県立病院好生館の 移転先の決定について 平成18年3月27日
移転先は「嘉瀬地区」 理 由 ① 将来の道路計画も考慮し、県内各地からの車利用の利便性が 高いこと 理 由 ① 将来の道路計画も考慮し、県内各地からの車利用の利便性が 高いこと ・整備予定の「有明海沿岸道路」と「佐賀唐津道路」の結節点に近い (計画中の(仮称)嘉瀬南インターから約2km) ・他の候補地に比べ、県内主要都市からの所要時間が相対的に短い ② 高度医療を提供する医療機関が比較的少ない県西部地区 からの交通の利便性が高いこと ・県西部地区からの車での所要時間が現好生館より短縮 ・バス路線も充実 ③ 県立病院と佐賀大学病院が、南と北にある程度の距離で位置する ため、より広範囲の救急対応、高度医療提供の面でバランスの とれた配置となること
候補地の位置 ◇広域幹線道路計画との位置関係 ◇佐賀大学病院との位置関係 ● ● ● ● 嘉瀬地区 佐賀大学病院 兵庫地区 佐賀大和IC 佐賀大学病院 兵庫地区 佐賀唐津道路(計画) ● 国立佐賀病院 ● 開成地区 社会保険病院 ● ● 好生館(現在地) 嘉瀬地区 ● 本庄地区 ● (仮称)嘉瀬南インター 5㎞ 0 有明海沿岸道路(計画)
至 国道444号 計画中の(仮称)嘉瀬南インターから約2km 嘉瀬地区 詳細図 至 佐賀大学病院 至 県庁 国道207号 至 森林公園 県 道 十 五 中 原 線 敷地面積(予定) 約6.2ha 進入道路となる市道の拡幅を要請する 至 国道444号 計画中の(仮称)嘉瀬南インターから約2km
懇話会、県議会における意見を基にした評価 移転先選定の考え方 評価 Part 1 評価 Part 2 基本構想で求められる 項目を中心とした評価 懇話会、県議会における意見を基にした評価 懇話会における主な意見 県議会における主な意見 ①アクセス道路の利便性 ②公共交通機関の利便性 ③県西部地区への配慮 ④社会資本の整備状況 ⑤市街地としての将来の発展性 ⑥敷地面積の確保 ⑦事業費の抑制 移転先の選定に当たり重視すべき点 ① 将来の道路計画も踏まえて、県内各地から の道路アクセスの利便性が高いこと ② 近隣に高度医療を提供する医療機関が 比較的少ない県西部地区からの利便性に 配慮した立地であること ③ より広範囲の救急対応などを考慮し、県立 病院と佐賀大学病院は南と北にある程度 離れて位置すること Part1 評価結果へ Part2 評価結果へ 最も適当な移転先を選定
<評価 Part1> 基本構想で求められる項目を中心とした評価 ① アクセス道路の利便性 平成11年道路交通センサスなどを基に区間 ごとの走行速度を設定し、比較的遠い都市か らの所要時間の傾向を試算し5分単位で表示 【現在】 現況道路での所要時間の傾向 唐津市 伊万里市 鹿島市 鳥栖市 評価 兵庫 80分 75分 60分 45分 ○ 本庄 85分 50分 開成 65分 55分 嘉瀬 4地区平均 79分 70分 51分 (参 考) 現好生館 85分 75分 50分 45分 開成、嘉瀬 ・・・「唐津」、「伊万里」、「鹿島」からの所要時間が候補地の中で短い 本庄 ・・・「鹿島」、「鳥栖」からの所要時間が候補地の中で短い
【将来】 計画中の広域幹線道路(有明海沿岸道路、佐賀唐津 道路)整備後の所要時間の傾向 【将来】 計画中の広域幹線道路(有明海沿岸道路、佐賀唐津 道路)整備後の所要時間の傾向 ( )は整備前の現況道路での所要時間 唐津市 伊万里市 鹿島市 鳥栖市 評価 兵庫 55分(←80分) 60分(←75分) 35分(←60分) 45分(←45分) ○ 本庄 50分(←85分) 55分(←75分) 30分(←50分) 50分(←50分) ○ 開成 45分(←75分) 55分(←65分) 55分(←55分) 嘉瀬 50分(←65分) 25分(←45分) 4地区平均 49分 55分 30分 51分 ※有明海沿岸道路、佐賀唐津道路の整備目標は概ね平成35年頃 (ただし、佐賀(嘉瀬南)-鹿島間は新幹線振興策の中で平成29年度) ※有明海沿岸道路、佐賀唐津道路の整備目標は概ね平成35年頃 (ただし、佐賀(嘉瀬南)-鹿島間は新幹線振興策の中で平成29年度) 本庄 ・・・「伊万里」、「鹿島」、「鳥栖」からの所要時間が候補地の中で短い 開成、嘉瀬 ・・・「唐津」、「伊万里」、「鹿島」からの所要時間が候補地の中で短い
② 公共交通機関の利便性 ◇ 兵庫は、佐賀駅及びバスセンターには最も近い(約1.6km) ◇ 開成は、JRの利便性が高い ② 公共交通機関の利便性 佐賀駅・バスセンター からの距離 最寄のバス・JR路線の状況 評価 8:00~11:00※ (8:00~20:00) ※外来利用時間帯 最寄のバス停・駅 兵庫 約1.6km バス路線開設を検討中 同左 ○ 本庄 約3.7km (バス) ◇佐賀駅-広江、空港(川副町) 6本/3時間 (17本/12時間) (バス停) 末次 約200m 袋入口 約400m 開成 約2.8km (JR) ◇長崎本線、唐津線 10本/ 3時間 (39本/12時間) ◇佐賀駅-クレオパーク(佐賀市) 2本/3時間 (8本/12時間) (JR駅) 鍋島駅 約700m アーガス南 約600m 嘉瀬 約5km ◇佐賀駅-唐津・多久、鹿島、武雄、 森林公園 21本/3時間 (65本/12時間) 扇町 約250m (注)運行本数は片道 ◇ 兵庫は、佐賀駅及びバスセンターには最も近い(約1.6km) ◇ 開成は、JRの利便性が高い ◇ 嘉瀬は、バスの利便性が高い
③ 県西部地区への配慮 唐津市 鹿島市 兵庫 本庄 開成 嘉瀬 ◇ 開成、嘉瀬は、車でのアクセス時間が現在より短縮 ③ 県西部地区への配慮 【公共交通機関利用 の場合の利便性】 【車利用の場合の現況道路での時間短縮効果】 現好生館までの所要時間との増減 唐津市 伊万里市 鹿島市 兵庫 - +10分 本庄 開成 -10分 -5分 嘉瀬 県西部地区からの バス・JR利用経路 佐賀駅経由 唐津、鹿島、武雄方面から JR鍋島駅(約700m)利用 扇町バス停(約250m)利用 評価 ○ ※ 試算した時間を基に5分単位で表示 ※ 「-」は現在の好生館までとほぼ同じ(±5分未満) ◇ 開成、嘉瀬は、車でのアクセス時間が現在より短縮 ◇ 開成はJR、嘉瀬はバスが利用できる
④ 社会資本の整備状況 新たに整備が必要な社会資本 評価 兵庫 区画整理事業に伴い整備中であるため 新たな整備は不要 ○ 本庄 ④ 社会資本の整備状況 新たに整備が必要な社会資本 評価 兵庫 区画整理事業に伴い整備中であるため 新たな整備は不要 ○ 本庄 新たに進入道路、上下水道の整備が必要 開成 嘉瀬
⑤ 市街地としての将来の発展性 周辺開発の可能性 評価 兵庫 市街化区域内にあり、区画整理事業に伴う 周辺開発が進行中 ○ 本庄 ⑤ 市街地としての将来の発展性 周辺開発の可能性 評価 兵庫 市街化区域内にあり、区画整理事業に伴う 周辺開発が進行中 ○ 本庄 市街化調整区域内であるため、周辺開発 には制約がある。(公共公益施設である 県立病院の立地は可能) 開成 嘉瀬
県としての敷地確保の考え方 ⇒ 6ha程度確保したい ⑥ 敷地面積の確保 佐賀市からの要望内容 評価 兵庫 約6.2ha ※このうち約1haは道路を挟んだ隣接地 ○ 本庄 約8.4ha 開成 約8.5ha 嘉瀬 約8.9ha 県が必要とする面積 で調整可能 県としての敷地確保の考え方 ⇒ 6ha程度確保したい いずれの候補地も、将来の病院機能の拡張を 考慮した敷地が確保可能
⑦ 事業費 ○ ◇ 兵庫は、用地造成費、社会資本整備費が不要 ◇ 本庄、開成、嘉瀬の3候補地には大きな差はない 候補地 兵庫(約6.2ha) ⑦ 事業費 (注)整備事例などを参考におおまかな事業費を試算した ものであり、現時点で確定した金額ではない。 (単位:億円) 候補地 (敷地面積) 病 院 整備費 内 訳 病院施設整備 駐車場 外構・緑化 用地 取得 用地造成 兵庫(約6.2ha) 301 283 8 10 (宅地) 本庄(約6.2ha) 297 +α α (農地) 6 開成(約6.8ha) 299 +β 9 β 7 嘉瀬(約6.2ha) 296 +γ γ 5 社会資本整備費 3 6 7 評価 ○ ※ 用地取得費は、宅地造成された兵庫より、農地である他の3候補地の方が 低くなることが想定される。 ※ 開成は、区画取りの関係で敷地面積が他より0.6ha多くなるため、 外構緑化費が約1億円高くなっている。 ◇ 兵庫は、用地造成費、社会資本整備費が不要 ◇ 本庄、開成、嘉瀬の3候補地には大きな差はない
<評価 Part1 のまとめ> 基本構想で求められている項目(①~⑦)を中心とした評価 各候補地の優れた点(特長) ○評価の数 兵庫 ◇用地造成費、社会資本整備費が不要 ◇佐賀駅及びバスセンターには最も近い(約1.6km) ◇市街化区域内にあり、周辺開発が進んでいる。 5 本庄 ◇現好生館に最も近く、現在の患者動向に与える影響が少ない ◇主要都市からの車での所要時間が総じて短い 3 開成 ◇唐津、伊万里からの所要時間が現好生館より短縮 ◇JR鍋島駅に近く、唐津、鹿島、武雄、鳥栖方面からJRが利用できる 嘉瀬 ◇唐津、伊万里のほか、鹿島からの所要時間が現好生館より短縮 ◇唐津、鹿島、武雄方面からバスが利用できる 移転先選定の考え方へ
県立病院移転先等検討懇話会(H18年2月)における主な意見 <道路アクセスについて> ◇ 消防(救急搬送)の立場から一番考えてほしいのは道路アクセス ◇ 将来まで考えて道路がどういうふうに走るか、有明海沿岸道路や 佐賀唐津道路も考慮に入れる必要がある(全県的立場)。 <佐賀大学病院との連携について> ◇ 医療資源の有効利用といった面では佐賀大学病院と県立病院は 近い方がいい。 ◇ 救急の面からは、患者さんは緊急性が高く、より範囲を広げていた 方が、多くの県民に平等な条件に置かれる。佐賀大学病院が北部 にあることを考えれば、北と南というような考え方で。 ◇ 利用者の平等性という意味からは、大学との距離は少し離れた ところがいい。 移転先選定の考え方へ
県議会における主な意見 ◇ 県立病院は県全体から利用されることを考えるべき。 ◇ 基本構想報告書に「県西部地区への配慮」とされたのは 県議会における主な意見 ◇ 県立病院は県全体から利用されることを考えるべき。 ◇ 基本構想報告書に「県西部地区への配慮」とされたのは なぜなのかを考えて検討すべき。 ◇ 県立病院の医療機能はどうあるべきかを考えたうえで 移転先を決めるべき。 ◇ 現在の道路交通網に加えて、将来の交通体系も含めて 検討すべき。 ◇ 病院経営を考えたときに、患者さんが歩いてこれる範囲に人口が集中していることは大切な要素のひとつ。 移転先選定の考え方へ
<評価 Part2 のまとめ> 懇話会、県議会における意見を基にした評価 移転先の選定に当たり重視すべき点 ① 将来計画も踏まえ た県内各地からの 道路アクセス ② 県西部地区 からの利便性 ③ 佐賀大学病院 とは南と北にある 程度離れて位置 兵庫 本庄 ○ 開成 嘉瀬 移転先選定の考え方へ
候補地の総合評価(結果) 移転先は「嘉瀬地区」 ○評価の数 兵庫 5 本庄 3 開成 嘉瀬 ○評価の数 兵庫 0 本庄 2 開成 嘉瀬 3 評価 Part 1 評価 Part 2 基本構想で求められる 項目を中心とした評価 懇話会、県議会における 意見を基にした評価 ○評価の数 (優れている点) 兵庫 5 本庄 3 開成 嘉瀬 ○評価の数 (優れている点) 兵庫 0 本庄 2 開成 嘉瀬 3 移転先は「嘉瀬地区」 <説明おわり>