インターネット概論(第4回) ホスト名とアドレス
インターネットの構造 AS: Autonomous System U-Tokyo UUnet KEIO WIDE Verio OCN
Internetの構造とアドレス AS 1: 203.178.140.0 /24 AS 2: 45.43.2.0 /16 SubNet 1: 133.27.10.0 /24 SubNet 3: 133.27.36.0 /24 Subnet 2: 133.27.32.0/24 Host A: 133.27.36.5 /24
IPアドレス インターネットに接続している全てのホストはIP(Internet Protocol)アドレスを持つ Private Addressは、一意じゃないけどね^^ IP version 4 と IP version 6 がある 現在、利用されているのはIPv4 これからは徐々に IPv6 に移行して行く
IPアドレス(IPv4) IPアドレスは4バイト(32bit)の識別子 例えば、133.27.4.121 32ビットのビットを01で書くとわかりにくい 8ビットずつ10進数で表現する 8ビットごとの区切りに「.」を書く 例えば、133.27.4.121
IPv4アドレスの構造 Mask長は、可変 マスクの表現方法 /20 0xffffc000 255.255.192.0 Total: 32ビット 8ビット 8ビット 8ビット 8ビット IP address 133 27 5 10 20ビット 12ビット Net Mask Network部 Host部 Mask長は、可変 マスクの表現方法 /20 0xffffc000 255.255.192.0
IPアドレス(IPv6) IPアドレスは16バイト(128bit) 16ビットずつ16進数で表現 「:」で区切る 例えば,「3ffe:802:119e:20a:ffcc:5431:ea:90ac」など
ところで2進数、10進数、16進数 ビット、バイト 分かってるよね?。。 ところで2進数、10進数、16進数 ビット、バイト 分かってるよね?。。 デジタルの世界は、0 と 1 電気が 通る、通らない 電圧が、0V , -5V 電化が ある、なし 1 byte = 8 bit = 1文字 16進数は、4ビット 0000 = 0x0, 0001 = 0x1, 1000 = 0x8, 1001 = 0x9 0101 = 0xa, 0110 = 0xb, 1111 = 0xf 16進数で、1バイトは、2桁 0011 1100 = 0x3c 10進数では、1バイトは、0から255 だから, 133.27.15.100 のように、255以上はでてこない
スタティックアドレス ダイナミックアドレス 固定アドレス IPアドレスは一定 デスクトップマシンなど固定されたものにはスタティックアドレスをつける事が多い ダイナミックアドレス 動的アドレス IPアドレスは環境によって変わる ラップトップなどはダイナミックにアドレスが変わる
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol) IPアドレスを動的につけるためのプロトコル IPアドレスが欲しいマシンはDHCPでアドレスを要求する IPアドレスを割り当てるサーバがアドレスを教える IPアドレス下さい DHCP Server 133.27.34.111 使っていいです
DHCP(2) 普段、何気なくインターネットにラップトップを接続して使っている人 実は裏ではDHCPが動いている IPアドレスを気づかないが動的につけている ユーザは技術的な事を知らなくても通信ができる
IPアドレス(IPv4) 133.27.4.121 各「.」で区切られる部分は0~255の値をとる IPアドレスとしては理論的に 0.0.0.0 ~ 255.255.255.255 が利用可能 ただ、あらかじめ用途が決まっているアドレスもある 例えば、プライベートアドレスである、 10.*.*.* 192.168.*.*
グローバルアドレス プライベートアドレス グローバルアドレス プライベートアドレス 世の中全てに対して有効なIPアドレス 世界中で一意でなくてはならない プライベートアドレス プライベートな利用が可能なアドレス 自分で勝手に利用して良いアドレス 閉じたネットワーク内での利用が可能
Private Address NATの内側で使うアドレス 組織内でユニークなら良い どんなアドレスを使っても良いけど、一応 10.0.0.0~10.255.255.255 172.16.0.0~172.31.255.255 192.168.0.0~192.168.255.255 これらのアドレスは,グローバルインターネットの世界では使わないことにしてある。 もし、これ以外のアドレスを使ったらどうなる?
NAT、IPマスカレード グローバルIPアドレスがついたホストとプライベートIPアドレスがついたホストは通信できない それをやるのが、NAT(Network Address Translation)やIP マスカレード
NAT,IPマスカレード 家でSOHOルータを使っている人 家の中では「10.*.*.*」や「192.169.*.*」などのプライベートアドレスを利用 SOHOルータにはグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスがついている プライベートIPアドレスはグローバルに変換される グローバル IPアドレス インターネット プライベート ネットワーク SOHO ルータ プライベート IPアドレス
NATがあってもできること 自分からコネクションを張りに行くもの WWWの閲覧 IRCクライアント SSH メールの送信 メールの受信
NATの内側ではできないこと コネクションを張られるもの 各種サーバの構築 FTP(PassiveではないFTP) WWWサーバ メールサーバ FTP(PassiveではないFTP) FTPはプロトコル上ダウンロードする側に対してサーバがコネクションを張りに行く
ホスト名 インターネット上では通信はIPアドレスを利用して行われる 人間には非常にわかりにくい (例)133.27.4.121から133.27.35.111への通信 人間には非常にわかりにくい 数字ばかりだと覚えられない 人間にもわかりやすいようにIPアドレスに名前を付ける 例えば,「www.sfc.keio.ac.jp」や「www.cnn.co.jp」など
ホスト名とIPアドレスの対応(DNS:Domain Name System) 通信をするためには通信相手のIPアドレスが必要 しかし、多くの人はホスト名しか知らない 自動的にホスト名をIPアドレスに変換しているから DNSサーバがホスト名をIPアドレスに変換してくれる 皆様のラップトップでもDNSの設定がしてあるはず DHCPを利用して自動で取ってきている場合もある
DNS ホスト名を渡すとIPアドレスを教えてくれるサーバ ns.sfc.keio.ac.jp のIPアドレス教えて DNS 133.27.4.121 だよ
ホスト名の階層構造 例えば、www.sfc.keio.ac.jpというホスト名から何がわかるか 最後がJPなので、日本だとわかる JPの前がACなので、学術機関であるとわかる ACの前がKEIOなので、慶應だとわかる KEIOの前がSFCなので、SFCだとわかる WWWという名前のホストであるらしいとわかる
ホスト名の階層構造 TLD jp com edu SLD co ac or gr keio microsoft keio stanford mag mita sfc ccz00
TLD(Top Level Domain) ホスト名の最後に来る部分はTLDと呼ばれる 現在は国毎にTLDが割り当てられている JP,COM,NET,ORG,UK,TWなど 現在は国毎にTLDが割り当てられている JPは日本 COM,NET,ORG,USはアメリカ インターネットはアメリカから始まったため、COM,NET,ORGはアメリカのことでだったけど、 現状ではCOM,NET,ORGは、国際的なTLD
TLDと地理の関係 現状ではTLDはマシンの物理的な場所を示しているとは限らない 「COM」 「.to」トンガ Asahi.com 「.to」トンガ Anata.to Tokyo.to www.freebsd.org と www.jp.freebsd.org
新しいgTLDに関する議論 新しいTLDを作ろうという動きもある 「.biz」 「.info」 審議中gTLD 「.name」、「.pro」など
商標とドメイン名 ホスト名は人間に理解できる物であるため、その名前をめぐって争いが発生することがある 早いもの勝ちでドメインが取れるため、占有屋がドメイン名を占有して高額で売ろうとする 純粋にそのドメイン名を使いたい人が複数いる
Mcdonald.com ハンバーガーのマックではない 電気製品を売っている会社 McDonald Distributors という会社 ハンバーガーのマックの方が有名ではあるが、mcdonald.com を持っている方もマクドナルドではある
Maddona.com ポルノページとして利用される 歌手のマドンナが訴訟 マドンナの訴えが認められた http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/archive/200008/28-3.html より
JACCS.CO.JP 簡易トイレ販売業の日本海パクトがドメイン名を保有 信販会社JACCSが訴えた 結果,信販会社JACCSが勝訴 日本海パクトが「jaccs.co.jp」をJACCSに売りつけようとしたため http://www.zdnet.co.jp/news/bursts/0109/10/jaccs.html より
日本語ドメイン名 ドメイン名に日本語や中国語を利用しようという動きがある 例えば,「朝日新聞.JP」など しかし、問題も多い 「あ」と「ア」と「ァ(半角)」の違い 「慶應」「慶応」「けいおう」「ケイオウ」「慶おう」「ケイ応」。。。。。の違い 「A(全角)」「a(全角)」「a(半角)」の違い 事実上、区別のしようがない
realname IE のブラウザで何も考えずに「朝日新聞」と打ち込むと、www.asahi.com に自動的に転送される MSNサーチとIEの組み合わせによる実現方法 「.JP」や「.COM」など日本語と合わない文字列と組み合わせる必要がない 日本語ドメイン名より現実的