Globusにおける GridFTPの性能評価 著者:河合祐貴 発表:荒井大輔
グリッドコンピューティング ネットワークで接続された計算資源を利用するための技術 電力網(Electric Power Grids)のように計算資源を利用できる環境を目指している
Globus Toolkit グリッドコンピューティングを実現するためのミドルウェアのデファクトスタンダード Globus Allianceが開発 セキュリティー、資源管理、データ転送などの基本サービスを提供
GridFTP Globus Toolkitのうちデータ転送を行うもの FTPとの違い セキュリティ 第三者によるデータ転送 並列データ転送 ストライプ化データ転送 部分的なファイルの転送 信頼性のあるデータ転送 コマンドパイプライン
実験の内容 FTPとGridFTP で1MB、10MB、100MB、500MBのデータをRTTを変化させて転送してスループットを測定
測定結果GET 1M
測定結果GET 10M
測定結果GET 100M
測定結果GET 500M
測定結果PUT 1M
測定結果PUT 10M
測定結果PUT 100M
測定結果PUT 500M
考察 転送量が多くなるほど GridFTP の方が優れている 1MBのファイルを GET した時のスループットは通常の FTP の方が優れた値を示している GridFTPの認証が複雑なためだと考えられる
FTPの転送時間と GridFTPの転送開始までの時間(1MGET)
結論 GridFTPは通常のFTP と比べて高スループットを得ることができる GETよりもPUT を行った時、またはデータサイズが数百メガバイト単位になるとFTPとの差は大きくなる 扱うデータサイズが小さいときは、GridFTP 特有の認証がオーバヘッドとなり優れたパフォーマンスを得ることができない