100KeV以上のeventのHXRと電波の power-law indexの比較 NSRO

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100KeV以上のeventのHXRと電波の power-law indexの比較 CDAW2010 @ NSRO 2010.10.29 (グループ2) 中島、大山、西塚、川手、大井

動機 17GHz・34GHzのマイクロ波バーストは、主に数100keV-数MeV程度の電子によるジャイロシンクロトロン放射 100keVの硬X線バーストは100-200keV程度の電子による制動放射 →数100keV-数MeVの硬X線は17GHzと同じ電子を見ているか?

先行研究 Silva et al. (2000) Lin et al. (2002) 硬X線から求められる電子スペクトル指数とマイクロ波から求められる電子スペクトル指数は一致しない dx – dr ~1 Lin et al. (2002) 硬X線スペクトルに見られる数百keVにおけるべきの折れ曲がり(高エネルギー側が3程度hardening) 硬X線から求められる電子のべき指数 マイクロ波から求められる電子のべき指数 Silva et al. (2000) 通常観測することのできる数百keVの硬X線による電子のべき指数と、17GHzを放射する電子のべき指数は異なる場合のほうが多いのではないか? Lin et al. (2002)

方法 非熱的電子の輻射量が多いフレアを選択的に解析 ・両者の差はどの程度存在するか     Dulk (1985) Tandberg-Hanssem & Emslie (1988) 非熱的電子の輻射量が多いフレアを選択的に解析 ・両者の差はどの程度存在するか ・Silva et al. (2000)とどの程度一致するか ・どのような条件で差が生じているか

イベントリスト # Date Class Limb/Disk Start Time Peak(17GHz) End Time position X Y 1 2002/5/31 M2.4 limb 0:04 00:07:20 0:25 S30E85 -825 -481 2 2002/7/20 X3.3 21:04 21:28:00 21:54 3 2002/7/23 X4.3 disk 0:18 00:30:30 0:47 S12E74 -899 -236 4 2003/5/27 X1.4 disk  22:56 23:02:00 23:05:30 23:13 S07W16 270 -108 5 2003/6/17 M6.8 22:27 22:46 22:52:30 23:12 S08E58 -805 -147 6 2004/1/6 M5.8 near limb 6:13 6:22:30 6:36 N05E89 -992 93 7 2004/7/15 X1.8 1:30 2:38:00 1:48 S10E52 -751 -211 8 2004/7/16 X1.3 1:43 2:03:00 2:12 S10E39 -599 9 2005/8/25 M6.4 4:31 4:38:10 4:45 N08E82 -943 118 10 2005/9/10 X2.1 21:30 21:35:00 22:43 11 2005/9/13 X1.7  disk 23:15 23:18:30 23:20:00 23:30 S11E00 -15 -304

[1] 2002 May 31, 0:04 - 0:25UT M2.4 limb event

[1] 2002 May 31, 0:04 - 0:25UT M2.4 limb event γ = 1.2 α = 1.2

[2] 2002 Jul 20, 21:04 - 21:54UT X3.3 limb event

[2] 2002 Jul 20, 21:04 - 21:54UT X3.3 limb event γ = 2.2 α = 0.5

[3] 2002 Jul 23, 00:18 - 0:47UT X4.3 disk event

[3] 2002 Jul 23, 00:18 - 0:47UT X4.3 disk event γ = 3.0 α = 0.5

[4] 2003 May 27, 22:56 - 23:13UT X1.4 disk event

[4] 2003 May 27, 22:56 - 23:13UT X1.4 disk event γ = 3.3 α = 2.0

[5] 2003 Jun 17, 22:27 - 23:12UT M6.8 disk event

[5] 2003 Jun 17, 22:27 - 23:12UT M6.8 disk event (peak 1 at 22:46UT) γ = 3.1 α = 1.0

[5] 2003 Jun 17, 22:27 - 23:12UT M6.8 disk event (peak 2 at 22:52UT) γ = 2.8 α = 1.0

[6] 2004 Jan 6, 06:13-06:36UT M5.8 near limb event α = 0.9 γ = 2.9

[8] 2004 Jan 6, 06:13-06:36UT M5.8 near limb event γ = 4.5 α = 0.3

[9] 2005 Aug 25, 4:31-4:45UT M6.4 near limb event

[9] 2005 Aug 25, 4:31-4:45UT M6.4 near limb event α = 1.2 γ = 2.9

[10] 2005 Sep 10, 21:30-22:43UT X2.1 disk event

[10] 2005 Sep 10, 21:30-22:43UT X2.1 disk event (peak 1 at 21:36UT) α = 0.5 γ = 3.2

[10] 2005 Sep 10, 21:30-22:43UT X2.1 disk event (peak 2 at 21:45UT) α = 0.9 γ = 4.2

[10] 2005 Sep 10, 21:30-22:43UT X2.1 disk event (peak 3 at 21:56UT) α = 0.7 γ = 3.2

結果 # Date Class Limb/Disk Peak(17GHz) gammma alpha 1 2002/5/31 M2.4 00:07:20 1.2 2 2002/7/20 X3.3 21:28:00 2.2  0.5 3 2002/7/23 X4.3 disk 00:30:30 3.0 4 2003/5/27 X1.4 disk  23:02:00 23:05:30 3.3 2.0 5 2003/6/17 M6.8 22:46 22:52:30 3.1 2.8 1.0 6 2004/1/6 M5.8 near limb 6:22:30 2.9 0.9 7 2004/7/15 X1.8 2:38:00 8 2004/7/16 X1.3 2:03:00 4.5 0.3 9 2005/8/25 M6.4 4:38:10 10 2005/9/10 X2.1 21:35:00 21:45 21:56 3.2 4.2 0.7  11 2005/9/13 X1.7  disk 23:18:30 23:20:00

マイクロ波、HXRともに硬いイベントを見ている Silva+(2000)との比較 マイクロ波、HXRともに硬いイベントを見ている マイクロ波から求められる電子のべき指数 HXRから求められる電子のべき指数

Silva+(2000)との比較 δx = γ - 0.5 だとδx – δr ~ 0になりそう HXRから求められる電子のべき指数 マイクロ波から求められる電子のべき指数 HXRべき指数 –マイクロ波べき指数

考察 数百keVのknee以上のエネルギーを電子で見ているとすると、何がkneeを作っているのか center-to-limb variationが存在する →footpoint電波源とlooptop電波源とで差が生じる limb eventの方がべきが柔らかい →磁場の強い場所、低エネルギーを見ると、べきが柔らかい

結果その2 17GHzフラックス(非熱的放射量)が大きいほど、硬X線のべき指数は変わらない一方、電波のべき指数はhardening HXRから求められる電子のべき指数 結果その2 17GHzフラックス(非熱的放射量)が大きいほど、硬X線のべき指数は変わらない一方、電波のべき指数はhardening →kneeより低エネルギー側は加速電子数に対してさほどべき指数は変わらず、高エネルギー側は加速電子数が多いほどべき指数は硬くなる –マイクロ波べき指数 HXRべき指数

まとめ モデルとしたγ+1.5は正しいか 今回はsilva+(2000)と比べて強いイベントであり、べきは硬い -> 空間構造を考慮した追解析が必要 ->各イベント毎の特徴を抽出する 今回はsilva+(2000)と比べて強いイベントであり、べきは硬い -> 数百keVで非熱的輻射の強いイベントを選択的に解析