電子回路Ⅰ 第2回(2008/10/6) 今日の内容 電気回路の復習 オームの法則 キルヒホッフの法則 テブナンの定理 線形素子と非線形素子

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等価電源の定理とは 複数の電源を含む回路網のある一つの端子対からその回路を見た場合、その回路は、単一の電源(電圧源或いは電流源)と単一のインピーダンスまたはアドミタンスからなるシンプルな電源回路と等価と見なせる。 ただし、上記の定理が成り立つためには、回路網に含まれる全ての電源が同一周波数(位相は異なっていても良い)の電源であることと、回路が線形である(重ね合わせの理が成り立つ)ことが前提となる。
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二端子対網の伝送的性質 終端インピーダンス I1 I2 -I2 z11 z12 z21 z22 E ZL: 負荷インピーダンス V1 V2
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電子回路Ⅰ 第2回(2008/10/6) 今日の内容 電気回路の復習 オームの法則 キルヒホッフの法則 テブナンの定理 線形素子と非線形素子 電子回路Ⅰ 第2回(2008/10/6) 今日の内容 電気回路の復習 オームの法則 キルヒホッフの法則 テブナンの定理 線形素子と非線形素子 ダイオードの特性

オームの法則 i v R

キルヒホッフの法則 接点において 閉回路において I1 I2 I3 R1 R2 R3 R4 I4 V1 V2 I1 I2 I3

キルヒホッフの法則の利用 接点Bにおいて I1 I2 R1 R3 R2 V1 V2 I3 A B C F E D 閉回路ABEFAにおいて 閉回路BCDEBにおいて 整理すると

テブナンの定理 A 電源、抵抗、コンデンサ、コイル、・・・ ZL v0 iL A’ v0:A-A’間の開放電圧 等価 Z0:A-A’からの右の回路のインピーダンス A Z0 v0 iL ZL A’

コンデンサ、コイルの場合 i i v v C L 積分 微分

電圧、電流が一定の周波数のとき インピーダンス

実効値での表記 位相のズレが発生

実効値での表記を使うと 右の回路の複素インピーダンスZは R L 電圧源Vを接続すると、流れる電流Iは C

線形素子 抵抗 R、 コンデンサ C、 コイル L 共通点 素子に流れる電流と、素子にかかる電圧が比例する

非線形素子 素子に流れる電流と、素子にかかる電圧が比例しない ダイオード、トランジスタ(バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ)、サイリスタ、トライアック、 ・・・・

ダイオードのI-V特性と整流

ダイオードを用いた回路 R I V=5.0V 上の回路において、ダイオードを右図の電圧、電流で使用したい。抵抗Rは何Ωにすればよいか? 答 回路に流れる電流は20mA。抵抗Rに20mA流れることによる電圧降下とダイオードの電圧降下3.4Vを合わせると5.0Vになるので、

バイポーラトランジスタの静特性 IC コレクタ IB VCE ベース IE エミッタ 増幅 小さなベース電流で大きなコレクタ電流を制御

電界効果トランジスタの静特性 ID ドレイン VDS ゲート ソース VGS 消費電力が小さい ゲート電圧でドレイン電流を制御