09 06/23 PHP と SQL (MySQL) の連携 その2 2007/6/13 平成20年度 情報科学III (理系コア科目・2年生) 09 06/23 PHP と SQL (MySQL) の連携 その2 担当 岡村耕二 月曜日 2限 http://okaweb.ec.kyushu-u.ac.jp/lectures/jk3/ 本資料の一部は、堀良彰准教授、天野浩文准教授等による 以前の講義資料をもとにしています。 情報科学III(10)
前回のおさらい(1) 主な MySQL 関数 MySQL との通信 mysql_connect():MySQLへの接続 mysql_query():コマンドまたはSQL文の実行 mysql_select_db():データベースの切り替え mysql_close():MySQLからの切断 MySQL から受け取った検索結果の操作 mysql_fetch_array():検索結果から1行読み出す mysql_data_seek():読み出す位置を変更する mysql_num_rows():検索結果の行数を求める
前回のおさらい(2) PHP 4.x から MySQL 4.x を利用する際の標準的な作業手順 MySQLサーバへの接続 PHP の mysql_connect() 関数 通信に使用する文字コードの設定 PHP の mysql_query() 関数 + MySQL の SET CHARACTER SET 文 データベースの選択 PHP の mysql_select_db() 関数 データベースの操作 PHP の mysql_query() 関数 + MySQL の SELECT/INSERT/UPPDATE/DELETE 文 この④は繰り返してもよい.DBを切り替えるときは,③に戻る. MySQLサーバからの切断 PHP の mysql_close() 関数
前回のおさらい(3) $results =mysql_query($query, $link); $row = mysql_fetch_array($results, MYSQL_ASSOC); mysql_fetch_array() mysql_query() $results $row MySQL DB 現在の 読み出し 位置 mysql_fetch_array() 関数は, $results の中に行が残っている限り,何度でも呼び出せる. 呼び出されるたびに,「現在の読み出し位置」が1レコード分だけ下に移動する. 配付資料では,図の部品に一部欠損があった.
今日やること PHPとMySQLについて知っておくと役立つこと(つづき) MySQLにアクセスするPHPプログラムの改良(つづき)
PHPとMySQLについて 知っておくと役立つこと(つづき) 前回の「豆知識?」を改題
前回の作業課題 自分のデータベースにアクセスして,テーブルのレコードをすべてブラウザに表示させるようなPHPプログラム ①接続 MySQL DBMS ②文字コード設定 ③DB選択 ④クエリ実行 DB ⑤検索結果の処理 ⑥切断 配付資料では,文字コード設定が抜けていた
実際のデータベースでは… ブラウザ経由でやりたい仕事は,データの一覧表示だけではない. 与えられた条件に合致するデータの検索 新規データの登録 登録済みデータの修正 不要データの削除 : これらが,それぞれ別のプログラムになるのは,まぁしかたがない. しかし,1つの作業が済んだら,すぐに同じ名簿で別の作業を始めたくなるかも知れない.
「ファイル」メニューの「開く」をクリック プログラムがいっぱいあると… やりたい処理のプログラムのURLを毎回直接指定する? 「ファイル」メニューの「開く」をクリック PHPプログラム1 =(URL1) そんな 面倒な! PHPプログラム2 =(URL2) PHPプログラム n =(URL n)
そういうときは… 最初のメニュー画面のURLだけを指定して,あとは,そこからクリックできるようにしたい. URLを指定して ここから先は 「開く」 ここから先は クリックだけ PHPプログラム1 MySQL DBMS PHPプログラム2 作業1 作業2 DB 作業 n PHPプログラム n
どのプログラムでも毎回同じになる部分がある MySQL に接続してから,データベースを選択するまで MySQL から切断するところ 切断はPHPの文1行だけなのであまり問題がない. NySQLに接続するところから,データベースを選択するところまでは,パスワードやDB名を変更したりすると,書き換えが面倒. ①接続 PHPプログラム MySQL DBMS ②文字コード設定 ③DB選択 ④クエリ実行 DB ⑤検索結果の処理 ⑥切断
共通の部分を1つのファイルにまとめる 各プログラムに,そのファイルを読み込んで実行する. PHPプログラム1 PHPプログラム2 共通 部分 PHPプログラム n パスワードなどを変更した場合は,ここだけ修正すれば済む.
PHPでは… require 文 PHPプログラムのその場所に,指定したファイルを読み込んでそのまま実行させる. ファイルが存在しない場合には,そこでエラーとなる. <?php require ( 'ファイル名' ); ?> PHPプログラム require 文の1行がまるまるこのプログラムで置き換わるイメージ (include 文もほぼ同じ効果を持つが,include 文は,ファイルが見つからなくてもエラーにならない)
しかも… 読み込まれるファイルの拡張子は,.php でなくてよい. むしろ,dbconnect.inc などのように,わざと .php でない拡張子にするのがよい. web サーバの設定により,dbconnect.inc を直接URLで指定してもアクセスできないようにコントロールできるから. dbconnect.inc <?php require ( 'ファイル名' ); ?> PHPプログラム
PHP + MySQL のシステム構成例(1) PHPプログラム1 メインメニュー HTMLファイル <form>タグがあるかもしれない PHPプログラム2 PHPプログラム2a これはきっと<form>タグを含んでいる. PHPプログラム n 共通 部分
PHP + MySQL のシステム構成例(2) PHPプログラム1 HTMLファイル 「終了」をクリック PHPプログラム2 PHPプログラム2a HTMLファイル 「お疲れ様でした.」 PHPプログラム n 共通 部分
さらに… これらのファイルは,すべて,同じディレクトリ(フォルダ)にまとめておくとよい. [te999999@bossp ~]$ cd public_html [te999999@bossp public_html]$ cd address_book [te999999@bossp address_book]$ ls -l 合計 20 -rw-r--r-- 1 te999999 ... 6月 12 22:47 dbconnect.inc -rw-r--r-- 1 te999999 ... 6月 12 22:47 end.html -rw-r--r-- 1 te999999 ... 6月 12 22:46 prog1.php -rw-r--r-- 1 te999999 ... 6月 12 22:46 prog2.php -rw-r--r-- 1 te999999 ... 6月 12 22:46 prog3.php : -rw-r--r-- 1 te999999 ... 6月 12 23:04 start.html [te999999@bossp address_book]$ 住所録関連のファイル
今日の作業(1) 前回作った(作りかけの)プログラムが public_html 直下にある場合は: bossp にログインして,public_html の下に新しいディレクトリを作る (mkdir コマンド) 前回のプログラムを,その新しいディレクトリに移動させる (mv コマンド) PC側にファイルが残っていることが確認できたら,ファイルを削除する(rm コマンド)だけでもよい(要確認!). mkdir 新ディレクトリ名 mv ファイル名 移動先ディレクトリ rm ファイル名
今日の作業(2) PC側での作業 前回のプログラムから,MySQLへの接続とDBの選択の部分を切り出して,別のファイル(共通部分のファイル)に保存する. 今日のところは,ファイル名の拡張子は「.php 」にしておく. この理由は,次回説明する. 前回のプログラムの上記の部分は,require 文で置き換える. メインメニューのHTMLファイルを作り,そこからクリックだけで前回のプログラムに飛べるようにする. 他の作業をするためのPHPプログラムを作る必要はないが,他にどんなメニュー項目が必要か,考えて作っておくとよい. 逆に,プログラムを実行し終わったら,どうやってメインメニューに戻ったらよいか? できあがったファイル群を,bossp 上で先ほど作ったディレクトリに転送する.
そこまで終われば… ここまでできていることになる. PHPプログラム1 メインメニュー HTMLファイル PHPプログラム2 PHPプログラム2a PHPプログラム n 共通 部分
練習問題: まずSQLコマンドで、次にプログラムで Projection をやってみよう。 Join をやってみよう。 SELECT [ALL | DISTINCT] SELECT項目リスト FROM テーブル名1[, テーブル名2, ...] [ JOIN 結合条件 ] [ WHERE 検索条件 ] SELECT [ALL | DISTINCT] SELECT項目リスト FROM テーブル名1[, テーブル名2, ...] [ JOIN 結合条件 ] [ WHERE 検索条件 ]
演習問題 テーブルのカラムとして 商品名 価格 色 重さ を、用意し、「商品名」で検索し、「色」「重さ」はオプションで表示できるようなプログラムを作成せよ。 テーブル1 テーブル2 テーブル3 を用意して、「商品名」で検索して、「価格」「色」「重さ」が表示されるプログラムを作成せよ。