背景及び目的 結果1. 結果2. 手法: FDPM, FDP=H-matrix + = 展望

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背景及び目的 結果1. 結果2. 手法: FDPM, FDP=H-matrix + = 展望 jh170017-NAH 安藤亮輔1(代表)伊田明弘1(副代表) 大谷真紀子2 佐藤大祐1 1東京大学 2産総研 時空間領域境界積分方程式法の高速解法の開発と 巨大地震シミュレーションへの応用 Summary 我々は、H-matrix法に基づいて時空間領域境界積分方程式法(ST-BIEM)のO(N)法を開発した。 HACApKを用いることでこの大規模並列計算を行い、現実的な巨大地震シミュレーションを行うことを狙う。 ポスターでは、まずそのO(N)法(FDP=H-matrix法)のアルゴリズムと実装を示し、 高速領域分割法 (FDPM) を用いた現実的なシミュレーションの進捗を報告する。 背景及び目的 結果1. FDP=H-matを用いてST-BIEMで初めてO(N)を 達成! case: T=5N, 2D-antiplane spontaneous dynamic rupture 断層形状は複雑/破壊問題は応力が特異的 -> BIEMがよい Kernel Memory Time Consumption e.g. Strong ground motion, Material failure, & Earthquake Science 波を記述しようとするとO(N2T)のコスト(自由度に制限.) original:O(N^3) original:O(N^3) 空間 BIEM E: amount of slip i (=1,..,N): # of fault element n(=1,..,T) : # of time step FDP=H:O(NlogN ) 時空間 BIEM FDP=H:O(NlogN ) D: slip velocity Number of Elements Number of Elements 目標: O(N) for ST-BIEMを作って、 巨大地震シミュレーションを行う. FDP=H-mat: O(N) &10^3 times compressed@N~10^3 FDP=H-mat:O(N):10^4 times faster even@N~10^3 結果2. 手法: FDPM, FDP=H-matrix Dynamic rupture simulation with 3D complex fault geometries Example of the 2016, Kaikoura, New Zealand, earthquake FDPM:Fast Domain Partitioning Method Snap shots of dynamic rupture process (t=70 sec.) 時間方向のコストO(N^2T)はほぼ近地項と定常項 ->変数分離すればO(N2) [Ando et al. 2007, Ando 2016] Traction change on faults O(N^2) scheme North South FDP=H-matrix H-matrix [Borm 2006]: 特異点の個数までコストを圧縮 空間BIEMではO(N)だが ST~BIEMではO(N^2) [Yoshikawa Yamamoto 2015] 200 km カーネルは波に沿って正則 -> H-matrixでO(N) Slip on faults (absolute value) + = Model and Method: Simulated the 2016 Kaikoura earthquake with the physically-based dynamic rupture simulation. Used FDP-BIEM. Considered complex fault geometry with homogeneous regional stress field Results: Reproduced the rupture jumping to the northern segments without fine parameter tuning The initial traction distributions seem to predominantly control the slip distribution and the rupture process including nucleation, propagation / jumping and termination Other examples of our applications 2014 M 6.3 Northern Nagano earthquake 2016 M 7.0 Kumamoto earthquake O(N) scheme FDP=H-mat実装手 順 1. Kernel Memory O(N) FDPMの各ドメインのカーネルに対 し空間方向にH-matrixを適用 3. History Memory Cost O(N) 2. Convolution cost O(N) 波線(波に沿う)座標から 実座標への変換が 素朴にはO(N^2) ->近似的に走時差を 分離してO(N) FDP=H-matをHACApKを用いて大規模並列演 算 -> 断層モデルの高度化/詳細なデータとの照合 展望 実座標 σ 2 波線座標 σ — 素朴には滑りの時間履歴コストがO(NT) ->波形情報に圧縮するとO(N) Reference I. Fast Domain Partitioning Method for dynamic boundary integral equations applicable to non-planar faults dipping in 3-D elastic half-space R Ando - Geophysical Journal International, 2016 II. Sato and Ando, JpGU meeting, 2017; Sato and Ando, in prep. σ 1 δt σ — は参照震源(i*)の応力