複数CPU間のための共有メモリ 小島 隆史(中央大学大学院理工学研究科 國井研究室)

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複数CPU間のための共有メモリ 小島 隆史(中央大学大学院理工学研究科 國井研究室) RTミドルウエアコンテスト2007 複数CPU間のための共有メモリ 小島 隆史(中央大学大学院理工学研究科 國井研究室) 概要:  複数CPU間の共有メモリを同期し、さらに、要求があったクライアントコンポーネントに対しては、共有メモリを簡単に利用できるような枠組みを実現する。  このコンポーネントを介することによって、単一CPU、複数CPU間を意識することなく、共有メモリが利用ができる。 特徴: 複数CPU間で共有メモリを仮想的に使うことができ、高速な通信が実現できる。 同期機能は、データの送信と、受信を同時に行える クライアントは、サイズと、特定の文字列のみを送るため、負荷が少ない。  ※同期通信速度はRTコンポーネントの通信速度に依存 インタフェース: サービスポート:  用途、大きさによる共有メモリID及び補助用セマフォを提供する 出力ポート:  同期ポート(他同コンポーネント接続し、同期をおこなう) 入力ポート:  ①同期ポート(出力ポートに同じ)  ②更新通知ポート(クライアント側から更新通知を受け取る) ライセンス(公開条件): RTミドルウェアの公開条件に準拠 写真 または 説明図 連絡先:   中央大学 國井研究室 URL:  http://www.elect.chuo-u.ac.jp/kunii/index.html

 複数CPUのための共有メモリコンポーネントは、通常、1つのCPU内でしか解決できない共有メモリをRTミドルウェアの通信機能を使って同期機能を提供しています。これにより、CPU間のデータ共有や、接続をRTC-Linkなどを使うことで、簡単に変更することができます。  独自のデータ形式による受け渡しを行うコンポーネントが多い場合、独自のデータ形式は、共有メモリを介して行うことができるため、コンポーネントの追加・削除のための依存解決コストを抑え、開発速度を高めます。また、データの管理を一元化することで、構成を単純化し運用がおこなえるようになります。 共 有 メ モ リ コ ン ポ | ネ ト component component 構成例 同期ポート 更新通知ポート IDポート client SHM 開発環境 OS: Fedora core 6 (kernel:2.6.18-1.2798) Compiler: gcc 4.1.1-30 CORBA: omniORB 4.0.7 ACE: ace 5.5.4 OpenRTM-aist:OpenRTM-aist-0.4.1-RELEASE 簡単な同期確認 であれば例のように構成することで確認ができます。