数値計算及び実習 第3回 プログラミングの基礎(1).

Slides:



Advertisements
Similar presentations
プログラミング Ⅱ 第2回 第1回(プログラミングⅠの復 習) の解説. プログラムの作り方 いきなり完全版を作るのではなく,だんだ んふくらませていきます. TicTa cToe1.
Advertisements

第 2 章 数値の入力と変数 scanf と変数をやります 第 2 章 数値の入力と変数 1. 以下のプログラムを実行してみよう  C 言語では文の最後に「 ; 」(セミコロン)が付きます 第 2 章 数値の入力と変数 2 #include int main() { int x; x = 3; printf("x.
1 情報基礎 A 第 9 週 プログラミング入門 VBA の基本文法 1 準備・変数・データの入出力 徳山 豪・全 眞嬉 東北大学情報科学研究科 システム情報科学専攻 情報システム評価学分野.
情報基礎実習 I (第3回) 木曜4・5限 担当:北川 晃. プログラミング演習 2 つの数を入力し,「計算」ボタンをクリック すると,それぞれの計算結果を次のように 表示するプログラムを作れ.
P HI T S スクリプト言語を用いた PHITS の連続 実行 Multi-Purpose Particle and Heavy Ion Transport code System title 年 2 月改訂.
プログラミング言語論 第10回(演習) 情報工学科 木村昌臣   篠埜 功.
情報処理 第12回.
Fortran と有限差分法の 入門の入門の…
第8章 ベクトル・行列の基礎 Rによるベクトル・行列の表現と計算法.
京都大学情報学研究科 通信情報システム専攻 湯淺研究室 M2 平石 拓
プログラミング入門 電卓番外編 ~エクセルで関数表示~.
課題 1 キーボードから整数値を 1つ読み込み、その値の二乗と三乗を出力するプログラムを作れ。 動作例: % ./a.out
プログラミング言語としてのR 情報知能学科 白井 英俊.
初年次セミナー 第4回 整数と実数の取り扱い.
情報基礎実習I (第7回) 木曜4・5限 担当:北川 晃.
第12回新しい型と構造体.
第13回構造体.
6/19 前回復習 for文による繰り返し計算 演習1:1から10まで足して画面に結果を表示する 提出者: 1人
プログラミングパラダイム さまざまな計算のモデルにもとづく、 プログラミングの方法論 手続き型 関数型 オブジェクト指向 代数 幾何.
第12回構造体.
プログラミング入門2 第1回 導入 情報工学科 篠埜 功.
テープ(メモリ)と状態で何をするか決める
情報基礎A 第10週 プログラミング入門 VBAの基本文法2 データ型・If ~Then~Else
第13回 プログラミングⅡ 第13回
応用情報処理V 第1回 プログラミングとは何か 2004年9月27日.
数値計算及び実習 第7回 プログラミングの基礎(5).
情報科学1(G1) 2016年度.
第6章 2重ループ&配列 2重ループと配列をやります.
情報基礎実習I (第1回) 木曜4・5限 担当:北川 晃.
応用情報処理V 第1回 プログラミングとは何か 2003年9月29日.
スクリプト言語を用いたPHITSの連続実行
北極振動指数と日本各地の気温の関係を調べる
第7回 条件による繰り返し.
整数データと浮動小数データ 整数データと浮動小数データの違い.
繰り返し計算 while文, for文.
実例で学ぶプログラミング VBAを用いて簡単なゲームを作ろう 徳山 豪 東北大学情報科学研究科 システム情報科学専攻 情報システム評価学分野.
FlexとBison+アルファ -実習編-
第二回 VB講座 電卓を作ろう.
プログラミング入門 電卓を作ろう・パートIV!!.
コンピュータに計算させる命令を確かめよう!
情報とコンピュータ 静岡大学工学部 安藤和敏
情報とコンピュータ 静岡大学工学部 安藤和敏
第7回 条件による繰り返し.
VBで始めるプログラミング こんにちは、世界。 /28 NARC.
計算機構成 第3回 データパス:計算をするところ テキスト14‐19、29‐35
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 亀田弘之
プログラミング基礎B 文字列の扱い.
整数データと浮動小数データ.
情報実習I (第1回) 木曜4・5限 担当:北川 晃.
プログラミングⅠ 平成30年10月22日 森田 彦.
制御文の役割と種類 IF文 論理式と関係演算子 GO TO文
コンパイラ 2011年10月20日
C言語 はじめに 2016年 吉田研究室.
情報とコンピュータ 静岡大学工学部 安藤和敏
第6回レポート解説 条件1 条件2 条件3 月の入力 月、日、曜日の表示 日の入力 曜日の入力
情報基礎Ⅱ (第1回) 月曜4限 担当:北川 晃.
プログラミング入門 電卓を作ろう・パートI!!.
情報工学Ⅱ (第2回) 月曜4限 担当:北川 晃.
地域情報学 C言語プログラミング 第3回 入力、if文、for文 2016年11月25日
情報実習I (第1回) 木曜4・5限 担当:北川 晃.
プログラミング入門2 第6回 関数 情報工学科 篠埜 功.
地域情報学 C言語プログラミング 第3回 入力、if文、for文 2017年11月1日
プログラミング基礎a 第5回 C言語によるプログラミング入門 配列と文字列
プログラミング入門2 第5回 配列 変数宣言、初期化について
プログラミング入門2 第3回 条件分岐(2) 繰り返し文 篠埜 功.
printf・scanf・変数・四則演算
第2章 数値の入力と変数 scanfと変数をやります.
復習 いろいろな変数型(2) char 1バイト → 英数字1文字を入れるのにぴったり アスキーコード → 付録 int
情報処理3 第3回目講義         担当 鶴貝 達政 12/17/2019.
情報処理3 第4回目講義         担当 鶴貝 達政 12/17/2019.
Presentation transcript:

数値計算及び実習 第3回 プログラミングの基礎(1)

プログラムとは コンピュータの動作を規定し、記述したもの ソースプログラム:プログラム言語を使って 書いたもの これをうまく作るにはどうしたら良いか? → フローチャート

フローチャート フローチャートとは Begin 作業1 作業2 作業3 End 作業行程の手順、経路を図式でまとめたもの (流れ図) プログラム構成要素を処理順序にならべ、線で接続した図 作業1 作業2 作業3 End

プログラムの構成要素 C Comment ← ①コメント文 REAL X, Y READ(*,*) X ← ②変数の定義 Y = 2.0*X+1.0 WRITE(*,*) Y STOP END ← ①コメント文 ← ②変数の定義 ← ③処理内容 ← ④処理の終了 ← ④プログラムの終了

①コメント文 注釈を書く部分 プログラムに影響 を及ぼさない (この文がなくても 結果は同じ) 先頭にC or *を つける C Comment REAL X, Y READ(*,*) X Y = 2.0*X+1.0 WRITE(*,*) Y STOP END 注釈を書く部分 プログラムに影響 を及ぼさない (この文がなくても 結果は同じ) 先頭にC or *を つける

②変数の定義 変数 型+名前 REALという型をもった XとYという変数を定義 C Comment 値を入れておくもの (変更可) READ(*,*) X Y = 2.0*X+1.0 WRITE(*,*) Y STOP END 型 名前 ex. 左のプログラムでは REALという型をもった XとYという変数を定義

変数の型 整数型(INTEGER) 実数型(REAL) 倍精度実数型(REAL*8) 文字型(CHARACTER*n):n文字 複素数型(COMPLEX) 論理型(LOGICAL)

③処理内容 処理 命令文により構成される どのような命令文 があるか? (命令文とその文法) C Comment REAL X, Y READ(*,*) X Y = 2.0*X+1.0 WRITE(*,*) Y STOP END どのような命令文 があるか? (命令文とその文法) については、今後説明。

④終了 STOP END プログラムの終了 C Comment 処理の終了 REAL X, Y READ(*,*) X (プログラムの最後 には必ず付ける) C Comment REAL X, Y READ(*,*) X Y = 2.0*X+1.0 WRITE(*,*) Y STOP END

その他(注意事項) (a) 6文字空ける ただし、コメントのマーク (a) (b) 1行は72文字以内 2行に渡る場合は、2行目 (b) C Comment REAL X, Y READ(*,*) X Y = 2.0*X+1.0 WRITE(*,*) Y STOP END (a) 6文字空ける ただし、コメントのマーク   (C, *)など例外あり (a) (b) 1行は72文字以内 2行に渡る場合は、2行目 の5文字目まで空白、 6文字目に0以外の数字    or & マーク (b)

命令文 ここでは、以下の2種類の命令について解説 四則演算 変数同士の足し算、引き算、掛け算、割り算 入力、出力 READ文、 WRITE文

四則演算 足し算: Z=X+Y 引き算: Z=XーY 掛け算: Z=X*Y 割り算: Z=X/Y (べき乗: Z=X**Y) 変数Xと変数Yとの演算結果を変数Zへ 代入 足し算: Z=X+Y 引き算: Z=XーY 掛け算: Z=X*Y 割り算: Z=X/Y (べき乗: Z=X**Y)

入力文 (READ文) READ(u,f) K1, K2, …,Kn データを、キーボードなどから読み込む命令 u:入力装置の指定 (*の場合、キーボードからの入力) f: format文の文番号 (*の場合、formatの指定なし)  K: 変数 フローチャート での記号

出力文 (WRITE文) WRITE(u,f) K1, K2, …,Kn データを、画面などに出力する命令 u:出力装置の指定 (*の場合、画面への出力) f: format文の文番号 (*の場合、formatの指定なし)  K: 変数 フローチャート での記号

Sample Program 1 C sample2.f Shisoku-Enzan 2 C T97****** 3 C Name 4 5 REAL X,Y 6 7 READ(*,*) X 8    Y=2.0*X+1.0 9 WRITE(*,*) Y 10 11 STOP 12 END コメント 変数の定義(実数:X,Y) Xの読み込み (キーボードより、書式指定なし) 演算 Yの出力    (画面へ、書式指定なし)