ILLシステム講習会 ILLシステム概論 1.ILLシステムの概要 2.総合目録データベースとILLシステム 3.ILLデータベースと他のデータベースとの関係 4.ILLレコード 5.ILLレコードに対する操作と状態遷移 6.NACSIS-ILL利用状況 7.マニュアル等 ・自己紹介 ・全体スケジュール説明.

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ILLシステム講習会 ILLシステム概論 1.ILLシステムの概要 2.総合目録データベースとILLシステム 3.ILLデータベースと他のデータベースとの関係 4.ILLレコード 5.ILLレコードに対する操作と状態遷移 6.NACSIS-ILL利用状況 7.マニュアル等 ・自己紹介 ・全体スケジュール説明  (目次を見ながら) ・前書きのWebUIP説明(それぞれの操作画面とは異なる。この講習会は操作方法ではなく、操作の概要を理解するのが目的) ・講習会の受講対象者はILL担当初心者であることを説明 ・真ん中の画面に注目してもらって、「ILLシステム概論」スタート ILLシステム講習会(平成18年度)

文献そのものを電子的に蓄積し,送信するシステムではない 1: ILLシステムの概要 1.1. システムの役割 :  図書館間の文献複写・現物貸借業務に係る (1) 所在調査 (2) 通信連絡 のシステム化・共通化   文献そのものを電子的に蓄積し,送信するシステムではない テキストp.1 ILLは相互協力の精神にのっとって行われる ILLシステムとは図書館館の文献複写・現物貸借業務に関わる業務の ・所在調査 ・通信連絡 をシステム化したもの システムは、文献自体を電子化して蓄積・送信するものではない ILLシステムを利用しても ・資料の送付方法(郵送がほとんど) ・レンディングポリシーは各館任意であり、システム参加による制限はない という点は変わらない。 (システムの特徴は次ページの図を見せて説明) ILLシステム講習会(平成18年度)

1: ILLシステムの概要(続き) 1.2. システムの特徴 :  (1) オンライン処理  (2) 所在調査におけるNACSIS-CATの活用  (3) 依頼先の複数指定と自動転送  (4) ILLレコードの状態遷移による処理状況の確認  (5) 参加館以外の機関(NDL,BLDSC)への 外部依頼機能  (6) 大学図書館間の国際ILL連携(日米,日韓)  (7) ILL料金相殺サービスへの活用  テキストp.1 (システムの特徴は次ページの図を見せて説明) ILLシステム講習会(平成18年度)

1: ILLシステムの概要(続き) ILLシステム講習会(平成18年度) テキストp.1 (1) オンライン処理  郵便処理に比べ、依頼・受付の処理時間が短縮。利用者に早く資料を提供できる (2) 総合目録データベースを所在調査に利用できる。  最新の状態を参照できる (3) 依頼先を最大5館まで指定でき、謝絶された場合もシステムによって自動的に次の館へ転送される (4) 受付館・依頼館相互の処理状況が、ILLレコードを参照することによって、わかるので、状況を容易に把握できる (5) ILL参加館に無い場合でも、NDL,BLに依頼して資料を入手できる。 ⇒外部依頼については2日目の午後で詳しくやる。 (6) 国際ILL(グローバルILL:GIF)により、OCLC参加館とのILL処理が可能になったが、NDL,BLと異なり、依頼のみではなく受付も行う  ⇒最近のトピック。2日目の補講で詳しくやる。 (7) 相殺サービスにより、各館での料金決済の負担が軽減したと評価をいただいている  相殺サービスについては http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/nill_info_sousai.html 参照 ILLシステム講習会(平成18年度)

2: 総合目録データベースとILLシステム ILLシステム講習会(平成18年度) テキストp.2 ・NACSIS-CATとNACSIS-ILLの関係説明 ・目録担当者がきちんとCATに書誌・所蔵を登録してくれることによって、ILLで効果的に資料の所在を調査することができる ILLシステム講習会(平成18年度)

2: 総合目録データベースとILLシステム(続き) 総合目録データベース :  参加機関数:1,151 図書書誌:  752万件 (10,000件/週)    所蔵: 8,443万件(10万件/週) 雑誌書誌:   29万件 (150件/週)    所蔵:  421万件 (3,000件/週) 著者名典拠: 139万件 統一書名典拠:2.5万件 # 機関数はFA数ではない。 これらの数値は NACSIS-CAT統計情報 のページ http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/ncat_stat.html で公開している ILLシステム講習会(平成18年度)

3: ILLデータベースと他のデータベースとの関係 総合目録データベース ILLデータベース 複写 雑誌書誌 目録検索・書誌所蔵事項の転記 図書書誌 ILLレコード 図書所蔵 雑誌所蔵 貸借 参照書誌 テキストp.3 ・ILLシステムのデータベースは「複写」と「貸借」に大きくわかれる  他のDBを参照することで効率的に業務を行うことができる ・総合目録DBから図書書誌・所蔵/雑誌書誌・所蔵を検索・参照  書誌レコードに複数の参加図書館の所蔵がぶらさがっている ・総合目録DBに無い場合、参照ファイル(国立国会図書館・米国議会図書館等)を検索・参照 ・参加組織のDBからILLの利用条件等を参照 ILLレコード 参加組織データベース 参加組織 利用条件更新/参照 担当者/連絡先事項の更新/参照 ILLシステム講習会(平成18年度)

4: ILLレコード ILLレコードとは?  NACSIS-ILLシステムでは,ILL業務に関わる全ての情報 を1件のILLレコードに記録 ILLレコード記載情報 ・ILLレコードID ・ILLレコードの状態 ・参加館の情報 ・書誌事項 ・所蔵館事項 ・申込者事項 ・会計事項 ・履歴・連絡事項 ・担当者事項 テキストp.4 ・ILLシステムでは、ILL業務に関わる全ての情報(受付・依頼館両方の情報)を1件のレコードに記録してる ・この1件のレコードを受付館・依頼館がオンラインで操作し、通常業務を行う ・ILLレコード画面例はWebUIPによるものである。各館での画面とは異なる(自館と相手館も当然ながら異なる)  画面例を見ながら説明  レコードID:1件1件を識別→相手館やNIIとやりとりするときは、必ずレコードIDを言う  レコードの状態:p.6後で詳しく説明  所蔵館事項は最大5つまで ・ILLレコードについて詳細はp.113の付録1 項目一覧を参照 ILLシステム講習会(平成18年度)

4 : ILLレコード(続き) ILLレコード画面例 ILLレコードデータ(CATPプロトコル) ILLシステム講習会(平成18年度) ・画面例はWebUIPによる ・CATPプロトコルでやりとりしているデータをそれぞれの図書館システムでわかりやすい画面で表示している ILLシステム講習会(平成18年度)

5: ILLレコードに対する操作と「状態遷移」 複写業務例 依 頼 館 側 レコードの状態 受 付 館 側 書誌・所蔵検索 ILLレコード作成 準備中 依 頼 未処理 受 付 処理中 資料送付 発送 テキストp.6 ・ILLレコードに対し、依頼館・受付館が処理の進行に伴って操作を行うことで、状態が遷移する ・ILLレコードの状態を参照することによって、お互いの状況をオンラインで確認することができる 画面およびテキストは複写業務を例に、依頼館・受付館の処理操作とそれに伴い状態遷移である ・画面を見て簡単に説明 貸借業務は複写業務よりさらに処理が必要 詳しくはp.118-123 の付録2 状態遷移図 を参照 資料受取 到着処理中 確 認 確認 ILLシステム講習会(平成18年度)

5: ILLレコードに対する操作と「状態遷移」(続き) 【複写依頼】 ・準備中 * ・未処理 ・新着照会* ・照会 ・回答待 ・発送 ・到着処理中 ・クレーム未処理 ・クレーム回答待* ・確認 ・外部依頼中 ・CANCEL 【複写受付】 ・未処理* ・処理中 ・新着照会 ・回答待* ・発送 ・クレーム未処理* ・クレーム回答待 【貸借依頼】 ・準備中 * ・未処理 ・新着照会* ・照会 ・回答待 ・発送 ・到着処理中 ・クレーム未処理 ・クレーム回答待* ・借用中 ・返送 ・更新請求 ・返却クレーム未処理* ・外部依頼中 ・CANCEL 【貸借受付】 ・未処理* ・処理中 ・新着照会 ・回答待* ・発送 ・クレーム未処理* ・クレーム回答待 ・更新請求* ・返送 ・更新請求 ・返却クレーム未処理 ・返却処理中 ・返却確認 ・ILLレコードの状態の一覧 ・p.118の図の太い線が基本の流れ ・講習会はまず1日目で基本の流れを理解してから2日目に応用の流れをやる ・*が早急処理マークのでる状態(ILLシステム操作マニュアル 第5版 p.168) ILLシステム講習会(平成18年度)

6: NACSIS-ILL利用状況 ILL成立 1, 099,725件 (95.1%) 1, 156,036件 複写 貸借 キャンセル 56,311件 1, 156,036件 ILL成立 1, 099,725件 (95.1%) 内訳 ・NACSIS-ILL 98,618 ・対NDL SISILL 1,682 ・対BLDSC      240 ・日米ILL/DD 126 内訳 ・NACSIS-ILL 1, 074,504 ・対NDL       18,013 ・対BLDSC      5,425 ・日米ILL/DD 615 ・日韓ILL/DD 1,168 ・昨年度実績  成立/キャンセル  複写:成立1,099,725 キャンセル 56,311 合計1,156,036 95.1%  貸借:成立100,666 キャンセル 11,694 合計112,360 89.6%  合計:成立1,200,391 キャンセル 68,005 合計1,268,396 94.6% ★ HPの統計数と違う・・・。テキストに印刷されているほうで押し通す。 キャンセル 11,694件 ILL成立 100,666件( 89.6%) 112,360件 複写 貸借 ILLシステム講習会(平成18年度)

6: NACSIS-ILL利用状況(続き) ILL件数 120万件 参加機関数 985機関 ILLシステム講習会(平成18年度) ILL件数 120万件 参加機関数 985機関 ・ILLの参加機関数・レコード件数の推移 ・EJの影響で取り立てて件数が減る、ということは起こっていない ILLシステム講習会(平成18年度)

7: マニュアル等 ・NACSIS-ILLホームページ http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/nill_top.html ・NACSIS-ILLマニュアル http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/nill_manu.html ・NACSIS-CATマニュアル http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/ncat_manu.html ・NACSIS-CAT/ILLニュースレター http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/contents/nletter_top.html ・参考に ・マニュアル・ILL自習システムが用意されている(ILLシステム操作はほとんどマニュアルを見ればよし ============================================== ・その他ILLに関わる話題 ⇒補講2のねたとする  ・H16課題検討プロジェクト   国公私立大学との連携プロジェクト   CAT/ILLも運用開始から20年たち、環境が変化している    問題解決に向け、継続的な運用改善をより一層強化  ・参加館業務分析   課題検討プロジェクトの一環   H16年度より開始   今後定期的に提供し、業務の参考にしてもらう ILLシステム講習会(平成18年度)

実習時のご注意 実習をスムーズに進めるため,あらかじめNIIでレコードを作成しているものが7レコードあります。 指示があるまで,これらのレコードは操作しないでください。 誤って操作してしまった場合は,講師・講師補助にお申し出ください。 ・休憩後、端末を使って実際の操作を始めることを伝える ILLシステム講習会(平成18年度)