9.保育環境 瀧川 光治.

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1 1.「環境」という言葉の意味 と、「環境を通しての保育と は?」 瀧川 光治. 2 1.「環境」という言葉  「環境」という言葉がつく、 3文字、4文字、5文字 の言葉を考えてみよう。
第2章 なぜ発達心理学を学ぶのか? 道案内 1 準備 (0) 授業を始める前に * (1) 発達心理学とはどんな学問か? 2 知覚の発達 (3) 子供に世界はどう見えるか? 3 認知の発達 (4) 子どもはものごとをどう理解するか (5) 子どもは心をどう理解するか 4 感情の発達 (6) 子どもに愛情を注ぐこと.
第 2 章 子どもの成長・発達と看護 3. 幼児期の子どもの成長・発達と看護( 2 ) 学習目標 1 .幼児の睡眠と規則正しい生活の必要性を理解する. 2 .幼児の健康維持に対する取り組みとしての清潔行動確 立に向けた援助を理解する. 3 .幼児にとっての遊びの意義と発達を促すために必要な 遊びへの援助を理解する.
1 保育実践に科学あそびを生かそう 2007年8月21日(火) 豊中市私立幼稚園連合会 夏期集中研修会 研修3 瀧川 光治(樟蔭東女子短期大学)
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第5章 子どもは心をどのように 理解するか? 道案内 (5) 子供は人の心をどう認識するか 1 準備 (0) 授業を始める前に (1) 発達心理学とはどんな学問か? (2) なぜ発達心理学を学ぶのか? 2 知覚の発達 (3) 子供に世界はどう見えるか 3 認知の発達 (4) 子供はものごとをどう認識するか.
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学びの出発 学びの再思考 学びの獲得と新たな学びの創出
浜松医科大学附属病院・磐田市立総合病院 チャイルド・ライフ・スペシャリスト 山田 絵莉子
○○研修会.
フランス語で「美しい地球」の意味。ベルテールを体験した子どもたちが創って いく未来の地球をイメージしています
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9.保育環境 瀧川 光治

1.保育環境の構成の工夫 ○ 保育者としての「ねらい」を元に環境構成する。 ○ 保育者としての「ねらい」を元に環境構成する。 → 裏返せば保育者の目を養うためには、「環境構成」から「ねらい」を読み取ることが大事。

(1)自然や季節に出会うきっかけづくり  → 事前準備としての環境構成 ① 壁面の一部に、季節の植物を標本的に置く。→ 植物・季節との出会い

② どんぐりを図鑑とともに整理して置く/箱に集めて置いておく ② どんぐりを図鑑とともに整理して置く/箱に集めて置いておく

(2)子どもたちにとって、わかりやすい環境 → 子ども自身の自主的な活動を促す (2)子どもたちにとって、わかりやすい環境 → 子ども自身の自主的な活動を促す ① 子どもが製作や遊びで使うものが整理(区分)された環境

② 自分たちで収納できるような、わかりやすい環境 ② 自分たちで収納できるような、わかりやすい環境

(3)ごっこ遊びの環境

(1)好奇心が土台となって、「探索的な活動」を育てることが、「協同的な探求活動」につながる 幼小接続の観点では、 「協同的な学び」が重要 協同的な探索活動・探求活動 探求的な行動・活動 / 探求心 探索的な行動・活動 / 探索心 好 奇 心 0歳      1歳  2歳  3歳 4歳 5歳 6歳 小学校

(2)発達に合わせた大きな意味でのねらい 1歳児 探索的な活動を 引き出す さわる、試す、くりかえす 2歳児 探索的な活動の幅を 広げる さわる、試す、くりかえす、 意識的に試してみる 3歳児 探索的な活動から 探求的な活動への橋渡し (探すから探るへ) 意識的に試してみる、 みてみて(自分のやっていることの共感を得る)

4歳児 協同的な探索  活動・探求活動へ さわる、試す、くりかえす、 意識的に試してみる、 みてみて(自分のやっていることの共感を得る)、 みつけたよ(自分の発見の共有) 5歳児 協同的な探究活動を深める みつけたよ(自分の発見の共有)、 ふしぎ(=疑問を持つこと、共有すること)から問題解決へ(?→!へ)

3.「感じること」(感性をともなうこと)と「考えること」を一体として捉える 目的意識をもった活動(問題解決行動) 関係付け られた知識 気付き・発見 まなざし 考える 感じる 「表にみえる活動」と 「内面」の両側面 全身でかかわる

4.「学び」とは? (1)「学び」は「個人的なもの」と、同時に「協同的なもの」 (2)「学び」とは、「感動がともなった認識の変容」 (1)「学び」は「個人的なもの」と、同時に「協同的なもの」   (2)「学び」とは、「感動がともなった認識の変容」 (3)「学び」には、対話(やりとり)が重要 対話(やりとり)

○ 子どもの好奇心・探究心を 捉えるには? ・・・3歳児 「みてみて」 ・・・4歳児 「みつけた、はっけん」 ・・・5歳児 ○ 子どもの好奇心・探究心を 捉えるには? 「みてみて」 「みつけた、はっけん」 「ふしぎ、ふしぎ」 ・・・3歳児 ・・・4歳児 ・・・5歳児

○ 好奇心のあらわれ ・じーっと見ている → 目的意識を持ったまなざしがある ・繰り返している → 何度も試して確かめている行動 ○ 好奇心のあらわれ ・じーっと見ている   → 目的意識を持ったまなざしがある ・繰り返している   → 何度も試して確かめている行動 ・喜んでそのことに取り組んでいる様子が見られる   → そのことを楽しめている(満足感・充実感)