PluribusスイッチNexenta Storの導入

目 次 会社概要 Joint Solutionの検討背景 Before/After 導入後に変わった点 まとめ トゥモロー・ネットの崔と申します。PluribusNetworkとNexentaStorの導入事例を紹介させていただきます。

会社概要 株式会社アクセル ・東証一部（ 証券コード：6730 ） ・本社：東京都千代田区、設立：1996年 ・代表者：松浦一教 ・資本金：1,018百万円 グラフィックスLSIを主力とするLSI及び応用機器の開発･販売 パチンコ・パチスロ機（遊技機器）市場向けが主力 研究開発型ファブレス半導体メーカー 導入事例として紹介させて頂きますのは株式会社アクセル様です。東証一部に上場されていて、半導体の設計、開発をされている会社さんです。主にパチンコ機械に入るグラフィックス処理のChipを開発されています。本社は秋葉原のUDXにあります。 秋葉原UDX 10階

主要な製品 パチンコ・パチスロ機市場向け 組み込み機器市場向け その他 グラフィックス LSI LEDドライバ LSI メモリモジュール PC/スマフォ向け 主要製品としてはパチンコ・パチスロ機に入るグラフィックスLSI、LEDドライバLSI、メモリモジュール、組み込み機器用のグラフィックスLSI、ソフトウェアムービーコーデックなどがございます。 ソフトウェアムービー コーデック「H2MD」

グラフィックス LSIを強みとする半導体メーカー 主力市場はパチンコ・パチスロ機市場 売上高(2016年3月期)の約80％をグラフィックスLSIが占める パチンコ・パチスロ機向けが売上高の95％強を占める グラフィックスLSIのシェアは約50％～と圧倒的 その他･LSI関連 そ の 他 そ の 他 LEDドライバ メモリモジュール C社 10％ 売上高 89億円 売上高 89億円 B社 10％ アクセル 約50％～ 売上の約80％をパチンコ・パチスロ機向けのグラフィックスLSI製品がしめています。主力商品であるグラフィックスLSIは、約５０％以上の業界シェアになっているとのことです。 パチンコ・パチスロ機向け A社 10～15％ グラフィックスLSI ＊出所）当社調べ

扱うデータ容量（共有ストレージへの転送容量）の増加と、利用ユーザーが Joint Solution の検討背景 扱うデータ容量（共有ストレージへの転送容量）の増加と、利用ユーザーが 比例して増えたため、Linux上での共有ストレージ運用の限界を感じていた。 OSS製品でNFSを扱えるものもありましたが、弊社での利用に特化した部分 共有ディレクトリをNFSとCIFSからアクセスさせることを実現できる製品の 検討をすすめる。 上記課題をリクエストとして上げると、Nexentaを利用することでパフォーマンス 改善と、これまで通りの運用を踏襲できることをトゥモロー・ネットより コミットがあった。 導入を検討された背景ですが、半導体の設計・開発の際にロジックシミュレーションをしていますが、シミュレーションサーバーの共有ストレージをLinuxのNFSとSambaで構築して使っていましたが, データ容量と利用者の増加によりLinuxでの運用に限界を感じていた様です。それで、弊社トゥモロー・ネットよりNexentaとPluribusのJointSolutionを提案することになりました。要件としては既存の運用を変えたくない、ストレージのパフォーマンスを上げたいと大きくこの2点でした。

検証に際して、Pluribus製のSDNスイッチとの親和性について案内を受ける 検証から導入 検証に際して、Pluribus製のSDNスイッチとの親和性について案内を受ける Pluribusを含め、検証環境用機器・ライセンスの提供や、システム構築を スムーズに行い、検証期間中に出てきた課題も逐次対応。 およそ2ヶ月の検証期間で、テスト項目・テスト内容についても納得のいく 結果を得ることができた。 結果的にコストを抑え、ストレージ・Switch・OS全てをワンストップで 完結することができた。 実際のシステム導入決定の前に約2か月間、POCを実施しました。この期間で既存運用に合わせるためのNexentaStorの設定とネットワークの構成の検証を行っています。詳細なシステム構成などは次にご説明します。

システム図 / Before 計算ノード 1GB NIS, AD, DNS Windows Server 1GB Network Switch 1GB Windows PC 既存環境の構成図になります。 半導体設計でVivadoというソフトを使っています。シミュレーションJobが計算ノードで実行されてその処理データが共有ストレージに保存される構成です。 共有ストレージはLinuxにNFSとSambaサーバーを立てて使われていました。 シミュレーション処理を複数のユーザが利用されるために、計算ノードの認証にNISを使っていて、共有データをWindowsからもアクセスできる様にするためにSambaサーバを使い、AD連携を行っています。 既存環境ですと1Gbとネットワークになっていました。それでストレージ側のIOがかなりボトルネックになっている状況でした。 データ共有（NFS/CIFS<samba>）

システム図 / After 計算ノード 10GB NIS, AD, DNS Windows Server 10GB 1GB Network Switch 10GB Network Switch Windows PC 20GB (10GB 2port LACP) 導入後の構成図になります。 まず、計算ノードと共有ストレージ側のネットワークをPluribus E68で繋ぎました。既存、計算ノードには10Gb SFP+のNICを追加しています。 データ共有用ストレージとしてはNexentaStorを使いまして、ストレージ側は10Gbのポートをボンディングして20GbまでBandWidthが出るようにしました。 NexentaStoeに大量のDRAMを搭載してWriteBack処理する事で、DiskIOがボトルネックにならずに、計算ノードがストレージ側に高速でテータアクセスできる様にしています。 このシステムにVCF Centerを追加し、計算ノードとストレージ間のネットワークが可視化と、計算Cluster全体のボトルネックが素早く把握できる様にしています。 VCF-C データ共有（NFS/CIFS）

・大きなスループットにも耐えうるNexentaのキャッシュ機能（Read/Write） 導入後に変わった点 パフォーマンス ・10G化したことによるスループットの向上 ・大きなスループットにも耐えうるNexentaのキャッシュ機能（Read/Write） Throughput (MB/s) IOPS Latency (ms） x1M SeqRead 100 (10G) 1083.7 1047 5.49 x1M SeqRead 100 (1G) 82.6 80 447.39 導入する事で改善された点です。 一つ目はCluster全体のパフォーマンスが上がっています。実際、シミュレーションの処理が数日かかることもある様でして、パフォーマンスの改善はエンドユーザ様から喜ばれているとのことです。 実際、計算ノードから測定したNFSのIO性能ですが、かなり改善されています。1Gbから10GbにGradeUpした点もありますが、NexentaStor側のDRAMキャッシュの性能が充分発揮出来ています。

GUI監視ツールによりポート毎（接続ホスト単位）でトラフィックを可視化出来る 可視化の画像 GUI監視ツールによりポート毎（接続ホスト単位）でトラフィックを可視化出来る 二番目はPluribusのVCF CenterでCluster全体のネットワークの状況が見える様になったことです。各計算ノードのコネクション状況、トラフィック、レイテンシー、がGUIからイメージで見える様になっています。

コマンドが単純なので、運用の学習コストが少ない コマンド画面のキャプチャ画像 コマンドが単純なので、運用の学習コストが少ない 3番目はPluribusのスイッチですが、かなり使いやすいと言われています。SDNスイッチだと設定が難しい印象がありますが、シンプルなCLIで覚えやすいという事です。

Backup / Recovery のスピードアップ 今後のチャレンジ VMの共有ストレージとしての検討 DRサイトへのレプリケーション Backup / Recovery のスピードアップ アクセル様の今後のチャレンジです。 高価のストレージベンダーからSDS、SDNに切り替えたいとのことです。 現在使われているVMの環境、社内データのDR、バックアップへSDSの導入を検討されたいとのことです。 以上で、アクセル様の導入事例の紹介とさせていただきました。 ご清聴ありがとうございました。

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