通訳者の養成 大学院の通訳教育.

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通訳者の養成 大学院の通訳教育

大学院における通訳者養成訓練 アメリカ : モントレー・インスティテュート 日本: 大東文化大学、立教大学、東京外国語大学 台湾: 国立師範大学、輔仁大学 中国 : 北京外国語大学高級翻訳学院 オーストラリア : クイーンズランド大学、モナシュ大学、マコーリー大学 アメリカ : モントレー・インスティテュート フランス: École Supérieure d'Interprètes et de Traducteurs その他の通訳者養成大学院、機関については下記のサイトを参照    http://www02.so-net.ne.jp/~a-mizuno/link.html

大東文化大学大学院経済学研究科 「会議通訳コース」 博士課程前期(修士)の2年間にわたり本格的な逐次・同時の通訳訓練を受けて、経済学修士の学位が取得できるコース 修士号を取得するためには、修士論文の提出と合計32単位が必要、そのうち半分の16単位が通訳に関連した科目で、通訳の講義・訓練にあてられ、残り16単位は経済学の諸分野の研究にあてられる。 http://www02.so-net.ne.jp/~a-mizuno/daito.html

大東文化大学・コースの特徴 経済学研究科の中に置かれ、経済学・経営学の内容を深く、広く研究しつつ、通訳の技能も習得できる。本研究科における経済学諸側面の研究は、必須の背景知識を提供する。 実践的な通訳訓練だけでなく、「通訳」という学問分野を理論の面から科学的に分析する講義が行われる。通訳研究の進んでいるヨーロッパなどの論文が講師陣より随時紹介され、受講生は、理論と実践の両面から「通訳」を体系的に学習できる。 実践的な訓練としては、実際に開かれた様々な分野の国際会議やシンポジウムの資料や、ニュースで放送された大統領のスピーチや各国要人の記者会見の原稿などをもとに、英→日・日→英の逐次・同時通訳を行う。さらに、大東文化大学で行われる講演会の通訳を実際に担当する機会、他大学での国際会議の通訳(同時通訳を含む)をする機会が与えられることがある。

大東文化大学大学院・入学基準 入学試験: 第1次試験 「英語(母語が英語の者は日本語)」・「専攻科目としての通訳論」の2科目 第1次試験 「英語(母語が英語の者は日本語)」・「専攻科目としての通訳論」の2科目 第2次試験 面接 第1次試験の「英語(日本語)」の試験は、経済学研究科の受験生全員が受ける試験で、一般的な英語力(日本語力)を見る。 「専攻科目としての通訳論」の試験は、通訳適性試験。英語の高度な運用能力と、明晰でしっかりした英語(日本語)を書く能力、時事問題の知識などが試される。 第2次試験の面接は日・英両言語で行う。 応募規定などに関する問い合わせ: 大東文化大学大学院事務室(TEL: 03-5399-7344 FAX: 03-5399-7342)。過去の入試問題も、一部入手可能。

立教大学大学院 異文化コミュニケーション研究科 世界の多様な文化を“異文化”として認識し、その異文化を相互に理解し合い、国際社会の発展に資する研究を目的とし、異文化コミュニケーションを中心に英語教育、通訳翻訳、多文化社会、そして環境を考えていきます。英語教育分野では、現職の英語教員等が国際的な共通語である英語をコミュニケーションとして、日本人に教えるための方法論を研究し、通訳分野では「訳す」という営みを、異文化コミュニケーションの一環として研究します。さらに自然環境も一つの異文化という切り口から、コミュニケーションの観点から環境教育を追究する、日本ではまだ新しい研究分野も含まれています。 http://www.rikkyo.ne.jp/~z3000142/ic/index.html

立教大学大学院・主な講義内容 (1)スピーチ・コミュニケーション理論に文化的要素を加味した理論(久米昭元) (2)文化人類学、心理学、社会学等の手法を応用した理論(水上徹男) (3)異文化コミュニケーション分野として独自に構築された理論(久米昭元) 外国語教授法理論(鳥飼玖美子、平賀正子)、比較文化論(野田研一) 通訳・翻訳論(鳥飼玖美子、水野的)、環境コミュニケーション論(阿部 治、野田研一、瀬田信哉)、開発コミュニケーション論(甲斐田万智子)、 認知科学(平賀正子)、言語学(平賀正子)、語用論(平賀正子) など このほかにワークショップとして実技演習科目もあり。

立教大学大学院・入学試験 試験科目:小論文 出願資格:修士課程の出願資格要件を満たす一般有資格者 選考方法:書類審査、筆記試験(英語)、口頭試問 出願書類:研究計画書、履歴書 出願受付期間 2003年1月27日(月)~1月31日(金)  筆記試験  2月22日(土) 口頭試問  2月23日(日)   http://www.rikkyo.ne.jp/%7Eadmissions/index_shiryo.html

東京外国語大学大学院 地域文化研究科 博士前期課程 東京外国語大学大学院 地域文化研究科 博士前期課程  国際コミュニケーション専修コース 高度職業人養成のための大学院 複数の言語の高度な運用能力、世界の政治、経済、文化などの幅広い知識を具え、国際会議などの逐次通訳、同時通訳、あるいは、コーディネーターとして活躍していただく人材を養成するコース。このコースには本学の教官、外国人教官のほか、現役の通訳者、同時通訳者として活動しているスタッフが指導にあたる。このコースは当面、英米語、フランス語、ドイツ語、中国語、朝鮮語の既習者のみが対象となる。 http://www.tufs.ac.jp/common/pg/admin/index.html

東京外国語大学大学院 主な講義内容 通訳、理論と実際Ⅰ:通訳を多角的にとらえ、その歴史、研究成果、作業プロセスを検証。異文化コミュニケーションの中で通訳者に求められるものは何かを考察する。 通訳、理論と実際Ⅱ:通訳者に必要な要素を分析し、通訳者養成に必要な技法を検証。通訳者をとりまく状況を知り、職業としての通訳を理解していく。 英語・ドイツ語・フランス語・中国語など各言語の表現法および演習 中国語・朝鮮語の逐次通訳演習 国際協力論、比較経済、比較政治論など。 http://www.tufs.ac.jp/common/pg/admin/syllabus/master/communication.html

東京外国語大学大学院・入学試験 (1)第1次選考(筆答試験) 試験科目:英語、英語を専攻語とする受験者は、[ドイツ語][フランス語][スペイン語][ロシヤ語][中国語][朝鮮語]のうち、母語以外から1つを選択受験すること。 専攻語[英語][中国語][朝鮮語]のうちから各自の志望する言語を1つ選択受験すること。 (2)第2次選考(口述・通訳実技試験) 詳細は、第1次選考合格者通知書に同封する第2次選考(口述・通訳実技試験)時間割表で指示する。 出願期間:平成14年9月30日(月)~10月4日(金) 研究計画提出期間:平成14年9月30日(月)~10月4日(金) 論文提出期間:平成14年11月11日(月)~11月15日(金) 第1次選考(筆答試験):平成14年10月26日(土)

輔仁大学と国立師範大学 http://nikka.3.pro.tok2.com/tw-yanjiusuo.pdf 台湾の通訳者養成 輔仁大学と国立師範大学 http://nikka.3.pro.tok2.com/tw-yanjiusuo.pdf

国立台湾師範大学翻訳研究所 1995 年設立、台湾で最初の国立大学に設けられた翻訳通訳学大学院。 設立の目的 1.広く社会のニーズに応えられる翻訳通訳のプロを育成する。 2.翻訳通訳の学術理論研究を促進する。 http://www.ntnu.edu.tw/tran/

師範大学翻訳学研究所の沿革 優秀な中英翻通訳者不足、理論研究および教育研究の欠如が以前から問題になっていた。英語学科が中心となり、国文科、史学科、地理学科と協力し、1992 年から準備をはじめ、1996 年八月に翻通訳学修士課程を設立した。翻通訳者に対するニーズは非常に大きいが、現在のところわが国における学部および大学院の翻通訳学教育は、輔仁大学翻訳学研究所(1992 年設立の大学院)と長栄管理学院翻通訳学科(1996 年度から開講)の二私立大学があるのみで、国公立大学には学科や修士課程が設置されていなかった。そのため、本大学院が1996 年度に設立してから、国立大学の充実した設備と教授陣が多くの志望者を集めている。

師範大学・専攻と入学試験 翻訳専攻: 通訳専攻: 面接試験 入試参考書:なし 入試要綱:二月上旬より配布開始 中国語、英語、翻訳(中英双方向) 通訳専攻: 面接試験 入試参考書:なし 入試要綱:二月上旬より配布開始

師範大学・必修科目 1. 言語学 2. コミュニケーション理論 3. 言語能力 4. 文学 5. 専門分野科目:科学技術、政治法律、経済貿易、歴史文学 6. 学術と実務:通訳研究、研究方法、通訳業務紹介、論文、プロフェッショナル試験

師範大学・コースデザイン(1) 1. 第一学年修了時に資格試験を受ける。 2. 資格試験合格後に「理論コース」と「実務コース」のいずれかを選択。 3. 卒業必須単位数は翻訳(理論、実務)専攻が37 単位、通訳理論専攻が52 単位、通訳実務専攻が69 単位。 4. 翻訳理論コースの学生は「プロフェッショナル・トレーニング(1)」科目から最低4 単位、選択科目から最低12 単位、「翻・通訳学理論研究」と「翻訳研究指導」を選択。 5. 翻訳実務コースの学生は「プロフェッショナル・トレーニング(1)」)科目から最低8 単位、選択科目から最低8 単位を選択。「翻訳専業実務」と「翻訳専業実習」は必修。

師範大学・コースデザイン(2) 6. 通訳理論コースの学生は「プロフェッショナル・トレーニング」(二)科目から最低8 単位、「九.その他」科目から「翻・通訳学理論研究」と「通訳研究指導」を選択する。 7. 通訳実務コースの学生は「プロフェッショナル・トレーニング」科目から最低24 単位を選択する。そのうち、「逐次通訳(三)」「逐次通訳(四)」の双方向計4 単位は必修。また「九.その他」科目から「通訳実務」と「通訳実習」を選択する。 8. 学生は申請登録の手続きにより、大学院修士課程のその他の専攻から文学、言語学、教育学その他の科目を履修することができる。

私立輔仁大学翻訳学研究所 概要 輔仁大学翻訳学研究所は1988 年に設立された中華民国で最初の翻訳通訳大学院である。設立の目的はプロの翻訳者および通訳者の育成によって、わが国の国際的な情報交流と技術移転のニーズに応えることにある。学生は本研究所修士課程修了と論文審査通過により、文学修士の学位を授与される。また、修士学位とは別に「翻訳専業証書」、「会議通訳及び翻訳専業証書」のプロフェッショナル・ライセンスも授与される。 http://www.gitis.fju.edu.tw/

輔仁大学・専攻コースと募集人数 甲:翻訳専攻 乙:会議通訳及び翻訳専攻 * いずれも合格者3名以下の場合は開講しない 中英/中日3~8 名 乙:会議通訳及び翻訳専攻 中英/中日3~6 名 * いずれも合格者3名以下の場合は開講しない * フランス語は2000 年度から募集なし。

輔仁大学・実技科目の概要(1) 通訳入門 中/英/日 逐次通訳基礎 中英/中日双方向 通訳入門  中/英/日 逐次通訳の準備段階。通訳に対する基本的な考え方を固める。一言語のみを用いる練習により、談話の構造を分析し、さまざまなスピーチのスタイルを学ぶ。学生は授業を通じて各種の情報を分析的に聞き分ける技術を学び、言語による効果的な伝達と適切な言い換えを目指す訓練を行い、逐次通訳へのスムーズな移行に備える。 逐次通訳基礎  中英/中日双方向 逐次通訳の基礎となる訓練。スピーカーのメッセージをいかに解釈するか、流暢な話し方の訓練、口語表現能力の向上、ノートの要領、口語による伝達の要領。演習後にノートと通訳結果を比較検討する。

輔仁大学・実技科目の概要(2) サイトラ基礎 中英/中日双方向 同時通訳基礎 中英/中日一方向 サイトラ基礎 中英/中日双方向 同時、逐次の準備訓練。文章を口語形式で訳出する。なめらかさ、口語としての自然さ、アイ・コンタクトを重視。 同時通訳基礎  中英/中日一方向 経済貿易、国際関係に関する知識強化、聴取と訳出を同時に行うことに慣れる。母語方向への同時通訳においてスピーチを簡潔でわかりやすい口語によって伝達することを目標とする。

輔仁大学・実技科目の概要(3) サイトラ応用 中英/中日双方向 逐次通訳応用  中英/中日双方向 授業は演習、コメント、模範通訳の形式で行う。経済貿易、科学技術、環境保護、国際政治など比較的専門的なテーマを取り上げ、事前準備と逐次通訳の技巧を学び、丁寧な準備による精確で適切な通訳を追求する習慣を養う。さらに実務経験、通訳現場の情況などについて紹介する。 サイトラ応用  中英/中日双方向 演習、相互批評を通じて臨機応変な表現力を身につける。聞きやすい目標言語で流暢かつ適切な口語で伝達することを目標とする。テーマは経済貿易、科学技術、環境保護、国際政治など。前期は複雑な情報をいかに処理するかに重点を置き、後期は言語表現の洗練を重視する。さらに実務経験、通訳現場の情況などについて紹介する。

輔仁大学・実技科目の概要(4) 同時通訳応用 中英/中日双方向 同時通訳応用  中英/中日双方向 実習、模範通訳見学などを通じて同時通訳と事前準備の技術を十分に身につける。前期は一般的な題材で訓練を行い、後期はサイトラ応用に呼応した専門的なテーマを設定し、各分野における専門知識を系統だって強化し、学内講演会での同時通訳実習を通じて臨機応変に対応する能力を養う。

輔仁大学・実技科目の概要(5) 通訳翻訳実習(二年生) 通訳/翻訳 トピック実習 (後期は「財政経済」)通訳/翻訳 通訳翻訳実習(二年生)  通訳/翻訳 修士課程二年生は実際の通訳翻訳業務に携わり、事前準備、リサーチ、通訳翻訳技術の適切な運用によって、クライアントの期待に応える。 トピック実習 (後期は「財政経済」)通訳/翻訳 一学期に十回のセミナーを開催する。学生は政治、経済、法律、翻通訳市場、翻通訳技術など各種分野に関する講演を聴き、積極的に質問を行い、学期末にセミナー参加レポートを提出する。 翻訳コースの科目内容に関しては割愛します。     興味のある方は参照サイトで確認してください。

輔仁大学・理論科目の概要 修士論文 英/日/仏 専門職としての翻通訳1 通訳/翻訳 通訳理論/翻訳理論 修士論文  英/日/仏 異なる個別言語間の通訳翻訳をいかに行うか、比較分析のアプローチ方法、観察の方法、言語分析、言語現象の整理と理論化に関して指導する。指導教官と学生は相互の連絡を密にし、よりよい論文の完成を目指す。 専門職としての翻通訳1 通訳/翻訳 通訳、翻訳の業界および実務に関する各種テーマに関する講義。翻訳通訳の歴史、職業倫理、業界団体、市場環境、各種翻訳通訳市場の動向、翻訳通訳認定制度などについて紹介する。 通訳理論/翻訳理論 講義および討論の形式で、通訳理論、翻訳理論の概念と現在までの発展状況、関連理論、文献を紹介する。

輔仁大学・特別規定 翻訳専攻の学生で、その第一外国語を使用する国家地域における生活体験を持たない者は修士二年進級前の夏期休暇期間を利用して二ヶ月の海外研修を行わなければならない。 通訳専攻の学生で、その第一外国語を使用する国家地域における生活体験を持たない者は修士二年進級前に休学手続きをとり、一年間の海外留学を義務づけられる。 費用は自弁とするが、海外留学奨学金を申請することができる。

欧米の通訳学大学院 通訳者・翻訳者養成コースと通訳理論研究

欧州の代表的な通訳学大学院 パリ、ジュネーブ、ハイデルベルグ、ロンドン、トリエステなどの大学院で会議通訳者を養成。 実践訓練のほかに通訳理論研究や通訳教授法研究も行われている。 日本語も対象としているのはフランスのESITとイギリスのバース大学、ドイツ語圏の大学院は日本語は対象外 入学レベルが非常に高い(二カ国語の高い語学力が前提) 週五日間、二年間で集中的に訓練 卒業試験合格=プロの会議通訳者レベルという認識 EUの会議が頻繁に開かれる(多言語社会)という背景

アメリカ モントレー大学院 モントレー大学院通訳・翻訳修士課程 翻訳・通訳のプロフェッショナルを養成する目的 卒業生の就職に力を入れている アメリカ  モントレー大学院 モントレー大学院通訳・翻訳修士課程 翻訳・通訳のプロフェッショナルを養成する目的 卒業生の就職に力を入れている 取得できる学位は下記の三種類 Master of Arts in Translation (MAT) Master of Arts in Translation and Interpretation (MATI) Master of Arts in Conference Interpretation (MACI) 対象となる言語の種類:Chinese, English, French, German, Japanese, Korean, Russian, and Spanish

オーストラリアの大学院 どの大学院も日本語を対象としている クイーンズランド大学院  日本語通訳・翻訳修士課程コース 卒業試験としてNAATI(国立翻訳・通訳者資格公認機関)の最高レベルの試験を受験、合格すれば会議通訳者としての国家資格を取得 マコーリー大学大学院 言語学修士課程 翻訳通訳専攻 Master of Arts in Translation and Interpreting Postgraduate Diploma in Translation and Interpreting モナシュ大学大学院

通訳を学ぶ 日本語母語話者の場合

理論、教養を中心に 日本の大学院 海外の大学院で実技と同時に学ぶ 日本の大学院における通訳教育はどちらかといえば理論研究、講義科目が中心。 会議通訳者による実技指導が少ない。 海外の大学院で実技と同時に学ぶ 海外の大学院の場合、職業人として活躍することを念頭においていることが多いが、理論研究を中心とすることも可能 修士論文を執筆することができる。

通訳実技を中心に 海外の大学院に留学する 英語、フランス語、中国語の場合は海外の大学院で日本語との組み合わせで学べる。 英語であればオーストラリア、英国、米国 クイーンズランド、モナシュ、マコーリー大学 モントレー・インスティテュート イギリスのバース大学 フランス語-日本語はパリのESIT 中国語-日本語は輔仁大学翻訳学研究所

大学院と民間スクールの両方で 日本の大学院に通いながら民間の通訳者養成スクールに通うという選択肢もある。 大学院では理論を中心に学問的な研究を進め、民間の通訳者養成スクールで実践訓練。 ↑これが理想的かもしれない。 問題点 修士課程の二年間がかなり忙しくなる。 ダブルスクールの学費はバカにならない。 いったん社会に出てから大学院に入り直すことも考えられる。

大学院で学ぶ必要があるのか? 多言語・多文化社会では母語の重要性を特に意識する環境がある。 ヨーロッパでは伝統的に大学院での通訳教育が行われている。 多言語・多文化社会では母語の重要性を特に意識する環境がある。 二、三カ国語ができる人が多い社会では、通訳の品質に対する要求が高い。 国際会議通訳者連盟(AIIC)という業界団体があり、通訳者の権利と義務を明確に規定している。 日本では民間の訓練機関で働きながら学ぶのが一般的である。 二カ国語が話せれば通訳はできると考えられている。 通訳者に知識や教養を求めない。むしろ高学歴の通訳者は使いにくいとすら思う。 通訳者自身も「職人」的な態度で稼働しており、世間もそれを是としている。「通訳に理屈はいらない」という意見。

これからの通訳訓練 在日外国人人口の増加 語学に堪能な人材の増加 → 簡単なものはボランティアや社内で解決 コミュニティ・レベルの通訳需要が増加 語学に堪能な人材の増加  → 簡単なものはボランティアや社内で解決 多言語・多文化社会へ  → 通訳を必要とする話し合いの内容が高度化  → 高度な技術と知識を身につけた通訳者が必要  → 優秀な通訳者を育てる教育が必要  → 通訳教育に携わる教員養成が必要  → 大学院レベルでの教育がより一層求められる