総合政策学部4年 松本健太郎 環境情報学部3年 大野亜紗子 環境情報学部2年 蓮尾華代

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○○ 事業計画書 2015 年 ○ 月◇日 チーム名. 事業計画書目次 I. はじめに i. チームメンバー紹介 ii. 事業の提案 iii. 提案の背景(ニーズ) II. 事業計画概要 i. 市場規模 ii. 他社の動向 iii. ターゲット顧客 iv. 製品・サービス v. ビジョンストーリー.
青い海を創造する企業は、赤い海で競争する企業とは対照的に、自社の競争 力についてベンチマーキングなどしない。 青い海は、従来の戦略の根本であるバリュー・プロポジション(提供価値)とコストのトレー ド・オフを否定している。 顧客にもたらされる価値は、商品やサービスの効用と価格から生まれ る。 企業にもたらされる価値は、コスト構造と適正価格から生まれる。
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総合政策学部4年 松本健太郎 環境情報学部3年 大野亜紗子 環境情報学部2年 蓮尾華代 「現代の二都物語」  5章 技術とともに歩む 総合政策学部4年 松本健太郎 環境情報学部3年 大野亜紗子 環境情報学部2年 蓮尾華代

地域ネットワーク型システム シリコンバレーが「技術的な側面」 においてもトップとなったのは、 のおかげ。 この章の概要  においてもトップとなったのは、 地域ネットワーク型システム                  のおかげ。  シリコンバレーが1980年代後半、ルート128や他米国地域に比べ、雇用規模・総売上・成長率&スピードすべての面においてコンピュータイノベーションのトップとなったのは、従来の産業立地論・防衛費削減・製品ライフサイクル理論etc.では説明がつかず、地域ネットワーク型システムのおかげである。 規模(雇用・総売上・成長率&スピード)すべてシリコンの勝ち☆

シリコンバレーの強み、ここにあり 「特殊な社会基盤」から生み出される… 1.ネットワーク≫横のつながり  1.ネットワーク≫横のつながり [example] SilconGraphics           企業、大学、ベンチャーキャピタル、  地元サービス提供者&資材供給者が連携   企業の内部と外部環境の境界があいまいに   SilconGraphicsもシリコンバレーもレベルアップ  2.スピード≫製品を市場に出すまでの時間の短さ  業者・ライバル・高度な知識を持つ幅広い顧客層や  潜在顧客が集中 ※地理的に近い事よりも、地域の人間関係のネットワークと   自由な交流促す「文化」が重要 80年代シリコンバレー: ・失敗を認める。あたりまえのプロセス。 従来のようなコミュニティはなくなっていた (=地域内のだれもが知り合いではない・異常な富の時代は終わった)    ↓BUT オープン・早い活動スピード・協力的な文化は残った

半導体産業とシリコンバレー シリコンバレー史上最大の新企業ラッシュ(70年代後半~80年代)により地域経済が多様化 シリコンバレー再活性化をリードしたもの : 半導体産業 新企業の特徴:先輩達が採用した企業モデルを退け新しい道を開く    (Ex) 企業モデル、戦略や組織構造、産業システム     危機にあえぐ大手メーカーの隣で、       新企業によるタイプの異なる半導体ビジネスが繁栄(80年代) 半導体産業の構造的変化      90年代には標準半導体事業から古参メーカーも手を引きともに高性能カスタム半導体を生産。      →市場を細分化して新しい製品を次々と生み出す流れ 大量生産チップ → 特別用途向けデバイス 企業モデル-地域の社会・技術ネットワークを基盤とする「半導体生産モデル」    戦略-他社と差別化した製品を価格を上げて次々と発売       -市場を細分化する       -半導体生産も細分化する    組織構造-個人の自主性を重んじる権限を分散した構造    産業‐エンジニアリングの中身が濃い、少量生産で高付加価値のチップを生産 

ルート128企業の衰退 ルート128の衰退は ますます進行 独立企業型システムに見られる自給構造 機密重視の伝統 地域の企業家活動を抑制 機密重視の伝統    (Ex) DEC 優れた技術者たちがルート101沿いに移住 地域の企業家活動を抑制 ルート128の衰退は ますます進行

コンピューター関連業界の成長と多様化(シリコンバレー) 80年代 半導体産業の技術戦略と同様に、、 技術の専門化、および多様化の流れとアウトソーシングの活動 より専門化、かつ細分化された製品の発売 技術革新に関して分野を特化し、他社と協力し製品を出す 脱垂直統合化の加速

製品ライフサイクル理論の矛盾と地域ネットワークシステム 製品ライフサイクル理論では説明できない矛盾とは? 1 半導体産業が成熟したときに、シリコンバレーが衰退せずに成熟したのはなぜか? 2 ルート128にはコンピューターシステムの技術や専門知識が、長年にわたって   蓄積されたにも関わらず、衰退していったのはなぜか? 地域ネットワークを基盤とした産業構造が要因ではないか?

技術、組織、地域社会構造から見るSVとR128の比較 サンマイクロシステムズ ストレイタス アポロ ・Unixベース ・徹底した協力主義と アウトソーシング活動 ・UNIXを採用 ・RISCマイクロプロセッサ の設計をアウトソーシング ・模倣されやすい ・生産コストが低い ・価格が安い ・独自のCPU、 ・専用ICの設計、生産 ・所有権で守られたOS ・互換性が無い ・価格が高い 技術 組織 全員が20代という創始者 カジュアルな企業風土 大企業から招いた社長 形式を重視した意思決定手段 シリコンバレーでの 経験を持つ起業家 地域 シリコンバレー (地域ネットワーク型) R128(独立企業型) R128(独立企業型)