ATLAS検出器におけるFake Leptonの割合と Higgs・SUSY粒子探索に与える影響の研究

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Presentation transcript:

ATLAS検出器におけるFake Leptonの割合と Higgs・SUSY粒子探索に与える影響の研究 麻植健太・陣内修・佐々木貴之 田中純一・浅井祥仁・小林富雄 (ICEPP and KEK)

Motivation SUSYでは1 lepton+jetsが有望channelである。しかし、LHC で はQCD multi-jet eventの断面積が非常に大きいため(~μb)、   jetがleptonにmissIDされてしまうbackgroundが無視できない可 能性がある。 Higgs探索ではVBF H→ττが有望channelである。 しかし、これもQCD multi-jetがτやleptonにmissIDされてしまう   backgroundが無視できない可能性がある。        これらのbackgroundの見積もりが必要

Contents Fake Leptonの候補 Fake Leptonの割合の評価 LeptonのEfficiencyの評価 Backgroundの評価 Full Simulation Fast Simulation

Fake Lepton の候補 e- π± γ π0 γ γ e+ BやD ν μ π± π± l ν Electron γからのpair production 片方のelectronがsoft π±とπ0によるγ たまたまπ±とγが近くでE/p~1 e- π± γ π0 γ γ e+ heavy flavor の semi-leptonic decay TRT EM HCAL TRT EM HCAL ATLAS EMCALはsegmentationが高い ので、ほとんど効かない Muon softなhadronjet Pion decay in flight Pνが小さい場合 BやD Pion punch-through HCALでminimum ionization ν μ π± π± l 起源がjetなので fake leptonとして扱う ν TRT EM HCAL TRT EM HCAL

Fake leptonの例 B→D+μ+ν の例 EMCAL HCAL Muon System

Efficiency and Rejection Fake rate= 1/Rejection Factor = miss ID lepton/reconstructed Jets Fake rateはreconstructed jetsのなかにmissIDされたleptonが含まれる割合 として定義した。Reconstructed jetとしてlight flavor起源とheavy flavor起源 ではmiss ID leptonの発生過程が異なる。   light flavor              punch-throughなど heavy flavor ( bやc )        semi-leptonic decayなど  よって、この2通りを考えて、それぞれのfake rateを見積もる。

Fake rate Light flavor Heavy flavor fake rate fake rate Pt(GeV) ・ muon ・ electron ・ muon ・ electron Pt(GeV) Pt(GeV) fake rate 10-3~ 10-4 Jet、leptonのPtが大きくなるにつれてfake rateは小さくなる傾向がある。 Muonは統計が少ないためばらついている。 Heavy flavor起源のほうがfake rateが大きい。

Efficiency vs Fake rate (Electron) Isolation=5GeV とは e- fake rate ― 2GeV ― 10GeV ― 5GeV ― 20GeV ΔR=0.45 Et<5GeV electron clusterのまわりのΔR=0.45 内でEt depositが5GeV以下 Electronのisolation条件を 2,5,10,20GeVで変化させた plot。 isolation条件を緩くすると efficiencyはあまり変わらない がfake rateが大きくなる。 isolation条件を厳しくすると efficiencyが小さくなる。  5~10GeVは適当なisolation cut efficiency

Efficiency vs Fake rate (Muon)  Muonのisolation条件を 5,10,20,30GeVで変化させた plot。 統計が足りないが、おおよそ 10~20GeVが適当なisolation 条件となっている。 fake rate ― 5GeV ― 20GeV ― 10GeV ― 30GeV efficiency

Fake rate まとめ Pt(GeV) jet→e jet→μ bjet→e bjet→μ bjet→τ 15-35 6.7±0.8 × 10-4 Pt(GeV) jet→e jet→μ bjet→e bjet→μ bjet→τ 15-35 6.7±0.8 2.3±0.5 19±7.7 0+3.2 25±9.0 35-50 6.0±1.3 0.6±0.4 10±7.2 0+5.1 50-80 3.8±1.0 2.2±0.7 3.7±0.4 7.5±5.2 3.7±3.7 80-130 0.3±0.3 0+4.2 130-200 3.4±1.0 0+5.2 5.2±5.2

Determination of fake rate by Experiment Nreco leptons = eNL + rj(e)NJ + rb(e)NB fake rate = (rj(e)NJ + rb(e)NB) / Nreco leptons  rj(e): fake rate by light flavor jets  rb(e): fake rate by heavy flavor jets 実際のprocessではfake rateは上のように決められる。 Nは実験的に決められる。 rはMCから推定する。 Drell-Yan, top, SUSY(SU3) sample を用いて、この方法が適用できるか 検証する。

DY, top and SUSY sample rj : 4x10-4 rB: 5x10-4 assumed Expected range for the 5GeV isolation condition rj : 4x10-4 rB: 5x10-4 assumed 20GeV 10GeV 5GeV isolation Et< 2GeV DYとtopでは推定したfake rateと一致している。@isolation 5GeV DYは実験的にcontrolできるのでefficiency, fake rateを決められる。 これから帰納的にSUSYのefficiency, fake rateを求めることができるか?さらなる研究が必要。

Background の評価 Full Simulationにより、Fake rateは 10-3~10-4であることがわ かった。     Fast Simulationに適用して、QCD multi-jetsが fake leptonを含んだ場合のBackgroundを見積もる。 QCD multi-jet event SUSY 1lepton modeの Backgroundになる l missID lepton softなjet

SUSY QCD multi-jets QCD multi-jets σ~190nb(4jet以上,pt>50GeV) L=10fb-1  BackgroundはQCD multi-jetを 今回求めたFake rateでleptonに 置き換えたもの。 low Meff領域(~1TeV)の backgroundとなるがシグナル に比べて小さい。 (Meff=missEt+Σpt) signal background events/400GeV m( ),m( )~1TeV Meff(GeV)

VBF H→ττ →hνlνν QCD multi-jetのmiss ID bbjj→ltaujj jjjj→ ltaujj hadron Lepton ν mH=120GeV events/5GeV signal BG average QCD multi-jetのmiss ID bbjj→ltaujj jjjj→ ltaujj がbackgroundになる。 Mττ(GeV) L=30fb-1でのMττ distribution 統計が不十分なのでbackgroundは平均化した。 110~135GeVで signal~12 events background~6events Backgroundとしてかなり大きい。

Summary Fake Rateは10-3~10-4のオーダーである。 Electronのisolation条件は5~10GeVが適当である。Muonについては10~20GeVが適当であるように見えるが、統計を上げる必要がある。 今回得られたFake Rateの範囲ではMuon, ElectronのFakeはSUSY 1lepton modeの大きなbackgroundにはならないことがわかった。 しかし、VBF processではFake leptonは大きなbackgroundとなる可能性がある。これを小さくするために、更なるLepton IDの研究が必要である。

Lepton ID e- μ- electron TRT hit ΔR=0.45 Et<5GeV tracker Inner EM HCAL Pt>15GeV,|η|<2.5 0.7<E/p<1.4 ElectronはEMCALでシャワーを起こし、すべてのエネルギーをdepositする。 muon ΔR=0.45 Et<10GeV tracker μ- Inner EM HCAL Pt>15GeV,|η|<2.5 Muonはminimum ionizationをして、最後にMuon Chamber にhitする。

Efficiency vs Fake rate electoron muon ・ 15-35GeV ・ 80-130GeV ・ 35-50GeV ・ 130-200GeV ・ 50-80GeV

Atlas detector Inner EMCAL HCAL Muon detector Si strip,pixel , TRT ,solenoid σ(pt)/pt~0.4pt EMCAL LAr, Accordion σ(E)/E~10%/√E+200MeV/E+0.7% HCAL LAr, Tile Muon detector Troidal magnet σ(pt)~2.5%@100GeV

VBF H→ττ →hνlνν QCD multi-jet bbjj→ltaujj jjjj→ ltaujj がbackgroundになる。 hadron Lepton ν mH=120GeV events/5GeV signal background bg average QCD multi-jet bbjj→ltaujj jjjj→ ltaujj がbackgroundになる。 Mττ(GeV) 30fb-1でのMττ distribution 110~135GeVでestimated cross section signal~0.4fb background~0.2fb Backgroundとしてかなり大きい。