児・高齢者もインフルエンザが重症化することがあると報告されています。 感染予防を心がけ、かかりつけの医師がいる方は、発症時の対応についても相談しておきましょう。

新型インフルエンザの患者の年齢構成および基礎疾患 こちらは厚生労働省の発表した統計データですが、感染患者、入院患者は10代以下が多く、 高齢者の感染者数、入院者数は少ない傾向にあります。 また、入院患者の半数弱は喘息、糖尿病などの基礎疾患があることがわかります。 季節性インフルエンザは高齢者が重篤化する例が多いのに対し、 新型インフルエンザは基礎疾患を有する者を中心として、原因は不明ですが、 健常な若年者の一部においても数は少ないものの重篤化する例が見られることが特徴です。 厚生労働省ホームページより

診 断 インフルエンザ様の症状 インフルエンザ迅速診断キットでA型陽性 地域での流行 感染者と2m以内の接触歴 診 断 インフルエンザ様の症状 インフルエンザ迅速診断キットでA型陽性 地域での流行 感染者と2m以内の接触歴 →新型インフルエンザ感染が疑われる PCR検査で確定診断 新型インフルエンザ感染が疑われるのは、38℃以上の発熱があり、 咳や咽頭痛等のインフルエンザ様の症状を伴う場合であって、 迅速診断キットにおいてA型が陽性の場合や、医師が臨床症状などからインフルエンザ感染が疑われ、 かつ地域において新型のインフルエンザが流行していることが明らかな場合などがあります。 また、インフルエンザに感染している方と2m以内の接触歴があるなども、 感染を疑う上での参考になります。 迅速診断キットは発症翌日に検体が採取された場合に感度が高いとされますが、 それでも40~80%程度 と感染症情報センターが発表していますので、 陰性だからといって感染していないと判断することはできません。 ウイルスの遺伝子を確定するPCR検査で確定診断となりますが、これは日常的な検査方法ではありません。 臨床所見や地域における感染の拡がりなどの情報から総合的に判断した上で、 医師が抗インフルエンザウイルス薬による治療の開始が必要と認める場合には、 簡易迅速検査やPCR 検査は必須ではなく、治療が開始されます。

治 療 抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ)の投与 解熱薬、去痰薬、鎮咳薬など 水分補給と十分な睡眠 治 療 抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザ)の投与 解熱薬、去痰薬、鎮咳薬など 水分補給と十分な睡眠 症状が出現後、48時間以内にタミフル・リレンザで治療を開始することがもっとも効果的であるとWHOは発表 主な治療法は抗インフルエンザウイルス薬であるタミフル・リレンザの投与です。 これらの薬は、医療機関等において医師が必要と認める場合に処方されます。 また、症状を緩和させる目的で、解熱薬や去痰薬、鎮咳薬などが処方されます。 妊婦や乳幼児に対する処方については、副作用のリスクを見極めながら、 医師が投与の判断をすることになっています。 水分補給と十分な睡眠を心がけ、処方されたお薬は指示通りに最後まで飲んでください。 症状が出現後、48時間以内にタミフルの内服やリレンザの吸入で治療を開始することがもっとも効果的で、 合併症のリスクが高い群に対して早期から投与することをWHOは推奨しています。

熱が下がったら? 熱が下がっても、インフルエンザの感染力は残っていて、他の人に感染させる可能性があります。 少なくとも熱が下がって2日間は外出しないように心がけましょう。 発熱や咳、のどの痛みなどの症状がはじまった日の翌日から7日目までもできるだけ外出を控えてください。 熱が下がっても、インフルエンザの感染力は残っていて、他の人に感染させる可能性があります。 完全に感染力がなくなる時期については、明らかでなく、個人差も大きいと言われます。 少なくとも熱が下がって2日間は外出しないように心がけましょう。 ただし、現在流行している新型インフルエンザについては、発熱などの症状がなくなってからも、 しばらく感染力が続く可能性があることが、さまざまな調査によって明らかになっています。 ですから、新型インフルエンザに感染していると診断されている場合や、 周囲で新型インフルエンザが流行している場合には、発熱などの症状がなくなっても、周囲の方を守るため、 発熱や咳、のどの痛みなどの症状がはじまった日の翌日から7日目までもできるだけ外出を控えてください。 どうしても外出しなければならない場合、マスクを着用し必要最低限にしましょう。

× × 予 防 手洗い・うがいが基本です。 ウイルスが粘膜を通して感染するため、極力鼻や口などを触らないようにしましょう。 予 防 手洗い・うがいが基本です。 ウイルスが粘膜を通して感染するため、極力鼻や口などを触らないようにしましょう。 咳、くしゃみの際の咳エチケット(咳やくしゃみをする際はティッシュなどで鼻と口を覆う )を! 必要のない外出を控え、症状のある人に近づかないようにしましょう。 バランスのよい食事、十分な睡眠をとりましょう。 ウイルス感染を予防するためには、手洗い・うがいをしっかり行うことが大切です。 手洗いは、外出後だけではなく、可能な限り、頻回に行いましょう。 また、ウイルスが粘膜を通して接触感染するため、極力鼻や口などを触らないようにしましょう。 咳、くしゃみの際にティッシュなどで鼻と口を覆う などの「咳エチケット」も感染防止の上では大切です。 咳やくしゃみ等の症状のある人には必ずマスクをつけてもらいましょう。 人の多い場所などへの必要のない外出を控え、症状のある人に近づかないようにしましょう。 バランスのよい食事、十分な睡眠をとることも健康には重要です。 × ×

手洗いの方法 オンライン環境下では 下の矢印をクリックすると動画が閲覧できます。 リンク先:厚生労働省 「正しい手洗いの方法」 オンライン環境下では 下の矢印をクリックすると動画が閲覧できます。 リンク先:厚生労働省 「正しい手洗いの方法」 (You Tube 動画) 手洗いの方法について説明します。 まず薬用石けんや消毒薬で手のひらを洗います。 続いて手の甲、指の間、親指の周囲、指先、爪、手首までしっかり洗います。 流水でよく洗い流し、ペーパータオルなどで十分に拭いてください。 図:福岡県庁ホームページ 「個人でできる新型インフルエンザ対策」より

マスクについて マスク(不織布製マスク)は、咳やくしゃみによる飛沫の飛散を防ぐ効果が高いとされています。症状のある人は積極的にマスクをつけましょう。 マスクの感染予防効果は限定的ですが、混み合った屋内や乗り物など換気が不十分な場所では、一つの感染予防策と考えられます。 マスクは、不織布製マスクを使用し、約2m飛ぶといわれる咳やくしゃみによる飛沫 およびそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。 咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけて、他の人にうつさないようにしましょう。 一方で、予防としてマスクを着用するのは、混み合った場所、 特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では1つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限り着用する効果はあまり認められていません。 咳や発熱などの症状のある人に近づかない、人混みの多い場所に行かない、 手指を清潔に保つといった感染予防策を優先して行いましょう。 不織布製マスクがない場合、咳エチケットには、ガーゼマスクを使用します なお、N95マスクを使用する際にはフィットテストなどの事前準備が必要であり、 一般の方の使用には向いていませんので、厚生労働省では推奨されていません。

ワクチン接種 新型インフルエンザに季節性インフルエンザのワクチンは有効ではありません。 感染防止、流行の阻止に関しては効果が保証されていません。 重症化、死亡の防止について、100%ではありませんが、一定の効果があると考えられます。 ワクチン接種についてですが、 新型インフルエンザに季節性インフルエンザのワクチンは有効ではありません。 新型インフルエンザワクチンを接種しても、感染防止、流行の阻止に関しては効果が保証されていません。 しかしながら、重症化、死亡の防止について、100%ではありませんが、一定の効果があると考えられます。

職場での対策1 新型インフルエンザ対策委員会を設置しましょう。 感染疑いや家族が発症した場合も含めて、感染者の休養と再出社の期間、職場への出社制限などの方針を設定しましょう。 報告・連絡・相談の連絡系統を明確にし、感染者の状態や事業所内での感染状況を把握し、迅速に対応できるようにしましょう。 感染拡大時の業務内容の確認と代用要員の確保なども調整しておきましょう。 職場の対策としては、 まず、新型インフルエンザ対策委員会を設置しましょう。 委員会には、産業医や保健師など医療専門職を積極的に活用しましょう。 感染疑いとなった場合や家族が発症した場合も含めて 感染者の休養、再出社の期間、職場への出社制限などの方針を設定しましょう。 またインフルエンザを発症した場合やインフルエンザ様の症状が発生した場合の 連絡系統を明確にし、報告、連絡、相談を徹底化することで、 感染者の状態や事業所内での感染状況を把握し迅速に対応できるようにしましょう。 感染拡大時の業務内容の確認と代用要員の確保などの調整も行いましょう。

職場での対策2 手洗い、うがいを徹底してください。 始業時などに体調確認を行うことも大切です。 濃厚接触者や咳のある人は、感染拡大防止のための咳エチケットとマスク着用を! 社内報やイントラネットなどで、新型インフルエンザの基本情報や最新情報についての情報提供と、決定した方針を周知しましょう。 基礎疾患のある方や、妊婦等は高リスクとなりますので、感染防止策をより徹底するような配慮が必要です。 職場での予防もやはり手洗い、うがいなどの予防法を徹底することが重要です。 出入口や食堂、休憩室、トイレなどに、ポンプ式アルコール消毒液を設置したり、 手洗い・うがいの励行表示や、手洗いの方法を写真つきで掲示したりすることも効果的です。 また、始業時などに体調確認することも大切です。 発症者と同じ職場の労働者などの濃厚接触者でも、インフルエンザ様症状がない場合は、 一般的には仕事を休ませずに職務を継続することが可能となると考えられますが、 職務の必要性や内容に応じてその継続の可否を判断して下さい。 濃厚接触者や咳がある人は、感染拡大防止のための咳エチケットとマスク着用してください。 社内報やイントラネットなどで、 新型インフルエンザの基本情報や最新情報についての情報提供と、 決定した方針を周知しましょう。 基礎疾患のある方や、妊婦等は高リスクとなりますので、 勤務時における感染予防策や勤務内容、発症時の対応について話し合い、 感染防止策をより徹底するような配慮が必要です。

休養の目安 →業務形態に合わせて、感染予防と感染拡大防止の方針を決定しておくことが重要です! 職場で感染者が発生した場合は、医師の指導に従って、休暇を取得の上、自宅で療養してもらうなどの対応を検討してください。 基本的に、熱などの症状がなくなってから2日目までが外出自粛の目安です。 業務上可能であれば発症した日の翌日から7日を経過するまで、外出を自粛することが望まれます。 →業務形態に合わせて、感染予防と感染拡大防止の方針を決定しておくことが重要です! 職場で感染者が発生した場合、 医師から本人の病勢や他の労働者への影響を考慮して、 自宅療養等をする必要があるとの指導がなされている場合には、 それに反して出勤させることは適当ではありません。 その際は、医師の指導に従って、休暇を取得の上、 自宅で療養してもらうなどの対応を検討してください。 先ほどお話しましたように、 熱などの症状がなくなってから2日目までが外出自粛の目安となります。 しかし、完全に感染力がなくなる時期は明確でないことから、 業務上可能であれば発症した日の翌日から7日を経過するまで、 外出を自粛することが望まれます。 それぞれの事業所として、業務形態に合わせて感染予防と感染拡大防止の方針を 決定しておくことが重要だと考えられます。

事業所での対応についての参考文献 1)事業者・職場における新型インフルエンザ対策 ガイドライン:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/09-11.pdf 2)亀田高志:新型インフルエンザ対策Q&A、エクスナレッジ、2009 3)和田耕治:企業のための新型インフルエンザ対策マニュアル、東洋経済新報社、2008 4)田代眞人(監修)、岡田晴恵(編著):新型インフルエンザの企業対策、事業継続と社会的責任、日本経済新聞出版、2009 こちらに事業所での対応について参考になる文献を挙げています。 よかったら参考にされて下さい。

新型インフルエンザの患者が 自宅での治療となった場合 同居の家族は、 濃厚接触者となるので、外出を自粛し、他の人との接触を極力控えましょう。 一日朝夕2回の検温と体調変化を毎日記録してください。 患者とはなるべく家族とは別の個室で療養するようにしましょう。 患者の世話をした後は必ず石けんによる手洗い、またはアルコール消毒をしてください。 新型インフルエンザの患者が自宅での治療となる場合ですが、 同居の家族は濃厚接触者となるので、外出を自粛し、他の人との接触を極力控えましょう。 一日朝夕2回の検温と体調変化を毎日記録してください。 もし、発熱や呼吸器症状が現れたときは速やかに医療機関を受診しましょう。 患者はなるべく家族とは別の個室で療養するようにしましょう。 とくに、持病があったり、妊娠している方などが同居している場合には、 なるべく別の部屋で生活するなど、より確実な感染予防を心がけてください。 また、念のためかかりつけの医師に相談しておきましょう。 その場合、医師の判断により、予防のためのお薬が処方されることがあります。 マスクの感染予防効果は限定的ですが、患者と接するときには、介護者もなるべくマスクを着用しましょう。 患者の世話をした後は必ず石けんによる手洗い、またはアルコール消毒をしてください。

本日のまとめ 手洗い・うがいを励行し、新型インフルエンザをしっかり予防しましょう。 流行期には、外出をできるだけ控えましょう。 もし感染しても人へうつさないようにマスクを着用し、咳エチケットを守りましょう。 重症化の高リスク者にあたる方は、早めに主治医へ相談しておきましょう。 最後になりますが、本日のまとめです。 まず新型インフルエンザに感染しないように しっかり手洗い、うがいを励行して予防することが重要です。 流行期には、外出をできるだけ控えましょう。 もし感染した場合は、適切な診療を受け、 人へうつさないようにマスクを着用し、咳エチケットを守り、 解熱後2日間は外出しないようにしましょう。 持病のある方など、感染することで重症化するリスクのある方は、 なるべく早めに医師に相談しておきましょう。 以上のポイントを覚えていただければと思います。

出 典 厚生労働省ホームページhttp://www.mhlw.go.jp/index.html 出 典 厚生労働省ホームページhttp://www.mhlw.go.jp/index.html 厚生労働省 You Tube 「正しい手洗いの方法」http://www.youtube.com/watch?v=V77Zk9VMF-I 感染症情報センターホームページhttp://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/index.html 福岡県庁ホームページ   http://www.pref.fukuoka.lg.jp/b01/kojinn-newtype.html