九州電力 ~脱原発の可能性~ 兼平 眞人(大東・外国語) 杉沢 慧美(大東・外国語) 宮國 世也(大東・経営) 狩野 陽一(日本・経済)

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九州電力 ~脱原発の可能性~ 兼平 眞人(大東・外国語) 杉沢 慧美(大東・外国語) 宮國 世也(大東・経営) 狩野 陽一(日本・経済) アカデミー8班 2年 兼平 眞人(大東・外国語) 杉沢 慧美(大東・外国語) これからアカデミー8班「九州電力脱原発の可能性」について報告させて頂きます。 報告者はみなさまから向かって、宮國、仁瓶、兼平、そして私、狩野です。 よろしくお願い致します。 宮國 世也(大東・経営) 1年 狩野 陽一(日本・経済) 仁瓶 和貴(大東・法)

目次 1.企業概要 2.電力需給 3.年代ごとの原発の割合 4.近年の時事問題 5.脱原発時の供給能力 6.代替エネルギー 7.考察・展望 8.参考文献 まずは目次についてです。 初めに企業概要を述べた後、電力の需給や原子力発電の割合のデータについて述べ、 次に、九州電力管内での様々な問題、脱原発に向けての情報を述べた後、考察・展望といった流れで報告させていただきます。

1.企業概要 供給設備 箇所数 設備量 水力発電所 139ヶ所 327.9万kW 汽力発電所 10ヶ所 1,118.0万kW 内燃力発電所 会社名 九州電力株式会社 設立年月日 昭和26年5月1日 代表者 代表取締役会長 松尾新吾 代表取締役社長 眞部利應 供給地域 福岡県,佐賀県,長崎県,大分県, 熊本県,宮崎県,鹿児島県 資本金 2,373億円 売上高 14兆8,608億円 利益 2,873億円 従業員数 12,689人 供給設備 箇所数 設備量 水力発電所 139ヶ所 327.9万kW 汽力発電所 10ヶ所 1,118.0万kW 内燃力発電所 34ヶ所 39.5万kW 原子力発電所 2ヶ所 525.8万kW 風力発電所 0.3万kW 太陽光発電所 1ヶ所 地熱発電所 6ヶ所 21.2万kW 自社計 194ヶ所 2,033.0万kW 企業概要はこのようになっております。★ 次に、九州電力の供給設備についてです。九州電力には数としては、水力発電所が139ヶ所と最も多くなっており、内燃力発電所や原子力発電所を合計すると、計194か所の発電所があります。★ ★  3号機を作ろうとしている理由 電力の安定供給面では、夏季ピーク需要への対応とともに、今後は化石燃料調達が困難になることが予想されるため、年間を通した電力量の確保への対応が重要となっています。また、地球 温暖化問題への対応面から、早急に大幅なCO2排出抑制策が必要となっています。 これらの観点から、川内原子力発電所3号機の増設が必要と考えています。

2.電力需給 夏の電力は安定して供給を行えた 前年比 -11.9% 最大供給量 1,735万kw 最大需要量 1,544万kw 最大供給量 1,735万kw 最大需要量 1,544万kw まずは、電力需要量についてです。 こちらのグラフは8月1日から9月1日までの電力需給を表したグラフです。 グラフを見るのどの日も、電力供給力が電力供給量を満たしていることがわかります。★  最大供給力は8月10日の1735万kwで、最大需要量は9月1日の1544万kwで、前年比は-11.9%です。この要因としましては、今年の夏の平均気温が昨年に比べて1.7℃程低かったことや、節電の効果が現れていると予想されます。 また、15日前後や21日などの最大電力需要量が大幅に減少していますが、これは休日に伴う大口の需要の減少や気温の低下によって、冷房設備使用が減少したためと思われます。★ 前年比 -11.9%

3.年代ごとの原発の割合

3.年代ごとの原発の割合 原発の割合に大きな変化はない 原発の割合が激減している こちらは九州電力の保有している玄海原子力発電所と、川内原子力発電所の位置です。 現在、九州には玄海原発の原子炉が4つ、川内原発に2つ、計6つの原子炉があります。4号機はつい最近停止したので、玄海原発の1号機以外は停止しております。また、川内原発では新たに3号機を増設するために、手続きしているところです。★ こちらは平成11年と平成21年の各発電方法の割合を示したグラフです。平成11年のデータは、原子力発電46%、火力発電44%、水力発電8%、新エネルギー発電2%となっております。平成21年のデータは、原子力発電50%、火力発電44%、水力発電4%、新エネルギー発電2%となっております。10年前とほとんど変わっていないことから、いかに原発に頼ってきたかが伺えます。★ こちらは平成23年のデータです。原子力発電の割合をみると、26%とかなり割合が減少しております。理由といたしましては、平成19年に2号機で異常が発生したため、(原子炉が)停止し、平成22年には3号機で放射線の漏えいが確認されたため、(原子炉が)停止したからです。原子力発電の発電量を火力発電が賄う(まかなう)形となっております。★ 九州電力で今稼働中の原発は玄海原子力発電所の1号機と4号機のみで、 二つの総発電量は173.8万kW 玄海4号機停止 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111004/t10013027621000.html 玄海原発4号機の停止で、全国の原発54基のうち、8割以上に当たる44基が停止 (これでまた割合が変化したので23年版は変更が必要。)

4.近年の時事問題 九電はやらせをしてでも原発を推進した ①プルサーマル討論会(2005年12月25日) 九電社員によるやらせ質問の一部   12月に唐津市で開いた佐賀県主催のプルサーマル討論会で、九電による「やらせ質問」が行われた。 九電社員によるやらせ質問の一部 危険だと言われ、玄海1号機が運転を開始して30年近くたつが、私の家の方で作っている農作物が放射能の影響で売れなくなったことはない。 討論会を開いて、イメージより安全ではないかと感じた。 九電としても安全という面で偽装はないと思っている。 続いては、九州電力の近年の時事問題についてです。★ 九州電力は、2005年12月25日に佐賀県唐津市で開かれたプルサーマル討論会において、討論会を成功させるために県に依頼して社員を勧誘し、賛成・推進の立場から発言、質問をするよう呼びかけていました。その結果、約700人で埋まった会場の半数は九電関係者が占めており、会場内に質問者を配置させていました。★こちらはやらせ質問の一部を抜粋したものです。質問を見てみると、九電関係者が農家になりすまして質問している内容も見うけられます。第三者委員会の調査によると、九電は今回の討論会のシナリオを作成し、県に渡していたという事実があることから、九電と県が一体となってやらせを行っているということが明らかになりました。★

4.近年の時事問題 九電はやらせをしてでも原発を推進した ②やらせメール事件(2011年6月26日)  玄海原発再開に向けた国のテレビ番組で、九電社員らがメールやファックスで賛成意見を投稿していた。 やらせ有 また、最近では2011年6月26日に放送した佐賀県民向けの玄海原子力発電所の安全対策の説明番組で、玄海原発の2,3号機の再稼働について賛成意見をメールで投稿するよう指示していました。指示を出したのは九州電力の課長級社員で、6月22日に子会社4社と九電の3事業所の社員約3000人に送られました。★ 投稿意見を集計した結果、合計706件で、内訳は賛成302、反対241、その他163となっており、★賛成意見から「やらせメール」141件を除くと反対が賛成を80件上回りました。 東日本大震災で福島第一原発と第二原発から放射線が漏えいするという大惨事が起こり、世間は脱原発の動きを見せ始めたにもかかわらず、九電は以上のやらせ事件を起こし、原発に依存する姿勢を見せました。県民の意見を反映せず、やらせを行ってまで原発を再稼働させようとした九電の裏側には、原発の発電コストが最も安く、簡単に利益が得られるという、自分たちの利益を最優先に考えたために起こった問題だと思われます。★ (補足) 3事業所―玄海原発、川内原発、川内原子力総合事務所 子会社4社―西日本プラント工業、西日本技術開発、九電産業、ニシム電子工業 その他 過去のやらせ 玄海町 2005年 2月 公開討論会(九電主催)                         10月 シンポジウム(国主催)                         *これらに九電社員、96~366人が参加  やらせ無 (141件除く) 賛成と反対、80件の差

5.脱原発時の供給能力 脱原発をしても電力は足りる 1,798万kw 2,324万kw 続いては脱原発時の供給能力についてです。 こちらのグラフは、原子力発電所やそのほかの発電所をフル稼働させたときのグラフです。 現在、九州電力における原子力の供給能力は526万キロワットで総供給能力は2,324万キロワットとなっております。 ここでの新エネルギー○○となっております。★ 現在の2,324万キロワットから原子力の供給能力の526キロワットを引くと全体で1,798万キロワットとなります。 さらに昨年と今年の最大供給量は1,544万キロワットと1,750万キロワットとなっており、2年とも供給能力が最大需要量を満たしているため原子力の供給能力なしでもまかなえるという事が証明できます。 夏の最大電力需要量が1,544万kWなので     脱原発をしても電力は足りる                                  

6.代替エネルギー 九電はLNG火力発電に力を入れている 続いて発電エネルギーについて説明させていただきます。 こちらは発電方式別の発電コストを比較したグラフです。 原子力発電の発電単価は4.8~6.2円/kWhと、主要の発電方法としては、一番コストが低い数値となっており、一番利益を上げられる発電方式です。先ほどの九州電力の年代ごとの原子力発電の割合では50%前後となっており、九州電力は昔から原発に頼ってきました。その理由はこの原子力発電においてのコストの低さにあると考えています。 しかし、今回の福島原発の様な事故が起きた際に地域住民などに支払う賠償金などの事は考えておらず、その賠償金などにかかる費用などを考えると、どんなに発電コストが安く 利益が一番上げられる発電方式であるとしても、事故が起こることを考えれば、原発を持つことは一企業としてはとても大きなリスクを抱えることになります。 また、最近原発に対する風当たりが強くなってきているので、九州電力は原発以外の発電方式の発電所を増設しようとしています。 そこで九州電力はLNGに目をつけました。 LNG火力発電の発電単価は5.8円~7.1円/kWhで、原子力発電ほどではないにせよ、低い数値となっており、原発と近い利益をあげることが可能です。またLNGは酸性雨や地球温暖化の原因といわれる、窒素酸化物(NOx)やCO2の排出量が少なく、メタンを主成分とし、ほとんど不純物を含まない、きれいで「地球にやさしい」エネルギーです。そのため、原発の代替発電方式としてLNG火力発電に力を入れているのではないかと考えます。★

6.代替エネルギー 九電はLNG火力発電に力を入れている ・原子力発電とLNG火力発電の比較 3,993億円 118万kW 3,000億円 建設費用 発電能力 九州電力 玄海原発3号機のみ 3,993億円 118万kW 北海道電力 LNG火力発電所 1,2,3号機 3,000億円 160万kW こちらはLNG火力発電と原子力発電の様々な違いを表した表です。★ 北海道電力では10月11日、石狩湾新港に液化天然ガス(LNG)火力発電所を建設すると発表しました。総発電能力は160万kW程度で、石狩湾新港の初号機の発電能力は50万kWです。その後も2、3号機と順次、発電設備を増設していく予定で、総発電能力160万kWを実現した場合、総投資は3000億円を超える見通しとなっています。 玄海原発3号機のみの建設費は3993億円、発電能力は118万kWとなっており、北電のLNG火力発電の3つの発電設備の総費用、総発電能力と比較してみると、玄海原発3号機のみで北電の建設費を約1000万円近く超える形となっており、さらに発電能力も約40万kW少ないことがわかります。 さらに、LNG火力発電の発電単価は5.8円~7.1円/kWhで、原子力発電ほどではないにせよ、低い数値となっており、原発と近い利益をあげることが可能です。そのため、原発の代替発電方式としてLNG火力発電に力を入れているのではないかと考えます。★

6.代替エネルギー 九電はLNG火力発電に力を入れている ・LNGプロジェクト 九州電力、 1977年に導入開始 ・豪州ウィートストーンLNGプロジェクト 豪州からの天然ガスを、建設予定中のプラント にて精製・液化・販売する計画 九州電力が現在原発に代わるエネルギーとして積極的に取り組んでいるのが、LNG火力発電です。 九州電力は、原子力よりも危険性の低いLNGを安定的に確保するため、長期契約を基本として、供給源の分散化と生産・輸送・受入方法の整備、すなわちLNGサプライチェーンを積極的に行っています。★ その一例が、豪州ウィートストーンLNGプロジェクトへの参加です。天然ガスを利用するには、ガス田の探鉱、開発、天然ガス生産など様々な工程が必要になります。★ これらの工程を整備するのがLNGプロジェクトです。九州電力は1977年にLNGプロジェクトの導入を開始しました。★ このプロジェクトはシェブロン社が主体となり、西豪州北西部の海底ガス田から産出される天然ガスを西豪州アシュバートン・ノースに建設予定のプラントにて精製・液化・販売するプロジェクトで、年間生産能力は890万トンの予定です。九州電力初のLNG権益取得であり、これにより将来に亘る(わたる)安定的なLNGの調達に寄与するものと期待しています。★ また、今まで九州電力は石油と石炭を中心に火力発電を行ってきましたが、燃料には限りがあるため、燃料の確保のためにもLNGを採用しました。 また原発とLNG火力発電 双方の危険性について考えると、火力発電所では大きな事故が起こったときに、大火事となり、大変危険です。しかし、それはその周辺地域が燃えてしまうだけで、被害はそこまで広がりません。しかし、原子力発電所では一度大きな事故が起きると、放射能が漏れだし、広範囲で、長年にわたって被害が出続けます。そういったリスクを考えると、二酸化炭素などを多く排出してしまいますが、火力発電の方が安全なのです。★ (原発よりLNG火力発電のほうが安くて高性能って書いて、そのあと比較・具体例) 補足 天然ガスは、クリーンで安全なエネルギーです 天然ガスはメタンを主成分とし、ほとんど不純物を含まない、きれいなエネルギーです。さらに液化の際に除塵、脱硫処理などおこなうため、硫黄酸化物(SOx)や煤塵を発生することがありません。また、酸性雨や地球温暖化の原因といわれる、窒素酸化物(NOx)やCO2の排出量が少なく「地球にやさしい」エネルギーです。 高い安全性 天然ガスは、空気より軽く(対空気比重 0.65)、もともとガスなので、液体燃料のように地上に滞留せず、上方に拡散します。燃焼下限界(燃焼することのできる空気中の燃料濃度の下限)が、他燃料に比較して高い(約4.5%)こと、自然発火温度も高いことから、他燃料と比較して安全性が高いエネルギーです。 また、天然ガスにはCOなどの毒性物質が含まれていませんので、ガス中毒の心配はありません。

7.考察・展望 脱原発は可能ではあるが、安定性を 高めるために原子力以外の発電方式の 発電所を増設していく事が重要 ・夏の需要は満たしている。 ・現在原子炉は1機だけ稼働している。 ・豪州ウィートストーンプロジェクトにより、  新たなエネルギー源を確保できる。 最後に、考察・展望です。 九州電力は初めて原子力発電を稼働した1975年から近年まで原発に頼ってきました。また、世間が脱原発の動きを見せるなかで、九電はやらせをしてまで原発を稼働させたいという姿勢を見せました。ここまで、原発に頼る理由はわかりません。 しかし、先ほどまでのデータを見ると、★夏の電力需要は十分に満たしております。また現在九電が動かしている原発は1機だけです。さらに、オーストラリアとの交渉、ウィートストーンプロジェクトにより新たなエネルギー源を得ようとしています。以上のことを踏まえると、あと数年は原発に頼る必要はあるかもしれませんが、最終的には脱原発ができるものと思われます。★  脱原発は可能ではあるが、安定性を 高めるために原子力以外の発電方式の 発電所を増設していく事が重要

8.参考文献 九州電力ホームページ http://www.kyuden.co.jp/ 九州電力でんき予報速報サイト http://u.denkiyohou.daiba.cx/  朝日新聞 http://www.asahi.com/ 佐賀新聞 http://www.saga-s.co.jp/ 参考文献はこのようになっております。以上でアカデミー8班の報告を終了させていただきます。ご清聴ありがとうございました。