測定器開発室 SCD review 2014 Mar. 18th 筑波大学素粒子実験研究室 笠原 宏太

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測定器開発室 SCD review 2014 Mar. 18th 筑波大学素粒子実験研究室 笠原 宏太 SOI-STJ一体型光検出器研究開発 測定器開発室 SCD review 2014 Mar. 18th 筑波大学素粒子実験研究室 笠原 宏太 SCD review Mar. 18th 2014

SOIFETとSTJ検出器を組み合わせたSOI-STJ検出器の導入。 Nb/Al-STJは原理的には遠赤外光1光子の観測が可能であるが、それには至っていない。 原因としては、冷凍機内部からの配線の引き回しを経て、常温で信号を増幅しているため、その間に信号がノイズに埋もれてしまう。 極低温(4K程度)で動作するアンプを用いれば、冷凍機内部に設置し、STJの信号がノイズに埋もれる前に増幅し、冷凍機外部で読み出せる。 JAXAにより、FD(Fully-Depleted)-SOIプロセスで形成されたSOIFETが4Kで動作するとの報告。筑波大学素粒子実験研究室ではKEK測定器開発室SOIグループにも所属している。 SOIFETとSTJ検出器を組み合わせたSOI-STJ検出器の導入。 AIPC 1185, 286-289 (2009) SCD review Mar. 18th 2014

SOI(Silicon on Insulator)と極低温でのふるまい ・・・FET等の素子を絶縁膜上に形成する技術。 通常PN接合逆バイアスによる空乏層で素子間を分離するのに対し、絶縁膜により分離されるためクロストークノイズが小さく、集積化に優れている。 極低温での動作 Bulk-CMOS 通常、極低温におけるFETはキャリアの移動度が上昇する事により、空乏層で電荷が次々と生成されてしまう。  ・・・過電流や発生した電荷がBODY領域に帯電することによる閾電圧の 変動等の誤作動の原因となる。 SOI-CMOS FD-SOI PD-SOI チャンネル領域が薄い(空乏層領域の小さい)FD-SOIプロセスによって形成されたMOSFETでは上記の誤作動が抑えられる。 また、source-tie typeを用いる事で、空乏層内で発生した電荷がBodyに帯電することをふせぐ。 Mar. 18th 2014 SCD review

SOI-STJ SOI-STJとは… 増幅器の形成されたSOI基板上に直接STJを形成した極低温読み出し回路一体型検出器 Via(W)によるSOI回路層と STJとの電気的接触 SOI wafer SOI-STJの利点 STJ検出器からの配線の引き回しが不要 良いS/N STJのマルチチャンネル化にも対応可能 低消費電力 SOI-STJ1号 Layout 導入段階として、MOSFET単体(Channel width=10um x 100、Channel Length=1um) とNb/Al-STJによる試作(SOI-STJ1号)の性能評価を行った。 STJ 100um x 100um Drain Gate FET Source STJ STJ 50um x 50um Mar. 18th 2014 SCD review

SOI-STJ1号研究開発のまとめ① Nb/Al-STJ Leak Current Ileak∝ 𝑻 𝒆 − 𝜟 𝒌𝒃𝑻 検出器の持つノイズとして、リーク電流が挙げられる。この原因としては熱励起によるクーパー対の破壊(緑曲線)と不完全なjunctionの形成(赤点線)が挙げられる。 遠赤外光1光子の3σ以上での観測にはリーク電流100pA以下という要求(Gal=10)。 Ileak∝ 𝑻 𝒆 − 𝜟 𝒌𝒃𝑻 Junctionの不完全な形成によるリーク電流はjunctionサイズを小さくする事で達成できる見込み。 熱励起によるリーク電流が100pA以下になるのは,900mK程度となる。 現在評価中 SOI-STJはNb/Al-STJのリーク電流100pA以下を達成するためにSOIFETは900mK以下で動作することが要求される。 極低温800mK以下でnch及びpchのSOIFETがどちらも正常に動作する事を確認した。 690mK-720mK 750mK Mar. 18th 2014 SCD review

SOI-STJ1号研究開発のまとめ① PMOS NMOS Nb/Al-STJ Leak Current Ileak∝ 𝑻 𝒆 − 𝜟 𝒌𝒃𝑻 検出器の持つノイズとして、リーク電流が挙げられる。この原因としては熱励起によるクーパー対の破壊(緑曲線)と不完全なjunctionの形成(赤点線)が挙げられる。 遠赤外光1光子の3σ以上での観測にはリーク電流100pA以下という要求(Gal=10)。 Ileak∝ 𝑻 𝒆 − 𝜟 𝒌𝒃𝑻 Junctionの不完全な形成によるリーク電流はjunctionサイズを小さくする事で達成できる見込み。 熱励起によるリーク電流が100pA以下になるのは,900mK程度となる。 現在評価中 SOI-STJはNb/Al-STJのリーク電流100pA以下を達成するためにSOIFETは900mK以下で動作することが要求される。 極低温800mK以下でnch及びpchのSOIFETがどちらも正常に動作する事を確認した。 PMOS 相互コンダクタンスにも致命的な変化は見られず。極低温における増幅器として十分導入可能。 NMOS Mar. 18th 2014 SCD review

SOI-STJ1号研究開発のまとめ② 16個のpatternの内、SOIFETの形成されていないpatternを使用して、希釈冷凍機による700mKでのNb/Al-STJ(50um x 50um)の性能評価を行った。 I- V+ V- I+ 測定回路 Wire Bonding 1K Ohm Refrigerator 2.9mm角 SOI-STJ Layout 1 mA /DIV. 1 mA /DIV. SOI上の形成したNb/Al-STJでジョセフソン接合素子特有のI-V特性を確認。Leak Current at 0.5mV ~6nA(Si wafer上に形成したものとほぼ同じquality) 同時にVia(W)によるSTJとSOI回路層の電気的接触を確認した。 2mV /DIV. 2mV /DIV. 約150 Gauss印加 50uA /DIV. 10 nA /DIV. 2mV /DIV. 500uV /DIV. SCD review Mar. 18th 2014

SOI-STJ1号の問題点とSOI-STJ2号の導入 Drain STJの光応答信号を増幅するとしたら、試作機としてのSOI-STJでは難しい。 STJの発生電荷量に対してGateのキャパシタンス(8pF)が大きすぎるため、電圧変化ΔVgsが得られない。 STJのバイアス電圧とFETの適切なGate電圧を独立に決められない。 Gate C Source STJの光応答の増幅作用を見るため、SOI-STJ2号を設計。 STJとFETのゲートをCにより電位を分離し、独立にバイアス電圧を設定できるように変更。 同じ発生電荷量でもΔVgsが大きくなるように、Gateのキャパシタンスを小さく。 SOI-STJ2 Layout 波長50um1光子の入射に対して予想される出力(Gal=10を仮定) CELL名 Capacitance FETの大きさ Cgate a, b, c, d 60 pF w = 4 x 10um, l = 1 um 320 fF e, f, g, h 18 pF w = 4 x 1um, l = 1um 32fF I, j, k, l 1.5 pF w = 1.42 um , l = 0.4um 4.5fF m, n, o, p なし 3photon a b e f c d g h 2photon 1photon i j m n k l o p SCD review Mar. 18th 2014

SOI-STJ2号研究開発の現状 𝟏.𝟖 𝑽 ×𝟏𝟒 𝝁𝑨 =25.2[𝜇𝑊] 極低温におけるSOIFETの電流電圧特性 w=10um×4, l = 1um w=1um×4, l = 1um w=1.42um, l = 0.4um 極低温におけるSOIFETの電流電圧特性 @830mK @830mK @830mK 各FETにおいてNb/Al-STJ温度動作領域での正常な動作を確認することができた。 Ampとしての動作電圧(飽和領域)における消費電力は 𝟏.𝟖 𝑽 ×𝟏𝟒 𝝁𝑨 =25.2[𝜇𝑊] 飽和領域での電流値は14uA CMOSアンプとしてのSOIの典型的なバイアス 飽和領域におけるFETのドレイン-ソース間電流 このFETを用いた場合には8×50ピクセル全てのSTJの読み出しに使った場合 10mWとなってしまう(3He減圧冷凍機のcooling powerは400uW)。 W/Lを小さくする事で、電流値を小さくする。 ピクセル数を減らす。50×4ピクセル等。 SCD review Mar. 18th 2014

増幅器としてのふるまい 増幅器としての周波数応答性 極低温において、STJを形成したSOIFETが増幅器として正常に動作する事を確認した。 高周波に対する応答性の評価を行ったが現状ではSTJの信号をevent by eventに決められない。現在測定系に問題ないか確認中。 設定した増幅率26.7 実測値 27  Mar. 18th 2014 SCD review

SOI-STJ3号導入 現在Lapis semiconductorにて成膜中、完成後,性能評価をおこなう。 読み出し回路のテストのため、SOI-STJ3を設計。(導入段階として3He sorption冷凍機の典型的な冷却能力である400uW以下になる様にW/Lを選択) SOI-STJ2との違い ①前回までは負荷抵抗を用いていたが、PMOSに変更。飽和領域で動作させ、O(107~8)Ohm ②増幅に用いるNMOSのバイアス電圧がかなりふらつく。抵抗のフィードバックを入れる事で適切なバイアス点で落ち着かせる。波形はこの抵抗と増幅のためのNMOSゲートキャパシタンスのRCで決まる。 ③不可抵抗をPMOSにしてGAINは100程度に設定できたが、出力インピーダンスが非常に高くなってしまっている。出力前にバッファを入れる。 現在Lapis semiconductorにて成膜中、完成後,性能評価をおこなう。 Mar. 18th 2014 SCD review

まとめ Nb/Al-STJを用いて遠赤外光1光子の観測を目指し,SOI-STJ一体型光検出器の研究開発を行っている。 SOI-STJ1号の性能評価により、SOI基板上に形成されたNb/Al-STJが正常に動作すること、STJ形成後のSOIFETがNb/Al-STJの温度動作領域である900mK以下で動作する事を確認した。これにより、SOIプロセスによる極低温読み出しの可能性を示した。 SOI-STJ一体型光検出器としての動作を確認するために、SOI-STJ2号及びSOI-STJ3号の設計を行った。SOI-STJ2号に関しては現在性能評価を行っている。 SCD review Mar. 18th 2014

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Motivation ニュートリノ崩壊光の探索 ニュートリノ質量 ニュートリノ崩壊(ν3 → ν1,2 + γ)の寿命 ニュートリノ振動実験により質量二乗差は既に測定されているがニュートリノの質量は未測定。 ニュートリノ崩壊測定によりニュートリノ振動とは独立な量が測定できるため、これと合わせて質量が求められる。 ニュートリノ崩壊(ν3 → ν1,2 + γ)の寿命  ニュートリノの寿命は非常に長く、標準理論(ニュートリノの混合を含む)では τ ~ O(1043 year)、LR対称モデル(SU(2)L⊗SU(2)R⊗U(1))でもτ ⪎ O(1017 year)。 宇宙初期から存在すると予言される宇宙背景ニュートリノを用いてニュートリノ崩壊を探索。

遠赤外光探索ロケット実験 Nb/Al-STJ検出器の導入 質量固有状態ν3=50meVとすると、 ニュートリノ崩壊光はEγ~25meV、 λ~50μm (遠赤外領域)。 通常の半導体検出器等では検出不可能。 遠赤外線背景放射スペクトル(COBE) 80um(16meV) 40um(31meV) ニュートリノ崩壊 スペクトル Nb/Al-STJ検出器の導入 Nb/Al-STJと回折格子を組み合わせた検出器で、宇宙空間中の遠赤外光スペクトルを測定予定。 宇宙空間中の 遠赤外光 Nb/Al-STJ+回折格子及び冷凍機をJAXA/ISASロケットに搭載。 宇宙空間中の遠赤外光を回折格子(λ=40um~80um)で分光。 遠赤外光1photonに対してカウンティングデバイスとして動作可能なNb/Al-STJをマルチピクセル化し、エネルギースペクトルを測定。 回折格子(40um-80umをカバー) ・・・・・・ STJ array 8 x 50 pixels

GAl : Alによるトラッピングゲイン(~10) STJ(Superconducting Tunnel Junction) STJ検出器とは… 超伝導体 / 絶縁体 / 超伝導体 のジョセフソン接合素子 動作原理 超伝導状態のSTJ検出器に放射線が入射。 超伝導体層のクーパー対が破壊され、エネルギーに応じて準粒子が生成。 Upper layer, Under layer間に電圧をかけておく事で準粒子のトンネル電流を観測。 Nb/Al-STJの準粒子生成数 𝑁𝑞 =Gal 𝐸0 1.7∆ GAl : Alによるトラッピングゲイン(~10) E0 : 放射線のエネルギー Δ : 超伝導体のギャップ Nb/Al-STJの 25meVの1photonでの準粒子発生数 Si Nb Al Tc[K] 9.23 1.20 Δ[meV] 1100 1.550 0.172 Nq = 10 25 𝑚𝑒𝑉 1.7 ∗1.550 𝑚𝑒𝑉 = 95 e (約10pA)

SOI上のNb/Al-STJの光応答信号  50um角のSTJに可視光レーザー(465nm)を20パルス(50MHz)照射し、STJの電圧変化を確認した。 For Current Nγ = 𝑀 2 σ 2 − σ 𝑝 2 = 0.1268 2 0.03033 2 − 0.02901 2 ~ 206±112 1k  このときの発生電荷量の パルス波高分布からphoton数 を見積もると、 1kOhm Refrigerator STJ SOI上に形成したSTJ検出器の可視光(465nm)に対しての応答を確認した。 M : Mean σ : signal RMS σp : pedestal RMS For Voltage Noise (2uS) Signal (2uS) Pedestal Signal 500uV /DIV. 1uS /DIV.

SOIFETの増幅器としてのふるまい Gm=0.003769 Gm=0.0003469 Gain=gm*R W=10um*4 , L=1um この回路における増幅率は Gain=gm*R W=10um*4 , L=1um Gm=0.003769 W=1um*4 , L=1um Gm=0.0003469

SOIFETの増幅器としてのふるまい 設定した増幅率17.0 設定した増幅率26.7 実測値 18 実測値 27 ニュートリノ崩壊光探索 実測値 18  設定した増幅率26.7 実測値 27  ニュートリノ崩壊光探索 におけるNb/Al-STJ1pixe lに対して予想される 検出レートは200-300Hz

SOI-STJ3 回路 SOI-STJ3 Chip ③ ① ② Vout SOI-STJ2Chip上回路との違いを点線で示す。 ①前回までは負荷抵抗を用いていたが、PMOSに変更。飽和領域で動作させ、O(107~8)Ohm ② Vout ②増幅の用いるNMOSのバイアス電圧がかなりふらつく。抵抗のフィードバックを入れる事で適切なバイアス点で落ち着かせる。波形はこの抵抗と増幅のためのNMOSゲートキャパシタンスのRCで決まる。 ③不可抵抗をPMOSにしてGAINは100程度に設定できたが、出力インピーダンスが非常に高くなってしまっている。出力前にバッファを入れる。

SOI-STJ3 回路 SOI-STJ3 Chip Ia Ib 1.8V 1.8V 消費電力は OXFORD[Helium 3 Refrigerator with sorption pump - HelioxVL] のCooling powerが 1.8V 1.8V 400uW at < 290mK for > 10 hrs と書いてあったので、 Vout Ia : 10 uA Ib : 50 uA 電流値の要求が決まればFETのW/Lの比を決められる。 C = 18 pF 飽和領域でのドレイン電流 Ia Ib FET電流電圧特性から分かる。 今後極低温でこれも測っとくべき。 確実にONにするために0.2とした。

SOI-STJ3 Simulation回路 バッファ回路の利得 ~0.85 出力インピーダンス : 1.3 K Ohm あと、このGATE電圧だけは ±25mVくらいの精度で決めたい。 100mVくらいずれても信号は見れるけど Voutも大きく変わる。 バッファ回路の利得 ~0.85 出力インピーダンス : 1.3 K Ohm

16nA STJの疑似信号 3 photon この大きさを変えながら 1.5 uS 2 photon 1 photon

5.8nA 3 photon 2 photon 1 photon

1.6nA 3 photon 2 photon 1 photon

750pA 1310nmまでは1光子測定が可能。 3 photon 2 photon 1 photon

Nb/Al-STJ Leak currentへの要求 現在のNb/Al-STJの0.5mVでのleak currentは1K以下で10nA。 STJからの信号は1.5uS程度と予想されるので、leakcurrentにおける発生電荷数は 𝑁𝑞𝑙𝑒𝑎𝑘=10× 10 −9 ×1.5× 10 −6 𝐶 =10000𝑒 𝛿𝑁𝑞𝑙𝑒𝑎𝑘=100𝑒 これでは遠赤外光1photonに対しての発生電荷数として期待される100eは見えないため、leak Currentは現在以上に低減させなければならない。 遠赤外光の信号がleakcurrentによる発生電荷数のゆらぎより3倍大きく観測されるためには、 𝛿𝑁𝑞𝑙𝑒𝑎𝑘=33𝑒 𝑁𝑞𝑙𝑒𝑎𝑘=1089𝑒 𝐼𝑙𝑒𝑎𝑘= 1089×1.6× 10 −19 1.5× 10 −6 =108 𝑝𝐴 STJのleakcurrentとしては108pA以下が要求される。 STJのleakcurrentはほとんど側面からのものとすれば、STJを現在の100umx100umより100倍小さくすれば良い。

Background

SOI-STJ2研究開発の現状 W/Lの異なるSOIFETにおいても極低温下で正常に動作する. 相互コンダクタンスの温度依存性 w=1um×4, l = 1um w=10um×4, l = 1um w=1.42um, l = 0.4um @830mK @830mK @830mK 相互コンダクタンスの温度依存性 w=1.42um, l = 0.4um w=1um×4, l = 1um w=10um×4, l = 1um

回路設計 STJの発生電荷に応じて適切なC1,C2,R1は異なる。 C1は出来るだけ大きいほうが良いが大きすぎると応答速度遅くなる。今chip上で余っている面積から最大100pFくらいまで。最低は1fFくらい。 C2(Gateキャパシタンス)は小さければ小さいほどVgs変化は大きくなる。LAPISが作ってくれるのは最低3.2fFまで。 R1はC2が小さくなればなるだけ大きくする必要があるが大きすぎると速度遅くなる。 Vgsをモニター C2 C1 R1 SOI-STJ STJの発生電荷に応じて適切なC1,C2,R1は異なる。

470nm 1photon用 観測できる電荷量をは104e(Gal=10)~6x105e(Gal=200のときの3photon)程度と設定。 STJの電圧降下は最大でも2mVまでなので2mVの電圧変化で最高6x105e放出できるようにC1は48pFに設定。 上の生成電荷数に対して最低でも1mV弱のOutputが得られるようにGateCは800fF(W=10 x 10 um, L=1um)に設定。 R1はGateキャパシタンスのインピーダンスよりも非常に高い500kOhm。 STJの信号を左図右下のような電流変化としてシミュレーションを実行。発生電荷数によってΔIを変化させていった。立ち上がり0.5uS。立下り1.5uS。 Vgsをモニター C2 C1 R1 SOI-STJ

470nm 1photon用 1photon : 1 mV 2photon : 2.1 mV 3photon : 3.2 mV Gal = 10 とした時の電流変化1.6nA(104e)に対してのD電流 Gal = 200 とした時の電流変化32nA(2x105e)に対してのD電流 1photon : 1 mV 2photon : 2.1 mV 3photon : 3.2 mV 1photon : 30 mV 2photon : 60 mV 3photon : 120 mV

For 1310nm 1photon用 観測できる電荷量は3.6x103e(Gal=10)~21.6x104e(Gal=200で3photon)程度と設定。 STJの電圧降下は最大でも2mVまでなので2mVの電圧変化で21.6x104e放出可能なC1は C= Δ𝑄 Δ𝑉 = 21.6× 10 4 𝑒 2× 10 −3 ≈18𝑝𝐹 上の生成電荷数に対して最低でも1mV弱のOutputが得られるようにGateCは40fF(W=1 x 5 um, L=1um)に設定。 R1はGateキャパシタンスのインピーダンスよりも非常に高くRC=10uSとなる5MOhm。 Vgsをモニター C2 C1 R1 SOI-STJ

For 1310nm 1photon用 1photon : 900 uV 2photon : 1.95 mV Gal = 10 とした時の電流変化580pA(3.6x103e)に対してのDrain電流 Gal = 200 とした時の電流変化36nA(21.6x104e)に対してのDrain電流 1photon : 900 uV 2photon : 1.95 mV 3photon : 3.2 mV 1photon : 18 mV 2photon : 50 mV 3photon : 85 mV

For 10um 1photon用 このパターンで観測できる電荷量は4.7x102e(Gal=10)~28.2x103e(Gal=200で3photon)程度と設定。 最大電荷量28.2x103eでSTJが2mVの電圧変化を起こすように設定。 C1= Δ𝑄 Δ𝑉 = 28.2× 10 3 𝑒 2× 10 −3 ≈1.4𝑝𝐹 上の生成電荷数に対して最低でも1mV弱のOutputが得られるようにGateCは3.2fF(W=1 um, L=0.4um)に設定。 R1はGateキャパシタンスのインピーダンスよりも非常に高くRC=70uSとなる50MOhm。 Vgsをモニター C2 C1 R1 SOI-STJ

For 10um 1photon用 1photon : 300 uV 2photon : 700 uV 3photon : 1 mV Gal = 10 とした時の電流変化75pA(4.7x102e)に対してのD電流 Gal = 200 とした時の電流変化4.5nA(28.2x103e)に対してのD電流 1photon : 300 uV 2photon : 700 uV 3photon : 1 mV 1photon : 7 mV 2photon : 14 mV 3photon : 22 mV

For 50um 1photon用 1photon : 300 uV 1photon : 8 mV 2photon : 700 uV Gal = 10 とした時の電流変化16pA(102e)に対してのD電流 Gal = 200 とした時の電流変化960pA(6x103e)に対してのD電流 1photon : 300 uV 2photon : 700 uV 3photon : 1.1 mV 1photon : 8 mV 2photon : 15 mV 3photon : 23 mV Vds電圧を3倍程度(678mV)まで上げれば1mVくらいの変化として50um1photonの信号も検出できる。LAPISが保障するVds電圧は常温では1.98Vまで。

SOI-STJ1光応答simulation Gal = 100とした場合470nm1photonに対して以下の応答が期待できる。 1photon : 200uV 2photon : 400uV 3photon : 600uV

FETの周波数応答 10kHz SOI-STJ FD-SOI-CMOS

Trapping GAIN STJ Back tunneling トンネルバリアの近傍に生成された準粒子がトンネルバリアを通過すると、逆のレイヤーのクーパー対を壊して準粒子を得て、クーパー対を作る。 トンネルバリア付近に準粒子の存在確立をあげるためにAlのトラップ層を形成。 トラップ層に準粒子が侵入する際に出すギャップエネルギーの差分のエネルギーを持つフォノンによってさらにトラップ層のクーパー対が破壊され準粒子が生成される。

Energy Resolution エネルギー分解能 F : Fano Factor Δ : 超伝導体のギャップ E : 放射線のエネルギー

リフトオフ法、エッチング法 フォトレジスト 塗布、露光、現像することで硬化する樹脂。ポジレジストは光を照射部分が硬化。ネガレジストは光を未照射部分が硬化。 Si wafer Nb AZ5214 TMSR8900 CF4プラズマを基板に 衝突させ、削る。 スパッタリング ①成膜したい金属を上部に、膜を作るウェハを下部に配置する。 ②Arガスをプラズマ化させ、高電圧をかけてターゲットに衝突させる。 ③ターゲットが飛散する。 ④基板にターゲットが付着。

FETの温度依存性 Pmos RMS : 0.004714V Nmos RMS : 0.02318V 0.69% 3.3%