大阪繊維産業の活性化に向けて- 繊維産業集積実態調査 -

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④ 新規用途開拓による地域農林水産物の需要拡大、ブランド向上
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エコアクション21で企業価値を高めることができます
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大阪繊維産業の活性化に向けて- 繊維産業集積実態調査 - 大阪繊維産業の活性化に向けて- 繊維産業集積実態調査 - 大阪府商工労働総務課 大阪産業経済リサーチセンター 経済リサーチグループ  小野顕弘

講演の流れ 調査の目的と背景 大阪繊維産業の現状 大阪繊維産業の企業行動 大阪繊維産業と繊維ビジョン 企業事例からみる大阪繊維産業 大阪府の産業支援施策

大阪繊維産業のシェア 1.調査の背景と目的(1) 大阪繊維産業は全国トップレベルのシェア 府内製造業における特化係数は高い

出所:大阪府「大阪の工業(平成9年・19年)」より作成 大阪繊維産業の規模変化 1.調査の背景と目的(2) 事業規模は縮小している 出所:大阪府「大阪の工業(平成9年・19年)」より作成

繊維ビジョンとは 繊維ビジョンとは経済産業省が繊維産業のあるべき将来像や施策のあり方を提示するために策定しているもの 1.調査の背景と目的(3) 繊維ビジョンとは経済産業省が繊維産業のあるべき将来像や施策のあり方を提示するために策定しているもの

直近(平成19年5月)の繊維ビジョン 繊維ビジョンに示された4つの方向性 ①感性価値創造の担い手として⇒ファッション重視 1.調査の背景と目的(4) 繊維ビジョンに示された4つの方向性 ①感性価値創造の担い手として⇒ファッション重視 ②材料革命を担うハイテク産業、         高次加工産業として⇒産業資材対応 ③環境調和型ライフスタイル・         経済活動の担い手として⇒環境重視 ④地域経済・文化交流の担い手として⇒地域重視

参考:「今後の繊維・ファッション産業のあり方に関する研究会」報告書(H22.4.26) 1.調査の背景と目的(5) 参考:「今後の繊維・ファッション産業のあり方に関する研究会」報告書(H22.4.26) 内需依存体質からの脱却・外需の取り込み 個別から連携・統合へ 社会ニーズを付加価値に変える トップレベルの技術を幅広い分野に  (産業資材分野) コスト競争からの脱却・感性をビジネスへ  (衣類・ファッション分野)

調査の背景と目的のまとめ 背景 ・ 繊維産業における大阪府の地位は高いが、規模は急激に縮小している 調査目的 1.調査の背景と目的(6) 背景 ・ 繊維産業における大阪府の地位は高いが、規模は急激に縮小している 調査目的 ・ 大阪繊維産業の現状を把握し、今後の方向性を検討する ・ 今後の方向性として、繊維ビジョンを取り上げ、大阪繊維産業の取組との整合性を分析する

アンケート調査の概要 大阪府内の繊維事業を営む事業所を対象 実施時期:平成21年7月 配布数:2,196(うち宛先不明137) 2.大阪繊維産業の現状(1) 大阪府内の繊維事業を営む事業所を対象  (平成18年事業所・企業統計調査結果事業所名簿より  「繊維工業」「衣服・その他の繊維製品製造業」に属する企業を対象) 実施時期:平成21年7月 配布数:2,196(うち宛先不明137) 有効配布数:2,059 有効回答数:564 有効回答率:27.4%

業種別の構成 2.大阪繊維産業の現状(2) 多様な業種企業が集積

府内企業間の取引状況 2.大阪繊維産業の現状(3) 地域内取引は活発 府内取引中心の企業が過半数

保有経営機能・取引形態 2.大阪繊維産業の現状(4) 製造加工機能に特化した企業が多い 取引形態は賃加工が中心

販売先の開拓方法 2.大阪繊維産業の現状(5) 販売先開拓方法は「取引先の紹介」が中心 積極的に取引先開拓を行う企業は限定的

最近の業績 2.大阪繊維産業の現状(6) 業績の厳しい企業が多い(平成21年7月現在)

事業で重視しているテーマ 3.大阪繊維産業の企業行動(1) 製造業の基本機能強化への志向が強い 新技術・新機能よりもファッション性重視

ブランド化への対応 3.大阪繊維産業の企業行動(2) オリジナルブランド保有企業は1/3 企画機能保有企業はブランド化志向強い

産業資材との取引状況 3.大阪繊維産業の企業行動(3) 産業資材取引を中心とする企業は限られる 一方で全く取引のないのは40%程度

環境対応への取組状況 3.大阪繊維産業の企業行動(4) 環境対応の取組は天然素材活用が中心 投資を伴う取組には消極的

地域活性化への取組状況 3.大阪繊維産業の企業行動(5) 地域活性化への取組を行う企業は少ない イベント参加よりは商品開発の志向が強い

海外との取引状況 3.大阪繊維産業の企業行動(6) 海外取引には消極的企業が多い 生産委託と調達で海外取引がみられる

経営管理の状況 3.大阪繊維産業の企業行動(7) 経営計画立案企業   は1/3程度 進捗管理・対策検討   は定期的に実施

経営改善への取組状況 3.大阪繊維産業の企業行動(8) 経営改善は「新商品開発」「新規販路開拓」「コスト競争力強化」「短納期対応力強化」

経営改善への取組体制 3.大阪繊維産業の企業行動(9) 難易度の高い取組には企業連携で対応

経営改善への取組課題 3.大阪繊維産業の企業行動(10) 「販路開拓」「コスト低減」に取り組む企業は多いが、課題としても認識されている

繊維ビジョンと業績との関係 3.大阪繊維産業と繊維ビジョン(1) 「ファッション性」と「環境対応」に取り組む企業は業績の優れる企業が多い

繊維ビジョン対応企業の保有経営機能 3.大阪繊維産業と繊維ビジョン(2) ファッション性重視、環境対応のいずれも企画、営業機能を有している

ファッション性重視企業の特徴(1) 3.大阪繊維産業と繊維ビジョン(3) ファッション性重視は最終製品製造が中心

ファッション性重視企業の特徴(2) 3.大阪繊維産業と繊維ビジョン(4) ファッション性重視は従業員平均年齢の若い企業が中心

ファッション重視企業の特徴(3) 3.大阪繊維産業と繊維ビジョン(5) ファッション性重視は短期計画重視

環境重視企業の特徴(1) 3.大阪繊維産業と繊維ビジョン(6) 環境重視は素材製造業者が中心

環境重視企業の特徴(2) 3.大阪繊維産業と繊維ビジョン(7) 環境取組は大規模企業の方が積極的

環境重視企業の特徴(3) 3.大阪繊維産業と繊維ビジョン(8) 環境重視は中長期計画重視

経営改善への取組 3.大阪繊維産業と繊維ビジョン(9) ファッション重視、環境重視は積極的姿勢 ファッションは販路開拓、環境は技術重視

各社の取組の方向性 紡績、織布、編立、染色、縫製など多様な業種企業のヒアリングから以下の4つの方向性が見出せた 4.企業事例からみる大阪繊維産業(1) 紡績、織布、編立、染色、縫製など多様な業種企業のヒアリングから以下の4つの方向性が見出せた

ファッション性の追求 4.企業事例からみる大阪繊維産業(2) 都市近郊という立地条件を活かし、最新のファッション動向に対応した事業を展開する

素材・加工技術の追求 4.企業事例からみる大阪繊維産業(3) 厳選した素材と独自の加工技術を組み合わせることで、新たな商品開発を進める

産地性の追求 4.企業事例からみる大阪繊維産業(4) 産地としての歴史背景や技術ノウハウを活かし、新たな商品開発を進める

用途開発の追求 4.企業事例からみる大阪繊維産業(5) 土木や医療、自動車など多様な産業資材としての用途開発を進める

海外販路の開拓(播州織) 専門学校と連携した商品開発などで、海外トップブランド企業に販路を拡大 JAPANブランド育成支援事業(輸出開拓) 4.企業事例からみる大阪繊維産業(6) 専門学校と連携した商品開発などで、海外トップブランド企業に販路を拡大 JAPANブランド育成支援事業(輸出開拓)  (オザワ繊維、小澤染工、内外織物、タカモトシルク(丹後)、ベティスミス(倉敷市)、ヒラノカンパニー(たつの市)、玉木新雌、大地農園(丹波市))

地域との連携(児島) 児島デニム協同組合として、組合員が共同でデニム研究所(ビッグステップ内)を開店 4.企業事例からみる大阪繊維産業(7) 児島デニム協同組合として、組合員が共同でデニム研究所(ビッグステップ内)を開店 児島ジーンズストリート推進協議会を設立し、味野商店街にジーンズ販売店を誘致出店

繊維ビジョンの有効性 5.調査結果のまとめ(1) 統計的に有効性が確認されたのは、「ファッション重視」と「環境重視」であるが、ヒアリングでは「産業資材対応」と「地域重視」の有効性も確認できた

大阪繊維産業の進むべき方向性 5.調査結果のまとめ(2) 統計的に有効性が確認されたのは、「ファッション重視」と「環境重視」であるが、ヒアリングでは「産業資材対応」と「地域重視」の有効性も確認できた 繊維ビジョンの4つの方向性、「ファッション重視」「産業資材対応」「環境重視」「地域重視」は適切である

大阪府「繊維産業振興に関する有識者会議」 6.大阪府の産業支援(1) 大阪府「繊維産業振興に関する有識者会議」 平成22年3月30日~5月19日(全3回) 委員:繊維業者や学識研究者 オブザーバー:経済産業省など 目的:大阪府繊維産業実態調査を踏まえ、今後の大阪府内繊維業者の事業や支援の方向性を検討するため 6月14日報告書発表

産地内・産地間連携でmade in japan 有識者会議報告書の概要(1) 6.大阪府の産業支援(2)  強み                      弱み 素材から製品までの加工技術 短繊維中心の高度加工技術 繊維関係OBが豊富 産地規模の縮小 高齢化・後継者不足 東京への一極集中 産地内・産地間連携でmade in japan               made in osaka 「新規性」「実質的」「感性価値」

「せんば適塾」について 6.大阪府の産業支援(3) 目的:川上のものづくり企業から川下の卸小売企業、専門学校やプレスなど、また若年者、熟練者、OB人材、など繊維関係者の相互学習と交流の場作り    ⇒ 有識者会議の提言の実現に向けて 企業連携での商品開発を推進し、大阪繊維産業の新生を目指す 平成22年10月5日キックオフイベント(繊維の日)

支援施策など 新事業活動促進法(新連携・経営革新)(経営支援課経営支援G) 6.大阪府の産業支援(4) 新事業活動促進法(新連携・経営革新)(経営支援課経営支援G) 地域資源活用促進法(おおさか地域創造ファンド) (経営支援課経営支援G) 大阪ものづくり優良企業賞(経済交流促進課販路開拓支援G) 経営力向上緊急支援事業(経営支援課経営支援G) インターネットを活用した販路拡大支援事業(ものづくり支援課製造業振興G) 地場産業等総合活性化事業 (ものづくり支援課製造業振興G) Mobio Café(小規模セミナー・マッチング) (ものづくり支援課製造業振興G) 大阪府商工労働部施策ガイド「つなぐ」   (http://tsunagu.tri-osaka.jp/) MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪) ( http://www.m-osaka.com/jp/index.html)