中性子数51近傍の原子核における 高スピン状態の研究 増江 俊行, 堀 稔一, 田尻 邦彦, 長澤 拓, 小紫 順治,西村 太樹, 佐藤 昭彦, 赤阪 陽介, 古川 武A, 福地 知則, 小田原 厚子, 下田 正 阪大理, A理研
あらすじ ・目的 ・実験 ・実験結果 ・まとめ
目的 中性子数51近傍の原子核における 高スピンアイソマーの探査
N = 83 (魔法数+1) の システマティクス β~-0.20 oblate 146Gdの単一粒子軌道
N = 51 (魔法数+1) の システマティクス excitation energy [MeV] 高スピンアイソマーは 1つ見つかっている 1つ見つかっている 90Zrの単一粒子軌道 odd nuclei [ν(d5/2g7/2h11/2) π(h9/22)]39/2- odd-odd nuclei [ν(d5/2g7/2h11/2) π(p1/2-1d9/22)]20+
実験 核融合反応によるインビームガンマ線核分光実験 実験場所 : 大阪大学RCNP(核物理研究センター)ENコース 実験期間 : 2006年1月11日~13日 40時間 (4年生卒業研究) 反応 : natZn+40Ar ビームエネルギー : 197MeV 平均ビーム強度 : 1pnA ターゲット : natZn(1.9mg/cm2) バッキング : natPb(8.8mg/cm2) 検出器 : ゲルマニウム検出器5台 45%Ge,40%Ge,LEPS, 10segmentedGe,25segmentedGe 測定方法 : 同時,遅延ガンマ線測定
RCNP 40Ar+8 (197MeV) ENコース リングサイクロトロン を通さない AVFサイクロトロン
実験結果 natZn+40Ar → 104,106,107,108Cd* Prompt projection 17種の生成核を確認 Prompt projection (±100 nsec) g-ray spectrum Ru,Rh,Tc,Mo,Pd,Nb
Post 1400-1800 nsec Pre 1400-1800 nsec
Counts Energy(keV) 94Mo ①200-600 nsec 遅れた領域の projection spectrum 605 67Zn ①200-600 nsec 遅れた領域の projection spectrum ②1400-1800 nsec 遅れた領域の 948 90Mo 872 851 773 92Mo 810 90Mo 703 694 72Ge 711 93Tc 90Mo : 1.12 μsec 92Mo : 190 nsec 93Tc : 10.2 μsec 94Mo
14+以上の領域にアイソマーが 存在する 98 nsec より半減期が長い アイソマーがあるはず ②の領域で14 +まで確認!! 94Mo 872,703,850keVのピーク : ①200-600 nsec 遅れた領域 ②1400-1800 nsec 遅れた領域 両方の領域に見える 14+以上の領域にアイソマーが 存在する 98 nsec より半減期が長い アイソマーがあるはず 14+ 872,703,850keVは②に見えないはず 98 nsecのアイソマーより上の準位間の ガンマ線を②の領域で調べた ②の領域で14 +まで確認!! Level scheme : B.Kharraja et.al., Phys.Rev.C57(1998)2903 98 nsec : C.M Leder Nucl.Phys.A169(1971)449-488
解析結果 94Mo に高スピンアイソマーを見つけた スピン・パリティ : 14+以上の領域 励起エネルギー : 7554 keV以上の領域 T1/2 ≥ 600 nsec
考察 N = 52 のシステマティクス 37/2(-) 7.436 14+ 7.554
まとめ