障害児施設の契約制度移行による指定基準 ・給付費算定基準の考え方について (18年10月施行分)

Slides:



Advertisements
Similar presentations
障害福祉サービスの利用者負担について. ● 障害福祉サービスの利用者負担の考え方 ~障害福祉サービスの利用者負担が変わります ~  障害福祉サービスについても、必要な人すべてが適切にサービスを利用できる制 度(普遍的な制度)を目指します。 → 介護保険や医療保険と同じように、利用した量に応じて支払う仕組み.
Advertisements

利用者負担の更なる軽減 【障害児のいる世帯】. 1 障害児のいる世帯の利用者負担の見直しについて ○ 障害児のいる世帯の負担軽減措置について、保護者など家庭の負担が大きいといった事情に 配慮 し、次の措置を講じる。(平成19年度実施) ① 1割負担の上限額の引下げ(現行2分の1 → 4分の1)(通所施設・在宅サービス利用児.
障害者自立支援法の抜本的な見直し に向けた緊急措置 2007 年 12 月 障害保健福祉関係主管課長会議 H19.12.26 資料2.
(1)1日当たり利用者数が、定員50人までの場合は当該定員の20%(①)を、 定員が50人を超える場合は当該定員から50を差し引いた員数の10%(②)を ①に加えた数を、それぞれ超過しているとき → 基本単位数の70%を算定 (2)過去3か月間の平均利用人員が、定員の105%を超過している場合 → 基本単位数の70%を算定.
平成24年度・平成25年度 在宅サービス収支状況比較調査 報告書 平成26年9月 社会福祉法人 大阪府社会福祉協議会 老人施設部会 在宅分科会 調査研究小委員会.
複数種類の事業を組み合わせて実施する場合(多機能型)に係る指定の主なポ イント (事業ごとに指 定) 事業者の指定は、障害福祉サービス事業の種類ごとに行うことを原則とし、複数の事業を 一体的 に組み合わせて行う場合(多機能型)であっても、事業者の指定は、事業の種類ごとに行う。 (多機能型の対象事 業)
今さら聞けない 2015 報酬改定の見方 (受講者用メモ) 沖縄フォーラム 2015 分科会. 経営実態調査 基本報酬の増減に大きな影響 費用対効果の甘い事業は減額 ポイン ト1.
住宅バウチャー(家賃補助)制度の提案について 平成24年3月 大 阪 府 住宅セーフティネットの再構築のための提案.
「福祉・介護職員処遇改善加算」のご案内 平成27年4月1日から加算の拡充がスタート
労使協定により65歳まで継続して雇用する社員を選別する基準を定めている場合は…
生活介護・施設入所支援に係る報酬算定要件の見直し
医療型入所施設(療養介護、重症心身障害児施設等)の費用負担
居宅介護支援事業所.
訪問介護.
利用者負担に関する工賃控除の見直しについて
新体系サービスの取扱いについて 1.最低定員について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P2
衆議院総務委員会及び参議院総務委員会附帯決議
入所施設における工賃控除の見直しについて
平成18年10月1日から 療養病床に入院する高齢者の 入院時の食費の負担額が変わり、 新たに居住費(光熱水費)の 負担が追加されます

平成28年4月1日から 入院時の食費の負担額が変わり、 新たに調理費の負担が追加されます
高額医療・高額介護合算療養費制度の参考事例
通所施設・在宅サービス利用者の負担軽減措置の拡充について
「福祉・介護職員処遇改善加算」のご案内 平成27年4月1日から加算の拡充がスタート
重度障害者等包括支援について.

目標工賃達成加算の算定要件の緩和 「工賃倍増5か年計画」を積極的に推進するため、目標工賃達成加算が、工賃水準の引上げにより一層有効なものとなるよう、新たに「目標工賃達成加算(Ⅱ)」を設ける。  1.対象事業所  就労継続支援B型事業所  2.算定要件   ①前年度に、当該事業所の利用者に対して支払った工賃の平均額が、次のいずれにも該当すること。
「介護職員処遇改善加算」のご案内 平成27年4月1日から加算の拡充がスタート Q1.平成27年4月1日から、どのようなところが変わるの?
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
日中活動と施設入所支援の報酬の算定について
基準緩和通所型サービス (通所型サービスA)の創設(案)について
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
平成29年度 川崎市指定介護保険事業者 集団指導講習会
都道府県も国民健康保険制度を担うことになりました
障害福祉サービス等情報公表制度に係る手続きのご案内 平成30年4月に障害福祉サービス等情報公表制度が施行されました。
障害福祉サービス等情報公表制度に係る手続きのご案内 平成30年4月に障害福祉サービス等情報公表制度が施行されました。
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
訪問介護報酬 訪問入浴介護報酬 サービス提供内容・時間に応じた 基本サービス費 1回につき 1250単位 20分未満 165単位
障害者自立支援対策臨時特例 交付金に関するQ&A (追加分3)
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
天理市第1号訪問事業 (短期集中予防サービスC)について
○ 特別対策等による利用者負担の軽減措置については、 21年4月以降も継続して実施。 ※ 延長年限等については検討中
障害福祉サービス等情報公表制度に係る手続きのご案内 平成30年4月に障害福祉サービス等情報公表制度が施行されました。
【参考資料】 中核市市長会 地方分権検討プロジェクト.
重症心身障害児者等 コーディネーター育成研修 2 計画作成③ 重症心身障害児者等の ニーズ把握事例 ~久留米市のコーディネートの現状~
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
平成24年4月から 業務管理体制整備の届出が必要となります。 休止・廃止届を事前届出制にするなどの制度改正が併せて行われました。
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
障害者自立支援法等の一部を改正する法律案の概要
移行時運営安定化事業(従前額助成)について
福祉・介護人材の処遇改善【1,070億円】 1 目 的 2 概 要
総合事業サービス費に関する 1回報酬制の導入について
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
全国介護保険担当部(局)長会議資料 ~介護保険制度改正の検討状況等について~
生活介護・施設入所支援に係る報酬算定要件の見直し
介護保険サービス基準設定の基本的考え方について
※ 加算を取得した事業所においては、加算相当額の賃金改善を行うことが必要となります。
参考資料.
第2期障害福祉計画について(基本指針案の概要)
幼児教育・保育の無償化の概要 1.総論 2.対象者・対象範囲等
就学前障害児の発達支援の無償化における 事務のフローについて
平成18年10月1日から 療養病床に入院する高齢者の入院時の食費の負担額が 変わり、新たに居住費(光熱水費)の負担が追加されます
移行定着支援事業(新規) 1 事業の目的   小規模作業所等が障害者自立支援法に基づく新体系サービス(地域活動支援センターを除く。)の事業へ  移行した場合に、新たな事務処理を定着させるために要する経費や移行前の小規模作業所等の当時からの利用  者が継続して利用し、定着できるために実施する経過的な施策に要する経費等を助成することにより、新体系.
【問合せ先】 公益財団法人 介護労働安定センター 愛媛支部
資料3 【預かり保育】 無償化に伴って 必要とされる事務 (確認・支給認定・請求) ※預かり保育以外の事項(副食費等)については、 7月9日(火)の説明会でご説明いたします。
福祉・介護職員等 特定処遇改善加算について
Presentation transcript:

障害児施設の契約制度移行による指定基準 ・給付費算定基準の考え方について (18年10月施行分)    障害児施設の契約制度移行による指定基準   ・給付費算定基準の考え方について                   (18年10月施行分)

Ⅰ 障害児施設における契約制度の導入について Ⅱ 指定基準とは Ⅲ 指定基準策定の考え方について Ⅳ 人員・設備・運営基準の概要                目 次 Ⅰ 障害児施設における契約制度の導入について Ⅱ 指定基準とは Ⅲ 指定基準策定の考え方について Ⅳ 人員・設備・運営基準の概要 Ⅴ 障害児施設給付費算定基準の考え方について

児童福祉法の改正に伴い、平成18年10月から利用契約制度が導入される。 Ⅰ 障害児施設の契約制度移行について   児童福祉法の改正に伴い、平成18年10月から利用契約制度が導入される。 現行制度 18年10月から 行政がサービスの対象者と提供内容を決定し支弁する仕組み(措置費制度) 利用者がサービスを選択し、契約により提供されたサービスについて都道府県等が給付を行う仕組み(給付費制度) ※ 18年10月以降も虐待等利用契約になじまない場合については、引き続き措置費制度の対象となる。  利用契約制度導入に伴い、障害児施設が給付費制度による給付対象施設となるためには、新たに定める「指定基準」に基づき、都道府県等の指定を受ける必要がある。  ※ 平成18年10月1日に時点においてすでに存在する知的障害児施設等については、指定を受けたものとみなされる。 1

指定障害児施設等の設備及び運営に関する基準(仮称) Ⅱ 指定基準について    指定基準とは、障害児施設給付費の対象となるサービス提供主体の範囲を   特定するものである。    また、指定基準において、指定障害児施設支援の質の確保と指定障害児施   設が遵守しなければならない事項を定めることにより、利用契約制度の円滑な 運営を確保するものである。 ※ 「児童福祉施設最低基準」と「指定基準」の関係について 児童福祉施設最低基準 ・施設の構造の一般原則 ・職員の一般的要件 ・基本方針 ・職員配置基準 ・設備基準 ・サービスの取扱い基準 ・管理運営上の基準 ・指定障害児施設特有の事務等の取扱い基準   (ex.重要事項に関する書面交付、領収証の交付義務など) 指定障害児施設等の設備及び運営に関する基準(仮称) 2

Ⅲ 指定基準策定の考え方について    障害児施設については、今回の利用契約制度導入に伴う改正では、原則として児童福祉施設最低基準の見直しは行わず、指定基準策定にあたっては、児童福祉施設最低基準に加え、利用者負担の受領に関する事項等、新たに契約制度の導入により必要となる事項を定めるものとする。 ※ 構造改革特区において実施してきた調理の外部委託(調理を担当する職員を外部から派遣する)が全国展開   されることになるため、栄養士及び調理員の配置義務については児童福祉施設最低基準を改正する予定。(実施は、平成17年度中)  なお、障害児施設については、障害者自立支援法の施行後3年を目途として、障害児の児童福祉施設への入所に係る実施主体の在り方等を勘案し、検討を加えることとしている。 3

Ⅳ 指定基準における人員・設備・運営基準の概要 Ⅳ 指定基準における人員・設備・運営基準の概要  1 人員基準関係   ・ 各障害児施設ごとに児童福祉施設最低基準で定めている職員配置に    ついて、同様の内容を記載  2 設備基準関係   ・ 各障害児施設ごとに児童福祉施設最低基準で定めている設備基準に  3 運営基準関係   ・ 利用者負担額の受領に関する事項等給付に関する事項   ・ 運営規定等の管理基準   ・ 利用者に対する支援方針等処遇向上に関する基準 4

指定基準の骨格イメージ 5 1 基本方針 4 運営基準 2 人員基準 ウ 管理基準 3 設備基準  運営規程 4 運営基準 1 基本方針 2 人員基準 3 設備基準 4 運営基準  ア 給付に係る基準   ① 内容及び手続きの説明   ② 受給資格等の確認   ③ 支給の申請に係る援助   ④ 入退所   ⑤ 支給の申請に係る援助   ⑥ 入退所の記録の記載   ⑦ 入所者等に求めることができる金銭の    支払いの範囲等   ⑧ 施設利用者負担額等の受領   ⑨ 利用者負担額の上限管理   ⑩ 給付の請求のための証明書の交付   ⑪ 利用者に関する都道府県への周知  イ 処遇向上に関する基準   ⑫ 指定施設支援の取扱い方針   ⑬ 指定支援計画の策定   ⑭ 相談及び援助   ⑮ 食事の提供   ⑯ 社会生活上の便宜の供与   ⑰ 健康管理   ⑱ 緊急時の対応   ⑲ 生活指導・職業指導(個別)   ⑳ 入所者の入院期間中の取扱い   4 運営基準  ウ 管理基準    運営規程    施設管理責任者による管理及び責務    勤務体制の確保等    定員の取扱い    非常災害対策    衛生管理等    協力医療機関    掲示    虐待防止・身体拘束の責務    秘密保持等    相談支援事業者等に対する利益供与等の禁止    苦情解決    地域との連携    事故発生時の対応    会計の区分    記録の整備 5

 入院・外泊に係る給付費額算定基準の追加 Ⅴ 障害児施設給付費算定基準の考え方について  1  給付対象範囲の見直し     ・ 新制度においては、食費、光熱水費、日用品費、教育費等を給付対象外とする。  2  利用実績払い(日額払い)の導入(新規・変更)  入院・外泊に係る給付費額算定基準の追加 ・ 入所者が病院若しくは診療所への入院を要した場合又は入所者(入所による指定施設支援を受けているものに限る。)に対して外泊を認めた場合には、1月に○日を限度として所定単位数に代えて1日につき○○単位を算定する。ただし、入院または外泊の初日及び最終日は、算定できない。 6

【サービス利用者数の算定方法の見直し(案)】  ○ 規制の見直し 新事業体系・現行支援費制度と同様、以下の規制の見直しを行う。    定員と実際の利用者数の取扱いを柔軟化し、施設の利用率向上を図る。 【サービス利用者数の算定方法の見直し(案)】 (期待される効果) 各事業所の利用率の向上と併せて、 サービスの潜在的な需要に対応 (1)定員を超えて利用予定者を受け入れることを可能とする。 (2)過去3ヶ月間の平均実利用人員が定員を下回っていることを前提に、一日   当たりの実利用人員が定員を超過している場合でも、一時的なものとして認   める。 (3)ただし、サービスの質を確保するため、入所、通所それぞれごとに、   次の事由に該当する場合には、報酬の100分の○○に相当する額を   減算する仕組みを導入。    ① 一日当たりの利用者数が、定員の○%又は定員に○人を加えた数を超過している場合    ② 過去3ヶ月間の平均利用人員が、定員の○%又は定員に○人を加えた数を超過している場合 7

※ 医療型障害児施設:重症心身障害児施設、肢体不自由児施設、第1種自閉症児施設、肢体不自由児通園施設 3 各種加算の見直し等  ○ 対象外となる現行加算     ・ 入所児童(者)処遇特別加算費、施設機能強化推進費(自活訓練事業を除く)、     被虐待児受入加算費(措置費は引き続き支給) ・ 単身赴任手当加算・寒冷地加算 栄養管理体制加算の新設(※ 医療型障害児施設を除く。)  入所・通所施設における栄養管理関係については、本体報酬の中での評価から、施設規模別に別途加算で評価する。  なお、加算の評価については、障害者施設並びとする。 ※ 医療型障害児施設:重症心身障害児施設、肢体不自由児施設、第1種自閉症児施設、肢体不自由児通園施設 8

<入所施設の場合> 利用者の栄養状態を把握し、栄養計画を作成するなど、適切な栄養管理を行うとともに、進捗状況を定期的に評価、見直しをしていることを条件として以下の加算を設ける。   ○栄養管理体制加算(規模別)     管理栄養士又は栄養士の配置を行った場合に加算      (ア)管理栄養士の配置(常勤) ・・・・○○単位      (イ)栄養士の配置(常勤) ・・・・・・・・・○○単位      (ウ)その他の栄養士の配置 ・・・・・・・○○単位 <通所施設の場合> 利用者の栄養状態を把握し、栄養計画を作成するなど、適切な栄養管理を行うとともに、進捗状況を定期的に評価、見直しをしていることを条件として、以下の加算を設ける。   ○栄養管理体制加算 (規模別)     41人以上の通所施設において栄養士の配置を行った場合に加算  (ア)栄養士の配置(常勤) ・・・・・・・・○○単位  (イ)その他の栄養士の配置・・・・・・・○○単位 9

4 算定時の端数処理の扱い ○通所施設の低所得利用者への食事提供加算 【参考】 現行の端数金額の切り捨て基準は以下のとおり    ・ 施行後の3年間、通所施設を利用する低所得者(生活保護、低所得1、低所得2)について、食費のうち人件費相当分を支給し、食材料費のみの負担とする減額措置を講ずることとしたことから、当該低所得者に対する食事提供の加算を新たに設ける。 4 算定時の端数処理の扱い      指定施設支援に要する費用の額を算定した場合において、その額に1円未満の端数がある    ときは、その端数金額は切り捨てて計算するものとする。     【参考】       現行の端数金額の切り捨て基準は以下のとおり          ・居宅支援   10円未満切り捨て          ・施設支援  100円未満切り捨て          ・介護報酬    1円未満切り捨て 10

5 単位制の導入 6 その他 ○ 報酬単価については、 ① 利用者負担額の算定が容易になること ② 地域差の反映が容易になること 5 単位制の導入    ○ 報酬単価については、     ① 利用者負担額の算定が容易になること     ② 地域差の反映が容易になること      から、従来の円単位の報酬単価から、相対係数化(点数(単位))を導入する。 6 その他 ○ 地域区分については、地域手当に準じた区分とする予定である。 ○ 公立施設については、障害者施設と同様の減算規定を設ける。 11