第1回miniTAOワークショップ (2013/3/14-15)

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第1回miniTAOワークショップ (2013/3/14-15)

開催趣旨 2009/3 Engineeringファーストライト 2009/6 Scienceファーストライト これまでに8回のサイエンスラン うち2回はキャンセル… のべ96名(7+13+11+12+14+17+6+16)参加 東北大 4名(0+2+1+0+0+1+0+1) ISAS 2名(0+0+2+0+0+0+0+0) NAOJ 4名(0+0+0+0+1+2+0+1) 神戸大 1名(0+0+0+0+0+1+0+0) これまで得られた成果+今後の予定、希望…

miniTAOの現状と今後 本原顕太郎

Atacama Site Atacama desert “the driest place on Earth” Pampa la bola plateau

サイトの特徴 高い標高+ 乾燥した大気  赤外波長で良好な透過率 continuous windows in the NIR New windows at 30 um

miniTAO 1.0m Telescope 2009年春に設置 Focal ratio F/12.0 FOV φ10 arcmin リッチークレチアン光学系 Focal ratio F/12.0 FOV φ10 arcmin 2つの観測装置 near-infrared camera ANIR mid-infrared camera MAX38

Google Earth

… and in Wikipedia http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_highest_astronomical_observatories

… ギネス世界記録認定(2011年)

miniTAO 1mの観測装置 ANIR : NIR Imager ⇒ Konishi’s talk MAX38 : MIR Imager/Spectrograph ⇒ Kamizuka’s talk

miniTAOの運用 現状 年間2回のラン、各2ヶ月 ANIRとMAX38で等分 ラン前に道路、望遠鏡、発電機などの整備 人員体制 チリ時間 道路は1ヶ月に一回の整備が必要 道路整備だけで数百万円 人員体制 リモート観測を安定してするためには最低5名 2名観測、3名バックアップ トラブルの際には山頂に上る 山頂に上る際には車2台、最低3名 チリ時間 10% ANIRが引き受けていて、4夜程 度

リモート観測 山頂観測の問題点 山頂滞在時間 運転:片道1.5-2hr <10hr/night (体力リミット)

WiFi Network between Summit and SPA The base facility at SanPedro de Atacama (hardware setup completed in March 2011) The miniTAO telescope at Co. Chajnantor

The WiFi System Setup The Wireless LAN bridge JRL-710 (JRC, Japan) Regular use Backup use L3 switch L3 switch The summit LAN The base LAN The Wireless LAN bridge JRL-710 (JRC, Japan) The Antenna NZA-666 (1m-Parabola; JRC) The radio frequency 2.4 GHz (IEEE802.11a/b/g) The throughput 5 Mbps 常用系と予備系の2系統 常用が落ちると自動で予備に切り替わる

リモート観測の現状 Summit: unmanned Can observe from sunset-summit Temporal house at SPA Summit: unmanned Can observe from sunset-summit Need to go upto the summit in case of trouble 安定時 ANIR : 12hr/nightの観測 MAX38: 昼夜連続観測 Now Observing

2012年度観測(1) 2012春季ラン(2012/4/11-6/12) 3月の大嵐による落雷 機器破損 観測装置には被害なし 山麓では洪水 機器破損 各種電子機器(ネットワーク端子、電源まわり) 断線 Heホースに亀裂 無線アンテナ 観測装置には被害なし 全観測キャンセル ⇒撤収時の養生の重要性

 ○

2012年度観測(2) 2012秋季ラン(2012/9/28-11/21) 落雷被害全復旧 MAX38ラン : 検出器読み出し不良 PC不調? 次回ランでPCの入替えで対応 ANIRラン : 発電機トラブル 外部燃料タンク配管目詰り 軽油の添加物(パラフィン)の析出? 次回ラン前に燃料タンクの洗浄

サンペドロ新実験棟 500m2 宿泊施設(寝室5,台所など) 2013/3 : 着工 実験室 2013/9 : 竣工予定 事務室 Future Extension Laboratory Machine Shop Obs. Room Meeting Dining Admin. Office Kitchen Boiler 5 Bedrooms Generator

TAO計画の現状 TAO本体の補正予算が承認された miniTAOへの影響 基本的には施設のみ(製作のみ) 2013年度中に契約完了 遅くとも2014年度中に納品 miniTAOへの影響 あくまで補正予算なので、人件費や校費はつかない 逆に非常に厳しくなると予想される 天文センターのマンパワー 運用費 科研費は通らなくなるだろう

miniTAO運用の今後 MAX38は2013年度に一度やってdecommission 2013年度に確保されている運用費 必要なお金 光赤外大学間連携 新学術領域(重力波) まだ全然足りない 科研費は複数応募 必要なお金 メンテナンス:>500万円/ラン 旅費 航空券:30万円/人 宿泊など:1.2万円/人 (Don Tomas’で$105/night) レンタカー:~40万円/月/台

miniTAO運用の今後2 人員 安全関連 越田(@カトリカ大) Hanindo(@チリ大)? 安全規約:東大のルール 山頂滞在 滞在時間(<12hr/day) 酸素吸入ルール 高山病時の対応ルール レンタカーの運転 現在は東大のスタッフのみ 基本的には内部の規約

議論など… 協力のお願い miniTAOの観測をどのくらい必要としているのか どの程度のリソースが提供できるか とくに、miniTAOでないと出来ないことはなにか? E.g.) 大気の透過率、シーイングなど どの程度のリソースが提供できるか 観測人員の提供 人数・週間/年(スタッフ、学生それぞれで) 旅費が出せるか レンタカー代は出せるか