『副首都』の概念(現時点でのとりまとめ)

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第1回会議における有識者の主な意見 ≪副首都のイメージ(検討の方向性)≫ 1 『西日本の首都』として、中枢性・拠点性を高める ( ex )政治行政、情報発信、経済産業、文化創造、学術研究、国際交流などの中枢機能の強化 有識者意見要旨 堺屋顧問 情報発信機能を大阪につくれないか。大阪に大手の広告代理店がなくなり、番組が東京中心につくられ.
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2.一極集中と多極分散. 連携の在り方 都市の発生 分業の発生規模の経済 ・地域特化の経済 ・都市化の経済 集積 大都市の形成.
第5回 大阪府・大阪市特別区設置 協議会資料 ( ) 資料2 1大阪都構想を実現することで 大阪がどう変わるのか 2事務事業のコスト検証について 大阪維新の会 大阪府議会議員団 大阪維新の会 大阪市会議員団.
仙台防災枠組の実施に向けて 海外の災害・東日本大震災から生まれた広域復興トークライブ 仙台防災未来フォーラム
大阪の再生 ≪質問事項≫ 維新の会では、大阪経済の低迷に危機感を持っているが、自民及び民主・みらいの両会派におかれては、大阪
富山大学教育学部 附属教育実践総合センター 助教授 小川 亮
赤井伸郎 大阪大学大学院国際公共政策研究科 教授
※ 上記質問に対し、協議会委員として以下のとおり回答
【資料3】 条例検討会議について 平成28年8月30日 福岡市障がい者在宅支援課.
日本の都市と計画の展望 国土の様相,都市の様相から計画へ 大分大学  佐藤誠治 萩島教授退官記念シンポジウム.
大阪市は固定資産税、都市計画税、法人市民税、事業所税について府と同様の軽減を予定
京都・神戸のみならず国内外拠点との差別化が難しい
“世界をリードする大阪産業”の 現状と今後の取り組み ~大阪の経済成長と産業構造~
米日のITベンチャー企業とベンチャーキャピタル
e-やんか大阪Ⅱ 元気な大阪 概要 知の大阪 癒しの大阪 アジアの中の大阪 背景・必要性 基本方向・基本視点 e-やんか大阪
1.情報通信技術(IT)の利活用に関する制度整備検討会の概要
ディスカッションの進め方 【1】 テーマの提示 (5分) 【2】 ディスカッション(20分) 【3】 発表 (5分×6グループ=30分)
ディスカッションの進め方 【1】 テーマの提示 (約5分) 【2】 ディスカッション(約30分)
『大阪府人口ビジョン(案)』の概要 ■はじめに ■人口の将来見通し(シミュレーション) ■大阪府の人口の潮流 c ■基本的な視点
大阪バイオ戦略2014のポイント 重点取組 ○ 関西イノベーション国際戦略総合特区による規制改革等を活用した先進的な医薬
アジア恊働大学院(AUI)構想 AUI推進機構/設立趣意書
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国際級の複合医療産業拠点(医療クラスター)形成推進事業(仮称)について 【要求額:1,915千円(新規)】
未定稿 資料2-4 主な「政策課題」の整理(全体像) 世界をリードする大阪産業 水とみどり豊かな新エネルギー都市大阪 ミュージアム都市大阪
北九州市の情報化政策 北九州市 情報政策室.
副首都化に向けた中長期的な取組み方向 (中間整理案) 平成28年9月.
制度論検討の視点 資料2-2 1 自治体構造 ○大都市制度を考えるに際して、特別市のような広域自治体と基礎自治体の機能をあわせ持ったものを
中之島4丁目未来医療国際拠点整備・運営事業に係るマーケット・サウンディング結果
新たな自治の仕組みの構築 副首都・大阪の確立に向けた取組みの推進 51
「大阪の成長戦略」の実現による大阪経済の活性化
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何故大阪維新か.
ASIAN GATEWAY OSAKA 大阪観光局運営事業 Venturing to Asia ? Start in OSAKA
大阪府健康づくり推進条例の概要について (1) 条例制定の背景・必要性 (3) 条例案の概要 (2) 条例制定のポイント
4.新たな価値を生み出す市政改革 52.
「大阪の成長戦略」の実現による大阪経済の活性化
インフラ整備の推進について 副委員長   西村 大仁郎 公益社団法人日本青年会議所.
大阪バイオ戦略2017のポイント 重点取組 主な取組 オール大阪で事業推進 規制改革 治験促進
住宅まちづくり部の施策概要と30年度の主な取組み 減災に繋げる災害に強い住まいと都市の形成
フィランソロピー都市宣言について 資料3 フィランソロピー都市宣言(宣言文)
「水都大阪2015」(仮称)の推進について 資料2-2 水都大阪パートナーズ 1.趣 旨
府市の医療関連分野の再構築 ~成長戦略に向けて~
大手物流関連会社(運送業) A社 B社 地域ブロック単位で組織が分かれており、相互応援体制を整備していることに加え、
首都機能のバックアップに係る中間的な整理(案)
地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインの概要
大阪の成長戦略の実行 府市一体となった成長の実現 〇 「大阪の成長戦略」の実現による大阪経済の活性化 〇 大阪の成長をリードしていく仕組み
様々な主体や取組みを「つなぐ」仕組みの構築
○○圏域 新たな広域連携促進事業概要 ※連携する市町村を黄色で着色した地図を 添付 圏域市町村 圏域人口 主要産業 圏域面積 圏域の特長
別紙2 地域情報化アドバイザー派遣事業 概要 ■地域情報化アドバイザーの枠組み ■地域情報化アドバイザーの構成
平成30年12月27日 「民都・大阪」フィランソロピー会議 金井 宏実
総務省の各部局について説明します 行政 管理局 行政 評価局 統計局 自治 行政局 自治 財政局 自治 税務局 消防庁
「いのち輝く未来社会」をめざすビジョンの策定・推進について
地方創生に向けた自治体SDGs推進事業 平成30年度予算案5億円(平成30年度からの新規事業) 実施期間:平成30年度~(新規)
5本柱 運動推進の 時代の変化に即応した、金属運動のさらなる強化と発展の追求 勤労者に安心・安定をもたらす雇用をはじめとする生活基盤の確立
平成31年度 環境保全基金を活用して実施する事業(案) 府民がつくる暮らしやすい、環境・エネルギー先進都市
資料2 立地推進体制について(案) 平成23年7月26日.
H29.11.9 第11回副首都推進本部会議 資料2 2019年 G20サミット首脳会議の誘致について 大阪府政策企画部 大阪市経済戦略局.
副首都推進本部会議 提出資料 世界から第2の動脈(フィランソロピー・キャピタル)を民都・大阪に取り込むことが、
東京・愛知ヒアリングまとめ(事務局 6.11,14) 資料2 【課 題】 項 目 大阪(府・市) 東京(都・特別区) 愛知(県・名古屋市)
平成27年度~平成29年度 OFIX中期経営計画(案)
+ うつのみや産業振興ビジョン【概要版】 7章 施策の展開と支援体制の形成 1章 産業振興ビジョンの基本的な考え方について
目次 1. はじめに 2. 公民戦略連携デスクの役割  (1)ワンストップ窓口  (2)府庁の幅広い業務との連携  (3)コンシェルジュ機能とコーディネータ機能 3. 大阪府が目指す公民連携の姿  (1)双方の強みを活かした連携  (2)府民、企業・大学、行政にとっての三方良し.
AIGジャパン・ホールディングス株式会社
◎ ○ ○ 副首都に必要な広義のインフラ △ △ △ △ 資料2-2 必要な要素 具体例 現状評価
第1回 首都機能のバックアップに係る研究会 資料
令和元年度 商工労働施策について 施 策 目 標 主 要 施 策 基 本 姿 勢 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 海外ビジネス 創業・ベンチャー 事業承継
目標 … 自律的で創造性を発揮する行財政運営体制の確立
府営公園における収益事業の考え方について
中小企業支援団体(経営支援)に関する これまでの協議経過
道州制から考える国のかたち c 三浦 留奈.
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『副首都』の概念(現時点でのとりまとめ) 平成28年4月19日実施 第3回副首都推進本部会議資料(概要) 【資料1】 わが国における副首都の必要性  副首都・大阪の役割 ◇わが国の現状 ~東京一極集中と日本の存在感の低下~ (1)「西日本の首都」(分都)として、中枢性・拠点性を高める。 ◆わが国では、戦後の高度成長期から今日まで一貫して東京一極集中が進む。 ◆世界では、アジアを中心に新興国が台頭、日本の存在感は低下。 ◆政治・行政の面でも依然として、東京が中心・中央集権体制が強い。 ◆大阪は都市インフラが東京に次いで集積する西日本随一の都市。   関西圏として大きな経済規模、豊かな都市基盤、深い歴史、独自性の高い文化。 ◆西日本経済の中核都市、西日本のワンストップセンターとしての役割を広げることで、国全体の 総合力と機動性(スピード感)を向上。 ◆国機関等拠点の移転や二重化、権限移譲などを進める地域主権、多極分散型社会の先導役。   東京と並ぶわが国の成長エンジンとして経済中枢機能を高める。 ◇国全体の成長をけん引する、   国際競争力を持つ複数の 拠点創出が必要 ◇想定外の大災害にも対応   しうる国土の強靭化が必要 (2)「首都機能のバックアップ」(重都)として、平時を含めた代替     機能を備える。 ◆大阪はわが国第二の都市。関西圏でみれば首都圏に匹敵する厚みのあるストック。 ◆災害リスクの低減は、世界から信頼を得て、投資や交流の加速を図る上で重要。   日本全体が機能不全に陥らないよう、常日頃からバックアップ体制の整備が不可欠。 ◆東京との同時被害の恐れが少ない大阪をバックアップ拠点として、平時にも、非常時にも日本を 支える体制を整える。 これまでの会議の意見(概要) ◆国家間競争ではなく都市間競争の時代 ◆日本の国土を考えたとき、西の拠点として   の大阪の中枢性の再構築が重要 ◆東京以外の大都市を戦略拠点都市として 育成すべき ◆地方分権改革を前進させる起点となる                         など これまでの会議の意見(概要) ◆首都代替機能、東京のバックアップが必要 ◆東京から遠い大都市を「戦略拠点都市」   として育成すべき ◆バックアップ機能は毎日使っていないと使い   物にならない。 ◆経営判断できる体制を複数持つ必要                         など (3)「アジアの主要都市」として、東京とは異なる個性・新たな価値     を発信する。 ◆大阪は「アジアの中継都市」をめざし、輸出入や人の流れなどでアジアとのつながりを深めている。   また、ライフサイエンスや新エネルギーなど自らが強みを持つ分野の集中的取組み。 ◆イノベーションにおいてアジアの成長をけん引する拠点性は、日本の存在感向上にも寄与。 ◆大阪・関西圏が、東京とは異なる個性・新たな価値を創造・発信し、経済的な互恵関係を深め、   アジアの主要都市としての地位確立により、わが国におけるアジアのゲートウェイの役割を果たす。 副首都・大阪の意義 『大阪から日本を変える。大阪から世界へ発信する。』 (4)「民都」として、民の力を最大限に活かす都市を実現する。 ◆大阪では、都市発展において民の力が大きな役割を果たしてきた。 今日も特区制度や規制改革など新たな手法で民間活力を最大限発揮できる環境づくりを進める。 ◆わが国では、NPO・社会的企業・CSRなど新たな公共の担い手が生まれつつある。 世界では、寄付や社会的投資等を通じた公益活動が重視される、新たな時代の潮流。 ◆官の発想を超える民間のダイナミズムを社会の中心に据え、「民」主役の社会づくりを大阪から発信。 東京を頂点とするピラミッド型の国土構造・社会構造・価値観を大きく転換し、わが国が抱える社会問題を解決する先導役を果たすため、東京とは異なる個性・新たな価値観をもって、世界で存在感を発揮する「東西二極の一極」として、平時にも非常時にも日本の未来を支え、けん引する成長エンジンの役割を果たす。 (参考) これからの検討の進め方~副首都に求められる機能~ 本部会議 TFで整理 本部会議で検討 H28.4 H28.5~H28.7 H28.8~H28.9 ~H28年度末まで ○副首都の   概念とりまとめ ○TF設置 【副首都機能面検討TF】  都市魅力・学術文化、 情報・メディア、 産業・経済、 都市インフラ・防災 など 【副首都制度面検討TF】 地方分権、 行政連携のあり方、 民間活動・公益活動 など 府議会 ・ 市会 議会の議論を 踏まえ、中間 整理案具体化   TFの検討 状況報告 中間整理 案の提示 経済界からの 意見聴取 議会との ディスカッション 中長期的な 取組み方向 ★タスクフォース(TF)について:関係府市職員等で構成。特別顧問から必要に応じて意見・助言をいただくとともに、検討分野の有識者に必要に応じて参画いただく。