9.保育環境 瀧川 光治
1.保育環境の構成の工夫 ○ 保育者としての「ねらい」を元に環境構成する。 ○ 保育者としての「ねらい」を元に環境構成する。 → 裏返せば保育者の目を養うためには、「環境構成」から「ねらい」を読み取ることが大事。
(1)自然や季節に出会うきっかけづくり → 事前準備としての環境構成 ① 壁面の一部に、季節の植物を標本的に置く。→ 植物・季節との出会い
② どんぐりを図鑑とともに整理して置く/箱に集めて置いておく ② どんぐりを図鑑とともに整理して置く/箱に集めて置いておく
(2)子どもたちにとって、わかりやすい環境 → 子ども自身の自主的な活動を促す (2)子どもたちにとって、わかりやすい環境 → 子ども自身の自主的な活動を促す ① 子どもが製作や遊びで使うものが整理(区分)された環境
② 自分たちで収納できるような、わかりやすい環境 ② 自分たちで収納できるような、わかりやすい環境
(3)ごっこ遊びの環境
(1)好奇心が土台となって、「探索的な活動」を育てることが、「協同的な探求活動」につながる 幼小接続の観点では、 「協同的な学び」が重要 協同的な探索活動・探求活動 探求的な行動・活動 / 探求心 探索的な行動・活動 / 探索心 好 奇 心 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 6歳 小学校
(2)発達に合わせた大きな意味でのねらい 1歳児 探索的な活動を 引き出す さわる、試す、くりかえす 2歳児 探索的な活動の幅を 広げる さわる、試す、くりかえす、 意識的に試してみる 3歳児 探索的な活動から 探求的な活動への橋渡し (探すから探るへ) 意識的に試してみる、 みてみて(自分のやっていることの共感を得る)
4歳児 協同的な探索 活動・探求活動へ さわる、試す、くりかえす、 意識的に試してみる、 みてみて(自分のやっていることの共感を得る)、 みつけたよ(自分の発見の共有) 5歳児 協同的な探究活動を深める みつけたよ(自分の発見の共有)、 ふしぎ(=疑問を持つこと、共有すること)から問題解決へ(?→!へ)
3.「感じること」(感性をともなうこと)と「考えること」を一体として捉える 目的意識をもった活動(問題解決行動) 関係付け られた知識 気付き・発見 まなざし 考える 感じる 「表にみえる活動」と 「内面」の両側面 全身でかかわる
4.「学び」とは? (1)「学び」は「個人的なもの」と、同時に「協同的なもの」 (2)「学び」とは、「感動がともなった認識の変容」 (1)「学び」は「個人的なもの」と、同時に「協同的なもの」 (2)「学び」とは、「感動がともなった認識の変容」 (3)「学び」には、対話(やりとり)が重要 対話(やりとり)
○ 子どもの好奇心・探究心を 捉えるには? ・・・3歳児 「みてみて」 ・・・4歳児 「みつけた、はっけん」 ・・・5歳児 ○ 子どもの好奇心・探究心を 捉えるには? 「みてみて」 「みつけた、はっけん」 「ふしぎ、ふしぎ」 ・・・3歳児 ・・・4歳児 ・・・5歳児
○ 好奇心のあらわれ ・じーっと見ている → 目的意識を持ったまなざしがある ・繰り返している → 何度も試して確かめている行動 ○ 好奇心のあらわれ ・じーっと見ている → 目的意識を持ったまなざしがある ・繰り返している → 何度も試して確かめている行動 ・喜んでそのことに取り組んでいる様子が見られる → そのことを楽しめている(満足感・充実感)