Googleの行方 ～検索のGoogleの新たな試み～ 知的システムデザイン研究室 発表者　　 ：梶原広輝 指導院生　：鈴木和徳

背景 情報化社会 情報が社会を形成する 無数の情報が飛び交う →どの情報が必要なのかが分からない ・情報化社会では，“情報”がすべてを支配する．→その分，情報は慎重に吟味されなくてはならない． ・検索エンジンの必要性． ・検索エンジン最大手のGoogleに焦点を当てる． ・【Google】現在では全世界で42.9億のインデックスを保存し，1日2億件以上のクエリー，1,500社に上る広告主，90カ国語に対応しているという．これらの情報は、世界各国のデータセンターに，Intel Pentium4のCPUを搭載し，OSにRedHat Linuxを採用したサーバーによって，分散コンピューティング環境を構築している．

Googleと問題点 検索最大手のGoogle 検索エンジンの問題点 検索単語 ヒット数（件） 12,300,000 33,900,000 DBに42億のインデックスを保存 1日2億件以上のクエリー 1500社の広告主 90ヶ国語に対応 検索エンジンの問題点 検索結果が膨大になり，必要なサイトが分からない 検索単語 ヒット数（件） “パソコン” 12,300,000 “検索” 33,900,000 ・Google：現在では全世界で42.9億のインデックスを保存し，1日2億件以上のクエリー，1,500社に上る広告主，90カ国語に対応しているという．これらの情報は、世界各国のデータセンターに，Intel Pentium4のCPUを搭載し，OSにRedHat Linuxを採用したサーバーによって，分散コンピューティング環境を構築している． ・今日の検索事情とその問題点 ・見えないWeb ・膨大な数のサイト　→　ex) 　パソコン：12,300,000 ，blog：32,600,000，イラク：2,180,000，クラスタ：206,000，ブログ：959,000 検索：33,900,000，グリッド：224,000 必要な結果だけが欲しい

検索から解析へ 膨大な検索結果を解析し，用途に適した形で提供 ユーザの興味や関心を反映した検索 ユーザの求める最新情報だけを提供 http://labs.google.com/personalized http://www.google.com/webalerts

Personalized Web Alertsとは ユーザの興味や関心を反映した検索結果を返す ユーザ ユーザ ・Personalized Web Alertsとは，「ユーザが探している情報を理解して，もっとも最適な検索結果を返すサービス」． ・従来の検索エンジンは，あるキーワードに対してあくまで一般的な客観的に正しと思われる検索結果を返しているにすぎない． ・Personalizedでは，ユーザの関心のある分野に関連した検索結果のみを提供． ・同じキーワードでも，人によって帰ってくる結果が異なる．

実験結果 Personalized Web Alertsを利用して 「mouse」というキーワードで検索 興味のある分野 1位の検索内容 Computers “Mouse Support in XFree86” Biology “Mouse Genome Information” Animation “Mickey Mouse” ・パソコンのマウス ・ゲノムのマウス実験 「同じキーワードでも別々の検索結果」 ・ミッキーマウス

Web Alertsとは 必要な最新情報だけを提供 ユーザの興味のあるトピックを扱うページを通知 Webサイト ユーザ ・Web Alertsとは，「ユーザが指定したキーワードを含むWeb検索を自動で定期的に実行し，検索結果に新しいWebページが発見されたら，それをメールで通知してくれるサービス」． 必要な最新情報だけを提供

解析から広告へ 検索技術に解析を加えた新たな試み 検索型広告 広告とWebサイトの関連性を解析 広告とメールの文脈の関連性を解析 http://kotonoha.main.jp/google-adsense/

Webサイトのコンテンツに関連性の高い広告を配信 AdSenseとは Webサイトのコンテンツに関連性の高い広告を配信 1．広告主がそれぞれのテキスト広告掲載をGoogleに依頼． 2．Googleがその広告に適したサイトに広告を配布． 3．ユーザがサイトへ訪れた際に，そのサイトに関連した広告が表示される． 4．その広告をクリックし，その広告のサイトへ． 5．クリックされた分だけサイト運営者に金が入る（広告主の提供金=Google+Webサイト） インターネット

AdSenseの利点 広告主の利点 Webサイト運営者の利点 ユーザの利点 一般のWebサイトに広告掲載 サイトに関連した広告 クリック率の増加 ユーザの利点 ・AdSenseとは，「Webサイトのコンテンツに関連性の高いテキスト広告を配信するサービス」． ・従来はGoogle，Yahoo!などのポータルサイトにしか広告は掲載できなかった． ・サイトに関連しているのでクリック率が増える→クリック率が高くなると→その分収入UP ・EX）Amazon.comのように自分の興味に関連した広告はありがたい

Gmailとは ・ユーザからのメールの本文を分析し，関連した広告を表示する． ・広告は実際には，テキストメール．

Gmailの影響 ターゲット広告 Webメール業界への参入 プライバシーの問題 ポータルサイト 一般Webサイト ユーザ Yahoo!，MSNなどの大手との競合 プライバシーの問題 ユーザのメールの内容をスキャンする 半永久的な電子メールの保存

Googleの行方 ユーザ1人1人をターゲットに！ ユーザ専用のGoogleを提供 “検索”から“解析”へ “検索”と“広告” ユーザ専用の検索 ユーザ専用の最新情報 ユーザ専用の広告

おわり ありがとうございました.

検索市場のシェア（米国） 近年の米国の検索市場のシェアはGoogleが１位 今後もGoogleが優勢 ※米ウェブサイドストーリー社調査 ・【検索市場】(米) 2004年3月　Google：40.91％　Yahoo!：27.4％　MSN：19.57％。 2003年3月　Google：35.99%　Yahoo!：30.95%　MSN：17.83% 2002年3月 Google：28.86% Yahoo!：36.35% MSN：14.53% 2001年3月　Google：11.93% Yahoo!：36.86%　MSN：14.69% ・【検索市場】(日) 2003年8月　Google：26.8% Yahoo!：54.4% MSN：12.7% Infoseek：1.2% BIGLOBE：2.2% excite：0.3% @nifty：0.9% DION：0.6% ODN：0.2%

検索市場のシェア（日本） 2004年3月時点における，日本での検索市場のシェアは，Yahoo!が1位 日本だけが特別 1.2 2.7 2.2 12.7 54.4 ・【検索市場】(日) 2003年8月　Google：26.8% Yahoo!：54.4% MSN：12.7% Infoseek：1.2% BIGLOBE：2.2% excite：0.3% @nifty：0.9% DION：0.6% ODN：0.2% 26.8

Personalized Web Alerts(1) プロフィール作成

Personalized Web Alerts(2) 個別化具合を調整

Web Alerts（Googleからのメール）

AdSenseによる広告掲載の例 AdSenseによる実際の広告掲載　　　　http://allabout.co.jp/fashion/nyfashion/

Gmailの特徴 Webベースの広告付き無料電子メールサービス 1GBのストレージ容量 メールの検索機能 広告表示 ※2004年4月時点ではテスト段階 1GBのストレージ容量 半永久的にメールを保存できる メールの検索機能 メール本文の内容で検索できる 広告表示 メールの文脈を分析 使用頻度の高い単語を自動読み取り 関連性の高い広告を表示

GoogleツールバーでGrid Google Toolbarに追加される分散コンピューティング機能で，余ったCPUパワーをインターネット上の他のプロジェクトに提供できるようにする． タンパク質の三次元構造の解析

Page Rankの仕組み Page Rankは高い程重要なページ 各ページは得点を持っている． 各ページはリンク先のページに等分に分け与える 各ページの得点はリンク元から分け与えられた得点の総和 各ページはある得点 を持っている 各ページは をリンク先のページに等分に3分け与える． あるページの得点はリンク元から分け与えられた得点の総和である．

IPO（新規株式公開） IPOから分かること 総額4億5490万ドルの資金を有する 従業員数：284人(2001年)　→　1907人(2004年) 売り上げの約95%は広告によるもの 米国で売り上げの70%を占める 「Page Rank」のライセンス ー スタンフォード大学と永久的なライセンス契約を結んでいるが，独占的にこれを利用できるのは2011年まで 各ページはある得点 を持っている 各ページは をリンク先のページに等分に3分け与える． あるページの得点はリンク元から分け与えられた得点の総和である．