TAのための 資料探索指導法研修会 2018年度春学期 ©2018名古屋大学附属図書館

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TAのための 資料探索指導法研修会 2018年度春学期 ©2018名古屋大学附属図書館 (アニメーションのON/OFFは、スライドショータブ→スライドショーの設定→アニメーションを表示しない で設定できる) 【はじめに:何で集まってもらったのか、これから何をしてもらうのか】 名古屋大学の新入生はおよそ2000人おり、全ての新入生に対して、図書館職員が利用ガイダンスをすることは難しい。 そのため、新入生全員が受講する基礎セミナーの中で”TAを雇用しているクラス”については、図書館利用ガイダンスにあたる『図書館利用説明会』の実施と、基本的な文献の探し方の指導をTAにお願いして行ってもらっている。 今日は、この『図書館利用説明会の実施』と『基本的な文献の探し方の指導』を基セミの期間中にどのように行ってもらうか、その段取りや考え方を図書館から基セミTAの皆さんにお伝えすることを目的として、集まってもらった。 ご参考までに、基礎セミナーTAの勤務時間は全部で33時間あるが、そのうち3時間は、この研修会(1.5時間)に参加することと、図書館利用説明会(1.5時間)を実施するための業務時間として割り振られている。 皆さんはここに、TAのお仕事として来ているんだよって事を覚えておいてほしい。 ©2018名古屋大学附属図書館

TAのための 資料探索指導法研修会 1.業務内容 2.「図書館利用説明会」指導のポイント 3.基礎セミナー期間中の指導 4.図書館資料探索ツアー 今日の研修会で話すこと。 【おおよその時間配分】 1.  10分 2.   20分 3.  10分 宣伝、質疑応答  5分 4. ツアー案内 45分 ------------------------         計 90分 ©2018名古屋大学附属図書館

1. 業務内容 まずは、この研修会を受講した後、実際に何をするのかの概要を説明 ©2018名古屋大学附属図書館

1.業務内容 「図書館利用説明会」の実施 大幸・鶴舞キャンパスの方へ ツアーコースを基本に、オプションの時間配分・組み合わせは担当教員と相談 【ツアーコース】 図書館資料探索ツアー(60分) 【オプション】 オプション(各10〜30分) 図書・雑誌を探す OPAC検索の基本 参考文献の見方・書き方 論文を探す 新聞記事を探す 情報利用のルール 電子書籍の利用 分館・学部図書室案内 1.TAのみなさんには、基礎セミナー受講の学部1年生に対して、図書館利用説明会(図書館ツアー    +オプション)を実施していただく。 ツアーコースについて   →説明会の標準コースは『図書館資料探索ツアー』。OPACで検索した後、実際に図書を    手に取るまでを体験させる。 オプションについて   →ツアーに加えて必要に応じて行う。基セミの授業等で別途図書探索の実習を体験する    場合は、図書館探索ツアーの実習部分を省略し、その分をこれらの項目の説明にあてる    構成にしてもよい。セミナーのテーマに合わせ、検索ツールを重点的に紹介してもよい。    これらの資料は後で紹介する『TAのためのアシストページ』に掲載されている。 2.大幸・鶴舞キャンパスで実施する基礎セミナーの場合(ここの説明はアシストページにも掲載)   ・・・新入生の授業の半分は東山キャンパスで行われるため、中央図書館の利用方法を身に     つけてほしい。     ただし、移動が難しいなどでどうしても中央図書館で実施できない場合のみ、バーチャルツアー     (オンライン教材)で代替してもよい。その場合も、教材へのリンクだけ教えて自習させるのでは     なく、TAが解説してOPAC検索を体験してもらう。 ©2018名古屋大学附属図書館

1.業務内容 「図書館利用説明会」の報告 ・方法:「実施報告フォーム」に入力、送信 ・期間:概ね7月頃まで ・報告内容 説明会実施の有無  ・方法:「実施報告フォーム」に入力、送信  ・期間:概ね7月頃まで  ・報告内容 説明会実施の有無   有の場合:日時 無の場合:理由 実施内容(選択式) 実施した感想など 説明会を実施したら、忘れずに報告すること。 報告フォームはアシストページにリンクあり。 実施しなかった場合も、実施しなかった理由と本研修会への意見等を送信。 ※最初に話した『3時間分の勤務時間』の申請自体は、説明会実施の有無に関わらず、  今日の研修会を受講していれば認められるようになる。  例えば、担当教員からTAに対し『基セミの授業内で図書館利用の説明や図書探索の  実習を行うため、別枠で図書館利用説明会を実施する必要は無い。その分他の仕事  をしてほしい』と指示された場合、説明会のための1.5時間で授業の補助を行ってもOK。 ©2018名古屋大学附属図書館

1.業務内容 本日のスライドや、モデルコース・オプションなどの図書館利用説明会に使う資料、図書館利用説明会実施報告フォーム等、図書館関係の業務に関わる資料は、こちらのページに掲載。 基礎セミナーA TAのためのアシストページ http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/guide/literacy/ta.html ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント ©2018名古屋大学附属図書館 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント ここからは、実際に図書館利用説明会をする時の指導のポイントについて説明。 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント みなさんが入学された時・・・ 図書館を始めて使ったのはいつですか? 大学図書館の印象は? 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント みなさんが入学された時・・・ 図書館を始めて使ったのはいつですか? 大学図書館の印象は? 今、図書館をどう利用していますか? どのようにして使えるようになりましたか? もし、図書館が使えなかったら、どうなっていましたか? 学生としての体験をもとに指導するとより効果的 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書館資料探索ツアー ★指導のポイント: 詳しくは配布資料「新入生のための図書館探索ツアー」を参照 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書館資料探索ツアー 詳しくは配布資料「新入生のための図書館探索ツアー」を参照 他のTAとは、できるだけルートが重ならないように 東側の階段は上り、西側の階段は下りに使用 まずは「図書館資料探索ツアー」について。 ツアーのルートや各エリアで最低限伝えていただきたい内容は、配布資料に書いてある。 基セミ期間中は複数のツアーで館内が混雑するため、混み具合を考慮して適宜ルートを変えて回ること。(資料のルートどおりに進む必要は無い。新入生に伝わればOK) 【ツアーマップを実際に見ながら、書いてあるポイントを簡単に説明】 ★指導のポイント: 各エリアで最低限伝えてほしいことは、ツアーマップのコメント欄を参照 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書館は・・・ 本を借りるところ? 学習スペース グループ学習、プレゼン 調べもの、学習相談 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書館は・・・ 本を借りるところ? 学習スペース グループ学習、プレゼン 調べもの、学習相談 PC利用、印刷 雑誌(学術論文) 電子資料:図書館外からも使える etc. ※入館・貸出には学生証が必要 ★指導のポイント: 高校の図書室と大学図書館の違い 本を読む、借りるだけではない 「調べ学習」から一歩進んだ自立的な学習の場 学術雑誌(論文)が重要 ※中央図書館の配置、設備は 「中央図書館利用案内」フロアマップ 「図書館資料探索ツアー(体験型) 」(配布資料) 【ツアー資料と重複する部分もあるが、特に触れてほしいこと】 大学の図書館は高校の図書室とは異なることを伝える。 (図書館は「本を借りるところ」というイメージの新入生も多い) 例えば・・・ 本やPCを使って学習したり、グループで勉強会などができるスペース 授業のための資料探しでわからないことがあれば、カウンターで相談 施設や設備の使い方や相談窓口の場所は、図書館ツアーの中で説明 入館・貸出・施設の利用には学生証が必要 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント ★指導のポイント: ●大学の財産を守る ●他の人への配慮 図書館を使う前に・・・ 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書館を使う前に・・・ 借りた図書の期限を守る 図書・雑誌、備品・機器を大切に扱う 館内では静かに ラーニング・コモンズ(2F)ラーニングポッド(3F)では、学習のための会話可 指定場所以外での携帯電話の通話不可 飲食物(食物、蓋のできない飲物)の持込み、喫煙は厳禁 図書館のゴミ箱は入り口の 一箇所のみ コピーをとるときは著作権法の範囲内で ★指導のポイント: ●大学の財産を守る ●他の人への配慮 図書館の資料・施設・設備は大学の財産。後の時代に残す責任がある ラーニング・コモンズ(2F)とラーニングポッド(3F)では、学習のための会話はできるが、大声・学習以外の会話は不可 飲食ルール:ただのマナーではなく、資料・施設を守るため 他の人にとっても快適な空間を保つ 図書館の資料や施設、机・PCなどの設備は大学の財産。汚損しないよう細心の注意をはらうこと。 借りた図書は期限内に返すこと。 公共の空間であることを考え、他の人にも快適な学習空間を保つ。 2階のラーニング・コモンズでは学習のための会話はできるが、度を越した大声や学習以外の会話は不可。 携帯電話は各階の中央通路付近のみ通話可。 飲食物は蓋のしっかり閉まるペットボトル、水筒などのみ持込み可。 コピーをするときは、著作権法とルールに従って利用(コピーのルールについては後で説明) ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 名古屋大学の所蔵 OPAC =Online Public Access Catalog 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 名古屋大学の所蔵 あるかどうか どこにあるか を調べる OPAC =Online Public Access Catalog  ★指導のポイント: 図書の所在はGoogleでは調べられない! いつでも、自宅やサテラボ、スマホから検索できる 図書や雑誌を探すときはOPACを使う。 名大中の本棚を直接見て回って探すことは、効率的ではない OPACでは『気になるキーワードに関する本が名大にあるのか』『もしあるならば、どの辺りに行けばよいのか』を調べることができる 新入生はインターネット検索には慣れているが、恐らく図書検索ツールの存在は知らない   (Google検索等の検索エンジンでは、蔵書の検索はできない) OPACは図書館トップページにリンクあり 図書館内でなくても、どこからでもほぼ24時間検索できる ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント OPACで図書を探す 2語以上で検索するときは 間にスペース タイトルをクリックして 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント OPACで図書を探す 2語以上で検索するときは 間にスペース 日本語 常識 タイトルをクリックして 詳しい情報をみる 新入生には この画面で検索ができること 図書のタイトルを完全な形で入力しなくても検索できること を伝える。 キーワード検索画面では、出版年での検索はできない。 漢字がわからないときは読みで(辞典/事典 →じてん) 資料種別、所蔵館で絞り込みができる ©2018名古屋大学附属図書館

☟名大に同じ図書が2冊あり、うち1冊が中央館にある 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書情報の見かた ☟名大に同じ図書が2冊あり、うち1冊が中央館にある 【配置場所】 ・おおまかな場所  (「中央○○」=中央館) ・クリックすると地図表示 【請求記号】 ・図書の「並び順」と  「分類=図書のテーマ」 ・図書には背ラベルで表示 ★指導のポイント: 図書の数は膨大。いろいろな場所に分かれて並んでいる 「配置場所」と「請求記号」の両方をメモしないと見つけられない 中央館だけでなく他の図書室の蔵書も表示される。 『配置場所』と『請求記号』を両方メモしないと目的の図書にたどり着けないことを強調。 図書の出版情報 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント ★指導のポイント:図書館は中央図書館だけではない 20以上の図書館・図書室 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント ★指導のポイント:図書館は中央図書館だけではない 20以上の図書館・図書室 医学部分館(鶴舞)、保健学図書室(大幸) 学部・学科・センター等の図書室 名大全体で約330万冊の図書。中央図書館に130万冊 ※東山キャンパスマップ:「中央図書館利用案内」裏表紙 中央館以外の図書館や図書室がどこにあるかは、利用案内の裏表紙に地図と一覧がある。 (OPACの検索結果中、『配置場所』をクリックしても確認できる) 中央図書館のほかにも各学部等に図書室があり、専門的な資料はそちらの方が充実している。 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書の場合 小笠原喜康 『大学生のためのレポート・論文術 新版』 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書の場合 小笠原喜康 『大学生のためのレポート・論文術 新版』     (1)                  (2)               (3) 講談社現代新書;2021 (講談社 2009)        (4)             (5)   (6) 赤字の部分がキーワード検索に使える (1)図書の著者・編者 (2)書名 (3)版表示  (4)シリーズに関する情報 (5)出版者 (6)出版年 シラバスでは 書名以外は 省略されることも! 図書を探す場合、どの情報がキーワードに使えるかの例。 授業のテキストや推薦図書等、特定の図書を探す場合だけでなく、 『ある研究者の著書をたくさん読んでみたい』等の絞込みに使えるため、知っておくと良い。 ★指導のポイント: キーワード欄に「出版年」は入れられない ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書の並び方 請求記号順 内容によって配置場所が異なる 分類番号 → 著者記号 の順 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 図書の並び方 請求記号順  分類番号 → 著者記号 の順 内容によって配置場所が異なる 学習用:3階 / 研究用:1・4階 / 参考:2階 700 800 分類番号    著者記号    巻数や書架  などの情報 配置場所    番号が近い=テーマが近い図書であることを知ってもらい、検索した1冊だけでなく周辺も見て役立ちそうな図書を探すようにする。 →『OPACでは探せなかったが、より有用な図書を見つけることができた』ということがあるかも。 ツアーで書架を案内する際に、請求記号ラベルの番号と並び順を見せながら説明するとよい。 近くに並んでいる図書 =テーマが近い図書 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 日本十進分類法 ★指導のポイント: 0:総記 1:哲学 2:歴史 3:社会科学 4:自然科学 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 日本十進分類法 410 数学 420 物理学 430 化学 ・・・ 460 生物科学. 一般生物学 461 理論生物学 462 生物誌 463 細胞学 464 生化学 464.1 分子生物学 464.2 蛋白質 464.26 コラーゲン 464.27 核酸:RNA, DNA 470 植物学 480 動物学 490 医学. 薬学 0:総記 1:哲学 2:歴史 3:社会科学 4:自然科学      5:技術・工学・工業 6:産業 7:芸術 8:言語 9:文学 ※これは参考までに・・・  ラベルの数字は日本十進分類法を基に付けられている。  桁数が多くなるほど細かい分類になり、小数点以下まで展開していることもある。  日本十進分類法は日本の多くの図書館で使われている図書の分類法なので、  自身の研究分野の数字を覚えておくと、他の図書館でも近い分野の本を探しやすくなる。 ★指導のポイント: 受講生にはこの図は見せなくてよいが、 番号が近いとテーマが近い 桁数が増えるほど細かい分類になる ことを、実際の書架で見せる ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント OPACで雑誌を探す 論文が載っている 「雑誌名」を入力し検索 タイトルをクリックして 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント OPACで雑誌を探す 論文が載っている 「雑誌名」を入力し検索 (×論文名、論文著者名、出版年) タイトルをクリックして 詳しい情報をみる 基セミで雑誌を使わせることは少ないかもしれないが、 その場合も『こんな感じで図書と違うんだよ』程度には紹介してほしい。 【図書と同様、実際の画面で実演】 検索画面にて:キーワード欄に言葉を入力し、検索ボタンをクリックする 検索結果一覧画面にて:入力したキーワードに合致する資料が表示される、絞り込み検索で資料種別、所蔵館、出版年などで絞り込みができる その資料の所蔵情報はタイトルをクリックして確認する 雑誌で絞り込み 所蔵館・出版年などでも絞り込みができる

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 雑誌情報の見かた ★指導のポイント: 必ず確認! 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 雑誌情報の見かた ☟同じ雑誌を持っている図書室が2ヶ所あり、うち1ヶ所が中央館 ★指導のポイント: 雑誌名の下の情報は、雑誌の創刊/終刊など出版情報。この年代すべてあるとは限らない 実際の所蔵巻号は、一括所蔵一覧の  配置場所・巻号で確認 必ず確認! ※実際に図書館にある巻号  自分の欲しい巻号がないこともある! 雑誌の場合は、見たい論文が載っている巻号が重要。その号がないこともあるので、必ず『(年)巻号』で確認してから本棚へ探しに行く。 雑誌名の下の『1巻1號』などは出版情報なので、名大にすべてあるとは限らない。 巻号の数字をクリックすると 受入状況が確認できる ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 雑誌情報の見かた ☟該当雑誌が電子ジャーナルでも利用できる場合表示 論文情報を 入力してクリック 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 雑誌情報の見かた ☟該当雑誌が電子ジャーナルでも利用できる場合表示 論文情報を 入力してクリック 2009 38 3 リンクをクリックすると電子 ジャーナルサイトが開きます 利用可能年を確認 該当雑誌が電子ジャーナルでも利用できる場合は、追加のリストが表示される。 学内ネットワーク接続時は、「リンク」をクリックすることで電子ジャーナルのサイトに移動できる。 全ての巻号が利用できるとは限らないので、タイトル横に表示される利用可能年を確認。 リンクが表示されない場合も、画面右側メニューにある『NULink』から、 探した雑誌の電子ジャーナルが利用できないかどうかを調べることができる。 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 雑誌(論文)の場合 岡田努. 現代青年の友人関係と自尊感情の関連について. 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 雑誌(論文)の場合 岡田努. 現代青年の友人関係と自尊感情の関連について.   (1)                 (2) パーソナリティ研究. 2011.7, 20(1), p. 11-20.       (3)            (4)    (5)     (6) 赤字の部分が検索に使える 図書との違いを見分けるポイント  ●タイトルが2種類  ■巻号やページ数の情報 (1)論文著者名 (2)論文標題● (3)掲載誌名● (4)掲載誌の発行年月 (5)巻号■ (6)ページ数■ 【雑誌を探す際のキーワードについて】 新入生は 論文がどんなものか知らない 論文の情報を見ても図書か論文かわからない どれが論文タイトル/雑誌名かわからない ことがある。巻号・ページ・年などが目印 OPACで検索するときは、論文が掲載されている雑誌名のみがキーワードとして使えることを強調。 ★指導のポイント: 論文とはどんなものかを見せる 図書との見分けがつくか確認 キーワードに使えるのは掲載誌名のみ ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 和:五十音 洋:アルファベット順 内容・発行年によって 配置場所が異なる 雑誌の並び方 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 雑誌の並び方 ★指導のポイント: 中央館の雑誌はタイトル順に並んでいる 新着雑誌:ソフトカバー、3階に展示 おおむね昨年以前の号:表紙をつけてB1に タイトル順→年代順→各号目次→論文 を実際にめくって見せる 和:五十音  洋:アルファベット順 内容・発行年によって 配置場所が異なる 新着雑誌:3階 バックナンバー:地下1階 保存のため数冊をまとめて製本 と な 雑誌は和・洋別、タイトル順に並んでいる。 以下はツアー中に説明するとよいこと 新着雑誌と製本雑誌の配置場所 製本雑誌の現物と電動書架 製本雑誌をめくって論文とはどんなものかを見せる 同じ雑誌の中では 発行年順に並んでいる ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 資料入手の流れ 名大 国内の他機関 海外の機関 探し方、申込方法などわからないことは図書館に相談 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 資料入手の流れ 借りる コピーする 名大 国内の他機関 国内の大学 公共図書館 国立国会図書館 海外の機関 あり ★指導のポイント: 見つからなくてもあきらめない 本当にないか確認 他機関の図書・雑誌もオンラインで検索できる  CiNii Books, NDL OPAC 他の機関にあれば取り寄せ・訪問もできる なし 取り寄せる 訪問する あり OPACでヒットしないとき、名大で見つからないときもあきらめないように。 スペルミス、変換ミスがないか 図書館で相談する 他の図書館にあるか調べたり、取り寄せることもできる なし あり 取り寄せる 探し方、申込方法などわからないことは図書館に相談 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント いま借りている図書の確認・更新 →OPACの画面上で OPAC左メニュー 図書名、貸出館、 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント いま借りている図書の確認・更新 →OPACの画面上で OPAC左メニュー ログイン (名大ID/Password) 図書名、貸出館、 返却期限日を確認 借りた図書の返却を忘れないように・・・ OPACの画面上で期限の確認と更新が可能。 OPACの左メニュー『利用状況の確認』から名大ID・パスワードでログイン。 更新後の期日は更新した日が基準になる。 返却期限を過ぎて、貸出停止になってしまったときの停止期間もここで確認できる。 更新したい図書にチェック → ※一部更新できない図書室があります ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント コピーの際の注意 著作物は著作権者に無断で複製できない 図書館での利用には例外規定があり、 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント コピーの際の注意 著作物は著作権者に無断で複製できない 図書館での利用には例外規定があり、 以下の範囲内で複写ができる (著作権法第31条1項) ※著作権法第31条1項 図書館等の利用者の求めに応じ、その調査研究の用に供するために、公表された著作物の一部分(発行後相当期間を経過した定期刊行物に掲載された個々の著作物にあっては、その全部)の複製物を一人につき一部提供する場合 図書館内でコピーするときは著作権法の範囲で・・・具体的にはここに書いたことを守る。 ※コピー機の使い方は、ツアー中に実際に操作しながら説明するとよい。 写真のように、館内のコピー機近くには複写の際の注意書きが貼ってあるので、 実際にコピーする時に一度読んでみてください。 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント コピーの際の注意- 図書館でのルール - ★指導のポイント: 調査研究の目的 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント コピーの際の注意- 図書館でのルール - ★指導のポイント: 図書や論文を書いた人を尊重するためのルール 雑誌・新聞の最新号はコピーできない→今日の新聞は不可 個人のノート、授業のレジュメ等は館内ではコピーできない 調査研究の目的 一人につき一部 全体の半分を超えない 雑誌掲載論文は次の号が出て   から 申込用紙に記入する ※館内のコピー機は図書館資料のコピー専用※ 注意書きには、こんなことが書いてあります。 とりあえず、新入生はこれだけ覚えておけばよい。 これで判断できないケースは図書館職員に要相談。 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 訪問利用 コピーもしくは図書の取寄せ(ILL) ★指導のポイント: 学生証をもって 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント 訪問利用 学生証をもって  訪問先の規則・マナーを守る 紹介状が必要な場合あり   (相互利用カウンター) 事前照会が必要な場合もあり、日数に余裕をもって コピーもしくは図書の取寄せ(ILL) 所属の学部等図書室または中央館で申込 ★指導のポイント: 取寄せできることはあまり知られていない (一部例外はあるが)他大学等からの取寄せは コピーの全額 図書現物の片道分  を図書館で負担 訪問の手続、コピーや現物の取寄せには時間がかかる。レポート締切ぎりぎりではなく、1週間以上の余裕をもって 大学図書館のほか、一般的な図書は名古屋市立・愛知県など公共図書館にあることもある。名大に通っている学生なら利用カードを作ることができる。 他の大学などを訪問するときは事前の問い合わせが必要な場合もある(とくに私立大学や、貴重な資料を見たいときなど) 他の図書館から、コピーや図書の現物を取り寄せることもできる。図書館で料金の一部を負担している。  (国立国会図書館やそのほか一部の機関からのコピー取り寄せは、料金自己負担の場合もある。) ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント デスクに相談 利用案内、「ガイドシート」 ガイダンス・講習会 サービスデスク ★指導のポイント: 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント デスクに相談 サービスデスク 図書館の利用全般 施設利用申込 資料探索、入手の相談 サポートデスク 院生スタッフに相談 レポート・論文執筆 PCの使い方、トラブル 所属学部・学科等の図書室 利用案内、「ガイドシート」 ガイダンス・講習会 ★指導のポイント: 館内を案内しながら、カウンターの場所と相談時間を紹介する 細かい説明は省き、「困ったときは相談できる」ことを強調 講習会やイベント情報はゲート前とデスク横の掲示版、サポートデスクで  お知らせ。ウェブサイトや  ポータルでも。 図書が見つからない、調べ方がわからないなど、新入生が困ることがあったら、相談窓口や講習会があることを伝える。 ツアーの際もサービスカウンター(ゲート付近)、サポートデスク(2階北側、院生スタッフ)を紹介する。 ©2018名古屋大学附属図書館

2.「図書館利用説明会」 指導のポイント オプション ★指導のポイント: 実施内容は担当教員と相談 2.「図書館利用説明会」 指導のポイント オプション 実施内容は担当教員と相談 資料は「TAのためのアシストページ」内にリンクあり ★指導のポイント: 一般的に知っておくべきことの他にも、自身が新入生の頃を思い出し、入学当時に知っておけばよかったことを紹介 【オプションで実施する内容について】 オプションには、別途担当教員が図書館に依頼する『オーダーメイド講習会』と重複する内容のものがある。 そのため、どの内容を実施するかは担当教員と相談して決定すること。 ©2018名古屋大学附属図書館

3.基礎セミナー期間中の指導 ©2018名古屋大学附属図書館 【図書館利用説明会以外(通常のTA業務向け)の指導ポイント+院生は大体わかっていることなので、研修会の進行具合によっては説明しない】 ここまでは、図書館利用説明会を実施する際の指導のポイントについて。 ここからは、基礎セミナーTAとしての勤務中に指導する際の参考情報。 図書館利用説明会での説明は必須ではない。 ©2018名古屋大学附属図書館

3.基礎セミナー期間中の指導 5 4 3 2 1 論文作成のどのステージで資料が必要となるか? 課題が与えられた段階 テーマを絞り込む段階 3.基礎セミナー期間中の指導  論文作成のどのステージで資料が必要となるか? 課題が与えられた段階 テーマを絞り込む段階 論証する段階 論文完成! 5 stage 4 stage 序章の作成 3 stage 論文要旨の作成 課題が与えられた! 2 stage 論証の作成 1 根拠資料を収集 レポート・論文の課題が与えられてから完成するまでのステージを図に表したもの。 それぞれのステージですることが違うので、ステージごとに資料を使う目的や、資料の種類も違ってくる。 stage 先行研究の調査 論文主題の作成 考察を 深める 基本知識を得る 概要を 知る

基本知識を得る 概要を知る 主題を設定・考察する 根拠となる情報を得る 3.基礎セミナー期間中の指導  ステップ 資料 ★指導のポイント: (よくあるパターン) Wikipediaだけでわかったつもりになる いきなりこまかいキーワードで検索 図書がヒットしない 論文が見つかるが難しすぎる 概要を知らないまま専門書を見る ↓ まず入門・概説書をすすめる 基本知識を得る 概要を知る 主題を設定・考察する 根拠となる情報を得る web・新聞・事典 概説書・入門書 (web) 専門書・研究論文 統計・データ etc. (web) 資料を探すとき、学習や研究のそれぞれの段階で見るとよい資料がある。 レポートや調査の課題を与えられた場合、まずはその概要を知り、理解を深め、問題を考察し、まとめて発表する、という順になる。 インターネットの情報だけを使う習慣がついていることもあるので、いろいろな資料を比較して調べることを紹介する。 課題について、基本的な知識を得るために事典・ハンドブックを使う。 次に概要を把握するために、入門書の類を探して読む。 それから、テーマを絞り、もう少し専門的な本や研究論文を読み、考察の根拠を示すために、統計データ等が必要になる場合もある。 テーマが決まっているとこまかいキーワードで検索すると、図書がヒットしなかったり、専門的すぎて理解できないものを見つけてしまうことがあるので、最初は大まかなキーワードで入門書を探し、概要をつかむことをすすめる。 ©2018名古屋大学附属図書館

3.基礎セミナー期間中の指導 関連することばを書き出す 疑問文を考える 切り口・視点・時代・対象・方法で絞り込む ★指導のポイント: 3.基礎セミナー期間中の指導  関連することばを書き出す 疑問文を考える 切り口・視点・時代・対象・方法で絞り込む ★指導のポイント: レポートで扱える程度の大きさまでテーマを絞り込む うまく調べられなければ、途中で方針を修正する セミナーのテーマが決まっている場合も、自分である程度トピックを絞る必要がある。 テーマに関連することばを挙げて、どんな分野・切り口・視点で調べ考えるかを決めて、具体的なトピックを設定する。 概要をつかむ段階ではセミナーのテーマなど大きなキーワードでもよいが、調査を進めていくときには自分で方向を決めておくことが必要。 ©2018名古屋大学附属図書館

3.基礎セミナー期間中の指導 資料を探す(検索する)ときの「キーワード」 検索に使えることばをできるだけ多く考えておく 3.基礎セミナー期間中の指導   資料を探す(検索する)ときの「キーワード」 検索に使えることばをできるだけ多く考えておく 上位概念・下位概念、同義語・関連語、異表記 ことばの組み合わせ・絞込み ★指導のポイント: OPACや論文データベースは、Googleのように同義語を自動的に検索はしない 自分でいろいろなことばを入れて試す 検索結果からことばを見つける 技術 社会心理学  電気工学 コミュニケーション 通信 携帯,ケータイ,モバイル端末 cell(uler) phone, mobile phone 考えたキーワードを、図書や論文を検索するときに使う。 あまりヒットしないとき、関連のあるものが少ないときなどは、違う言葉で検索してみる。 書き方の違いや、似た意味でもちがう言い方をする言葉など、いろいろなキーワードの組み合わせで検索する。 Googleでは、同義語や英語の語尾変化などを自動的に検索してくれるが、OPACなどは自分でキーワードを変えて検索する必要がある。 検索してヒットしない=ない ではなく、他のことばがないか?と考え直す習慣をつける 携帯電話 スマートフォン 従来型携帯電話 ガラケー iPhone Android ©2018名古屋大学附属図書館

3.基礎セミナー期間中の指導 図書を評価する 目的に応じた読み方 ★指導のポイント: レポートの参考資料には、信頼 できる情報が必要 2018/11/7 3.基礎セミナー期間中の指導  図書を評価する レポートの参考資料には、信頼  できる情報が必要  自分のテーマ・ステップに適して  いる図書か 目的に応じた読み方 概要を把握するためにさらっと  読む「斜め読み」 調査のための手がかりを探す  「スキャニング」 批判的にじっくり読む「クリティカル・リーディング」 ★指導のポイント: 最初に見た本に固執せず、いろいろ比較する 図書館で周りにある図書も見てみる 見た目が古い=「よく使われている定番」かも 見つけた本のどこがいいと思ったかをチェック 批判的に読む 探してきた本の評価のし方について なぜ評価する必要があるか?→集めてきた本をすべて読むわけにはいかないため。 限られた時間の中で、信頼できる内容で、なおかつ、今いるステップに合った本にしぼって読むため。

3.基礎セミナー期間中の指導 奥付 序文 目次 索引 参考文献 その他 評価のポイント(図書) 出版年:なるべく新しいものを選ぶ 2018/11/7 3.基礎セミナー期間中の指導  評価のポイント(図書) 出版年:なるべく新しいものを選ぶ 著者:その分野の研究者か 版:改版を重ねている 奥付 目的や対象を確認 序文 概略をつかむ 必要なトピックを探す 目次 用語の確認(次の手がかりに) 索引 次に読むべき文献、基本的な文献がわかる 参考文献 多くの人が引用している よく使われている その他 レポートや課題に役立ちそうか、これらのポイントに注目して自分が見つけた本をチェックしてみる。 奥付(図書の最後の方、著者や出版年が書いてあるページ)   → 著者の専門性、新しさ、更新頻度、出版年などの確認 序文(ない図書もある)   → 『○○に興味のある一般の方に理解していただけるよう』『○○専攻の大学3年生程度の知識がある人が対象』など 目次(小説などを除けば基本的についている)   → 自分のテーマにあいそうな章があるか 索引(ない図書もある)   → 自分のテーマにかんするキーワードが取り上げられているかの確認 参考文献(あれば本の最後や各章末に)   → チェイニング(参考文献を芋づる式にたどって関連する資料にあたる)、引用文献傾向の確認 そのほか   → いろんな人があらゆるところで引用している、基本図書とされている…など

3.基礎セミナー期間中の指導 データベース 必要になったら データベースリスト 日本語論文・海外論文 専門分野 新聞記事 ・・・ 3.基礎セミナー期間中の指導  データベース 日本語論文・海外論文 専門分野 新聞記事 ・・・ 必要になったら  データベースリスト ★指導のポイント: 必要があれば論文検索を紹介 トピックが絞られている 図書があまりヒットしないテーマ など (実際にデータベースリストやデータベースを見せてもよい) (図書館ホームページ左の『クイックリンク』や、『データベース』のリンクからアクセス) 新入生にはいきなり論文検索は必要ないかもしれないが、 論文を探す必要ができたとき テーマが専門的で図書が見つからないとき などにデータベースで論文が探せることくらいは紹介してもよい。 ©2018名古屋大学附属図書館

3.基礎セミナー期間中の指導 CiNii Articles(サイニィ アーティクルズ) 日本語論文を探す 3.基礎セミナー期間中の指導  CiNii Articles(サイニィ アーティクルズ) 日本語論文を探す 本文が読める論文あり(一部学内のみ) 検索は自宅からでも無料 ★指導のポイント: 検索結果の見方に注意 Googleと異なり、適合度順には表示されない 本文のPDFがないものは、印刷版の雑誌を探す 最初の検索結果にこだわらず何度も検索してみる CiNiiは、NII(国立情報学研究所)が作成している、日本国内で発行された学術雑誌や紀要類などを採録している論文のデータベース。 画面上でPDFの本文が読めるものも多数あるので、図書館に行かなくても論文が読める PDFがない場合は印刷版の雑誌を図書館で探して読む 最初にヒットしたもの、目についたものを重要と思いがち。広く探し、いろいろな論文を読んで比較することが大切 ©2018名古屋大学附属図書館

3.基礎セミナー期間中の指導 新聞記事 最新のトピックを見つける 解説記事を読む データベース (学内限定) ★指導のポイント: 3.基礎セミナー期間中の指導  新聞記事 最新のトピックを見つける 解説記事を読む データベース (学内限定) 聞蔵(朝日)【同時アクセス2】 中日新聞・東京新聞 【同時アクセス1】 日経テレコン21(日経) 【同時アクセス4】   毎索(毎日)【同時アクセス1】 ヨミダス歴史館(読売)【同時アクセス1】 参考:図書館活用ガイド>ガイドシート>新聞記事・所蔵をさがす http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/guide/gsheets/5-1-newspaper.pdf ★指導のポイント: 学術的なトピックの一般向け解説記事  理論・技術の応用/社会・経済への影響 時事的なテーマに有効 同時アクセス制限:全員同時には使えない。なるべく短時間で/必ずログアウト 新聞記事自体は学術論文ではないが、最近の話題がテーマになるセミナーでは有効。 理論・技術が実生活にどのように応用できるのか、どのような影響を与えるか、といった解説記事なども参考になる。 国内新聞では、朝日新聞、中日新聞、日経新聞、毎日新聞、読売新聞がオンラインで検索できる。 同時アクセス数制限があるため、セミナー中に全員が同時には使えない。時間外でもなるべく短時間で検索し、必ずログアウトする。 ©2018名古屋大学附属図書館

3.基礎セミナー期間中の指導 OPAC、論文検索等で… 検索結果が出ない・少ない キーワードが細かすぎる スペルミス・表記の違い 3.基礎セミナー期間中の指導  ★指導のポイント: 検索の操作だけでなく、うまく結果が出ているか見て回る 「ヒットしない=ない」ではない。あきらめずに何度も検索 OPAC、論文検索等で… 検索結果が出ない・少ない キーワードが細かすぎる  スペルミス・表記の違い いろいろ入力しすぎ 検索結果が多すぎる キーワードが大まかすぎる 一般的なことばを入れた より一般的な(広義の)キー ワードで検索 OR検索 ヘルプ・入力例を確認 図書や論文を検索するときの注意点: インターネット検索に慣れているので、自分は検索が得意だと思っている新入生も多い。 1度試してヒットしないからといって「ない」とあきらず、キーワードを変えて試してみるように指導する。 変換ミス、スペルミス、カタカナ語の表記違いなども多い。 セミナーのテーマや自分のトピックそのものの言葉を入れると、細かすぎて図書はヒットしないことも。 より一般的な言葉・具体的な言葉を探すには、先ほどの『日本十新分類表』も参考になる。 より具体的な(狭義の)キー ワードで検索 キーワードを追加 限定して検索(年代等) ©2018名古屋大学附属図書館

3.基礎セミナー期間中の指導 書誌情報 抄録 内容 参考文献 引用関係 評価のポイント(論文) キーワード 2018/11/7 3.基礎セミナー期間中の指導  評価のポイント(論文) 出版年:新しいもの (例外:古典・基本) 雑誌・著者:研究分野内での評価 書誌情報 内容の概略をつかむ 抄録 必要なトピックを探す 用語の確認(次の手がかりに) キーワード 参考文献がない → 学術論文ではない 次に読むべき文献を探す 参考文献 多くの人が言及・引用している 引用関係 レポートや課題に役立ちそうか、これらのポイントに注目して自分が見つけた論文をチェックしてみる 書誌情報   → 著者の専門性・分野内での評価、発表時期の新しさ…など確認 抄録・アブストラクト(ない論文もある)   → 論文の内容(リサーチクエスチョン、研究方法、結果、得られた知見)が簡潔にまとめられている キーワード(ない論文もある)   → 自分のテーマにかんするキーワードが取り上げられているかの確認+新たなキーワード獲得 参考文献(これが付いていない論文は学術論文ではない)   → チェイニング(参考文献を芋づる式にたどって関連する論文にあたる) 引用関係   → 多くの人が引用している=その分野/トピックでの重要論文 内容   → 論理的か、新しいことが発見されているか、社会にとって有益か 論理性、中立性、多様性、科学的根拠 テーマの注目度、切り口の独自性 内容

おさらい 「図書館利用説明会」の実施 図書館でできること ルール、マナー、情報探索スキル →教える側として再確認   →教える側として再確認 サポート窓口(カウンター、講習会 etc.)   →困ったときに思い出せるようPR 基礎セミナー期間中の指導 情報の探索・選択・評価 TA自身のスキルアップ  教える技術 【おさらい】 この研修会の目的 TAとして『図書館利用説明会』を実施するために、基礎セミナー受講の新入生に知ってほしいことを確認する 基礎セミナーの期間中に、情報を探して使う能力の基本を身に付けてもらえるよう、指導のポイントを確認する 大学院生として、より効率的な情報検索スキルや、わかりやすく教える方法を身に付ける。 図書館の使い方やルール、基本的な図書の探し方などについては、新入生に案内できるように、教える立場で再確認してください。 本日の内容をすべて新入生に覚えてもらう必要はありませんが、困ったときには図書館にサポート体制があることを伝えてください。 ©2018名古屋大学附属図書館

講習会のご案内 新入生向け(宣伝してください!) 講習会情報 【その他図書館からのお願い】 図書館からの広報(HP・ポータルへの掲載や、メーリングリスト・チラシの配布)だけで新入生に情報を届けるのは限界がある。TAの皆さんからも是非紹介してほしい。 講習会の受講を新入生に勧めることは、TA自身の負担を減らすことにもつながる。 講習会情報 http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/guide/literacy/guidance.html ©2018名古屋大学附属図書館

教材のご案内 ガイドシート e-learning http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/ support/e_learning.html 簡単な内容であれば、講習会以外にも図書館HP内にいくつか教材がある。参考までにこちらも紹介してほしい。 これらは講習会情報とともに、HP右側中ほどの枠『探し方サポート』にまとめられている。 ©2018名古屋大学附属図書館

4. 図書館資料探索ツアー 新入生に実施するツアー(標準コース) 体験しながら実習ポイントを紹介 ©2018名古屋大学附属図書館 4. 図書館資料探索ツアー 新入生に実施するツアー(標準コース) 体験しながら実習ポイントを紹介 <ツアー案内:約45分> ©2018名古屋大学附属図書館