LCAを用いたパレット運用における総合的な環境影響に関する研究 東京海洋大学　海洋工学部 流通情報工学科　4年　 学生番号　　 0523021 氏名　　　　 小林穂高 流通・・・4年の・・・です。 今から「LCAを用いた・・・・・研究」についての発表を行いたいと思います。 よろしくお願いします。

背景 近年、環境に配慮した製品やサービスが注目を集めている。 CSRの取り組みの一環として、ホームページなどで環境情報を公表することも増えている。 環境情報公開例 まず、研究の背景について説明します。 近年・・・います。 また、CSR・・・・います。 環境情報の公開例として、ここではトヨタのLCA事例について、のせています。 出展：トヨタ　Environmental&Social Report 2003より

ライフサイクルアセスメント（LCA）とは 調達、生産から使用、廃棄にいたるまでのライフサイクルにおいて、使用する資源、エネルギーと排出される排出物を定量的に把握し、環境への影響を総合的に評価する手法 ライフサイクルアセスメントの概念図 資源、エネルギー 調達 生産 使用 廃棄 そうした環境情報を評価する方法のひとつとして、ライフサイクルアセスメント（LCA）という考え方があります。 LCAとは調達・・・・・評価する手法です。 排出物

さまざまな環境影響評価指標 環境全体をみた指標で評価する必要がある 環境への影響を考慮する場合、複数の評価指標がある。 一つの評価指標において負荷削減を行っても、総合的には環境負荷が増加する可能性がある。 地球温暖化 大気汚染 資源消費 LCAで評価を行う際には、さまざまな環境影響・・・・があります。 気温上昇により、海面上昇、異常気象などを引き起こす。地球温暖化 大気の汚染により、公害などを引き起こす。大気汚染 化石エネルギーなどの有限の資源の減少を示す。資源消費 環境全体をみた指標で評価する必要がある 4 4

日本版被害算定型環境影響評価手法 CO2 地球温暖化 単一指標 Sox オゾン層破壊 NOｘ LIMEの簡潔な概念図

目的 プラスチックパレット 木製パレット 自社によるパレット運用 レンタル方式によるパレット運用 パレットの材質とパレットの運用形態の2つの視点からパレットの詳細なLCA考察を行う。 総合的な環境影響を考えるためにLIMEを使い、総合環境影響を明らかにする。 パレットの材質 プラスチックパレット 木製パレット パレットの運用形態 自社によるパレット運用 レンタル方式によるパレット運用 次に研究の目的の説明に入ります。

パレットの材質 プラスチックパレット 木製パレット 重さ 軽い 重い 耐用年数 長い 短い プラスチックパレットと木製パレットについてLCA評価を行う。 プラスチックパレットのほうが軽く、耐用年数が長い。 パレット材質による相違点 プラスチックパレット 木製パレット 重さ 軽い 重い 耐用年数 長い 短い 写真：日本パレットレンタル株式会社（PT-11型プラスチックパレット・木製11型パレット）

パレットの運用形態 自社でパレットを運用した場合とレンタルでパレットを運用した場合では輸送経路が違う。 レンタルで運用した場合、パレットデポに関係する輸送が生じる 自社でのパレット運用形態 レンタル方式での運用形態 パレットデポ１ 工場 工場 配送センター 配送センター 卸店 卸店 パレットデポ２

パレットの前提条件まとめ パレットの詳細 本研究では主に4つの種類パレット運用について考える。 パレットの木材と運用形態から大きく4つに分ける パレットの詳細 パレットの種類 重量（kg） 補修 自社木製パレット 35 なし 自社プラスチックパレット 20 レンタル木製パレット 40 あり レンタルプラスチックパレット 24

ライフサイクルフロー 3.使用 1.調達 2.生産 デポ内作業 4.廃棄 レンタル木製パレットのライフサイクルフロー LCAを行う際に元となるライフサイクルフローを示す。 ここでは時間の都合上、レンタル方式で運用した木製パレットのライフサイクルフ ローのみを表示する。 レンタル木製パレットのライフサイクルフロー 1.調達 2.生産 補修 4.廃棄 3.使用 デポ内作業 次にLCAを行う際に元となる、製品の流れ、ライフサイクルフローについて示します。

38 85 543 ライフサイクルフロー詳細 工程数 着目物質数 延べデータ参照数 レンタル木製パレットのみで、工程数38、着目物質数85、述べデータ参照数543におよぶ詳細なフローを構築している。 工程数 38 着目物質数 85 延べデータ参照数 543 11 11

発表内容 今回の発表するLCA比較について プラスチックパレット 木製パレット レンタル運用 比較１ 比較２ 自社運用 今回は時間の都合上、発表内容を一部にとどめる。 比較１：パレットの材質からのLCA比較 　　　　レンタル方式で運用した際のパレットの材質の違いによるLCA比較 比較２：パレットの運用形態からのLCA比較 　　　　プラスチックパレットを自社とレンタル運用した際のLCA比較 今回の発表するLCA比較について プラスチックパレット 木製パレット レンタル運用 比較１ 比較２ 自社運用

比較１：パレット材質からの比較 今回の発表するLCA比較について プラスチックパレット 木製パレット レンタル運用 比較１ 比較２ 自社運用

パレットの材質からの比較① 12％ プラスチックパレットと木製パレットの環境負荷比較 プラスチックパレットのほうが、およそ12％環境負荷が少ない。 プラスチックパレットと木製パレットの環境負荷比較 12％

パレットの材質からの比較② 都市域大気汚染の環境影響が大きい。 全般的に木製パレットのほうが環境負荷が高い。 パレット環境負荷内訳

パレットの材質からの比較③ 工程別環境負荷 使用工程の環境負荷の割合が一番高い。 調達以外の工程で木製パレットのほうが、環境負荷が高い。 使用繰り返し、 生産時にはリサイクルの影響もあり、あまり数値が高くない 調達 生産 使用 廃棄

比較２：パレットの運用形態からの比較 今回の発表するLCA比較について プラスチックパレット 木製パレット レンタル運用 比較１ 比較２ 自社運用

パレットの運用形態からみたLCA比較① 83％ レンタルパレットと自社パレットの環境負荷比較 レンタルパレットのほうが自社パレットに比べ、環境負荷がおよそ83％少ない レンタルパレットと自社パレットの環境負荷比較 83％

パレットの運用形態からみたLCA比較② 運用形態からみたパレット環境負荷内訳 都市域大気汚染の環境影響の割合が最も大きい。 全般的に自社パレットの環境負荷が高い 運用形態からみたパレット環境負荷内訳

パレットの運用形態からみたLCA比較③ 運用形態からみたパレット工程別排出量 使用工程の環境負荷が最も高い。 自社パレット運用の環境負荷が使用工程で大きく差が開いている。 運用形態からみたパレット工程別排出量 調達 生産 使用

結論① プラスチックパレットを使用したほうが、レンタル運用では環境負荷が12％低い。 パレットの材質 パレットを材質と運用形態から総合的にLCA評価を行った結果以下のことがわかった。 また、全般的な傾向として、パレットを使用工程の環境負荷が大きく、環境負荷としては都市域大気汚染への影響が最も高いことがわかった。 パレットの材質 プラスチックパレットを使用したほうが、レンタル運用では環境負荷が12％低い。 パレットの運用形態 レンタル方式でパレット運用をしたほうが、プラスチックパレットでは環境負荷の値が83％低い。 具体的

プラスチックパレット レンタル方式 結論② 環境によりよいパレット運用を考慮できる 総合的な環境負荷評価を行った際もレンタル方式でプラスチックパレットを運用するのが最も環境に優しい。 自社で木製パレットを運用した際と比べると、環境負荷が83.3％少ない。 パレットの材質 プラスチックパレット パレットの運用形態 レンタル方式 具体的 環境によりよいパレット運用を考慮できる

ご清聴ありがとうございました。