日本法制史講義 I T 時代の法史学 2005年前期 5月25-2日 2上世法⑶ 律令刑事法 ②訴訟と断罪
忠 孝 中 甲 復習と確認 律の構成原理 いきなりクイズ 読んでください 忠ならんと欲すれば孝ならず 孝ならんと欲すれば忠ならず 復習と確認 律の構成原理 忠ならんと欲すれば孝ならず 孝ならんと欲すれば忠ならず 進退極まったのは誰 ?? いきなりクイズ 読んでください ちょっと加工が必要デス 忠義(君) 法家思想 忠 孝 中 甲 孝行(親) 儒教思想
『平家物語』の世界
1 裁判機関(=行政機関) cf 近代の三権分立 2 上世法⑷ 律令刑事法 ② 訴訟と断罪 1 裁判機関(=行政機関) cf 近代の三権分立 刑ハ政ナリ ? 苛政は虎よりも怖し(徴税と行刑) 2 訴訟と断罪 3 律令裁判制度の実効性と令制裁判手続の変化 旧大審院庁舎 最高裁判所旧庁舎大法廷
1 律令法下の裁判機関 諸司 問民苦使
2 訴訟 と 断罪 ×× 一系統説と二系統説 商品券が盗まれた! ①受訴官司(は何処だ?) 犯拠 vs 本司本属 2 訴訟 と 断罪 盗んだものを返せ 犯人を処罰せよ 三河国渥美郡の人 伊勢国鈴鹿郡の人 ×× 一系統説と二系統説 商品券が盗まれた! ①受訴官司(は何処だ?) 犯拠 vs 本司本属 ②公式令 訴訟 (手続は規定せず) 訴訟追摂条集解 此条就財物訴訟耳 受事条集解 是此則物争歟、若以入罪之事訴者不在此例 (略) ③行事 時行事 今行事 ④政事要略 年終事 訴 訟 ・ 断 罪 尾張国愛智郡
獄 令(断罪) の手続 ① 告 言 当事者・官司(義務) 不告不理の原則 ② 三 審 罪責追求の意思確認手続 ⇨ 双方拘禁 獄 令(断罪) の手続 ① 告 言 当事者・官司(義務) 不告不理の原則 ② 三 審 罪責追求の意思確認手続 ⇨ 双方拘禁 ③ 審 理 五聴を働かせて心証形成 ⇨ 拷問 当事者平等主義 ④ 判 決 鞫状(=取調書) 作成 → 弁定・弁証→ 断文案 ⇨ 判決 (=告知・伏弁) ⑤覆 審 書類 <上申下達>(郡司→国司→太政官) 不理状の交付 誣告
3 律令裁判制度の実効性と 令制裁判手続の変化 3 律令裁判制度の実効性と 令制裁判手続の変化 実効性は京都周辺のみ ? 代わって検非違使庁が登場、その裁判は・・・ 判決の権限は全て使庁に 朝家置此職以来、衛府追捕、弾正糺弾、刑部判断、 京職訴訟、併帰使庁 (職原抄) ⑴治安維持に直接関係のある裁判 手続の改変により 能率化・簡素化 cf 三審 公 罪 ⑵私的犯罪に対する手続 ⇧⇩ 告言手続は律令よりも厳格化 私 罪
テーマ 訴訟と断罪について今日知ったこと