最上資料館 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/.

Slides:



Advertisements
Similar presentations
ビジネスプランセミナー 第 5 回 事業計画書の作成 時 山 山
Advertisements

マーケティングの基礎. マーケティングとは  “Market” :市場  “ing”: 創ること、継続的な商品サービスの提供  Marketing: 市場創造活動 消費者 企業 交換 提供物対価 市場 継続的に売れる仕組み 2.
マーケティングとマーケティ ングリサーチ. マーケティングとは何か? アメリカ・マーケティング協会の定義 「個人と組織の目的を満たすような交換 を生み出すために、アイデアや財やサー ビスの考案から、価格設定、プロモー ション、そして流通に至るまでを計画し 実行するプロセスである」
マーケティングの基礎.
コミュニケーションと広告.
初級ミクロ経済学 -消費者行動理論- 2014年9月29日 古川徹也 2014年9月29日 初級ミクロ経済学.
市場機会の発見・評価・選択.
第2章競争戦略 梶田 真邦 桑原 雪乃 斉藤 晋世.
Anthony and Govindarajan Management Control Systems
マーケティング戦略の決定.
M.E.ポーターの競争戦略論 M.E.ポーターの競争戦略論は、「競争優位」に関する理論的フレームワークを提示した基本的理論である。SCPパラダイムという考えをもとに持続的な競争優位を確立するための戦略である。 SCPとは、市場構造(structure)、企業行動(conduct)、業績(performance)の略語であり、市場構造と企業行動が業績を決めるという考えである。
SAMPLE SAMPLE 1.誰に(ターゲット戦略) b.流通戦略(Place) ①誰に(ターゲット戦略) ・・・・・・・・・・・・・・・
第六章 コモディティ化をいかにして回避するか
現代の金融入門   -第1章 金融取引- 08BA210Y  一二三 春菜.
多々納 裕一 京都大学防災研究所社会システム研究分野
産業組織論入門 5 丹野忠晋 跡見学園女子大学マネジメント学部 2013年11月28日
マーケティング戦略の決定 ポジショニング戦略
テスト段階.
環境経済論 第5回目 消費者余剰と旅行費用法.
情報は人の行為に どのような影響を与えるか
第2回 バリューチェーン1 【 Value Chain(価値連鎖) 】
グループ研究1班 第一章 経営戦略とは何か 雨森 彩 大嶋 健夫 小沢 博之.
マッチングのプロセスで 何が起こっているのか
なぜ貧しい国はなくならないのか 第3章 なぜ貧困を撲滅できないのか?.
市場調査のプロセス 企画段階.
マーケティング計画.
製品ライフサイクルと マーケティング戦略.
マーケティング戦略.
ポジショニング戦略.
プロモーション.
2節 なぜ消費者行動が重要になってきたか(市場の変化)
駒澤大学 経営学部経営学科 MG8076 中澤 明日香 販売促進 駒澤大学 経営学部経営学科 MG8076 中澤 明日香.
Net de sample 茉莉花茶.
なぜいいかげんな評価がはびこっているのか
マーケティング戦略の決定.
プロモーション戦略.
マーケティング概念.
マーケティングの歴史と定義の変遷 マーケティングとは
管理的側面 管理者に必要な経営知識 経営学の基本 ①マネジメントと組織.
要約 きりん、まぐろ、PB.
マクロ経済学初級I 第3回.
導入段階.
経済学とは 経済学は、経済活動を研究対象とする学問。 経済活動とは? 生産・取引・消費 等 なぜ、経済活動を行うのか?
市場経済 商品を買 いたい人 商品を売 りたい人 市場 (いちば) 外国と交易し, 商品範囲を広げる 商人は 利得を拡大 客の要望 が増大.
情報技術とビジネス・プロセス革新②(第8章) 2.プロセス革新と企業戦略
流通に関する意思決定 流通経路と物的流通
顧客獲得.
マーケティング・マネジメント.
11 公共財と共有資源.
需要と供給 II: 市場と厚生(welfare)
顧客関係性マネジメント.
管理的側面 管理者に必要な経営知識 経営学の基本 ②環境と戦略と競争優位.
ポジショニング戦略.
顧客ライフサイクル.
営業トレーニング 提供: [名前].
会社名 ビジネス プラン プレゼンテーション.
競争の戦略 マイケル・E・ポーター 藤井 海太.
『組織の限界』 第1章 個人的合理性と社会的合理性 前半
マーケティング・ミックス.
消費者行動.
All Rights Reserved, Copyright © 2004, Kobayashi
消費者行動.
Lecture2 体育・スポーツ経営とは p.16
マーケティング.
市場細分化 ターゲットの設定 ポジショニング
マーケティング戦略の立案: ポジショニング戦略
マーケティング・チャンネル戦略.
サービスとホスピタリティの マーケティング
データ・ベース・マーケティングの概念.
マーケティング環境 ミクロ的環境 CBS有線放送の例
Presentation transcript:

最上資料館 http://www.geocities.jp/mogami_shiryoukan/

マーケティングと市場調査 マーケティングの知識の確認 一般にマーケティングは「販売」「広告」に代表されるプロモーションという意味で使われることが多い。 しかし、マーケティングにとって「販売」「広告」は一部の機能に過ぎない。 さらに、通常マーケティングにとって「販売」は重要な機能ではない。

マーケティング担当者の仕事 消費者ニーズの確認 消費者ニーズが把握できていれば以下のことは簡単なはず 適切な製品の開発 適切な価格設定 効果的なプロモーション 効果的な流通戦略の策定 消費者ニーズの確認 適切な製品の開発 製品の価格設定 流通・プロモーション これらを適切に行うと製品は簡単に売れる 実際に消費者が群がる製品があり、 昔のアメリカでは、マツダのRX7、アタリのビデオゲーム 最近の日本では、吉野家の牛丼 メーカーは適切な商品を企画したということで注文攻めにあう 商品は模倣品ではなく新しい価値を提供する独特な製品であるとの評価を得る

マーケティングの目的 「セリング」を不必要なこととすること 製品が顧客に適合し、ひとりでに売れてしまうほど十分に顧客についての知識を深め、顧客を理解すること 交換過程を通じてニーズと欲求を充足させることを目指す社会的プロセス 販売を不必要なこととすることにある。 製品あるいはサービスが顧客に適合し、独りでに売れてしまうほど十分に顧客について知識を深め、顧客を理解することにある。 販売やプロモーションが重要ではないといっているのではない。 むしろそれらは市場へ最大のインパクトを与えるために編成されなくてはならない高位のマーケティング手段の集合(マーケティング・ミックス)の一部である。 さらにマーケティングとは 交換過程を通じてニーズと欲求を充足させることを目指す人間活動である。 ニーズ 欲求 交換過程

ニーズとは ある人において知覚される欠乏状態 人間のニーズは非常に多く複雑 ニーズが充足されないと人は不幸であると感じる。 有名なモデルはマズローの欲求ピラミッド ニーズが充足されないと人は不幸であると感じる。 ニーズが充足されない場合は、充足するまで探し続けるか?ニーズをあきらめるか? 人間のニーズは、ある人において感知されている欠乏状態である。 人間のニーズは非常に多く、複雑である。 人間のニーズは 食べ物、衣類、暖かさ安全を求める基本的な生理的ニーズ。 帰属、権力、愛情を求める社会的ニーズ 知識、自己表現をもとめる個人的ニーズ ニーズが充足されないと人は恵まれず、不幸であると感じる。その人にとってニーズが重要であればあるほどこうした感じが強まる。 ニーズを充足してくれるものを探し出す。 ニーズを消してしまう。

欲求 ニーズがある人の文化と個性とによって形作られたものが欲求 空腹時を例に アメリカ人は「ハンバーガー・フレンチフライ・コーラ」を求める 日本人は「ラーメン・牛丼・定食・寿司・そば・うどん」を求める 欲求はニーズがある人の文化と個性とによって形作られたものとして現れる。 空腹のとき アメリカでは、 ハンバーガー、フレンチフライ、コーラを求める。 日本では ラーメン、定食 欲求は、ニーズを充足させるような文化的に限定されたものとの関連で説明できる。

欲求の拡大とマーケティング 人はより多くのものに触れることにより好奇心、興味、欲望が拡大 社会が発展すると構成員の欲求は拡大 マーケティング担当者は特定のニーズを充足するものとして自らのアイデアを提示 ニーズはマーケティング担当者が作り出すのではなく、存在しているもの 社会が発展すると 構成員の欲求は拡大する。 人はより多くのものに触れることにより、好奇心、興味、欲望がそそられることになる。 次に生産者は自ら生産する製品と人々のニーズとの関係付けを行おうとする。 マーケティング担当者は 1つないしはそれ以上の特定のニーズを充足するものとして彼らの製品のプロモーションを行う。 マーケティング担当者がニーズを作り出すのではなく、ニーズは存在しているものである。

需要 人々の欲求はほとんど無限 人々の持つ資源は有限 有限の資源を使ってより多くの満足をもたらす製品を選択 欲求は購買力で裏打ちされたときに需要となる 人々の欲求はほとんど無限 彼らの持つ資源は有限 有限の資源(お金)を使ってより多くの満足を満たすような製品を選択 欲求は、購買力で裏打ちされたときに需要となる。 特定の社会(市場)における、特定時点の需要を列挙するのは簡単 販売量、時間数、距離などで測定は可能。 需要は不確かなもの 人は現在消費しているものに飽きる さまざまな種類の製品を探す 価格や収入の変化 新たな選択を行う

マーケティングにとっての製品 欲求と資源を所与として、お金と引き換えに、最も多くの満足をもたらすようなベネフィットの束を選択 製品とは、注意、獲得、使用、消費を求めて市場へ提供でき、欲求あるいはニーズを充足することが出来るかもしれない何ものか 人はお金の支払に対し、最高のベネフィットの束を与えてくれる製品を選ぶ。 人はその欲求と資源を所与として、お金と引き換えに、最も多くの満足をもたらすようなベネフィットの束を選択している。 製品とは、注意、獲得、使用、消費を求めて市場へ提供でき、欲求あるいはニーズを充足することが出来るかもしれない何ものか ニーズ、欲求及び需要はそれらを充足する製品が存在することを示唆 製品の範疇は製品は有形財に限定されない。 サービスもまたニーズを満足させるものとして製品として考えることが出来る。 場所や人、組織、アイデアを含むことも出来る。 旅行先としての場所 寄付をする組織 支持する考え方などである。 消費者の観点からそれらは選択可能なものである。 それら全てを含めて「製品」と呼ぶ。

獲得の方法 自給 懇願 強要 交換 交換は個人が欲しいものを得ることが出来る4つの方法のうちの1つである。 自給 強要 懇願 交換 交換は代わりに何かを提供することによってある人から欲しいものを獲得する行為である。 交換により、自給よりも効率的に必要なものを入手することが可能となる。

交換の条件 少なくとも2人の当事者 各当事者は他方に対し価値のあるものを持つ コミュニケーションと配送が可能 申し出を受け入れるのも拒否するのも自由 付き合っていくのが適切であると信じている 少なくとも2人の当事者 各当事者は他方に対して価値のあるものを持つ 各当事者は、コミュニケーションと配送が可能 各当事者は他方の申し出を受け入れるのも拒否するのも自由 各当事者は他方の当事者と付き合っていくのが適切であり望ましいと信じている。 条件は交換の可能性を作り出すが交換が実際に行われるかどうかは当事者が交換条件に合意するかどうかにかかっている。  交換により少なくとも現状よりは悪い状態ではなくなると考えることができる。 取引は両当事者間の価値の交換から成り立つ 取引は交換の測定単位である。 少なくとも2つの価値のあるもの 合意される条件 合意の時間 合意の場所 移転 取引は移転とは異なる。 移転の場合は代わりに何を受け取るのかが不明瞭 移転はなんらかの「代償」を期待している場合が多い。 近年では取引行動だけでなく移転行動に関してもマーケティングの概念を拡大

自給と交換 直接流通 漁師 陶工 狩人 農夫 市場は製品の顕在購買者ならびに潜在購買者の集合である。 4人のニーズを充足する方法を考える。 4人とは漁師、狩人、陶工、農夫 4人は魚、肉、陶器、農作物を全て必要 漁師は比較的多くの時間を魚釣りに費やすが他の財を得るために狩猟、陶器作り、農耕をおこなう。 すると、魚釣りが効率的ではなくなる。 他の3人も同様 漁師は狩人、陶工、農夫のところに別々に出向き彼らの財と魚を交換する。 3人を潜在的な購買者とみなし市場を形成。 生産効率は高まる 取引効率が悪い 集中的な交換 商人と呼ばれる新たな人が出現し 4人は商人と交換を行う。 3つの市場と取引をするよりは1つの市場と取引をした方が取引効率を高めることが出来る 狩人 農夫

商人がいる場合 間接流通 漁師 陶工 商人 狩人 農夫 市場は製品の顕在購買者ならびに潜在購買者の集合である。 4人のニーズを充足する方法を考える。 4人とは漁師、狩人、陶工、農夫 4人は魚、肉、陶器、農作物を全て必要 漁師は比較的多くの時間を魚釣りに費やすが他の財を得るために狩猟、陶器作り、農耕をおこなう。 すると、魚釣りが効率的ではなくなる。 他の3人も同様 漁師は狩人、陶工、農夫のところに別々に出向き彼らの財と魚を交換する。 3人を潜在的な購買者とみなし市場を形成。 生産効率は高まる 取引効率が悪い 集中的な交換 商人と呼ばれる新たな人が出現し 4人は商人と交換を行う。 3つの市場と取引をするよりは1つの市場と取引をした方が取引効率を高めることが出来る 狩人 農夫

マーケティング成功の鍵 ニーズと欲求を充足することを目的とした交換を生み出すために市場を相手に活動 製品開発、調査、コミュニケーション、流通、価格設定、サービスのような諸活動がマーケティングの中心的活動 組織の目標を達成するカギは標的市場のニーズと欲求の明確化 マーケティングは市場と関連して行われる人間活動を意味する。 マーケティングはニーズと欲求を充足することを目的とした交換を生み出すために市場を相手に活動することを意味する。 交換過程はさまざまな仕事を包含している。 販売者は購買者を探索し、彼らのニーズを確認し、適切な製品を企画し、それらのプロモーションを行い、それらを保管、輸送し価格を交渉する。 製品開発、調査、コミュニケーション、流通、価格設定、サービスのような諸活動がマーケティングの中心的活動 買い手市場における販売者を想定する 望まれている満足を競合他社よりも効率的かつ効果的に提供することから成り立つと仮定。 組織の目標を達成するカギは標的市場のニーズと欲求を明らかにすることにある。