No. 1 外来生物の影響と対策 熊本野生生物研究会・熊本市立千原台高校 坂田拓司
本講座の内容 2 グループ討議 1 講義 1)定義と特徴 ※4名の話し合い 2)導入事例 1)外来生物被害予防 3)問題点 3原則とは? No. 2 本講座の内容 1 講義 1)定義と特徴 2)導入事例 3)問題点 4)対策と課題 5)具体事例 (宇土半島の クリハラリス) 約50分 2 グループ討議 ※4名の話し合い 1)外来生物被害予防 3原則とは? 2)もしあなたが 当事者になったら? 約40分
No.3 講 義
外来生物※1の定義 過去あるいは現在の自然分布域外 に導入※2された生物※3 ※1 外来種・移入種・帰化種 ※2 移入・侵入 No.4 外来生物※1の定義 過去あるいは現在の自然分布域外 に導入※2された生物※3 ※1 外来種・移入種・帰化種 ※2 移入・侵入 (継続的に子孫を残している場合は定着) ※3 種・亜種・種子・体の一部も含む
※導入された時期による定義は決まっていない ・史前帰化生物 ナズナ・モンシロチョウ・スズメ・ドブネズミ ・時期不明 ニホンヤモリ・ハクビシン No.5 ※導入された時期による定義は決まっていない (日本の外来生物法では明治元年以降を対象としている) ・史前帰化生物 ナズナ・モンシロチョウ・スズメ・ドブネズミ ・時期不明 ニホンヤモリ・ハクビシン ハクビシン ※国内外来生物 外国のみならず、同一国内の他の地 域から導入された場合も外来生物。 ※侵略的外来生物 在来種の絶滅、生態系や人間生活に影響を及ぼす。
外来生物の特徴 家畜や園芸品種・ペットも該当する。 本来の生息地から導入されても、多くは短い 期間で消滅する。 No.6 外来生物の特徴 家畜や園芸品種・ペットも該当する。 本来の生息地から導入されても、多くは短い 期間で消滅する。 一部は導入された地域で、問題を起こすほど 拡散する。・・天敵等の不在が原因か?
外来生物の導入事例 1 愛玩:アライグマ アカミミガメ ソウシチョウ 2 天敵導入:マングース カダヤシ No.7 アカミミガメの幼体 外来生物の導入事例 1 愛玩:アライグマ アカミミガメ ソウシチョウ 2 天敵導入:マングース カダヤシ 3 農業・漁業:ウシガエル アメリカザリガニ セイヨウオオマルハナバチ ニジマス 4 緑化:マングローブ オオキンケイギク オオキンケイギク
5 レジャー:オオクチバス コウライキジ 6 環境保護:ゲンジボタル ケナフ 7 非意図的導入: シロツメクサ セアカゴケグモ No.8 5 レジャー:オオクチバス コウライキジ 6 環境保護:ゲンジボタル ケナフ ケナフ 7 非意図的導入: シロツメクサ セアカゴケグモ ムラサキイガイ ボタンウキクサ ボタンウキクサ
外来生物の問題 1 生態系への影響 ノヤギ(伊豆諸島・小笠原諸島・尖閣諸島) 食害による植生への壊滅的打撃 オオクチバス No.9 外来生物の問題 1 生態系への影響 ノヤギ(伊豆諸島・小笠原諸島・尖閣諸島) 食害による植生への壊滅的打撃 オオクチバス 在来種の魚類を捕食する チョウセンイタチ 近似種のニホンイタチの駆逐 ボタンウキクサ・オオカナダモ 在来水生植物の生育を妨げる。 オオクチバス
ノネコ:ツシマヤマネコへのネコエイズ感染 アルゼンチンアリ・セアカゴケグモ:咬傷 ブタクサ:花粉症 No.10 タイワンザル 2 遺伝子のかく乱 タイワンザル: ニホンザルとの交雑 タイリクバラタナゴ: ニッポンバラタナゴとの交雑 3 農林水産業への影響 アライグマ ヌートリア クリハラリス 4 感染症・ヒトへの被害 ノネコ:ツシマヤマネコへのネコエイズ感染 アルゼンチンアリ・セアカゴケグモ:咬傷 ブタクサ:花粉症