第21回応用言語学講座公開講演会 看護師による「申し送り」における協同的知識管理 — 会話分析的視点からのマルチモダリティ分析 — 後援:国際言語文化研究科教育研究プロジェクト経費 (「大学院生のための応用言語学アウトスタンディングレクチャーシリーズ」) 看護師による「申し送り」における協同的知識管理 — 会話分析的視点からのマルチモダリティ分析 — 講師:森純子先生(米国ウィスコンシン大学マディソン校教授) ◆講演内容◆ 特定の言語形式の示す情報の証拠性・遠近性については、認知論的、及び語用論的視点から長年に渡って様々な研究が行われ、理論的枠組みが構築されてきた。一方、実際の言語使用場面で、参加者がどのように種々の情報を取り扱い、その行為が特定の社会活動の実践にどのような意味をもたらすのか、という問題意識での研究はまだ初期段階にあると言えよう。本講演では、ある介護老人保健施設で録画された看護師による「申し送り」について、参加者らがどのように言語的・非言語的リソースを用い、施設入居者について協同的に知識管理を行っているのかを分析し、制度的場面に求められるプロフェッショナル・コンピテンシーについて検討する。 ◆参考文献◆ Antaki, Charles (ed). 2011. Applied Conversation Analysis: Intervention and Change in Institutional Talk. Basingstoke, Hampshire, UK: Palgrave Macmillan. Stivers, Tanya, Lorenza Mondada, and Jakob Steensig (eds). 2011. The Morality of Knowledge in Conversation. Cambridge: Cambridge University Press. Streeck, Jürgen, Goodwin, Charles, and LeBaron, Curtis (eds.). 2011. Embodied Interaction: Language and Body in the Material World. Cambridge: Cambridge University Press. ✓日時:2014年7月14日(月) 午前10時半~12時 ✓場所:名古屋大学・東山キャンパス文系総合館6階624室 (ファカルティラウンジ) (http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/) ✓交通案内:地下鉄名城線「名古屋大学駅」①番出口徒歩5分 ご参加の場合は下記連絡先まで事前にご一報ください。 問い合わせ:堀江薫 <horie@lang.nagoya-u.ac.jp>