小学校における天文部活動 「アストロクラブ」の試み ○高梨 直紘 (東京大学)、伊藤 哲也 (国立天文台) 日本天文学会2010年春季大会@広島大学 小学校における天文部活動 「アストロクラブ」の試み ○高梨 直紘 (東京大学)、伊藤 哲也 (国立天文台) 亀谷 和久 (JAXA)、塚田 健 (星の子館)、夏苅 聡美 (国立天文台) 平松 正顕 (台湾・中央研究院)、増田 秀子 (夢育支援ネットワーク) アストロクラブ運営メンバー
概要 キーワード:天文学普及、地域コミュニティ、活動の評価 アストロクラブは、天文学普及プロジェクト「天プラ」が運営している、小学校における天文部活動である。小学校の全学年を対象として参加者を募集しており、低学年から高学年まで毎年30-40名ほどの参加がある。2006年度に活動を開始し今年(2009年度)でちょうど4年目を迎える。 アストロクラブへは、1年生から6年生まですべての学年からの参加があるが、低学年の児童が半分を占めているのが特徴である。開催頻度は月に1回で、主に月のよく見える晩を選んで開催している。通常、教室での座学と、屋上での天体観察をセットにして活動を行っている。座学は、最先端の天文学の話題からガリレオ望遠鏡の工作教室など、さまざまなテーマをバランス良く選んで行っている。年に2回ほどは施設見学を行っており、国立天文台や日本科学未来館といった研究/教育施設を訪問している。 アストロクラブは、小学生に最先端の天文学の魅力を伝える活動であるとともに、地域と協力しながら天文学の普及を行う試みでもある。天文学の研究・普及・教育に取り組むグループ「天プラ」のメンバー、三鷹市立第四小学校で教育支援活動を行っているNPO法人「夢育支援ネットワーク」とそれを支える保護者、三鷹ネットワーク大学によって育成されている星のソムリエが協力しながら運営されており、取り組み自体が天文学普及のモデル実験となっている。講演では、以上の取り組みについて紹介するとともに、児童らの反応についても報告する。 キーワード:天文学普及、地域コミュニティ、活動の評価
① アストロクラブの概要 ■ アストロクラブのあゆみ 2006年1月 「あつまろ!ねっと」活動報告会に参加 2006年4月 第1回楽しむ科学コンクール採択課題に採択 2006年6月 活動開始 2009年4月 JST「地域活動支援」に採択 地域の力を活かした天文学普及モデルの構築に興味を持っていた高梨と夏苅が、地域に住む人たちを活動に巻き込む可能性を探るべく、三鷹市の子育て活動支援グループを中心とした交流組織「あつまろ!ネット」の活動報告会に参加。その場で、三鷹市立第四小学校で学校教育支援活動を行っているNPO団体「夢育支援ネットワーク」の関係者と知り合い、小学校における天文部活動の開催可能性について協議した。 国立大学法人東京大学理学部及び素粒子物理国際研究センター並びに財団法人平成基礎科学財団によって募集されていた「第1回楽しむ科学コンクール」に提案していた“地域の力を活かした天文学普及モデルの確立”という課題が採択される(助成期間は1年間)。これを受けて、アストロクラブの開始が決定され、部員募集のための全校生徒に向けた天体観望会および天文講演会を開催した。 6月に、アストロクラブ名義の第1回目の活動を開始する。初年度の参加者は31名で、低学年が中心であった。以降、毎月1回のペースで活動を行っている(6月~翌年3月までが1シーズン)。 独立行政法人科学技術振興機構が進める「地域科学技術理解増進活動推進事業」で募集された地域活動支援にアストロクラブの活動が採択される(助成期間は1年間)。
■ 活動の概要 活動の内容 参加児童の内訳 教室内での活動の様子(2009年度) アストロクラブでは毎月1回活動を行っているが、ふだんは学校内を会場としている。晴れれば校舎の屋上に上がって天体観測を行い、曇れば教室内でお話をしている。それに加え、年2回、校外へ見学会に出かけており、研究施設、科学館、プラネタリウムなどを訪問している。最先端の話題を積極的に活動に取り入れることで、小学校では通常取り扱わない天文宇宙に関する話題に触れる機会を参加児童らに提供するように心がけている。また、児童だけでなく保護者の参加も積極的に勧めており、多くの保護者が活動に参加することも特徴となっている。 登録児童数の変化 アストロクラブでは参加登録制をとっており、他の校内活動と合わせて毎年4~5月に参加希望者を募っている。初年度より、参加登録者は31名→31名→35名→48名と増えている(全校生徒数は400名強)。2007年度および2008年度には低学年・女子と高学年・男子が割合としては多かったが、継続して登録する児童が増えた結果、学年で見ても性別で見ても偏りがなくなって来ていることがわかる(右表参考)。
■ アストロクラブを支える仕組み 三鷹市立第四小学校 夢育支援ネットワーク 三鷹市立第四小学校(東京都三鷹市) NPO 夢育支援ネットワーク JR中央線の三鷹駅と吉祥寺駅のちょうど中間に位置する小学校で、閑静な住宅街の中にある。ベビーブーム時代には1900名にも及ぶ児童がいたが、近年では400名強で生徒数は安定している。在籍児童がいろいろな人と触れ合い、様々な体験を積み重ねることができるコミュニティスクールの先進校としても知られ、積極的に地域の力を取り込んだ学習環境作りを行っている。 夢育支援ネットワーク NPO 夢育支援ネットワーク 地域に住む専門性の高い人材 児童の学校生活をより充実したものにするために組織された地域・保護者による学習支援NPO。日頃の授業のサポートや、放課後・週末のクラブ活動を行っており、地域に住む専門性の高い人材と学校の間をつなぐ役割も担っている。 地域コミュニティ 天文学普及プロジェクト「天プラ」 天文学のさまざまな楽しみ方を提案する活動を行っている任意グループで、天文分野に関係するさまざまな人間をつなぐネットワークを形成している。国立天文台に在籍するメンバーも多く、三鷹市に縁がある。 天文コミュニティ
② 2009年度の活動のようす アストロクラブはふだんどのような活動を行っているのか、2009年度の活動の様子を例に紹介する。 ■ 2009年度 活動の概要 2009年度の活動は、例年通り6月から開始され、臨時の活動も含めてのべ10回の活動が行われた(3月28日にh本年度の最終回の活動があるので、年度としてはのべ11回の予定)。2009年度の活動はJSTによる地域活動支援の対象となったため、およそ40万円の活動費が支援されることになった。そのため、オルヴィス社のコルキット・スピカを参加児童に1本ずつ配布し、その望遠鏡を用いて年間の活動を行っていく計画を立てたが、天候になかなか恵まれず厳しい展開となった。 下表には、2009年度における各回の活動への参加者数をまとめてある。参加登録せずに、1回だけの体験として参加した児童の数も含まれているため、先にあげた参加児童数とは必ずしも一致していない。スタッフ数の項目で括弧内に入れた数字は、星のソムリエの資格を持ったスタッフの数である。 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 児童 35 39 34 51 29 28 24 32 保護者 15 25 10 11 20 スタッフ 8(4) 6(1) 7(2) 7(3) 10(4) 9(5) 2009年度:各回参加者数の変遷
2009年6月7日(日) 第1回活動 @ 三鷹市立第四小学校(18:30-20:00) 第1回目の活動では、今年度の活動で使用するコルキット・スピカの組み立てを行った。低学年の児童も多いので、無事に組み立てられるか、安全にハサミなどを使用できるかを心配したが、スタッフだけでなく保護者の協力もあって無事にみな完成させることができた。残念ながら天気は悪かったため、完成した望遠鏡を使っての観測はお預けとなったが、教室内でピントの合わせ方や三脚の使い方などについてレクチャーを行った。 2009年7月5日(日) 第2回活動 @ 三鷹市立第四小学校(18:30-20:00) 第2回目の活動では、前回作成した望遠鏡を使って月の観測を行った。望遠鏡のピント合わせや三脚の使い方を復習した後、実際に月の導入に挑戦してみた。この日の感想文には、月を見た感動を記す児童が多かった。 2009年8月23日(日) 第3回活動 @ 国立天文台三鷹キャンパス(13:00-16:00) 第3回目の活動では、国立天文台三鷹キャンパスの見学会を行った。台内の一般公開施設の見学に加え、4次元デジタル宇宙シアターを見学した。三鷹キャンパスの見学は毎年恒例の事業として行っているため、天文台初心者とリピーターの2グループに分けて対応した。 2009年9月27日(日) 第4回活動 @ 三鷹市立第四小学校(18:30-20:00) 第4回目の活動では、特別ゲストに海部前国立天文台台長をお招きして特別講演を行った。四小の出身者でもある海部氏(小学生の頃、一時在籍していたそうだ)とのやりとりは、児童らにとってたいへん刺激的だった模様だ。 2009年10月25日(日) 第5回活動 @ 三鷹市立第四小学校(17:30-19:00) 第5回目の活動では、天候に恵まれなかったため、室内で天球儀のペーパークラフトの作成を行った。この回では、活動を紹介するために「サイエンスチャンネル」の取材が入り、いつもとは違った雰囲気での活動となった。
2009年11月29日(日) 第6回活動 @ 三鷹市立第四小学校(17:30-19:00) 第6回目の活動では、やはり天候に恵まれなかったため、滝星図を利用して秋の星や星座について学んだ。 2009年12月28日(日) 第7回活動 @ JAXA相模原キャンパス(8:30-16:00) 第7回目の活動では、本年度2回目の校外見学としてJAXA相模原キャンパスおよび相模原市立科学館の見学を行った。運営スタッフの亀谷がJAXAの研究員であるため、スムーズに見学先を手配することができた。通常公開されているエリアに加え、ロケットの組み立て工場や実験設備などを見学させていただいた。 2010年1月31日(日) 第8回活動 @ 三鷹市立第四小学校(17:30-19:00) 第8回目の活動では、第6回に引き続き天候に恵まれなかったため、教室内で火星についてさまざまな話をした。2009年度は天候に恵まれず、これで第2回目の活動以来、ずっと観察ができていないことになる。 2010年2月20日(土) 臨時活動 @ 三鷹市立第四小学校(10:00-11:30) 三鷹市立第四小学校のコミュニティスクールとしての取組を視察するため、鳩山由紀夫首相、菅直人副首相、仙石由人大臣、鈴木寛参議院議員他、都議、市議らが来校したのに合わせ、アストロクラブも臨時の活動を行った。鳩山首相も活動を視察し、児童らと交流した。 2010年2月28日(日) 第9回活動 @ 三鷹市立第四小学校(17:30-19:00) 第9回目の活動では、久々に天候に恵まれ、屋上で冬の星や惑星、月の観察を行った。アストロクラブの活動で望遠鏡を使用するのも久々だったため、まずは望遠鏡の使い方の復習から行った。
③ 活動をどう評価するか ■ 教育を目的としない活動の評価 評価の方法論 価値を生み出す活動の価値をどう測定し、評価すべきか。その方法について検討する。 ■ 教育を目的としない活動の評価 アストロクラブの活動は、教育を目的としていない。児童らが天文学に触れるための機会を提供することが主たる目的であり、結果として教育に役立つことは歓迎するが、教育それ自身を目的とはしていない。このような活動において、その活動の持つ社会的価値を「教育」という側面以外からも測定し、適切に評価するには、アストロクラブという「場」がどのような要素と構造を持つのかについて理解することが必要であると考えている。 評価の方法論 要素と構造が明らかになれば、次に行うのはその構図の中にどのような正の循環が構築されているか、そしてその循環がどのように機能しているかについて言説化し、定量化可能なものについては定量的測定を試みることである。もしも、その言説が一般化可能あるいは既に一般化されていることであれば、それはアストロクラブに限らず他の事例についても適用し、比較という方法の評価が行えるだろう。一般化されない場合でも、継続的に測定することで過去の自分との比較という方法での評価が行えるはずだ。 (参考)ドナルド・カークパトリック博士のレベル4フレームワーク 企業における教育研修の効果測定によく使われる手法 (調査対象) (調査方法) 易 レベル1: Reaction(反応) レベル2:Learning(学習) レベル3:Behavior(行動・態度) レベル4:Results(成果) アンケート調査(本人) テスト(本人) ヒアリング(本人、周囲) 比較検証 難 目的が明確であれば、このような手法によって効果の測定が可能であるが、例えば「天文学に児童が触れる機会を得たことで、その児童の人生にプラスになった」ことを測定することは困難である。
■ アストロクラブを中心に描いた関係図 スタッフ (補助) 参加児童 スタッフ (講師) 参加保護者 運営スタッフ 矢印は各要素の時間変化の方向を表している。 卒業生 (中高大) 天文に興味 のある児童 天文に興味 のある児童 星のソムリエ スタッフ (補助) 天文に興味 の無い児童 天文に興味 の無い児童 参加児童 大学院生 教師 スタッフ (講師) 天文に興味 ある保護者 参加保護者 研究者 天文に興味 無い保護者 運営スタッフ 天文コミュニティ 地域コミュニティ 天プラ + 夢育支援ネットワーク
社会における天文インフラ(天文宇宙に関する魅力を発信する枠組み) ■ アストロクラブにおける正の循環 左に挙げたのは、アストロクラブがどのような要素と関係で成立しているのかを示した図である。中心にはアストロクラブの「場」を配置しているが、同様に天文コミュニティや地域コミュニティを中心とした図も描けるので、この図はあくまでもアストロクラブという枠組みで現実に展開する世界を捉えた図である。 この図中に発見される正の循環のひとつは、アストロクラブに参加することで児童が天文宇宙に興味を持ち、卒業後も天文宇宙に興味を持ち続け、成人後に地域社会において天文宇宙に興味を持つ大人として、次世代の児童の保護者となりアストロクラブのような「場」の形成に協力するモデルである(下図参照)。この循環が回り始めることで、最先端の天文学に触れる機会を提供するというアストロクラブの目的は継続的に達成されると同時に、周囲にさまざまな影響を与えることが期待できる。具体的にどのような影響があるのか、以下に挙げる。 アストロクラブの中に発見される正の循環の一例(黒線:時間変化、オレンジ線:影響の向き) 社会における天文インフラ(天文宇宙に関する魅力を発信する枠組み) 天文に興味 の無い児童 天文に興味 のある児童 卒業生 (中高大) 参加児童 社会人 天文に興味 ある保護者 天文に興味 無い保護者 参加保護者 アストロクラブ
JST地域活動支援の指定アンケート(抜粋) ■ 観測された正の影響 天文宇宙に対する興味の向上 2009年度の活動に関しては、毎回活動終了時にJSTから依頼されたアンケートを行った。その内容と結果を下表に示す。この数値からは、アストロクラブにおける活動は、全国で行われているさまざまな種類の科学普及の取組と、ある側面では同等の影響があることがわかる。しかしながら、このアンケートでは各回ごとの単純な感想をまとめたに過ぎず(ドナルド・カークパトリック博士のレベル4フレームワークでいうところのレベル1)、長期的な影響を見るには不向きである。 項目 アストロ平均 全国平均 質問1 3.8 質問2 3.4 質問3 3.7 JST地域活動支援の指定アンケート(抜粋) (質問1)今日の教室に参加した感想:楽しかったか? とても楽しかった(4点) まあまあ楽しかった(3点) あまり楽しくなかった(2点) ぜんぜん楽しくなかった(1点) (質問2)今日の教室に参加した感想:わかりやすかったか? とてもわかりやすかった(4点) まあまあわかりやすかった(3点) すこしむずかしかった(2点) とてもむずかしかった(1点) (質問3)また、やってみたきですか とてもやってみたい(4点) まあやってみたい(3点) あまりやりたくない(2点) ぜんぜんやりたくない(1点) アストロクラブにおけるアンケートの有効回答数は303。全国平均は「科学技術理解増進活動の評価に関する調査研究」(JST,2008年3月)の“ボランティア”に関する調査結果より、著者が算出。有効回答数は10681。
継続率の変化 卒業生の関わり 天文宇宙に関する知識・理解の深まり 継続率の変化 左図に示すのは、アストロクラブの継続率だ。2006年度から2007年度へかけての継続率は40%前後であるが、その後は60%前後で推移していることがわかる。他の部活の継続率のデータがないため、この数字が高いのか低いのかは判断できないが、3年継続や4年継続の児童も出始めていることは特筆に値するだろう。兄弟姉妹で参加するケースも多く、兄姉が卒業しても弟妹が残ることで、家族としては長期にわたってアストロクラブと関係するケースも見受けられる。 卒業生の関わり アストロクラブを卒業し児童がふたたびスタッフとして参加し、参加児童の指導にあたる形が地域に根付いた天文学普及においては重要であると認識しているが、アストロクラブでは既に1名の卒業生(中学生)が活動に参加し始めている。また、アストロクラブの卒業生ではないが、三鷹市立第四小学校の卒業生(高校生)も1名、2009年度からスタッフとして参加している。 天文宇宙に関する知識・理解の深まり アストロクラブでは講師が興味があることを児童らに提供するようにしているため、その内容が児童の興味に合致した場合には、非常にユニークな成長を見せる。特に、3~4年間に渡って継続している児童らは低学年から高学年にかけての長期にわたって影響を及ぼしているため、その度合いが強い(例えば、前国立天文台長の海部宣男氏が講演にいらした際の感想を参考)。
④ まとめと将来展望 ■ 地域の力を活かした天文学普及モデルの成立 アストロクラブの持続的発展 他地域への移植 ここまで紹介してきたように、アストロクラブは天文コミュニティと地域コミュニティの接点に存在する「場」である。この「場」が周囲に与える影響の測定と評価は現時点では十分ではないが、その方法論については③で述べた通りであり、今後も継続的にモデルを構築し、それに基づいて調査していく必要がある。この「場」が持続的に発展していくためには、アストロクラブにおける正の循環の仕組みが欠かせないが、4年間の活動を通じてその循環が機能し始めてきていることを指摘した。今後は、この循環がより強化されるような仕組みを提案し、実行していくことが求められる。地域に住む市民である「星のソムリエ」の参加はそのひとつであり、2008年度より数名の星のソムリエがスタッフとして活躍しており、その内容についても別の機会に報告したい。 他地域への移植 アストロクラブのある三鷹市は、地域ぐるみでの教育支援の取組に熱心な地域であるのに加え、国立天文台があるなど、条件的にはたいへん恵まれた地域であると言える。このように恵まれた環境下で成功モデルを創り出し、そこから成功に結びついた本質的条件を抽出し、一般化することによって、他地域への移植も可能になると思われる。まずは同じ三鷹市内の他の小学校へ仕組みを移植できないかを検討し、その次に他地域への移植を試みていきたい。この問題に関しては、今夏行われる天文教育普及研究会の年会にて議論したい。