後藤 滋樹 Waseda University

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LANどうしを、通信規約として TCP/IP プロトコルで ルータ を経由してつなぎ合わせ、 世界規模で情報のやりとりを可能にしたもの アプリケーション 層 プレゼンテーショ ン層 セッション層 トランスポート層 ネットワーク層 データリンク層 物理層 アプリケーション 層 プレゼンテーショ ン層 セッション層.
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後藤 滋樹 Waseda University インターナルワークショップ 後藤 滋樹 Waseda University

話題1:RFIDとネットワーク RFIDがネットワークに接続するわけではなく リーダが代理人をつとめる 早稲田大学とフランステレコムの共同研究

EPCからIPv6アドレスへ 冷蔵庫内の製品のタグID(EPC)を読み取り、IPv6アドレスを自動生成する IPv6アドレスは冷蔵庫のNICに付与する ハッシュ関数を用いたIPv6 アドレスの生成

IPアドレスに対応するドメイン名 製品にドメイン名を付与する ユーザが製品名を入力するか、製品情報の取得ステップで得られる製品名を使う 例) beer.fridge.myhome.jp ユーザが製品名を入力するか、製品情報の取得ステップで得られる製品名を使う

利用者が制御できる情報 企業が公開する製品情報をONS/EPCISから取得する ユーザが製品に対するコメントを入力する ONS/EPCIS Global information Private information Object Name (address) beer.fridge.myhome.jp tomato.fridge.myhome.jp mysalad.fridge.myhome.jp Manufacturer Kirin xx Farm Exp. Date June 20, 2007 July 8, 2006 July 6, 2006 Comment Party on July 11 Buy dressing 製品情報の例 ONS/EPCIS EPCネットワークにおいて製品関連情報を検索する仕組み

センサーネットへの教訓 同一のハードウェアを大量にばらまく  何らかの個体差(ID)が必要 製造時に固定するID vs. 設置場所で設定するID 現在のインターネットは両方を使っている MACアドレス(ハードウェアの製造時)、 IPアドレス(設置した組織の秩序に従う)

話題2:インターネットの変化 変化の要因(1) 米国 GENI, FIND 欧州 FP7 韓国 Future Internet 日本 新世代ネットワーク (NwGN)      次世代ネットワーク(NGN) 変化の要因(2) IPv4アドレスの在庫枯渇問題

10. Future Internet (~2020) 10.1 Current Status Internet was created for research community(~1970s). One billion people are using the Internet now. - One trillion machines are expected in future. - Five billion users needs to be connected. Toward critical/social infrastructure - Water - Electricity - Road - Internet / Phone / Television

10.2 Problems Scalability (Users, Bandwidth) Security / Trust Mobile / Wireless Management (Semantic Overhead on IP) (Engineering)

10.3 Future Internet Development From scratch (~1960s) 10~15 years research Open research Remark : Once-in-40 years chance. The last time was late 1960s~early 1980s.

Original Internet Development Contribution (1960s~1970s) 10.4 Fair Share Asia to contribute 1/3 (like North America and Europe) Remark : Original Internet Development Contribution (1960s~1970s) North America 80% Europe 15% Asia < 5%

10.5 Future Internet R&D – North America 2000s Lambda Networking (CANARIE, ..) Planet Lab 2005~2006 NSF Workshops 2006~ NSF Projects GENI (Testbed) FIND (Research) more (Wireless, Security,…)

FP7 (and FP6) Euro NGI/ Euro FGI FIRE (Testbed) EIFFEL eMobility 10.6 Future Internet R&D – Europe FP7 (and FP6) Euro NGI/ Euro FGI FIRE (Testbed) EIFFEL eMobility

10.7 Future Internet R&D – China CNGI 2004~

10.8 Future Internet R&D – Japan NWGN-Forum 2007Q4

10.9 Future Internet R&D – Korea FIF 2006~ Workshop/Camp WG Architecture Wireless Service Policy Testbed

10.10 Asia Future Internet Forum(AsiaFI.Net) 2007H2 Preparation 2008.1 Launching Education (Course, Thesis, Visit) Event(Conference, Workshop, Tutorial) WG (Mobile/Wireless, Architecture, …) Testbed Joint Project(Asia, World)

IPv4 アドレス在庫枯渇問題 そもそも、どのような問題なのか? http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ 地域インターネットレジストリ(RIR)における 未分配の IPアドレス の在庫がなくなる RIR

何年頃に枯渇が予想されるか http://www.potaroo.net/tools/ipv4/index.html Projected IANA Unallocated Address Pool Exhaustion: 23-Mar-2011 Projected RIR Unallocated Address Pool Exhaustion:  29-May-2012 Geoff Huston http://www.potaroo.net/tools/ipv4/index.html

JPNICによる別の推計法 RIRに対応する世界の5地域について、次の要因でIPv4アドレスの需要予測を行う 政府最終消費支出 政府による消費財への支払い、公務員の給料 総固定資本形成 総固定資本形成=民間住宅投資+民間設備投資+公共投資 インターネット利用者数 ブロードバンド利用者数 電子商取引市場 5地域の合計による枯渇予測時期は前のスライドの時期よりも少し 早い

枯渇すると誰が困るのか 現在のインターネットが直ちに停止する訳ではない 新しく IP アドレスの割り当てを受けることが できなくなる IANA  APNIC  JPNIC  ISP  利用者 新しい利用者は、どのような対策をとるか その利用者と通信をするために既存の設備を変更する必要があるのか、ないのか

どのような対策があるのか(1) 割り当てを受けているのに未利用のアドレスを返却してもらう 未利用のアドレスを流通させるために IP アドレスの 取引市場 を設けるという提案がある http://www.potaroo.net/tools/ipv4/index.html

問題点(1) 回収によって再利用が可能となると想定されるアドレス規模は、多くても世界的なアドレス需要の 数ヶ月分 に過ぎないと思われる。 参考文献 [1] JPNIC「IPv4アドレス在庫枯渇問題に関する 検討報告書(第一次)」 p.39, 2007年12月. http://www.nic.ad.jp/ja/pressrelease/2007/20071207-01.html

どのような対策があるのか(2) NAT を用いてグローバルな IP アドレスの 必要個数を減らす NAT http://www.nic.ad.jp/ja/ip/ipv4pool/ipv4exh-report-071207.pdf NAT

問題点(2) プライベートアドレス+NATでは、グローバルアドレスと同じサービスが出来ない場合がある (IP電話、テレビ会議、P2P応用など) 次のスライド 従来のNATが対応してきた実績は数万利用者の規模である 既にNATを用いている利用者を、さらにNATを用いて収容する場合には、多段のNATとなる。プライベートアドレスの 衝突 の可能性がある。

NATによる変換 Network Address Translator, Network Address Port Translator (NAPT). グローバルアドレス NAT プライベートアドレス 10.0.0.0~10.255.255.255 10/8 172.16.0.0~172.31.255.255 172.16/12 192.168.0.0~192.168.255.255 192.168/16

NAT越え (NAT traversal) 魏, 後藤, 山田, 吉田「Symmetric NAT に対応するTCP/UDP NAT 越え の新技法」情報処理学会70回全国大会, 3ZL-3, 2008年3月.

どのような対策があるのか(3) IPv6 を用いれば膨大な数の IP アドレスを 利用することができる そもそも IPv6 は、IPv4 アドレスが不足する ことを見越して設計されている IPv4  32ビット = 232  約40億 IPv6 128ビット = 2128

問題点(3) 新規に IPv6 で利用を開始するクライアントはそのままでは IPv4 のネットワークに接続できない(トランスレータなどが必要) 新規の IPv6 のサーバはクライアントが IPv6 対応にならなければサービスを提供できない 利用者のアクセス回線が事業者に依存する場合がある 次のスライド

アクセス網提供事業者 フレッツはトンネルを使う トンネルとは、パケットを他のパケットのデータとして包み込んで(カプセル化)送ること 「NTT西のフレッツはNTT東とどう違う?」 IPpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071017/284759/ IP IP IP IP

IPv4 と IPv6 の混在時代 ある論者は地下鉄と地上の鉄道の譬え話を使って相互乗り入れの難しさを指摘している http://www.unixuser.org/~euske/doc/ipv6ex/Daniel J. Bernstein, and 新山 駅の名前の文字数が制限されているとする いずれ駅が足りなくなる(IPv4枯渇) そこで大規模地下鉄を作る(IPv6) ただし相互に乗り入れるためには変換が必要となる(translate)

IPv4 と IPv6 のデュアルスタック 現在のインターネットで IPv6 が利用できる機器は、大抵 IPv4 も使用することができる デュアルスタック       MAC OSの例 そのままの方法で IPv6 を拡大するのでは IPv4 のアドレスが相変わらず必要になる 過渡期にはtranslatorがIPv4, IPv6の橋渡し をする

CPE: Customer Premises Equipment

デュアルスタック IPv6アドレス + プライベートIPv4アドレス IPv4枯渇の最終解はIPv6 IPv6アドレスでの接続を提供 IPv6対応出来ない古いサーバ、古いWindowsのために IPv4の接続も最低限のレベルで維持 IPv4アドレスが枯渇するので、少量のIPv4をISPのNATにより共有してやりくりする IPv4プライベートアドレスでの接続を提供 IPv4の接続はISPのNAT経由となり多くの制限がある。P2Pなどのアプリケーションを使うためには最終的には IPv6 対応が必要

JPNIC 報告書 [1] の結論 アドレス回収、NATによるグローバルアドレスの削減、いずれも限定的な効果に留まる 本格的な解決は IPv6 の導入 ただし、IPv4 と IPv6 の相互接続を可能とするように、トランスレータ、デュアルスタックなどの準備を進めなければならない

話題3:フロールータ、フロースイッチ パケット列: 単一のパケットで済むことは少ない <プロトコル, IPアドレスA, ポート番号A, IPアドレスB, ポート番号B> 従来のルータ: パケット単位 フロールータ: フロー単位

従来のルータとフロールータ 従来のルータ: ジャンクションに駐車場 キュー フロールータ: 入口規制(電話と同じ)

Anagran FR-1000 NetFPGA

NetFPGA-1G Hardware Xilinx Virtex-2 Pro FPGA PCI Host Interface SRAM DRAM 4 * Gigabit Ethernet ports