ICSE2012勉強会 岡山県立大学 天嵜 聡介.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
Introduction to New Media Development Association June 2001 このプレゼンテーションでは、出 席者間で討論をし、アクション アイテムを作成する場合があり ます。 PowerPoint を使ってプ レゼンテーションの実行中にア クション アイテムを作成する.
Advertisements

BCD : Physics Options  e , e - e -, GigaZ, fixed target T. Omori 2005 年 12 月 20 日 BCD
背景 ソフトウェアの大規模化・複雑化 生産性と品質の向上 ↓ オブジェクト指向分析設計の適用 開発ツールの投入.
High-Impact Defects: A Study of Breakage and Surprise Defects
Riding the Design Wave II
仕事の科学研究会プランニング ― 実績向上計画 ― TIPシート : 担当者( ) TIPシート : 担当者( ) 業務名 実施時期
企業における母性健康管理体制の現状と課題についてお話いたします。
心理的報酬と課題の難易度が 課題に対する評価に及ぼす影響 社会工学における戦略的思考 動機付け班 池田 遼太 岩渕 佑一朗 清宮 晨博
機能実現期間の測定による プログラマ能力の実験的評価
英語勉強会.
Brittany Jonson†, Yoonki Song†, Emerson Murphy-Hill†, Robert Bowdidge‡
1日目 10:25 【演習】 情報の収集とチームプレイの基本 -オリエンテーション- 松本 亜希子 障害者支援施設 虹の家.
分散コンピューティング環境上の Webリンク収集システムの実装
【ICSE2011勉強会】 Understanding Broadcast Based Peer Review on Open Source Software Projects 担当: 大場 光明(名古屋大学)
第3章 「やる気」の心理学.
トピック1 患者安全とは 1 1.
「データ学習アルゴリズム」 第3章 複雑な学習モデル 3.1 関数近似モデル ….. … 3層パーセプトロン
読んだもの1 P0145R1: Refining Expression Evaluation Order for Idiomatic C++
メタボリック症候群(MetS)の有無と、成人以降の体重増加とCKDの関連
研修1 組織の規範について 東京コンサル株式会社 担当:事変.
疫学概論 無作為化比較対照試験 Lesson 14. 無作為化臨床試験 §A. 無作為化比較対照試験 S.Harano,MD,PhD,MPH.
第27 回ソフトウェア工学国際会議(ICSE2005)参加報告
FreeBSD Ports Collection におけるファイルクローンの検出
徳島大学工学部知能情報工学科 A1 グループ 学部4年 森陽司
FSE/ASE2011勉強会 岡山県立大学 天嵜 聡介.
『効果提案』作成シート(提案の全体像) ● 効果提案全体像の検討 『ESLPIプロセス(課題の5段構造)』 『商品価値の基本構造』
レジでのぼったくり クレジットカードの役割 クレジットカードの影響 顧客にもっと買い物をさせるように促すこと
“You Should Go To Kyoto”
夢を語ろう 毎月の目標を決めよう(学習面・生活面) 6月の反省を書こう
要約 きりん、まぐろ、PB.
ISO 9001:2015 The process approach
コードクローンに含まれるメソッド呼び出しの 変更度合の調査
顧客獲得.
Microsoft MVP for Development Tools – Visual C++
World (      ) Currencies 世界の通貨   .
ソフトウェアを取り巻く環境の変化がメトリクスに及ぼす影響について
クローンセットに対する主要編集者の分析法の提案と調査
Microsoft MVP for Development Tools – Visual C++
Songzhu Gao, Tetsuya Takiguchi, Yasuo Ariki (Kobe University) 
社会シミュレーションのための モデル作成環境
Proceeding of the 33rd international conference on Software engineering (ICSE’11), pp , Configuring Global Software Teams: A Multi-Company.
~新たなソフトウェア開発の手法~ 発表 土屋俊介
階層的位置表現への 広域化ビュー適用における追尾性向上
ソースコードの特徴量を用いた機械学習による メソッド抽出リファクタリング推薦手法
Microsoft MVP for Development Tools – Visual C++
Satoshi Kawashima, LLD 川島 聡 University of Tokyo
W1 X-PERT: Accurate Identification of Cross-Browser Issues in Web Applications Shauvik Roy Choudhary, Mukul R. Prasad, and Alessandro Orso (Georgia Tech,
会社名 ビジネス プラン プレゼンテーション.
コードクローン編集者数に着目した開発履歴の分析
東京大学 大学院工学系研究科 産業機械工学専攻 村上 存
ビジネス プロジェクトの計画 発表者名 | 会社名.
チームワークを働かせる 製品開発チーム内での境界管理
コードクローン分類の詳細化に基づく 集約パターンの提案と評価
Q3 On the value of user preferences in search-based software engineering: a case study in software product lines Abdel Salam Sayyad (West Virginia University,
本日のスケジュール 14:45~15:30 講義 15:30~16:15 企画書レビューシート記入 16:15~16:30 休憩
製品またはサービスの販売 サブタイトル.
保守請負時を対象とした 労力見積のためのメトリクスの提案
データ中心システム設計方法論“DATARUN” 
ロボットから人に話しかける 判断モデルの構築
チームワークによる成功 第二副地区ガバナー研修.
複雑度メトリクスを用いた JAVAプログラム品質特性の実験的評価
回帰テストにおける実行系列の差分の効率的な検出手法
関数と再帰 教科書13章 電子1(木曜クラス) 2005/06/22(Thu.).
Don’t Touch My Code! Examining the Effects of Ownership on Software Quality C. Bird (マイクロソフト・リサーチ) et al. 担当者:吉田(NAIST)
オブジェクト指向メトリクスを用いた 開発支援に関する研究 --- VC++とMFCを用いた開発を対象として ---
ベイジアンネットワークと クラスタリング手法を用いたWeb障害検知システムの開発
アジャイル開発プロセス 森口朋広.
アノテーションガイドラインの管理を行う アノテーションシステムの提案
FSE/ASE勉強会 A10:Software Maintenance II
Presentation transcript:

ICSE2012勉強会 岡山県立大学 天嵜 聡介

Minghui Zhou1 and Audris Mockus 2 What Make Long Term Contributors: Willingness and Opportunity in OSS Community Minghui Zhou1 and Audris Mockus 2 Peking University1 Avaya Labs Research 2

動機・目的 新規の貢献者が長期に渡って 貢献するようになる条件は何か? OSS Community Core Peripheral OSS Community 新規の貢献者が長期に渡って 貢献するようになる条件は何か? Willingness (Attitude), Capability ( ability ) どのぐらい積極的にプロジェクトにかかわったか どのぐらいプロジェクトに貢献したか Opportunity (Environment) コミュニティ内でどのように扱われたか 参加時のプロジェクトの状況はどうだったか 左右に分けて書くか?対照的?

主要な貢献 Willingnessとopportunityを定量的に定義した Willingnessやopportunityが長期contributorになるかどうかの要因である可能性を示した

Case Study 対象プロジェクト 定量化の方針 評価方法 Gnome ( 2000 Jan – 2011 Jan) Mozilla ( 1999 Jan – 2011 Jan) 定量化の方針 Willingness 参加タスクの種類と数,およびそのタスク解決に費やした労力で計測できる Opportunity すべての貢献者が同じ影響を受ける要因 ( Macro Climate ) 個々の貢献者によって影響が異なる要因 ( Micro Climate ) 評価方法 ロジスティック回帰モデルを用いて,要因毎のオッズ比を比較する

Willingness, Opportunityの定量化 Withbb, fnotrep 最初のレポートが面倒くさい方法で行われたか. 最初の貢献がコメントを付けたのか,バグを報告したのか M. Zhou, A. Mockus, “What Make Long Term Contributors: Willingness and Opportunity in OSS Community, ICSE2012. より抜粋

評価結果 全ての因子が有意 (p < .001) Willingness の方がより強い影響力があった MozillaにおけるRSは除く Willingness の方がより強い影響力があった 同じ環境下であれば、Willingnessが長期contributorになるかを決める 主要な要因である RS => 異なる環境下であれば、Opportunityが長期contributorになるかを決める主要な要因となるかもしれない

Ambient Awareness of Build Status in Collocated Software Teams J. Downs1, B. Plimmer2, and J. G. Hosking3 The University of Melbourne1 The University of Auckland2 Australian National University3

Ambient Awareness System ビルド失敗! commit Build server ビルド失敗 チームやビルドの品質にどのような影響を及ぼすのか?

主要な貢献 Ambient awareness system の効果を実証的に比較評価した

比較対象: Prototype 1 ビルド失敗! commit Build server ビルド失敗

比較対象: Prototype 2 ビルド失敗! commit Build server ビルド失敗 ビルド失敗 ビルド失敗

比較対象: Prototype 3 ビルド成功! ビルド失敗! commit Build server ビルド失敗 ビルド失敗 ビルド失敗

実験結果 定量的な変化が観察できた 被験者の反応はよかった 1日あたりのbuild回数が増えた ユニットテストの失敗によるbroken buildの数が減少した Broken buildが修正されるまでの期間が短縮した Broken buildの発生回数に変化はなかった Broken buildをcommitした人が修正した割合は増加しなかった 被験者の反応はよかった 個人向けのambient awareness systemは好評だった 全体向けのものについては賛否両論であった Ambient awareness system はビルド状態の認識には有用だったが、 必ずしもビルド修復の改善にはつながっていなかった

Disengagement in Pair Programming: Does It Matter? L. Plonka, H. Sharp, and J. van der Linden The Open University

動機・目的 Pair Programming Disengagement 二人がパートナーとなってプログラミングに取り組む 協力して1つの仕事を解決しようとする 熟練者から新人へのknowledge transferのために行われることがある Disengagement Pair programming Disengagement タスクの解決に集中しない 問題を理解しようとしない パートナーと協力して仕事をしようとしない ペアプログラミングにおいて 開発者が disengagement 状態に陥る 原因およびその解決策はどのようなものか?

主要な貢献 ペアプログラミングにおける開発者の振る舞いに着目した Disengagementの原因を明らかにした 従来はペアプログラミングの効果に焦点 Disengagementの原因を明らかにした

実験および分析 データ収集の方法 分析 質問票 ペアプログラミングをビデオ撮影・録音 インタビュー 31人の開発者, 21セッション インタビュー 分析 Disengagement のエピソードを識別 Disengagement に至る状況の調査 Disengagement 回避の方法の調査

Disengagement の原因 他の作業者からの割り込み パートナーとの連携が妨げられる 専門に応じた分業 排他的なサブタスクに役割分担してしまう 簡単なタスク 同僚からの圧力 新人は熟練者に簡単なことは聞きにくい 時間的な圧力 熟練者が一人で仕事を進めてしまう いくつかは状況によって許容しうる 解決策は。。。。

Development of Auxiliary Functions: Should You Be Agile Development of Auxiliary Functions: Should You Be Agile? An Empirical Assessment of Pair Programming and Test-First Programming O. A. L. Lemos1, F. C. Ferrari2 , F. F. Silveira1, and A. Garcia3 Federal University of Sao Paulo1 Federal University of Sao Carlos2 Pontifical Catholic University of Rio de Janeiro3

動機・目的 time-to-marketに影響を与えずreliabilityを改善できるか? crush function experienced Less crush function Auxiliary call Agile Practice Pair programming Test First Development time-to-marketに影響を与えずreliabilityを改善できるか?

主要な貢献 補助的な関数の開発におけるアジャイル的な取り組みの影響を明らかにした アジャイル的な取り組みの影響について 一貫性のある結果を示した Cross over designの採用

Test First Test Last Cross Over Design 被験者群 A 被験者群 B 被験者群 A 被験者群 B Pair Programming 被験者群 A 被験者群 B Solo Programming Test First 被験者群 A 被験者群 B Test Last

実験結果 Pair Programming Test First Development バグ減少 開発時間 増加 バグ減少,カバレッジ向上 Agile Practiceの採用は,reliability の向上に寄与するが 開発に時間がかかるため,time-to-market は悪化