屋外における温冷感指標を作成する 既存の体感指標SET*,PMVなど 室内の環境を評価対象 放射←周りからの赤外線放射のみ

Slides:



Advertisements
Similar presentations
の範囲に、 “ 真の値 ” が入っている可能性が約 60% 以上ある事を意味する。 (測定回数 n が増せばこの可能性は増 す。) 平均値 偶然誤差によ るばらつき v i は 測定値と平均値の差 で残差、 また、 σ は、標準誤差( Standard Error, SE ) もしくは、平均値の標準偏差、平均値の平均二乗.
Advertisements

日射遮蔽と組み合わせた 微細水ミストの被験者実験 石井 英丈 大森 勇.
1 / 44 SPSS ハウツー 独立行政法人 大学入試センター 橋本 貴充 2007 年 3 月 30 日 ( 金 )
円形管における3次元骨組解析への適用事例 平成16年9月17日 (株)アイエスシイ 犬飼隆義.
データ分析入門(12) 第12章 単回帰分析 廣野元久.
土木学会 舗装工学委員会 舗装材料小委員会 アスファルト分科会 報告書目次 【担当】 1. バインダの種類と性状
建築環境工学・建築設備工学入門 <空気調和設備編> <換気設備> 換気設備 演習問題
通風による建物冷却効果の検討 通風による建物冷却効果の検討について 後藤が報告いたします。  後藤 哲平.
現場における 熱貫流率簡易測定法の開発  五十嵐 幹郎   木村 芳也 
建築環境工学・建築設備工学入門 <基礎編> <温熱環境の基礎> 温熱環境 [Last Update 2015/04/30]
多変量解析 -重回帰分析- 発表者:時田 陽一 発表日:11月20日.
北日本における4月と8月気温の強い相関関係とその時間変動(2)
Excelによる統計分析のための ワークシート開発
東京23区の気温分布と リモートセンシングを用いた 緑被面積率の関係
収量を推測する -Excel- 2011年6月24日 理学部3回 青木陽輔.
重回帰分析入門 経済データ解析 2009年度.
微細水ミストによる気温低下量および日射影響に関する実験的研究 出居 祐哉 岡田 尚久 指導教員 成田 健一
第9回 星間物質その2(星間塵) 東京大学教養学部前期課程 2012年冬学期 宇宙科学II 松原英雄(JAXA宇宙研)
被験者実験による 微細水ミストの冷却効果に関する研究
来客者数に与える気温と降水量の影響に関する研究
重回帰分析入門 経済データ解析 2011年度.
山口市における ヒートアイランド現象の解析
住宅における緑のカーテンの 温熱環境緩和効果の実測
緑のカーテンによる 温熱環境緩和効果のメカニズム
ステップガーデンを有する建物と その周辺市街地の熱環境実測
相関と回帰:相関分析 2つの変量それぞれが正規分布にしたがってばらつく量であるとき,両変数の直線的な関係を相関分析する. 例:兄弟の身長
東京湾臨海部における 夏季の気温分布特性  山城 剛司.
シンチレーション法による 顕熱フラックス測定の検討
建物周辺気流の予測手法としての 数値シミュレーション・風洞実験の検証
? ? ? ? ? ? ? ? 多変量解析とは? 問題となっている現象 ●問題の発生原因がわからない(因果関係)
LabVIEWによる 地上気象観測データ 収集システムの開発
13 室内空気環境 ○気温、気湿:アスマン通風湿度計 ○カタ冷却力:カタ温度計(カタ係数÷カタ温度計が38℃から35℃に下降するまでの時間)
電気のかわら版 8月 ~ 今月の トピックス ~ あなたの街のでんきこうじやさん ○○電気工事からのメッセージ
はしもとじょーじ(岡山大学自然科学研究科)
第11回 都市の温暖化とその対策.
三重大学・大学院生物資源学研究科 共生環境学専攻 地球環境気候学研究室 教授 立花義裕
夏季における首都圏の ヒートアイランドの実態について
関東平野スケールでみた 夏季夜間の冷気生成域の分布   山内 恵太.
相関分析.
葉面積密度の空間分布を考慮した 樹木の抵抗係数の算定に関する風洞実験 加藤 麻希 佐藤 宏樹
太陽放射と地球放射の エネルギー収支 温室効果.
中性子干渉実験 2008/3/10 A4SB2068 鈴木 善明.
自然通風時の室内風速分布に関する研究 ー噴流理論を応用した簡易予測手法の検討ー
建築研究所 坊垣 和明 ㈱三機工業 福森 幹太 奥村組㈱ 茂木 正史
スケールモデルサイトにおける「風の道」の野外実験
汐留エリアの高層ビル群による 風環境の変化に関する風洞実験
植生熱収支モデルによる いもち病感染危険度予測を目指して
都市表面における 熱輸送速度の実験的研究 スケールモデルによる野外実験と風洞実験の比較 大久保 典明
部分的最小二乗回帰 Partial Least Squares Regression PLS
第3章補足2 多変量データの記述 統計学基礎 2010年度.
セイファート銀河中心核におけるAGNとスターバーストの結び付き
集合住宅団地における棟間気流性状および 外壁面対流熱伝達率の実測
断熱Low-Eガラスが冬期の自然室温に及ぼす効果
風が都市内水路に及ぼす 熱的影響 ー河川における気温低下の条件ー  仲里 耕太郎.
コケを用いた屋上緑化の ヒートアイランド緩和効果に関する屋外実験
準実大模型を用いた 都市の表面温度と気温分布 に関する野外実験
データ解析 静岡大学工学部 安藤和敏
ヤマセ海域のSST変動と 海洋内部構造の関係 ー2011年の事例解析ー
相関分析 2次元データと散布図 共分散 相関係数.
13 室内空気環境 ○気温、気湿:アスマン通風湿度計 ○カタ冷却力:カタ温度計(カタ係数÷カタ温度計が38℃から35℃に下降するまでの時間)
スケールモデルを用いた建物群周りの        気温分布の検討 藤原 孝三 指導教員  成田 健一.
COSMOS天域における赤方偏移0.24のHα輝線銀河の性質
最小二乗法による線形重回帰分析 明治大学 理工学部 応用化学科 データ化学工学研究室 金子 弘昌.
スケールモデルサイトにおける 「風の道」の野外実験
重回帰分析入門 経済データ解析 2008年度.
センサの基礎知識 メカトロニクス機械を作り上げるには,センサについての幅広い知識と経験が必要!.
実験計画法 Design of Experiments (DoE)
重回帰分析入門 (第5章補足) 統計学 2007年度.
モデルの微分による非線形モデルの解釈 明治大学 理工学部 応用化学科 データ化学工学研究室 金子 弘昌.
スケールモデルによる都市表面の熱輸送速度に関する実験
Presentation transcript:

屋外における温冷感指標を作成する 既存の体感指標SET*,PMVなど 室内の環境を評価対象 放射←周りからの赤外線放射のみ 温熱環境における6要素 物理要素:気温、湿度、風速、放射 人体要素:衣服量、作業量 既存の体感指標SET*,PMVなど 室内の環境を評価対象 放射←周りからの赤外線放射のみ 風速←弱風域中心の限られた範囲のみ

屋外では、日射や変動の大きい自然風の影響を考慮する必要がある。  屋外では、日射や変動の大きい自然風の影響を考慮する必要がある。 温熱感覚申告   6.すごく暑い   5.かなり暑い   4.暑い   3.やや暑い   2.暖かい   1.やや暖かい  0.中立 -1.やや涼しい -2.涼しい 方向別の日射(短波長)及び赤外線放射(長波長)に分け測定した。 超音波風速計で詳細な気流性状を把握。 被験者に10分間の暑さの申告をしてもらった。 アスファルトにおける 被験者実験

建築棟 アスファルト タイル舗装 ひさし下(体育館) 芝生 (強風場) ひさし下 木陰 芝生 タイル舗装 建築棟 木陰

気温 25~37℃ 相対湿度 43~81% 日射(短波長)  0~926W/㎡ 風 0~4m/s 赤外線放射(長波長)   401~513W/㎡

風速の変化は小さかった。 日射(短波長)は変化の幅が非常に大きい。 赤外線放射(長波長)は 変化の幅が日射に比べ少ない。

屋外における被験者実験で求められた唯一の体感指標 この式を用いて夏季の温冷感を算出できるか。 温熱指標TSI 屋外における被験者実験で求められた唯一の体感指標 夏季の屋外での放射、風の影響を考慮 作用温度 OT (気温+放射)    風速 V TSI=0.19(V0.5+0.07)×(36.8-OT)+3.39 この式を用いて夏季の温冷感を算出できるか。

実際に温熱指標TSIを使ってみたらばらつきがでた! 湿度が高いときのデータ 湿度を入れるといい式が できるかもしれない 湿度を考慮して重回帰分析をした。

・日射の影響はとても大きく気温の2倍以上の 被験者実験の解析結果 + - ・回帰係数(気温、日射、湿度)はプラス (風速)はマイナスの相関がある。 ・日射の影響はとても大きく気温の2倍以上の 影響力がある。 ・日射:長波の影響を考えると 約4:1ぐらいの影響がある。

日射の影響がなくても、赤外線放射の影響で温冷感を左右させることがある。 被験者実験の解析結果2 + - + - (MRT+273)4=(Tg+273)4+2.47×108(V)0.5×(Tg-Ta)Tg:グローブ温度 Ta:気温 V:風速 同じような相関だが、MRTは長波長、日射(短波長)がどのくらい寄与しているのかわからない係数 日射の影響がなくても、赤外線放射の影響で温冷感を左右させることがある。