死を宣告された人たちが、打ちのめされ、絶望し、それでも、否、それだからこそ残された時を精一杯大切に生きようと前向きに立ち上がった。そ何をのろうこともなく、恨むこともなく、すべてを許し、受け入れた。命の営みが尽きる日を宣告された人たちから、レンズ越しにこの写真家が見にだしたものは、人の手ではどうすることもできぬ運命を持った一つ一つの命が、いかにちっぽけなものであるかということであった。また、それでもなお、

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  死を宣告された人たちが、打ちのめされ、絶望し、それでも、否、それだからこそ残された時を精一杯大切に生きようと前向きに立ち上がった。そ何をのろうこともなく、恨むこともなく、すべてを許し、受け入れた。命の営みが尽きる日を宣告された人たちから、レンズ越しにこの写真家が見にだしたものは、人の手ではどうすることもできぬ運命を持った一つ一つの命が、いかにちっぽけなものであるかということであった。また、それでもなお、 与えられた道を自分なりに精一杯歩み続ける人の姿が、いかにいとおしきものであるかということでもあった。カメラを持った語り部は、知らず知らずのうちにその人たちと同じ目になっていた。 被宣告死亡的人們雖然遭受打擊感到絕望,儘管如此.不.正因如此才會在剩下的時間中為了努力去珍惜餘生而積極的振作起來。不去詛咒不去怨恨而是原諒與接納。從在被宣告生命終止日子的人們身上,透過鏡頭攝影師看到的是,一個個人們的手所無法改變的命運的生命、是多麼地渺小。但即使如此,在被賦予的道路上,用自己的方式持續努力地走下去的人們的樣子.又是多麼的惹人憐愛.用相機說故事的人.也在不知不覺中變成了和他們一樣的眼神。

容易に周りの人たちを寄せつけようとせず、心の内を語ろうと しない彼らが、ビリーを自らの世界に招じ入れ、心を開き、命の記録を撮らせた。彼らが受けている言われなき偏見と差別、そして人権侵害。「憎むべきはエイズであり、エイズと共に生きる人たちではありません」と語る写真家の静かな憤りが、通訳として傍らに立つ私にもひしひしと感じられた。 不隨意跟外界的人接近、不說出自己心裡話的他們、把比利帶入自己的世界裡.向他敞開心房,並讓他拍下了他們生命的紀錄。他們所承受的沒有道理的偏見與歧視以及人權侵犯。「我們所該憎恨的是愛滋而不是與愛滋並存的人們.」攝影師語中充滿著沉靜的憤怒.在作為口譯而站在旁邊的我也深刻的感受到了

それはビリーの言葉であると同時に、何百万と言われる世界中のエイズという十字架を背負った人たちからの静かなメッセージでもあった。過酷な運命によって、排他的な社会によって、一度切り捨てられたが故に、生きることの意義を真正面から見据えるよりほかなかった人々。それでも、すべてを受け入れ、許し、前向きに精一杯生きる彼らの勇気とすう高さ。それが伝えられるのはビリーをおいてほかにはない、強く添う思いながら、私は通訳を続けた。 比利的那句話.同時也時也是來自世界上幾百萬個背負名為愛滋的十字架的人們沉默的發聲.因為曾經一度被殘酷的命運,被排他性的社會拋棄過的緣故.所以更不得不從正面去正視活著的意義的人們.即使如此還是選擇去接受這一切.去原諒.積極而努力的活下去的他們的勇氣與崇高.我一邊翻譯著,一邊深深的感覺到能把這傳達出去的,除了比利之外絕無他人.

 ビリー˙ハウード。人間を見つめ続け、生を考え続けていた一人の写真家が、会場に集まった人々の魂に語りかけた。HIV感染、エイズの問題は、いつしか聴衆ひとりの命への問いかけとなり、生まれ、生き、そして、死ぬという人間の根源の問題として受け止められた。ビリーの写真が語りかけるものが、そして、今は亡き静寂の世界の主人公たちからのメッセージが、語り部の口を通して会場の人々の心に刻み込まれた。 比利哈瓦得。持續凝視著人們.持續思考著生為何物的一名攝影師.對著聚集在會場的人們的靈魂說話。HIV感染,愛滋的問題等.不知不覺成為對每一位聽眾而言,何謂生?何謂死?的問題。並且被理解為出生,生活,死亡的人類根本的問題。比利透過照片所訴說的.以及現在已故的寂靜世界的人們所想傳達的訊息.透過說書人的嘴巴,深深的刻印在會場的人們的心中。