地域医療学の研究者養成 自 治 医 科 大 学 学長 高久 史麿
自治医科大学の沿革 1972年 地域医療の確保・発展を目的として 全国の都道府県が設立 1978年 第1期生 卒業 大学院医学研究科博士課程開設 1981年 地域医療学講座 開設 “地域医療に関わる教育・研究・支援” 1998年 分子病態治療研究センター 設置 2004年 地域医療学センター設置 全国に展開する本学医学部卒業生 (現在2,889名) H17.4現在
地域医療学の研究者 地域医療学の学問的確立 養成 地域医療学系専攻 自治医科大学と地域との 研究ネットワーク 循環器・呼吸器疾患学 消化器疾患学 内分泌代謝疾患・病態解析学 血液・免疫疾患学 精神・神経・筋骨格疾患学 生殖・発達医学 地域医療学の研究者 地域医療学系専攻 腎尿路疾患学 地域医療学の学問的確立 皮膚・感覚器疾患学 麻酔・救急・集中治療医学 地域医療学 総合医学 養成 生体構造医学 環境生態医学 生体分子医学 人間生物学系専攻 環境生態学系専攻 自治医科大学と地域との 研究ネットワーク 生体制御医学 保健医療 システム学 生体防御医学
Jichi Medical School Proposal 2004. JMAJ 2005; 48: 363-376. 震災後の血圧上昇 Kario, Shimada, Takaku. Management of Cardiovascular Risk in Disaster - Jichi Medical School Proposal 2004. JMAJ 2005; 48: 363-376. 微量アルブミン尿との関連 白衣高血圧3例のABPM 正常アルブミン尿 (n=86) 震災前後の血圧変化 (mmHg) 微量アルブミン尿 (n=30) 170 前 後 (9週) 165 平均(SD) 収縮期血圧 患者A 外来血圧 164/90 175/93 160 24時間血圧 121/71 143/86 155 患者B 外来血圧 166/88 182/93 (mmHg) 150 p<0.01 p<0.001 24時間血圧 134/72 160/88 阪神淡路大震災後には,高血圧患者では一時的に血圧が上昇するが,微量アルブミン尿を呈する高齢患者ではその後も血圧値の高い状態が継続する。震源地近くの病院に通院し,24時間血圧測定を行った高齢高血圧患者124名のうち,正常アルブミン尿を呈する86名と微量アルブミン尿を呈する30名について,震災前から震災後9週までの血圧値推移を比較したところ,震災によって生じた血圧値上昇,特に収縮期血圧の上昇が後者では持続していることが示された。また,微量アルブミン尿を呈する患者のうちの白衣性高血圧3名では,震災後に持続性高血圧に進展した。震災のようなストレスは,リスクの高い患者では一時的な血圧上昇ではなく,高血圧を悪化させる可能性がある。 (Kario K, et al. Factors associated with the occurrence and magnitude of earthquake-induced increases in blood pressure. Am J Med. 2001; 111: 379-384,Kario K, et al. “White coat” hypertension and the Hanshin-Awaji earthquake. Lancet. 1995; 345: 1365.) 145 患者C 外来血圧 162/89 178/92 24時間血圧 125/64 142/81 140 震災前 1〜2 3〜5 6〜9 (Kario K, et al. Lancet. 1995; 345: 1365.) 地震発生から(週後) (Kario K, et al. Am J Med. 2001;111: 379-384.)
地域医療学の研究者 地域医療学の学問的確立 養成 地域医療学系専攻 自治医科大学と地域との 研究ネットワーク 地域医療学 総合医学 循環器・呼吸器疾患学 消化器疾患学 内分泌代謝疾患・病態解析学 血液・免疫疾患学 地域医療学の研究者 地域医療学系専攻 精神・神経・筋骨格疾患学 地域医療学の学問的確立 生殖・発達医学 腎尿路疾患学 皮膚・感覚器疾患学 麻酔・救急・集中治療医学 養成 生体構造医学 環境生態医学 生体分子医学 人間生物学系専攻 環境生態学系専攻 自治医科大学と地域との 研究ネットワーク 生体制御医学 保健医療 システム学 生体防御医学
地域医療学の研究者養成 地域医療学の学問的確立 自治医科大学大学院医学研究科 研究成果の 地域への還元 へき地医療の 質の確保と向上 地域医療学系 専攻 自治医科大学大学院医学研究科 環境生態学系 専攻 人間生物学系 専攻 地域医療学の研究者養成 地域医療学の学問的確立 研究成果の 地域への還元 へき地医療の 質の確保と向上
研究の基礎知識を教授する『大学院共通カリキュラム講義』 履修プロセス(1) 大学院医学研究科博士課程 (標準修業年限4年) 地域医療学系 専攻 環境生態学系 専攻 人間生物学系 専攻 研究の基礎知識を教授する『大学院共通カリキュラム講義』 国際的に通用する 『英語教育』 最先端の研究者に学ぶ 『大学院特別講義』 研究者として必須の 『生命倫理教育』 研究の基礎教育を多方面からアプローチ もう一つの業績 『知財教育』 研究を公開し、ピアレビュー方法を学ぶ 『自治医科大学シンポジウム』
地域医療学センター 履修プロセス(2) 地域医療からの課題を研究につなげる 地域医療学系専攻 『地域医療オープン・ラボ』 専任教員の配置 人間生物学系専攻 環境生態学系専攻 地域医療からの課題を研究につなげる 地域医療に開かれた 『地域医療オープン・ラボ』 計画的な 『長期履修制度』 支 援 地域医療学センター コーディネーターとして 専任教員の配置 複数教員による学位論文研究指導 他の大学院等における研究指導
大学と地域医療現場との双方向ネットワーク (社会人入学・長期履修制度) オープン・ラボ Evening Seminar 問題解決型の教育 自治医科大学情報センター
地域医療学の研究者養成 地域医療の指導的臨床医 諸外国の教育研究者 地域医療学系専攻 疾病の病因・病態解析 疾病の診断・治療法の創出 地域医療従事医師 自治医科大学卒業生 諸外国の医師等 医療人 地域医療学系専攻 疾病の病因・病態解析 疾病の診断・治療法の創出 健康増進・予防法の考案 実験医学、健康科学、 環境科学、国際保健学、 行動医学、疫学 人間生物学系 専攻 環境生態学系 専攻 地域医療の指導的臨床医 諸外国の教育研究者 研究者・大学教員・保健行政職 アジア等
社会人入学・長期履修制度の活用 担当指導教員及び地域医療オープン・ラボ専任 教員からいつでも指導を受けることができる。