Off-axis parabola mirrorを用いたPulse Stacking Cavity

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Off-axis parabola mirrorを用いたPulse Stacking Cavity 基本デザインの検討 ミラー製作進捗状況 広島大先端 佐藤博紀 Cavity Compton Collaboration Meeting 2005年12月07日

蓄積率、透過率 Tcav 平面鏡 R1,T1 R4,T4 f R2,T2 R3,T3 放物面鏡 Scav 共鳴条件(Cavity中の位相のずれ=2n)のときScav=T1R2(1+R32R4)/(1-R1R4R2R3)2 T1~1-R1(吸収が小さい)ならR1=R22R32R4のとき最大値をとり(R2~4に関しては単調増加)、そのときScav~R2(1+R32R4)/(1-R22R32R4)~2/(2T2+2T3+T4) (R2~R3~R4~1) したがって、Scavを大きくするには、パラボラミラーの反射率をできるだけ大きくしなければならない このときTcav=T1R2R3R4/(1-R1R4R2R3)~T4/(2T2+2T3+T4)~1/5(T2~T3~T4) → 透過光を用いた連結Cavityは困難?

連結Cavityについて 蓄積率を上げようとすると透過率は急激に悪くなる→Cavityの連結は現実的でない(Cavity1つの場合と比較してあまり得しない)

その他のアイデア 1.レーザーをビームスプリッタでN等分してN個のCavityに用いる→非線形効果によるCompton反応数の低下を防ぐ ビームスプリッタによるビームロス 2.N対のミラーを使ったCavity(1つのCavityにN個の衝突点)by 横谷さん → 連結Cavityに比べてCavityとCavityの間のMirrorがない分得 蓄積率は1つの衝突点あたり~Scav/N 1に比べてAlignmentは困難(1は個々のCavityで調整すればよいが2は全体的に調整しなくてはならない)

Cavityの安定性とbeam waist L1 L2 安定性の条件 (L1-f)(L2-f)>0 (左右対称の場合) L1を一定にしてL2をできるだけfに近づける→beam waistを小さくする 放物面鏡 f=150mm L1=60mm L2 w 149mm 73μm 149.9 41 149.99 23 149.999 13

ミラーサイズの検討 wθ=λ/πより、λ~1064nmのときw~10μmを達成するにはθ~0.03rad f(focal length)=150mmとするとビームの拡がりは放物面鏡の位置で4.5mm → ミラーΦ20mm程度以上が必要 fを小さくしたほうが鏡位置でのビームサイズは小さいが実際にビームラインにインストールする際はfが大きくないと厳しい(ビームラインとの干渉。衝突角にもよる)

ミラーの形状 y=x2/2f f L f/2 D=L2/162f L/22 L=20mm、f=150mmならD=0.12mm

軸外し放物面鏡の製作 金属(アルミ、ニッケルなど)なら高い精度で製作可だが反射率が低い(~95%) 練習用にニッケル製を発注 メレスグリオ OA90° f=66mm, Φ=50mm 面精度λ/2程度 83,980円X2枚 納期1ヶ月  石英ガラス+ 誘電多層膜コート で反射率99.9%以上を目指す→増幅率400以上 製品 Optical surfaces 社(UK) Surface Accuracy: λ/10 p-v at 633nm. Slope errors < λ/10 per cm Surface micro-roughness: 1nm rms Surface Quality: 60/40 (MIL-O-13830A) Zerodur + Al+MgF coatings 反射率~99.5%(ルミネックス) OAの最大24.4°(f=150mm, Clear Aperture 65mm) 1個280万円、納期6ヶ月(ルミネックス) → 検討中

合成石英ガラスの購入検討 加工 計測器はあるが研磨機はない→東さんが業者を調べてくれる 高富さんが担当 練習用にシグマのΦ50(t8)、Φ30(t5)およびΦ20(t5)を5枚ずつ購入 →納品済 東芝セラミック T6040  不純度濃度<5ppb 1枚10万円 納期2ヶ月 東ソー Canon <0.1ppb ? 加工 KEK工作センター 計測器はあるが研磨機はない→東さんが業者を調べてくれる 高富さんが担当

その他見積り、発注状況 除振台 照沼さんが発注済み(2月納品) 除振台 照沼さんが発注済み(2月納品) 714MHzパルスレーザー Time Bandwidth (インデコ) GE-100 VAN  浦川さんが発注済み レーザー用光学系→光路(高さ)の再検討 アイソレーター EOT(ツカサテック)x2 ミラー、ミラーホルダー Φ=30mmX5, Φ=20mmX5 シグマ ビームスプリッタ 20mm□ X3 シグマ 波長板 λ/2 3枚 シグマ  高さ調整用ロッドおよびロッドスタンド(振動に弱い?) シグマ ビームステアリングコンボ x2 シグマ フィルターホルダー X1 シグマ IRセンサーカード X 1 HCP(インデコ) → 納品済 オシロスコープ Tektronix TDS3054B →発注済 レーザービームプロファイラ 光学ソフトウェア CWレーザー

レーザービームプロファイラ 浜ホト COHERENT NDフィルターで光量を減衰 POPスクリーン(ビーム光学系) 視野Φ13~65mm デジタルCCDカメラ 130万画素 画像処理ボード、ソフトウェア 計295万円(デジタル)or 235万円(アナログ) COHERENT CCDカメラ130万画素 視野8.6mmX6.9mm カメラとソフトで99万円 連続29万円

光学解析ソフト レーザーの波面追跡としてはZEMAXよりGLADが適している(ZEMAXは蓄積Cavityができない)

今後の予定(短期、中期) Alignment errorの影響の評価 4枚の平面ミラーを用いた蓄積Cavityを組んでみる 加工(研磨、蒸着)業者を探す www-cxro.lbl.gov/optical_constants/