コレステロールの合成 と 脂肪酸の合成 これからコレステロールの合成と脂肪酸の合成についての説明をはじめます。★
アセチルCoA 肝細胞 β酸化 コレステロール 脂肪酸 グルコース ↓ 脂肪酸 ホスホフェノールピルビン酸 ↓ アセチルCoA ピルビン酸 ホスホフェノールピルビン酸 グルコース 脂肪酸 ↓ アセチルCoA β酸化 ピルビン酸 コレステロール ミトコンドリア 脂肪酸 脂肪酸とコレステロールはアセチルCoAから合成されます。 ★脂肪酸がβ酸化されてできたアセチルCoAと、★グルコースの解糖系によってできた★アセチルCoAがあり、このアセチルCoAは肝細胞のミトコンドリアのなかで★クエン酸に分解され、ミトコンドリアの外に出て★またアセチルCoAに再合成されて、そこから★脂肪酸とコレステロールが合成されます。 アセチルCoA クエン酸
脂肪酸の合成 アセチルCoA アセチルCoA = O CH3-C-S-CoA = O CH3-C-S-CoA CO2 HS-ACP O O OH-C-CH2-C-S-CoA = マロニルCoA = O CH3-C- S-ACP HS-ACP O OH-Cー = O CH2-C-S-ACP = 次に脂肪酸について説明します。アセチルCoAはアセチルCoAカルボキシラーゼによってCO₂と結合し、マロニルCoAになります。マロニルCoAにアシルキャリアプロテインがついてCoA部分はACPになります。 別のアセチルCoAにもアシルキャリアプロテインがつき、これ★とさっきのこれ★が結合して炭素数が2つ増えて4つになったアシル基ができます。 残った部分はCO2としては外れます CH3-CH2ー O CH2-C-S-ACP = 完成品
CO2 + アセチルCoA 先程の完成品 O CH2-C-S-ACP = O CH3-CH2ー = O CH2-C - = S-ACP OH-C- マロニルCoA こうして炭素数が2つ増えたら、次から次へと2つずつ炭素が増えていきます。 先ほどと同じようにアセチルCoAにアシルキャリアプロテインがついたものが、さらに結合して★★2つ増え、炭素数が6つになります。★ さらに同じ反応を繰り返すと★★炭素数が8こになりました。 こうして脂肪酸の炭素数はどんどん増えていくのです。 CH3-CH2ー CH2-C - CH2-C-S-ACP = O 少し修正しました by Nagai
コレステロールの合成 ←律速酵素 アセチル-CoAから、HMG-CoA(3-ヒドロキシ-3-メチルグルタリル-CoA)を経て、HMG-CoA還元酵素という律速酵素★により、メバロン酸(mevalonate)が合成されます。このメバロン酸からコレステロールが合成されます。 ほとんど全ての細胞でコレステロールの合成が行われますが、コレステロール合成の約50%は、肝臓で行われます。肝臓に存在するコレステロールは、20%が食事由来(カイロミクロン由来)のコレステロールで、80%が肝臓で生成されたコレステロールと言われます。 なお、肝臓以外でも、すべての組織の細胞は、コレステロールを合成し得ますが、その量は、少ないとされます。
コレステロールの構造 5 6 コレステロール ステロイド ステロール コレステロールの構造を説明します。 まず、コレステロールは★6665のステロイド骨格を持っていて、それに★OHがつくことによってステロールとなります。 そこに★炭素鎖がくっつくことでコレステロールとなります。 ステロイド ステロール