インターネットと国際社会 インターネットは社会をどう変えるか.

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インターネットと国際社会 インターネットは社会をどう変えるか

国際社会への顕著な影響例 ジャスミン革命(アラブの春) 情報戦争 パナマ文書・ウィキリークス・ 科学研究・スポーツ観戦・音楽鑑賞 教育 メディアの統合化・情報形態の変化

ジャスミン革命(チュニジア) 1987年クーデタでベン=アリー政権 2010.11.7 ラップシンガーが政権批判の曲 12.17 青年モハメッド・ブウアジジ焼身自殺 2011.1 各地で暴動・デモ拡大(このとき、ツウィッター、フェイスブックが活用された) その後、弾圧→暴動の拡大→軍に鎮圧(参加者の殺害)命令→軍の拒否→大統領選挙不出馬表明→政権崩壊亡命(1.14)

ウィキリークスを考える 日本でのウィキリークス状況http://www.asahi.com/special/wikileaks/ ウィキリークスのホームページhttp://wikileaks.org/ ウィキリークスはテロか正義の情報開示か、あるいは

スノーデン事件 NSAで諜報活動をしていたスノーデンが、香港でその内容を一部暴露 その後亡命問題が長引いている。 アメリカ始め多くの国が、インターネットや電話等の通信傍受をしていること、アメリカの主要なインターネット関連会社が協力していることが明らかに。 最近東大のシンポジウムにモスクワから参加

Stap細胞問題 インターネットの活用場面 既存メディアの活用 著者たちの連絡(日本・アメリカ) 批判者たちの活動(検証サイト、ブログ、ツイッターで拡散・相互交流) 論文自体(読まれるほとんどはネット版) 既存メディアの活用 理研の発表や検証の記者会見

イスラム国 インターネットを通じて、国際的宣伝活動 通常メディアは、それらを報道することで、イスラム国の国際宣伝を助長 戦闘場面→戦闘員と資金の募集 処刑→聖戦のアピール テロの呼びかけ→世界各地で勝手連的テロ 通常メディアは、それらを報道することで、イスラム国の国際宣伝を助長 イスラム国中心都市にあるメディアセンターは近代的設備をもっている

教育への影響 参加型遠隔授業 電子黒板・タベレット等の利用 MOOC 授業の中での応答システム 学校教育と家庭教育の接続

インターネットとは何か(1) コンピューターネットワーク発展の6段階 バッチ処理 タイムシェアリングシステム(TSS) コンピューター間通信(プロトコルが必要) コンピューターネットワーク インターネット普及(インターネットは4の一つ) インターネット技術が中心に  (竹下隆史・村山公保・荒井徹・刈田幸雄「マスタリングTCP/IP」Ohmsha)

インターネットとは何か(2)

インターネットとは何か(3) TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)で接続されている。 インターネットに接続されるコンピューターは、IPアドレスが与えられる。(固定・動的) 情報内容はパケット通信で送られる。 セキュリティ(ファイヤオール・暗号・認証)

インターネットの歴史(1) 1. 1969年国防総省のネットワークとして成立(ARPAネット) 対ソ連 1.  1969年国防総省のネットワークとして成立(ARPAネット) 対ソ連     コンピューターネットワークが攻撃されたときへの備え(国防総省は否定している) 2. その後大学や研究機関を含む。外国にも拡大 3. 1984年日本にJUNET、1988年にWIDEプロジェクト インターネットに参加

インターネットの歴史(2) 学術専用としての特徴 ・学術機関(大学や研究所)の構成員のみが参加することができる。  ・学術機関(大学や研究所)の構成員のみが参加することができる。  ・完全な言論・表現の自由(フリーソフト等)  ・IPアドレスで発進主体が明示 80年代に軍事関係は別ネットへ以降。その後インターネットは学術専用の国際ネットワークとなった。

インターネットの歴史(3) 1992年学術専用から一般商用利用を許可 → プロバイダーを介して市民が参加可能になる。 1992年学術専用から一般商用利用を許可 → プロバイダーを介して市民が参加可能になる。 画面上はテキスト、画像等はダウンロード ハイパーリンクの技術が開発され、MOSAIC(その後開発者がNetscapeを開発、マイクロソフトがIEで普及) 1995年にWINDOWS95 利用環境が整うことで、爆発的に。

インターネットの歴史(4) 無線( LAN,PHSでの利用、携帯)の利用 このことにより、屋外でのインターネット接続が可能になった。 無線( LAN,PHSでの利用、携帯)の利用 このことにより、屋外でのインターネット接続が可能になった。 回線の速度改善で常時接続が普及          テキスト中心のコンテンツから、画像や映像を容易に扱うことができるようになった。 3.Web2技術の普及(ブラウザを通じての投稿・双方向性)→SNS等の普及で個人の発進が増大

インターネットの歴史(5) 一般公開当初からの変化 学術機関は専用回線で高速だったが、一般市民は電話回線で低速。(512kと28k) 現在の日本では光ファイバーでむしろ一般の方が速い場合がある。 学術機関は今でも固定IPアドレスだから、発信者の特定が容易だが、プロバイダーは動的IPアドレスであるので、発信者の特定はリアルタイムではわからない。(特定は通常可能)

インターネットの歴史(6) 途上国での爆発的普及 電話網建設での携帯の有利さ 電話とインターネット端末の融合 家の電話から個人の電話への転換 常時インターネットアクセスが可能に 政治的呼びかけへの即時の反応 多くの政治的事件における大きな役割

人工知能のあゆみ 1960年代~70年代 探索・遂安・ニューラルネットワークなどの理論的研究が進む。コンピューターの能力不足で非現実的 1960年代~70年代 探索・遂安・ニューラルネットワークなどの理論的研究が進む。コンピューターの能力不足で非現実的 1980年代 エキスパートシステム。第五世代コンピュータ 挫折 90年代後半以後第三の波 コンピューターの飛躍的向上・ビッグデータの蓄積・さまさまな理論の提起

人工知能を使っている例 車の自動運転 対人ロボット(介護、レジ、受付、掃除 音声認識(SIRI)・翻訳・文字認識OCR 広告・検索 ゲーム(チェス、将棋、囲碁)・クイズ(Watson) 記事の執筆・(小説・作曲)

コンピューターが困難だったこと パターン認識 推論 判断して行動 画像が**だと認識する。(コンピューターにとっては単なる色のついた点の集合)文字も同様 音を言語的な音声と認識する。(単なる波) 推論 意味を理解する(画像や声、文章) 判断して行動 自動運転で止まる、曲がる。 Outputをだす。(かな漢字変換、翻訳、答)

インターネット社会の特質 オープン性(ウィキリークス・ウィキペディア・フリーソフト) 共同性( linux openoffice その他多くのopen source soft) 自由(誰でも表現可能)→既存メディアの変質 アナログ技術をデジタル技術に統合(音、文字、映像、力と運動等のinputとoutputを多様な組み合わせで変換。サポート機具)

インターネットと既存メディア(1) 出版 知的エリートとしての書き手→書き手の拡大 出版ではないpublishの登場 出版分野の消滅(百科事典)減少(辞書)  流通経路の変化(小売り書店の減少) インターネットから出版への新傾向も(電車男) 電子書籍の登場と拡大

インターネットと既存メディア(2) 新聞・雑誌 新聞は今後大きく変化する可能性(紙→ファイル) 新聞をとらない世帯が増加(インターネットで閲覧) 広告収入のインターネットへの部分的移動 メールマガジンの増大 検索機能の充実(インターネットによる進歩) 販売網からの圧力

インターネットと既存メディア(3) ラジオ もともとテレビに押されていた→独自の存在(活動しながら聞く) 独自の存在のインターネット形態との共存 ラジオの限界をインターネットで補う形態 インターネットに独自のラジオ局(個人でも可能)

インターネットと既存メディア(4) テレビ 今後テレビとインターネットの融合(しかし、その形態は模索 ホリエモン事件) 今後テレビとインターネットの融合(しかし、その形態は模索 ホリエモン事件) 既存のテレビは大きな資本が必要(インターネットは大資本を前提としない) Video on Demand をインターネットが担う。 ラジオと同様個人のテレビ局が可能(4の形態になる) 教育組織の利用が増大(後述)

インターネットが変えたもの 表現主体の爆発的増加(知的エリートから一般市民へ) 表現の自由の現実化 表現主体の爆発的増加(知的エリートから一般市民へ) 表現の自由の現実化 「知」のあり方の変化 「個」と「集団」の力 Linux と Wikipedia OpenOffice ツウィッター、ブログ、フェイスブック 情報の国家・大資本の独占からの解放(他面誤報・虚報・誹謗等の増加) 個人の情報処理・判断能力が問題となる。

ウィキリークスとスノーデン事件から考えるべき課題 情報活動は、安全のために必要なことか、国家権力の恣意的な活動か、市民の個人情報の侵害なのか 政府の情報活動を暴露することは、違法なのか

インターネットの影? 人格権侵害の深刻化 著作権侵害の深刻化 個人間の争いの増大(コミュニケーションの特質 顔の見えないやりとり) 事実か? 個人の名誉・プライバシー 著作権侵害の深刻化 学術専用のときはコピーフリーだった 商用利用で著作権問題の発生(Winny事件) 個人間の争いの増大(コミュニケーションの特質 顔の見えないやりとり) 事実か? 個人情報の侵害の危険(セキュリティの必要)