情報検索論(第10回) 2009.6.25 図書資料による情報収集
今日のねらい 最終レポート課題 インターネット上の検索システムを用い 検索結果について考察する 検索の戦略と過程が分かるように表現する 関連図書・辞典、論文等も検索、テーマを補強。 1の情報を確認補強するとともに、 両者の違いについても考察して述べる。 (最低でも百科事典程度は確認する)
0. 図書と雑誌 図書 ・不定期に発行(⇔雑誌) ・ある程度の分量(⇔パンフレット等) 雑誌 ・同一タイトルで継続して発行 ・定期的に発行 図書 ・不定期に発行(⇔雑誌) ・ある程度の分量(⇔パンフレット等) 雑誌 ・同一タイトルで継続して発行 ・定期的に発行 ・終期を予定しない ・刊行順序を示す一連の表示(巻・号)がある ・1冊の中に複数の記事・論文が掲載
0. 図書と雑誌 情報の速さ インターネット < 雑誌 < 図書 本に載った情報は速報性はあまりないが、 ものごとを体系的に学ぶためには重要 情報の速さ インターネット < 雑誌 < 図書 本に載った情報は速報性はあまりないが、 ものごとを体系的に学ぶためには重要 例)中越地震 新型インフルエンザ インターネットと図書・雑誌の情報 両方をうまく使って情報収集しよう
1. 図書・雑誌で情報を探す テーマを決める キーワードを検討する 関連情報がどの資料に載っているか調べる テーマを決める キーワードを検討する 自分のニーズを明確化する 抽象的→具体的に 二次資料で検索(書誌確認) ・各種サイト ・文献データベース 関連情報がどの資料に載っているか調べる OPACで検索(所蔵確認) ・長岡技大、市立・県立図書館 ・他大学、国立国会図書館 etc. 関連情報が載っている 資料の所在を調べる 該当の図書・雑誌を入手
2. 図書の内容を検索する Amazon 内容紹介(出版社、著者等)、カスタマーレビュー BookWeb (紀伊国屋書店) 目次、書評、著者紹介等 Webcat Plus 目次、帯、カバー等 東京大学 OPAC 目次、要旨・帯・カバー等 図書の内容を検索できるデータベースは 意外と少ない
3. 雑誌記事を検索する 自分のテーマに関連する記事(論文)がどんな 雑誌に掲載されているか調べる → 文献データベース を利用する 雑誌記事索引 国立国会図書館にある国内発行の雑誌の記事を 検索できる JDreamII、Scopus、SciFinder など 学術論文を検索する文献データベース
4. 図書・雑誌の所在を調べる 自分のテーマに関連する図書・雑誌記事が みつかったら、どこで手に入れられるかを 調べる ・長岡技大OPAC ・Webcat Plus – 大学図書館の所蔵状況 ・国立国会図書館OPAC
4. 図書・雑誌の所在を調べる OPAC(Online Public Access Catalogue) 図書・雑誌を検索するシステム 書名/誌名、著者名、出版社名などから検索 長岡技大図書館ホームページ http://lib.nagaokaut.ac.jp/ → 蔵書検索(OPAC) をクリック
4. 図書・雑誌の所在を調べる - 技大OPACを検索する - 書名や雑誌名を 入力して検索する
4. 図書・雑誌の所在を調べる - 技大OPACを検索する - 検索結果:図書 書誌情報 ここをチェック! 所蔵情報
4. 図書・雑誌の所在を調べる - 技大OPACを検索する - 検索結果:雑誌 書誌情報 ここをチェック! 所蔵情報
検索演習 自分のテーマに関連する図書・雑誌の情報を検索してみよう ・WebcatPlus (http://webcatplus.nii.ac.jp/) ・雑誌記事索引 (http://opac.ndl.go.jp/) 1の図書・雑誌が技大にあるか、ない場合はどこの大学図書館にあるか確認してみよう ・長岡技大OPAC (http://lib.nagaokaut.ac.jp/) ・WebcatPlus
5. 長岡技大で本・雑誌を探す OPACでは 本の内容(目次など)までは検索できない → 必要な本・雑誌の書名/誌名がわかっているとき 本の内容(目次など)までは検索できない → 必要な本・雑誌の書名/誌名がわかっているとき → キーワードを含む書名の図書を探すとき キーワードの吟味が必要 例)ハイブリッドカー
5. 長岡技大で本・雑誌を探す 図書館の図書は分類順(請求記号順)に 並んでいる =関連分野の図書は近くに並んでいる - 書架を眺める - =関連分野の図書は近くに並んでいる 自分のテーマに合った図書を1冊見つけたら、その周辺に並んでいる図書や同じ請求記号の図書もながめてみると、ほかにもいい図書が見つかるかもしれない
6. 事典類を調べる 自分のテーマに関連する図書・雑誌が 見つからない / 身近で手に入らない → 百科事典、その他事典類を調べる 百科事典、その他事典類(参考図書)は 2階参考図書室にある ※参考図書類は館外貸出禁止
7. 検索のポイント キーワードの設定が重要 そのものずばりの情報が見つからない ことは多い →視点を変えてみる(上位、下位概念など) そのものずばりの情報が見つからない ことは多い →視点を変えてみる(上位、下位概念など) キーワードの再検討を繰り返す 例)豚インフルエンザ ・図書は未発行?? ・別のキーワードがないか
目的 方法 結果 考察 8. レポートの構成 起 承 転 結 レポートの書き方 例 なぜ、このテーマを選んだのか。 意義・必要性 レポートの書き方 例 なぜ、このテーマを選んだのか。 意義・必要性 目的 起 キーワードに対する検索の戦略 独自性 方法 承 検索結果 結果の出所 明記 結果 転 結果に基づく考察 結果の妥当性 考察 結
最終レポート課題の例 (結果の検証が必要) 最終レポート課題の例 (結果の検証が必要) 目的 起 図書検索 テーマ 方法 承 方法 承 結果 転 結果 転 考察 結 検索結果 考察 結
9. 文献の引用 引用の条件 公開された著作物 引用の必然性(公正な慣行に合致する) 区分明確性 (引用文であることを明確に区別する) 公開された著作物 引用の必然性(公正な慣行に合致する) 区分明確性 (引用文であることを明確に区別する) 本文と引用部分の主従関係の明確性 (正当な範囲内) 出典の明示 「参考文献の役割と書き方 -科学技術情報流通技術基準(SIST)の活用-」 より
10. 参考文献 レポートの末尾には引用した文献や参考にした 文献のリストを載せる 参考文献の役割 ・自身の論文の新規性、独創性、信頼性の明確化 ・先行する著者(先人・先輩)に対する敬意 ・出典の明示 ・読者に対する情報提供 「参考文献の役割と書き方 -科学技術情報流通技術基準(SIST)の活用-」 より
11. 参考文献の書き方 ①著者に関する書誌要素:著者名等 ②標題に関する書誌要素: 書名、誌名、論題等 ①著者に関する書誌要素:著者名等 ②標題に関する書誌要素: 書名、誌名、論題等 ③出版、物理的特徴に関する書誌要素: 版表示、出版社、出版年、巻・号・ページ、 DOI等 ④注記的な書誌要素: 媒体表示、入手方法、入手日付等 「参考文献の役割と書き方 -科学技術情報流通技術基準(SIST)の活用-」 より
11. 参考文献の書き方 - 図書の場合 - (例1)若林敦. 理工系の日本語作文トレーニング. 朝倉書店, 2000,169p. 著者名. 書名. 版表示, 出版地, 出版者, 出版年, 総ページ数, (シリーズ名, シリーズ番号), ISBN. ※黒字は必須項目、グレーは任意項目 (例1)若林敦. 理工系の日本語作文トレーニング. 朝倉書店, 2000,169p. (例2)坂村健. グローバルスタンダードと国家戦略. NTT出版, 2005,272p., (日本の<現代>,第9巻), ISBN4-7571-4100-9
出版年, 巻数, 号数, はじめのページ-おわりのページ. 11. 参考文献の書き方 - 雑誌中の論文の場合 - 著者名. 論文名. 誌名. 出版年, 巻数, 号数, はじめのページ-おわりのページ. (例1)牛窪 恵. 冷え込む個人消費 アラフォー女性は救世主か. エコノミスト. 2009, 87(13), p.96-98 (例2)坂口 力. "新型インフルエンザ"第二波に備えよ. 潮. 2009.7, 通号 605, 334-337
“ウェブページの題名.” ウェブサイトの名称. 11. 参考文献の書き方 - Web上の記事の場合 - 著者名. “ウェブページの題名.” ウェブサイトの名称. 更新日付. 入手先, (入手日付). ※黒字は必須項目、グレーは任意項目 (例)三菱自動車. “EVポータル –EV(電気自動車)に関連する 総合情報ポータルサイト-.” 三菱自動車. http://www.ev-life.com/, (参照 2009-06-24)
12. 最終レポートの提出について A4サイズ3~4枚程度 Word:12ポイントで作成・印刷 提出〆切: 7月16日(木) 12時まで 提出〆切: 7月16日(木) 12時まで 提出場所: 図書館カウンター
13. おわりに 長岡技大の図書館は 世界の図書館のポータル 図書館=資料・建物・スタッフ 情報のことはとりあえずなんでも 長岡技大の図書館は 世界の図書館のポータル 図書館=資料・建物・スタッフ 情報のことはとりあえずなんでも 図書館にご相談ください
参考:検索サイトのURL 図書・雑誌の内容を調べる Amazon http://www.amazon.co.jp/ BookWeb(紀伊国屋書店) http://bookweb.kinokuniya.co.jp/ Webcat Plus http://webcatplus.nii.ac.jp/ 東京大学 OPAC https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/ 雑誌記事索引 http://opac.ndl.go.jp/
参考:検索サイトのURL 図書・雑誌の所在を調べる 長岡技大OPAC https://elibopac.nagaokaut.ac.jp/ 長岡市立中央図書館 → 「蔵書検索」へ http://www.lib.city.nagaoka.niigata.jp/ 新潟県立図書館 → 「資料検索」へ http://www.pref-lib.niigata.niigata.jp/ Webcat Plus 国立国会図書館OPAC → 「一般資料の検索」へ http://opac.ndl.go.jp/
参考:本資料の参考文献 科学技術振興機構. 参考文献の役割と書き方-科学技術情報流通技術基準(SIST)の活用-. 科学技術振興機構, 2008-12-10, 23p. 酒井聡樹. これからレポート・卒論を書く若者のために. 共立出版, 2007, 225p. 若林敦. 理工系の日本語作文トレーニング. 朝倉書店, 2000,169p.