第2回 新しい内科専門医研修に関する説明会 2017年7月15日(土)10時〜 A講義室 神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 研修プログラム統括責任者 副統括責任者 研修委員会委員長 西 愼一(腎臓内科) 西村善博(呼吸器内科) 坂口一彦(総合内科) 本資料は神戸大学内科学講座のホームページに後日公開します。
本日の話本日の話 まず、内科専門医制度の概略を復習 神戸大学医学部附属病院内科専門医プログラム の特徴 はやわかり「取得のために何が必要か? 」 神戸大学医学部附属病院内科専門医プログラム の特徴
本日の話本日の話 まず、内科専門医制度の概略を復習 神戸大学医学部附属病院内科専門医プログラム の特徴 はやわかり「取得のために何が必要か? 」 神戸大学医学部附属病院内科専門医プログラム の特徴
専門医取得がなぜ必要なのか(1)?
専門医取得がなぜ必要なのか(2)?
基本領域専門医とSubspecialty専門医 ここは絶対に押さえておいて 下さい! お願いいたします・・・ つまり 内科専門医に あらざれば(取得しなければ) 消化器病専門医(例)にあらず (取得できない) ということ
専門医の名称 分類 名称 基本領域学会専門医 基本領域 ○○専門医 (例: 基本領域 内科 専門医) サブスペシャリティー領域学会 専門医 基本領域 ○○専門医 (例: 基本領域 内科 専門医) サブスペシャリティー領域学会 専門医 ○○専門医 (例:消化器病専門医) 専門医認定機構 平成29年3月21日資料
ただし、Subspecialty専門医は 内科専門医以外の基本領域専門医からも取得は可能 糖尿病専門医 小児科専門医 消化器病専門医 内科専門医 外科専門医 小児科専門医 放射線科専門医
ダブルボードとは? 基本領域専門医を複数取得すること つまり 「内科専門医」でありながら、「外科専門医」でもあるというような存在 専門医認定機構は、改革の当初はダブルボードは 認めないとしていたが、きちんとした研修をすれば、 「ダブルボードは認める」 と変更した。 このことは 「内科専門医」かつ「救急科専門医」という医師や 「内科専門医」かつ「総合診療専門医」という医師 の存在を認めることを意味する
内科専門医 糖尿病専門医 消化器病専門医 循環器専門医 呼吸器専門医 内分泌代謝専門医 etc, etc 総合診療専門医 総合診療専門医取得を目指す人でも、 内科専門医を取っておいた方が良い理由 Subspecialty専門医 基本領域専門医 内科専門医 糖尿病専門医 消化器病専門医 循環器専門医 呼吸器専門医 内分泌代謝専門医 etc, etc 総合診療専門医 現時点では 総合診療専門医を基幹領域とする subspecialty専門医はない(今後変わる可能性有)
いかにして内科専門医を取得するか? おさえておきたい4つのポイントを復習 はやわかり 基幹病院の示すプログラムに登録することが 必要(卒後3年目〜研修開始) 研修期間は3年。しかし初期研修からそれは もう始まっている・・・。 基幹病院のみでは完結しない。連携病院での 研修も必須。 県養成医のあなた!も取得可能
1.基幹病院の示すプログラムに登録することが必要 基幹病院:300症以上の規模で、十分な指導医、十分な症例数、十分な 研修環境を整えた病院が3年間の研修プログラムを作成し、募集定員を 規定して専攻医を募集することができる病院 連携病院:基幹病院の要件は満たさないが、十分な指導医を有し、基幹 病院プログラムと協力する形で、専攻医の指導にあたる病院 神戸大学のプログラムは募集定員30名 (定員を超えた場合は採用できない!) 神戸大学のプログラムは募集開始は9月頃の予定 (募集期間は1カ月の予定) 基本は応募診療科との面接で合否決定 (初期研修のマッチング試験のような全体の筆記試験は実施しない。)
2. 研修期間3年 研修3年間で少なくとも56疾患群、160症例を経験す る必要がある 研修2年目終了時に29編の病歴要約を提出しなけれ ばならない→査読の上で修正・完成 次に示す講習会受講や発表も受験資格として必要 全て満たせば、受験資格を得たことになる 筆記試験に合格すれば内科専門医
プログラム管理委員会の修了判定会議で下記の修了要件が満たされていることが確認 →内科専門医筆記試験受験資格 主担当医として通算で最低 56 疾患群以上の経験と計 160 症例以上の症例(外来症例は登録症例の 1 割まで含むこと ができる) を経験し、登録しなければならない。 所定の受理された 29 編の病歴要約 所定の 2 編の学会発表または論文発表 JMECC 受講 プログラムで定める講習会受講 指導医とメディカルスタッフによる 360 度評価の結果に 基づき、医師としての適性に疑問がないこと。 JMECC (ジェイメック:Japanese Medical Emergency Care Course、日本内科学会認定内科救急・ICLS講習会)。学内で年3回程度開催。 プログラムで定める講習会:医療倫理・医療安全・感染防御などに関する講習会。学内では「必須医療安全講習会」への参加。
病歴要約には 外科紹介と 剖検症例が それぞれ必要
研修の評価 自己評価、指導医による評価、ならびにメディカ ルスタッフによる 360 度評価を年に複数回受ける →Webを通じて集計され、担当指導医により専攻 医にフィードバックされる 専門研修プログラム整備基準【内科領域】
初期研修医の経験症例の活用 以下の用件をみたせば、 修了要件 160 症例のうち 1/2 に相当する 80 症例まで 病歴要約への適用も 1/2 に相当する 14 症例まで 初期研修医の経験症例を活用することができる 用件 1) 日本内科学会指導医が直接指導をした症例であること. 2) 主たる担当医師としての症例であること. 3) 直接指導を行った日本内科学会指導医が内科領域専門医としての経験 症例とすることの承認が得られること. 4) 内科領域の専攻研修プログラムの統括責任者の承認が得られること.
まとめると・・・ + たてまえ 実際は ただし 3年の研修で 2年めが 終わった段階で 3年の研修で 70疾患群(領域) 56疾患群(領域) 45疾患群(領域) 200症例 160症例 120症例 を経験しなさい! で受験できる。 を経験しており・・ + それぞれ半分まで 初期研修医の症例を 利用可能! 29例の 病歴要約提出
ただし 初期研修期間中の学会発表や論文は専門医研修 の要件としては認められない。 初期研修期間中のJAMECの受講は要件として認 められる。 J-OSLARはまだ未稼働だが、概要資料はダウン ロード可能( http://www.naika.or.jp/jsim_wp/wp-content/uploads/2016/08/7_j-osler.pdf ) 以上は内科学会確認済みの事項
J-OSLAR 専攻医の症例登録、病歴要約、研修に対する自己評価、プログラムに対する評価指導医による専攻医の評価、メディカルスタッフによる360度評価などは、全てネット上で公開されるJ-OSLARと呼ばれるプログラム上で行われる
指導医評価画面イメージ
3.基幹病院と連携病院:両方の 研修が必須 より
研修に関するイメージ 連携施設 B病院 連携施設 C病院 神戸大学内科専門医養成 プログラムに入ることとは 連携施設 A病院 連携施設 D病院 基幹病院 神戸大学病院 特別連携施設 E病院 これらの病院群の中で 研修をするということ たとえば、同じ神戸大学病院のプログラムに乗っても X君の内科専門医研修 Y君の内科専門医研修 大学病院 C病院 卒後3年目(専攻医研修1年目) A病院 A病院 卒後4年目(専攻医研修1年目) 卒後5年目(専攻医研修1年目) D病院 大学病院
大学病院と市中病院の研修 あくまでイメージですが・・・ 病院の規模 大学病院 > 市中病院 Common Diseaseの経験 < 難治例・特殊疾患の経験 高度先進医療 popularな医療 経験症例の深さ 経験症例の広さ
神戸大学医学部附属病院内科専門医研修プログラム連携施設(42施設) 兵庫県 神戸赤十字病院 神鋼記念病院 神戸労災病院 川崎病院 三菱神戸病院 神戸百年記念病院 六甲アイランド甲南病院 甲南病院 神戸市立医療センター西市民病院 神戸医療センター 済生会兵庫県病院 JCHO神戸中央病院 明石医療センター 兵庫県立がんセンター 兵庫中央病院 三田市民病院 宝塚市立病院 市立芦屋病院 県立尼崎総合医療センター 加古川中央市民病院 県立加古川医療センター 高砂市民病院 北播磨総合医療センター 市立加西病院 市立西脇病院 県立柏原病院 公立豊岡病院 公立宍粟総合病院 公立八鹿病院 製鉄記念広畑病院 姫路循環器病センター 赤穂市民病院 県立淡路医療センター 大阪府 済生会中津病院 北野病院 淀川キリスト教病院 住友病院 日生病院 愛仁会千船病院 愛仁会高槻病院 生長会府中病院 岡山県 倉敷中央病院 特別連携施設 8病院 公立神崎総合病院 六甲病院 香住病院 出石医療センター 村岡病院 日高医療センター 浜坂病院 和田山医療センター (下線の施設は、主に地域医療実践内科専門医研修コース の専攻医が研修を行う施設) (大文字は基幹病院としてのプログラムを持つ予定の病院)
4.県養成医のあなた!も取得可能 県養成医のキャリアパスの名称 臨床研修(卒後1〜2年目) 前期研修(卒後3〜5年目) 臨床研修(卒後1〜2年目) 前期研修(卒後3〜5年目) 後期研修(卒後6〜7年目) 安心してください! 前期研修の期間に回る病院は 全て神戸大学病院プログラムの特別連携、または連携施設です。 ①神戸大学病院プログラムに登録しておいて ②養成医としての前期研修を積み ③後期研修で、基幹病院である大学病院で研修すれば 問題なく、内科専門医の受験資格を満たします。
本日の話本日の話 まず、内科専門医制度の概略を復習 神戸大学医学部附属病院内科専門医プログラム の特徴 はやわかり「取得のために何が必要か? 」 神戸大学医学部附属病院内科専門医プログラム の特徴
あなたの医師人生には 「まだまだその先がある」ことまで 考えていますか? <専門医取得は第1歩を踏み出したにすぎない> 大学病院のプログラムの説明の前に・・・ 医師のキャリアは「専門医をとって完了」ではない あなたの医師人生には 「まだまだその先がある」ことまで 考えていますか? <専門医取得は第1歩を踏み出したにすぎない> もしくは・・・ (考えてくれる人と相談していますか?)
内科専門医取得後に、どのような 未来があるか? 出産・子育てで しばし休職をする 内科専門医取得 Subspecialty 専門医取得 市中病院に勤務する Generalな内科を 深めていく Subspecialtyを 深めていく Subspecialtyの 指導医をとる 内科学会の 指導医をとる 開業をする 部長になる 医師会を動かす 院長になる
内科専門医取得後に、どのような 未来があるか? 医療行政に進む 出産・子育てで しばし休職をする 内科専門医取得 矯正施設の医務官に なる 大学病院の 医員になる 大学院に進学する Subspecialty 専門医取得 市中病院に勤務する 医学博士を取得する Generalな内科を 深めていく Subspecialtyを 深めていく 留学をする 研究を深めていく Subspecialtyの 指導医をとる 内科学会の 指導医をとる 教員になる ノーベル賞を とる 開業をする 部長になる 教授になる 医師会を動かす 大学を動かす 院長になる 世界を動かす
医師のキャリアは「専門医をとって完了」ではない →将来の多様な可能性を生み出すために、大学・大学病院を経験した方が良いのではないか? 医師のキャリアは「専門医をとって完了」ではない →将来の多様な可能性を生み出すために、大学・大学病院を経験した方が良いのではないか?
神戸大学病院プログラムの特徴 各科専門家が揃っており、最先端の診療や稀少 疾患を経験できる 基幹病院としての大学病院 各科専門家が揃っており、最先端の診療や稀少 疾患を経験できる 基礎研究者やphysical scientistとの距離が近い 講習会や勉強会が多く、自習にも優れた設備が 整っている 密な連携のとれる連携病院が多い 密な交流 ・症例のやりとり ・合同の勉強会 ・教育Staffの派遣など
内科専門医取得を 目指している(Y/N?) Yes! NO! 2. Generalにやりたい or Subspecialtyは コース別 説明 もう一度 よく考えてみよう Yes! NO! 2. Generalにやりたい or Subspecialtyは まだ決めていない 3. 県の養成医 である Subspecialtyを 決めている 内科専門医Subspecialty 特化研修コース 大学病院中心臨床内科 専門研修コース 地域医療実践内科専門医 研修コース
内科専門医取得を 目指している(Y/N?) Yes! NO! 2. Generalにやりたい or Subspecialtyは コース別 定員 もう一度 よく考えてみよう Yes! NO! 2. Generalにやりたい or Subspecialtyは まだ決めていない 3. 県の養成医 である Subspecialtyを 決めている 11診療科×2名ずつ =22名 3名 5名
内科専門医取得を 目指している(Y/N?) Yes! NO! 2. Generalにやりたい or Subspecialtyは コース別 取るべき Action もう一度 よく考えてみよう Yes! NO! 2. Generalにやりたい or Subspecialtyは まだ決めていない 3. 県の養成医 である Subspecialtyを 決めている Subspecialty診療科に 連絡を 総合内科に連絡を (kzhkskgc@med.kobe-u.ac.jp) 内科学講座に連絡を (naika@med.kobe-u.ac.jp)
神戸大学基幹、市中病院連携プログラム と 市中病院基幹、神戸大学連携プログラム 医局に相談すれば、同じように研修可能なように アレンジの相談にのります 連携施設 でもあり、かつ自施設基幹病院の プログラムも持っている 神戸大学病院 基幹プログラム A病院 (A病院の連携施設) 連携施設 連携施設 連携施設 連携施設 D病院 E病院 B病院 C病院 神戸大学病院の連携施設 かつ A病院の連携施設
質疑応答時間