核理研利用者の会報告 2008.5.30
核理研加速器共同利用 (H14~19年度) 加速器運転時間 H14 H15 H16 H17 H18 H19 (hours) 電子ライナック 1596 2460 3312 2220 2376 1758 ライナック実験 480 504 588 396 312 180 STB リング入射 1116 1956 2724 1740 2064 1578 STB リング 1116 1956 2724 1740 2064 1578 ストレッチャー実験 228 528 348 0 0 0 ブースター実験 684 1092 1944 1380 1788 1530 マシーンスタディ 204 336 432 360 276 48
核理研共同利用研究 共同利用実験参加者数(延べ人数) 共同利用実験参加者数(延べ人数) H15(学内/外) H16(学内/外) H17(学内/外) H18(学内/外) H19(学内/外) 核物理 82(62/20) 114(100/14) 201(171/30) 217(178/39) 231(141/90) RI・放射化学 59(31/28) 87(48/39) 72(33/39) 54(15/39) 43(12/31) 加速器・放射光 33(27/6) 27(21/6) 23(14/9) 16(10/6) 8(5/3) 総 計 174(120/54) 228(169/59) 296(218/78) 287(203/84) 282(158/124) 実験課題採択数/申請数 (採択シフト数/申請数) H15(シフト数) H16(シフト数) H17(シフト数) H18(シフト数) H19(シフト数) 核物理 3/3(22/42) 4/4(202/235) 8/8 (127/287) 9/9 (211/213)) 17/17 (148/168) RI・放射化学 18/18(30/35) 21/21(38/44) 19/19 (19/23) 12/12 (22/27) 11/11 (19/25) 加速器・放射光 4/4(20/20) 2/2 (20/20) 2/2 (12/12) 1/1 (10/10) 0/0 (0/0)
人事異動: 平成19年10月1日 採用:助教 (研究助教) 藤村寿子 (京都大学研究機関研究員より) (科研費特別推進:クォーク核物理プロジェクト) 平成20年1月1日 転出:助教 結城秀行 (サイクロトロンRIセンターへ) 平成20年3月31日 転出:教育研究支援者 武藤俊哉 (KEKへ) :事務係長 猪俣 正彦 (附属図書館へ) 平成20年4月1日 転入:事務係長 泉 雅大 (川渡農場より) 工事関係: 高周波電源棟 特別高圧受電遮断機更新(総長特別経費) クライストロン2号機電源の重故障
今年度: 契約電力:4月より 1300 kW 1.2 GeV NKS実験では超えること必至 場合によっては実験グループの協力を要請 予算:きびしい(施設経費毎年1%削減、STB維持費なし) 配当見込みは、183百万円程度 ⇔ 205百万円(平成16年度) 電気代は60百万円 クライストロン2号機電源は、当面 50 pps 運転(設置まで最低半年)
概算要求 H20年度 戦略的研究推進経費 (特別教育研究経費) 電子加速器による高輝度コヒーレント光科学研究創出事業 【目的・目標】 東北大学における連携・融合研究の基盤として、理学研究科附属原子核理学研究施設に、世界初のアイソクロナス偏向リングを開発・設置し、テラヘルツ光から赤外光にわたり、未踏の超高輝度光源を実現する。リングから得られるコヒーレント放射光と自由電子レーザ光を利用し、関連分野研究者の共同・連携のもとに、生体から固体にわたる広範な物質科学研究を推進し、新たな研究領域を開拓する。 年度別事業実施経費 H20 776,000 (アイソクロナス偏向リング、入射線形電子加速器、高輝度RF電子銃) H21 50,000 H22 50,000 H23 50,000 H24 50,000 「テラヘルツ光による生体組織イメージング」,「コヒーレント赤外光によるバイオセンシング」,「コヒーレント光による生体物質の可視-遠赤外分光」,「液・液、ミセル微小界面における化学種の存在状態分析」,「燃料電池材料の遠赤外-テラヘルツ分光」等
電子・光量子科学推進・基盤的実験装置・未踏領域開拓 電子・光量子科学研究センター 電子・光量子科学推進・基盤的実験装置・未踏領域開拓 電子・光量子: 全波長領域 高輝度・コヒーレント光 レーザ電子光 分子・生物・生命科学 物質・材料科学 凝縮系物理学 素粒子・原子核物理学 Spring8 KEK PF ・・・・ 光量子クォーク 核物理推進 (7.5 GeV 電子光) 輝度 超高輝度光量子科学創出 (スーパーコヒーレント テラヘルツ光リング) 1.2 GeV STB リング 10-2 10-4 10-6 10-8 10-10 10-12 10-14 10-16 波長(m) テラヘルツ波 真空紫外線 軟エックス線 マイクロ波 遠赤外線 可視光線 紫外線 エックス線 赤外線 ガンマ線
シンポジウム「電子・光量子ビーム科学の新たな展開」 日時:11月7日(水)午前10時40分‐午後5時30分 場所:理学研究科数理科学記念館 主催:理学研究科原子核理学研究施設・物理学専攻 1.はじめに (10:40-11:00) 橋本治(理学研究科長) 理学研究科長あいさつ 笠木治郎太(核理研施設長)核理研の計画(現状のポテンシャルとその展開) 2.放射光・ブレムス光の利用とその発展 (11:00-11:50) 清水肇(核理研)「GeV光子ビームによるクォーク核物理」 相馬清吾、高橋隆(物理学専攻) 「放射光を用いた超高分解能光電子分光」 3.テラヘルツ光ビームによる科学 (11:50-午後2:45) 大谷知行(理化学研究所) 「テラヘルツセンシングとイメージング」 小川雄一(農学研究科) 「テラヘルツイメージング技術を用いた応用研究」 谷内哲夫(学際科学国際高等研究センター) 「レーザー励起コヒーレント波長可変テラヘルツ光源」 藤村勇一(化学専攻) 「高強度コヒーレントテラヘルツ光が拓く分子科学の新領域」 4.加速器テラヘルツ光源(2:45-3:10) 濱広幸(核理研) 「スーパーコヒーレントテラヘルツ光リング計画」 5.テラヘルツ光ビームによる科学II (3:25-4:40) 豊田直樹(物理学専攻) 「超伝導など電子機能性物質の伝導ダイナミックス」 野尻浩之、松田准(金属材料研究所)「テラヘルツ光による強磁場スピン科学」 河村純一、神嶋修(多元物質科学研究所)「固体イオニクス材料の低エネルギー励起とテラヘルツへの期待」 6.大学における加速器 (4:40-5:30) 山嵜鉄夫(京都大学)「大学における加速器光量子科学研究」 安東愛之輔(KEK)「大学における加速器光量子科学研究ー兵庫県立大(姫工大)の経験からー」
電子加速器高輝度コヒーレント光科学 電子加速器高輝度コヒーレント光科学 ① 世界初のアイソクロナス偏向リング 第4世代を超えるコンパクトな光源 ② 200fs電子バンチによるテラヘルツコヒーレント放射 平均出力100 W のテラヘルツ光 ③ リング型SASE-FELによる超高輝度レーザ光 コヒーレント光の1000倍の未踏超高輝度 ④ 超高輝度テラヘルツ光を用いた新たな研究領域 ⑤ 第4世代を超えるX線リングへの拡張 将来的スケールアップ